3階の者だ!!

DEBがお送りするネタバレありのコミックス紹介ブログです。 短編物では一話にスポットを当てて、長編物ではこの後どうなるの?と言うところまで紹介しているつもりです!

本日紹介いたしますのはこちら、「月光条例」第3巻です。
小学館さんの少年サンデーコミックスにて刊行、週刊少年サンデーにて連載中です。

作者は藤田和日郎先生。
藤田先生の紹介や「月光条例」第2巻、その他の著作の紹介などは「藤田和日郎」のテーマにまとめてありますのでよろしければご覧くださいませ。

さて、第2巻では一寸法師の物語を正すことに成功した月光。
しかし平和はつかの間に終わり、早くも次なる狂った物語が姿を現します。
その名はシンデレラ。
誰しもが知り、憧れた姫は毒々しいドレスに身を包み、超高速の自動車に乗って読み手の世界へと文字通り乗り込んできたのです。

第3巻ではスピードに魅せられたシンデレラと月光たちの勝負が描かれているのですが、同時に物語界のルールもいくつか明かされました。

まずおとぎばなしの主人公が5日間物語に戻らないとそのおとぎばなしは「消滅(デスアピア)」してしまうということ。
「消滅」とは文字通り影も形もなくなることで、そのおとぎばなしはまるではじめから存在すらしていなかったかのように世界中のあらゆる記録と記憶から消えてしまいます。
そしておとぎばなしの主人公の代役を立て、無事やり過ごすことが出来ればおとぎばなしの消滅をしのぐことが出来るということです。
そういったわけで主人公がいなくなり消滅も間近と言うシンデレラの物語を救う為、代役を務めることになったのがわれらがヒロイン(?)演劇部です。
しかし頼れるアネゴ的キャラクターである彼女ですが、なんとも衝撃的な弱点がここで発覚してしまいます。
彼女は演劇の台本以外の本は読んだことがない……要するに、シンデレラの内容を知らないのです!
なにやらおとぎばなしの脇役達に代役がばれてしまうと筆舌に尽くしがたい大変な事態がおこってしまう様子。
根っからの体育会系でお姫様など柄ではない彼女はこの窮地をしのぐことが出来るのか!?

一方の月光は超スピードで移動する車上でシンデレラと戦うことになるのですが、バトル開始と言ったところでなにやら月光の調子に変化が現われました。
……なにやら彼、車酔いする性質なんだそうです。
ガソリンのにおいに弱く、すぐに気分が悪くなってオレンプと中身を出してしまう彼は勿論まともに勝負などできるはずも無く、あっさりとシンデレラに負けてしまいまし……というより戦うことが出来ませんでした。

演劇部は代役をこなすことが出来るのか、月光はシンデレラとまともに戦うことが出来るのか。
大きな不安を抱えながらも戦いは続いていく要注目の「月光条例」第3巻は大好評発売中!
個性豊かなキャラが元気に暴れまわる藤田先生の真骨頂を是非とも味わうべしです!
もはや恒例となった他の藤田先生作品からのワンポイントゲストも登場し、読み手を喜ばせるサービス精神も満載!
今回はからくりサーカスから数名台詞付きで登場しておりますのでお楽しみにどうぞ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!

表紙はこちら!
画像



月光条例 3 (3) (少年サンデーコミックス)
小学館
藤田 和日郎

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ



本日紹介いたしますのはこちら、「JC.COM(ジェイシードットコム)」1巻(号?)です。
集英社さんより発行されています。
こちらは雑誌扱いか単行本扱いか微妙なところですが、書店では単行本コーナーにおいてあったんで単行本として紹介したいと思います!

