3階の者だ!!

DEBがお送りするネタバレありのコミックス紹介ブログです。 短編物では一話にスポットを当てて、長編物ではこの後どうなるの?と言うところまで紹介しているつもりです!

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本日紹介いたしますのは「ギョ うごめく不気味」です。
小学館さんのビッグコミックスにて刊行されました。

作者は伊藤潤二先生。
伊藤先生のほか作品の紹介は「伊藤潤二」のテーマにてまとめておりますのでそちらもご参照くださいませ。

さて、こちらの作品は伊藤先生の得意とする謎の物体がきっかけとなって恐ろしい出来事が起こるホラー漫画です。
伊藤先生らしさの溢れる、グロテスクで退廃的、そしてどこかギャグチック。
ファンならば安心して恐ろしがれるというものです。

主人公の忠は恋人の華織ととも沖縄へバカンスにやってきていました。
楽しいバカンスのはずが、華織がにおいに超敏感なことをカミングアウトしたことがきっかけで喧嘩をしてしまいます。
外に飛び出した華織は謎の何かを見かけたことで怯え、結局すぐに忠の借りた別荘へと戻ってきました。
ところが家の中に得体の知れない腐臭が充満。
そのにおいの正体は機械の足がついた魚でした。
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忠はすばやく動き回る足のついた魚、歩行魚を石を叩きつけて壊し、袋詰めにして捨てたのです。
においの原因を撃退したことで自体は終わるかと思われました。
しかしその一匹は始まりに過ぎず、海から続々と似たような歩行魚が上陸を始めたのです!!

歩行魚は小魚からホオジロザメまで大小さまざまで、町は大混乱。
忠達はさっさと東京に帰り、借りた別荘の持ち主である科学者の叔父、小柳をたずねました。
例の騒動で別荘が壊れたことをお詫びする為です。
いきさつを聞いた小柳は歩行魚に興味を持ち沖縄まで行って研究しようかと考えますが、すぐにそんな必要はなくなります。
沖縄で退治したはずの歩行魚が袋詰めのままガスを充満させて浮遊し、東京の忠のもとまで飛来したのです!
それを小柳に渡す忠。
小柳は歩行魚が出す異様な匂いは人間の死臭のようだと言い残し、研究を始めたのでした。

そしてとうとう恐れていた事態がおこります。
歩行魚が上陸場所を徐々に北上させ、とうとう関東地区にまで現われたのです!
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しかも恐ろしいのはそれだけではありません。
戦時中沖縄で開発され、採用されなかった細菌兵器があり、それは生物の体から死臭のような匂いを出すガスを猛烈な勢いで吐き出させる効果があるそうです。
感染した生物を敵陣に放ち、においで相手の士気を落とそうと考えたのですが、感染した動物はすぐに動けないほど衰弱してしまって思惑どうりには行きませんでした。
そこで考え出されたのが精製されるガスの圧力で動く歩行器。
開発は成功し、それを本土へ輸送しようと言うところで輸送船が撃沈してしまいます。
結局その新兵器は海の藻屑になった……と言う話を小柳が明かしました。
歩行器とはどうやらこの騒動の元になっている魚についていた機械の足。
その上恐怖の細菌はどうやら人間にも感染するようで……
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最初の犠牲者はなんと華織だったのです……!

ここから物語は一気に加速していきます。
華織をはじめとした多くの人間もこの細菌に感染。
魚に限らず、動物も人間もどんどん歩行器に捕獲されて生ける屍、燃料タンクとされてしまいます。
歩行器の足や捕獲用の針は鋭く、それによる犠牲者もどんどん増えていきました。
そして華織は歩行器の魅力に取り付かれた小柳によって新型歩行器の燃料タンクにされてしまいます。
その上自ら作ったその新型歩行器によって小柳も重傷を負い、その傷口からなのか細菌に感染!
忠の周囲の人間は全滅し、日本中ももはや右を向いても左を向いても死体か歩行魚という凄惨な事態になってしまったのです……