この「JC.COM」は、偶数月20日発売で複数名の漫画家がそれぞれ漫画を連載していくと言う雑誌形式の単行本です。
ウルトラジャンプの元編集長、トミタさんが一人で原稿の依頼や企画構成をこなしているそうで、掲載作品を「私が好きな作家にお願いする」という考えの下に作り上げたんだそうです。

そんなワケでして、連載陣は5本と少な目ですが、豪華そのもの。
表紙がまず村田蓮爾(むらたれんじ)先生。
「豪血寺一族」や「バッケンローダー」のイラストで有名ですよね!
……ええ、「青の6号」や「LAST EXILE」の方が有名なのはわかってます……
好きなんですよ、豪血寺やバッケンローダー……
そんな好みの話はおいておきまして、その独自で美しいイラストレーションは素晴らしいものがあります。

そして肝心の連載漫画は、「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」で一躍有名になった佐藤ショウジ先生の未来アクションモノ、「FIRE FIRE FIRE(トリプルファイヤー)」がどんと巻頭にカラーつきで50P。
「ちょこっとSister」でアニメ化も経験し、「ぼくのマリー」以来の集英社復活掲載となる竹内桜先生の超能力美少女バトルもの(と思われる)「赤竜の乙女」。
「隻眼獣ミツヨシ」の上山徹郎先生のそのものズバリ「ミツヨシ完結編」。
「ロトの紋章」や「雷火」などで人気を博したベテラン、藤原カムイ先生の50年ほど前を舞台にしたノスタルジー溢れる日常漫画、「ROOTS」。
そしてヨーロッパコミックであるバンド・デシネ界で活躍する寺田亨先生の重厚な絵柄で展開する「Le Letit Monde-プチモンド-」です。

知名度や実績の差はあるものの、いずれ劣らぬ超一流の漫画家ばかり。
ビジュアル重視というイメージのあるウルトラジャンプの元編集長が選んだと言うだけあり、超イメージ重視、なおかつバラエティに富みつつもしっかりと面白い作品がそろっております。
どれもが魅力的で言葉には尽くせませんが、第1号である今巻はそれぞれの物語がこれからのストーリーの広がりを感じさせてくれます。
更にこの豪華布陣に加え、2月20日発売予定の次号からは「RONDE-輪舞曲-」のイラスト「真・女神転生 カーン」の柳澤一明先生による「灼光の守護者」の連載が開始するようで、ますます楽しみになるというものです!

奥付が表紙の折り返しに書かれていたり、単行本に良くある何も書いていない白いページや目次の為だけのページがなかったりなど、様々な部分で徹底的にこだわり抜かれた「JC.COM」は本日……あれ、19日発売みたいだ……とにかく全国書店さんにて発売です!
奇麗な絵じゃないと漫画なんか読むきしねーよ!と言うわがままで勿体無い考えをしている方から、漫画って内容がすべてだろ、絵なんてそれなりでいいんだよと言う方まで幅広く薦められる一冊ですよ!
さぁ、本屋さんでゲットです!

表紙はこちら!
画像



JC.COM Vol.1
集英社
藤原カムイ

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ


amazonさん何故作者さんが「藤原カムイ」!?
掲載順でもあいうえお順でもないじゃないですか!
……キャリア順?

本日紹介いたしますのはこちら、「○被警察24時(まるひけいさつにじゅうよじ)」です。
実業之日本社さんのマンサンコミックスにて刊行されています。

作者は小田扉先生。
小田先生の紹介や代表作である「団地ともお」の紹介は8月31日の記事にて取り上げておりますのでお時間ございましたらご覧くださいませ。

さて、こちらの作品はいわゆる日常ギャグ漫画に分類されます。
小田先生の得意とするジャンルと言えますが、中心となるのが警察官であるというのが他作品と一味違うところでしょうか。
ゆるいギャグから不思議な話、シリアスな物語まで幅広く堪能できる懐の深さが魅力の小田先生ですが、こちらでもそれは存分に発揮されています。
今作は特に主要人物の多くに様々な暗い過去が設定されており、更なるギャップを生んでいるのが特長です。
妻子と別れ、一人仕事に生きる赤山、10年前犯罪者に囚われて命の危機に晒された藤、犯罪者が相手であろうと牙を立てることを良しとしなかったために若い相棒を死に追いやってしまった警察犬ホルモン等など、その過去はシリアスそのもの。

前半はそんなドラマなどほとんど感じさせず(たまに挿入されるしんみり系の話でそれを感じさせるのがまたにくいんですが)にギャグがくりひろげられて行きますが、終盤でこのドラマがひとつに集約していきます。
藤を10年前に捕らえた犯罪者、過原が動き出し、赤山と仲間達が大きく広げた罠にかかります。
そこから過原を追い詰める赤山ですが、不意を突かれて捕らえられ命を奪われようという事態になってしまいます。
間一髪で駆けつけた藤とホルモンですが、怒りに狂った過原は凄まじい勢いで襲い掛かって来て……!