伊藤先生の持ち味である気持ち悪さやグロテスクぶりはもうおなかいっぱい描かれ、これでもかこれでもかとキモス描写を積み重ねるその姿勢は頭が下がる思いです!
ストーリーもどんどんカオスに進み、もう描ききったよ!とばかりの逆にすがすがしいほどの投げっぱなしのラストは驚くこと間違いなし!
なんだか奇麗にまとめてるような気がしてしまうラストシーンは力技と言うかなんと言うか……見てみるべきでしょう!
表題作のほかに4Pのギャグ分大目読みきり「大黒柱秘話」、断層に現われた不気味な人方の穴にまつわる恐怖を描いた「阿彌殻断層の怪」を収録し、なんだか得した気分になれます。
カバーもこれまたビックリマンのヘッドみたいな(初期の四角いキラキラがあしらわれているアレ)加工がされており、きらびやかにグロイ、不可思議な表紙になっております!
魚のうろこみたいなのをイメージしたんでしょうかね……?

伊藤潤二先生がおくるキモ分過多のホラー漫画、「ギョ」は全2巻で発売中です。
とにかくグロイ描写が多く、性質上不潔と言うか臭う感じの描写が多く描かれておりますので、そういった描写が苦手な方は敬遠した方がいいと思います!
そういうのイケるよ!と言う方は間違いなく楽しめる、キモさ120%の怪作ですよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!



ギョ 1 (1) (ビッグコミックス)
小学館
伊藤 潤二

ユーザレビュー:
悲しさ斬新で面白い発 ...
面白いんだけども。。 ...
なんじゃyこりゃなん ...
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ギョ 2 (2) (ビッグコミックス)
小学館
伊藤 潤二

ユーザレビュー:
終焉謎はあやふやです ...
そしてこうなる!あれ ...
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本日紹介いたしますのはこちら、「TACHYON FINK(タキオン=フィンク)」です。
集英社さんのジャンプ・コミックスにて刊行されました。

作者は樹崎聖(きさき たかし)先生。
樹崎先生は87年にジャンプでデビューし、その後週刊少年ジャンプで「とびっきり」などの中期連載や多数の読み切りなどを発表。
96年にはビジネスジャンプで「交通事故鑑定人 環倫一郎」を連載し、これは7年にわたる長期連載となり、続編も連載された人気作となりました。
05年には週刊少年ジャンプに読みきりとは言え復活し、10年ぶりの本誌掲載に多くの事情通(?)を驚かせたものです。
現在はアフタヌーンで読みきりシリーズ「ZOMBIEMEN」を不定期連載しております。

さて、こちらの作品、未来を舞台にしたSFバトル漫画となっています。
人助けの為に昏睡状態となった主人公タキオが目を覚ますと、そこはなんと西暦2054年。
彼はナノテクノロジーの粋を集めた血液素子(ブラッドチップ)によってその意識を回復させたのですが、そのブラッドチップによって身体機能が何倍にも強化され、自己の体の再生強化まで行ってしまう超微工学改造人間(バイオニック)になっていたのです!
最初はその進化に浮かれていたタキオですが、自分の体に起きる変化や、命を救ってくれたはずの科学者の異常性に気が付き始めます。
そんな時タキオは自らの治療代に当てるためとして参加させられていた賭けバトルに思いもよらない相手が出てきます。
それをきっかけに驚愕の真相がわかり、激昂するタキオ。
彼は押さえつけていたブラッドチップの力を解放し、賭けバトルのすべてを破壊するのでした、

この導入といえる第1話を含め、全3話で完結するこの物語。
舞台を変え、時代を変え、タキオの活躍を描いています。
単行本一巻分の全3話とは言え、世界観の構築や物語の広がり、伏線の消化などがしっかりなされており、ストーリーに関しては非常に高い完成度を誇っています。
丁寧に書き込まれた作画もクオリティが高く、1コマ1コマから先生の情熱が伝わってくるようです!
変身後の姿はちょっと時代を感じさせてしまいますが、
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その環境にふさわしい姿に変身して戦うと言う設定に、そのふさわしい姿はどういうモノなのかの薀蓄が訥々と語られており、SF好き加減がもうあふれ出ていますよ!
増刊とは言えジャンプ連載作品なのにこんなシーンもあり
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ビックリさせられること請け合いです!
子供が出来ることに意味がある漫画なので必要なシーンといえばそうなのですが……
「若いつばめをかこえてうれしいわ」とか少年漫画の台詞じゃないですよ!!

ナノテクなどと言う言葉にまったく馴染みのなかった93年に発表された時代先取り漫画、「TACHYON FINK」は全1巻で発売中です!
ジャンプの中でもかなりマイナー、と言わざるを得ない漫画ですが、打ち切りと言うわけではないだけに完成度は高く、非常に見所の多い漫画となっていますよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!

TACHYON FINK (ジャンプコミックス)
集英社
樹崎 聖

ユーザレビュー:
傑作!普段ならスルー ...
懐かしいだいぶ昔、期 ...
隠れた名作SF199 ...
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本日紹介いたしますのはこちら、「NIGHTMARE MAKER(ナイトメア・メーカー)」です。
秋田書店さんのヤングチャンピオン烈コミックスにて刊行、ヤングチャンピオン烈にて連載中です。

作者はCuvie(キュービー)先生。
03年ごろから活躍されている漫画家で、主な活躍場所は成年向け漫画。
ですが06年頃から全年齢向けの漫画も精力的に発表し始め、エロスでありながら繊細な絵柄もあって多くのファンを獲得しておられます。

さてこちらの作品、学園を舞台にして、ある発明品から来るトラブルを描いた、一見すると単なるエロ漫画です。
ヤングチャンピオン烈という雑誌柄もあり、乳首だのなんだのなぞとっくの昔に超越したエロス描写が満載されていますので、エロスが多分に含まれているのは否定しようもありません。
表紙めくったカラー口絵から乳首まろびだしてますし、1話目から夢の中とは言えリンカーンなんかも描かれてます。
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お子様でも安心して読める健全サイトを目指す(目指すだけ)のウチではこれが限界……!
とにかくエロいんです!
しかしこの漫画、しばらく読み進めていくとどうやらエロスだけが目的ではない、なにやらいやな展開が待っているであろう人間ドラマであることがわかってきます。

事の発端は主人公の内田が自分の願望通りの夢を見ることの出来る夢見装置を発明したことから始まります。
これさえあれば夢の中とは言え女の子とキャッキャウフフ、そしてベッドでしっぽりなんてことも思うがまま!
ところがなぜか自分自身では今ひとつ思うような結果が得られません。
そこで他人に実験を協力してもらおうと考えます。
ある日、保健室に行くと保健の先生がベッドで居眠りをしているではないですか。
ここぞとばかりに装置を取り付けると……なにやら保健の先生はモノごっついエロスな夢をみてしまったのです!
その後装置が願望をかなえる夢を見せてくれると言う噂がクラスに広まり、内田はデータが欲しいこともあり何台か作ってどんどん貸し出していきます。
しかし思う存分に願望どおりの世界に浸れるがため、夢の世界に逃避し続ける生徒が増えていってしまうのです!
自分のリビドーを満たす為……という目的の他に辛い境遇にある幼馴染の灯明にせめて夢の中だけでも楽しい思いをさせてやりたいという思いのあまり、周囲の変化を気にせず研究を続ける内田。
灯明は叶わない望みなど持たない、夢など見ないと否定し続けていることすらも知らずに……
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そんな時、夢と現実の境界を越えてしまい、夢の中のような欲望を現実で吐き出してしまう生徒が現われ、事態はどんどんと深刻になっていってしまうのでした……