いつものゆるくて馬鹿なギャグやほろりと来る話は勿論素晴らしく、まさかのアクションシーンに手に汗握り、やってくる大団円に心温まる感動必死のフィナーレは必見です!
一冊に50話がぎゅっと詰め込まれ、小田先生のエキスがたっぷりと染み込んだ「○被警察24時」は全国書店さんにて発売中です。
小田先生作品を読んだことがない方にこそ薦めたい、奇麗に、そして贅沢にまとめられた素晴らしい作品を是非ご一読いただきたい!
さぁ、本屋さんに急ぐのです!!


被警察24時 (マンサンコミックス)
実業之日本社
小田 扉

ユーザレビュー:
ムボーくん無謀ー設定 ...
どこまでボケる気だ、 ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ



本日紹介いたしますのはこちら、「亡霊学級」です。
秋田書店さんの秋田文庫にて刊行されています。

作者はつのだじろう先生。
つのだ先生の紹介や「学園七不思議」の紹介は12月2日の記事に掲載しておりますのであわせてご覧になるとモアベターではないかと思います。

こちらの「亡霊学級」は、1973年にチャンピオンに連載された作品で、同時期に連載した「うしろの百太郎」とともに大人気を博しました。
この後に連載した「恐怖新聞」が更なるヒットをとげ、オカルトブームを巻き起こしたきっかけともいえる記念碑的な作品です。

ではどんな話なのか。
全5話にわたって様々な中学校で起こる恐怖の事件を淡々と取り上げていく……とにかくそれだけのお話です。
ほとんどの物語は解決すらせず、ものによっては原因すらわからない。
いつ降りかかるかもわからない、逃げ場のない恐怖をひたすらに紡ぎ続ける様がより恐怖をひきたてるのです!

その中でも当時の読者は勿論、今読んでもトラウマになるのが必死の1編がこちら、第2話の「虫」ではないでしょうか。
青虫と言うあだ名をつけられたいじめられっこの青野がいました。
そんな彼はいつも昼食の弁当を誰にも見られないようにこそこそと食べるおかしな癖があります。
彼を心底嫌っていた山田は青野を問い詰め、とうとうその弁当の中身を見ることに成功しました。
すろとなんと弁当箱の中には生きた青虫がぎっしりとつめられ、蠢いていて……!
驚く山田ですが、青野はかまわず語り始めました。
彼はいじめられていたストレスを解消する為に虫をいじめ殺していた、すると虫のたたりが降りかかってきた、と。
その呪いによって最初はパンの中から一匹の青虫が出てきて、その数はどんどん増えていき、やがて食べ物がすべて青虫に変わってしまったというのです。
関係のないものには見えないその青虫を生きる為にひたすら食べ続けてきたとおぞましい体験を打ち明け終わると、最後に彼は「やがて自分は青虫になってしまうだろう、そしてその青虫をいじめてきた君にも虫のたたりが降りかかるだろう」と呪詛のような言葉を吐いて消えていきました。
そしてなんと青野はそのまま行方不明になってしまうのです。
当初はおびえていた山田ですが、1ヶ月何の変化もない毎日が続いたことにより、くよくよと悩んでいた自分を笑い飛ばして気にしないようにつとめる決心をつけました。
昼休みに弁当を開けるとそこには普通の弁当があるばかり。
笑いながらご飯をつまみ上げると……
そこから、青虫が、這い出してきたのです……

リアルに描かれた青虫のグロテスクな姿に加えてそれを食べると言う吐き気を催すような気持ちの悪い描写、更に伝染するかのように降りかかる理不尽な恐怖。
これを読んで恐怖も嫌悪もしない人物なんていないのではないでしょうか!
……いや、でも青虫好きな人とかもいるからそうは言い切れない……?