チャンピオン系の面目躍如と言わんばかりの溢れるエロスはステキなのですが、やはり今作の見所は灯明と内田の関係や、内田をライバル視していたはずなのに装置によって偏執的ともいえるゆがんだ愛情を持ってしまった渡会の今後の動向でしょう!
内田のことを信頼していながらも装置を否定し、内田への思いも否定してしまう灯明は自分の気持ちや境遇にどう決着をつけるのか、決着をつけずに我慢を続けていくのか。
渡会は夢の中のまやかしによって作り上げられてしまった気もちを暴走させてしまうのか。
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現実世界でも徐々に壊れ始めた境界線、このまま崩壊へとむかってしまうのか。
見所が満載としか言いようが無いではないですか!
兄妹のインモラルな関係を描いた「せかいはすべてきみのもの」、ピュアでエロスな高校生の恋愛を描いた「ばらんす」の2本の読みきりに加え、書き下ろしの表題作番外編4Pを収録し、表紙はなんか新ビックリマンのヘッドみたいなキラキラした加工(光る粒が散らばってる感じのアレ)で豪華に仕上がっております。
エロス目的の変態なかたも、ドラマ目的な紳士淑女のかたも、その両方の変態紳士のみなさんにも、とにかくエロ描写が許容~ドンと来いな方々にはオススメできる、先の気になる一冊です!

エロスのちシリアス、「NIGHTMARE MAKER」第1巻は好評発売中です!
表紙からは想像できない、ドラマティックなストーリーは読まずにいるのは損といえるのでは!?
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!


NIGHTMARE MAKER 1 (1) (ヤングチャンピオン烈コミックス)
秋田書店
Cuvie

ユーザレビュー:
誰にも知られたくない ...
表紙は綺麗な加工がさ ...
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本日紹介いたしますのはこちら、「性本能と水爆戦 征服」です。
ワニマガジン社さんのワニマガジンコミックススペシャルにて刊行されています。

作者は道満晴明先生。
今巻と関係の深い「最後の性本能と水爆戦」は08年12月15日の記事にて紹介しておりますのでそちらもよろしければご参照くださいませ。

さて、今作は01年に発行された「性本能と水爆戦」と、05年に発行された「続 性本能と水爆戦」を書き下ろしを加えつつ一冊にまとめ、お求め易い価格で刊行したものです。
快楽天にて連載をしていた短編が、書き下ろし1本を加えてなんと45本も収録されています。
1997年から2005年にかけてというもの凄い長期間の連載作を一冊に収めているというのはまさに豪華と言う他はなく、書き下ろしの作品も含めてしまえばなんと足掛け13年の歴史すら感じさせる単行本になっているのです!
97年、
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05年、
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09年、
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と、絵柄の変化を見てみるのもまたオツなもんですね!

道満先生作品の特長と言えば「最後の~」の紹介でも言ったようにエロくていい話、もしくはエロくて切ない話……エロいい話です。
この単行本でも勿論それは当然健在なのですが、単純なギャグやエロス重視の作品なんかもありバラエティ豊かであきさせません。
掲載誌が掲載誌だけに実現が出来た(であろう)ギリギリな表現も多く、道満先生ワールドの本領を思う存分に発揮なさっています。
書き下ろしで表題作となった「性本能と水爆戦」はこれぞ!と言えるほどの道満先生らしさがぎゅっとつまった「性本能~」シリーズの最後(?)の一編にふさわしいエロいいにも程があるお話で、必見と言わざるを得ませんよ!

「なんだかんだいって結局はただのエロマンガなんでしょ?」と言う方もいるでしょう。
確かにエロマンガです。エロイです。
成年向けマークこそついてはおりませんが、子供の目に届くところにおいておく人はカブキ者過ぎると言わざるを得ません。
ですがこの非常に奥深い、なんともいえない印象を残す作風は他に類を見ないのではないかと言うほどのインパクトを与えてくれるはず。
エロマンガだからって敬遠するのはナンセンスですよ!

とまあいい点ばかりを上げてきましたが、欠点もあります。
いや、作品の内容にではなくこの単行本自体の問題なんですが。
とにかく紙質が悪いんです!
表紙こそマット仕様で手触り滑らかなのですが、肝心の本文部分はざらざらでぺらぺらの紙なんです。
言ってしまえば週刊漫画誌の紙をちょっと良くした感じ!
油断すると破れそうです!危ない!
ですがその代わりA6の大判で、380P超の大ボリュームにもかかわらず1000+税円とリーズナブル。
プレミア化していた以前の単行本から考えれば夢の価格帯と言えるわけで、善し悪しなのかもしれません……


と言うわけで長らく入手が難しくなっていた「性本能~」シリーズを手軽にかつ大きなサイズで読むことのできる「性本能と水爆戦 征服」は全国書店にて発売中。
道満先生作品を未体験だった人にこそオススメしたい一冊になっています。
ファンの方ですでに元の本を所有している方も、次の単行本が何時になるかわからないからには買うしかありますまいて!
版型的にも「最後の~」と並べておさまりがいいですしね!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!

それにしてもカバー下の表紙&裏表紙はすごい……
常人には考え付かない、いや考え付いても実行できないデザインです!!
必見!!

性本能と水爆戦 征服 (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)
ワニマガジン社
道満 晴明

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コピーアンド ペース ...
祝!二冊をまとめて新 ...
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本日紹介いたしますのはこちら、「前夜祭」です。
講談社さんのモーニングKCにて刊行されています。

作者は小田扉先生。
小田先生の著作は「小田扉」のテーマにてまとめておりますのでよろしければご覧下さい。

さてこちらの作品、とある中学校を舞台にしたギャグ漫画です。
しかしただのギャグ漫画ではなく、小田先生が得意とする奥深いドラマも内包した奥深い作品なのです。

主人公の吉井さんはひょんなことから変わり者の港さんと友人になります。
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そんな折始まる学園祭。
港さんは異様に学園祭情熱を燃やしており、彼女に引っ張られる形で吉井さんも学園祭の実行委員になってしまいます。
何でも5年前の学園祭は物凄く盛り上がり、それに感動して自分が盛り上げてやろうと考えているようです。
しかしこの学園祭、何故か泥を使って何かを作る泥祭りと言う風習があり、そのアレさ加減から学生の大半は乗り気ではありません。
しかも代表の生徒が一人怪しげな仮面を被って「泥王」として音頭をとらねばなりません。
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皆やりたがらない泥王ですが、港さんはいの一番に立候補。
ですがなんと物好きがもう一人おり、泥王の座は簡単には決まりません。
そうなればどうするかと言いますと、去年の泥王が任命することになるようで。
去年の泥王、川崎さんは前年の泥祭りを壮絶に失敗した苦い思い出を持ち、それをずっと引きずっていました。
ところが今年はやる気のある人物がおり、盛り上がるのでは?と少し期待をしてもう一年泥王をやろうかと目論み始めました。
用務員さんを巻き込んで不正なくじ引きをして見事泥王の座についた……と思いきや、なんと当たりのくじは吉井さんの手に!
あまり気乗りしていなかった吉井さんですが、意外にも積極的に行動。
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港たちの協力もあり、盛り上がりそうな企画を考え付き、準備を続けます。
なにやら5年前の学園祭には事故があったことがわかったりもするのですが……今を生きる吉井さんたちにはそれほど関係のないこと。
このまま素晴らしい学園祭が始まろうとしていた本番前日。
泥祭りをこころよく思っていない佐野先生、吉井さん達と用務員さんまで絡む5年前の泥祭りの日に起きた事故の隠れた真相が明かされるのです!

本作は全9話にまとめられており、非常に完成度が高い中編になっています。
個性豊かなキャラクター達は勿論見所なのですが、脇役だと思われていた用務員さんや佐野先生に隠されていた衝撃の真実の数々はギャグ漫画のワクを大きく逸脱した悲しくも感動的なドラマを形作っています。
ギャグもドラマも高いレベルでまとまっている、まさしく名作と呼ぶにふさわしい作品ではないでしょうか。
この単行本には表題作のほか、半ページ~10Pの超短編が9作収録。
ひたすらバカだったり、バカでありつつ感動させる話だったりとバラエティ豊かで読むものを飽きさせません!
カバーも特殊な加工がされており、なんだかちょっとお高い図鑑みたいな豪華な感触が味わえますよ!

小田先生待望の最新単行本、「前夜祭」は大好評発売中です!
脱力系ドラマティックギャグ漫画、その真髄を味わうべし!
この本で小田先生の単行本3ヶ月連続刊行、「オープン・ザ・小田扉フェア」も終了。
3冊そろえてあなたも前夜祭ではおわらさず、小田扉祭りに参加しましょう!
さぁ、本屋さんにダッシュ!


前夜祭 (モーニングKC)
講談社
小田 扉

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