表題作「亡霊学級」の他にも「恐怖新聞」の番外編が2編、昭和臭が濃く漂う少年探偵漫画「金色犬」、海に取り残された船上で人が続々と殺され続けるサスペンス「赤い海」が収録されており、様々な作品がこれ一冊で楽しめる豪華使用となっています。
つのだ先生作品の入門書として最適と言えるのがこの一冊かもしれません。
心霊恐怖漫画の原点ともいえるつのだ先生作品、漫画好きならば避けて通るわけにも行きますまい!
……嘘です。
虫とか怖いのが苦手な方はスルー推奨!
それ以外の方は今すぐ本屋さんに急ぎましょう!!


亡霊学級 (秋田文庫)
秋田書店
つのだ じろう

ユーザレビュー:
昭和の匂いが詰まった ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ



本日紹介いたしますのはこちら、「最後の性本能と水爆戦」です。
ワニマガジン社さんのワニマガジンコミックススペシャルにて刊行されています。
成年向けマークこそ付いていないものの、どう見ても男性成年向け漫画ですのでそこのところを留意しつつご覧になってくださいませ。

作者は道満晴明先生。
先生の紹介や貴重な全年齢向け単行本、「ファントムブレイブ イヴォワール物語」の紹介は11月11日の記事にて触れておりますのでお時間ありましたらどうぞご覧になってくださいませ。

さて、こちらの単行本は基本的にワニマガジン社さんより刊行されているコミック快楽天という雑誌に掲載された先生の短編を多数収録したものです。
なんとその収録数31編。
2005年~2008年にかけての道満先生の作品がガッチリと収録されており、バラエティ豊かな味わいが楽しめます。
先生の可愛らしくもエロスな絵柄は勿論健在。
お話の内容もいつもどおりいい話系から切ない話、うすら恐ろしい話から絶望感が漂う暗いお話、果てはバカ極まりない(褒め言葉です)ギャグまで、道満先生の持ち味が存分に発揮されています。

収録作の中でも最後に収録されている「DOWMAN OF THE DEAD」の出来は特に秀逸です!
タイトルどおりDawn of the Deadのパロディ的作品で、男女がショッピングモールに立てこもるというそのものズバリなお話なのですが、道満先生ならではの調理がなされております。
立てこもり自体はかなりきっちり成功していまして、立てこもった4人は結構余裕な毎日を過ごしていました。
そこに突然謎の声が響き、人類はこの4人だけしか残っていない、お詫びにひとつだけ何でもあげるから心に思い描いてみてくれ、と言う旨を伝えてきます。
4人がそれぞれ願ったものは、大それたものではなく、それぞれの思惑を解き放つきっかけを与える程度のものでした。
一見余裕があるようであった4人も極限状態の中でどこかがおかしくなっていたのでしょう。
歯車が狂ったかのように、事件は起こってしまいます……

終末を感じさせる空気を描きつつも淡々と生活する様、そして突然崩れる4人の関係など、まさしく道満先生の持ち味がぎゅっと凝縮された良作です!
こちらはファンならずとも是非チェックしていただきたい!
小ネタとして最後まで放送をしていたテレビ局がアニメを放送している(どうみても某楽しいトロール一家)など、ギャグも忘れない先生に脱帽するしかないぜ!
単行本書下ろしこそ少ないものの、カバーに特殊な加工がされていたり、カバー裏にて各作品の解説のようなものが描いてあったりと、細かな所に力が入れられているのも要注目です。
そのカバー裏にはたった4Pの四谷怪談ネタのためにお岩稲荷にお参りに行っているという用心深い先生の実態や、「ブックオフの店員さん百円コーナーには置かないでね」というもの寂しげなお願いが書いてあり、ニヤリとせざるを得ませんよ!

エロスでいい話、略してエロいい話の第一人者、道満晴明先生の最新単行本「最後の性本能と水爆戦」は好評発売中です!
前作、前々作である「性本能と水爆戦」「続 性本能と水爆戦」を1冊にまとめた「性本能と水爆戦 征服」と言う単行本が初春に発売予定だそうですので、そちらもチェック!

エロスだけでは飽き足らなくなった変態紳士の皆さん、この作品は読まなきゃ損ですぜ!
さぁ、今すぐ本屋さんにダッシュだ!!

最後の性本能と水爆戦 (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)
ワニマガジン社
道満晴明

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ



このページのトップヘ