3階の者だ!!

DEBがお送りするネタバレありのコミックス紹介ブログです。 短編物では一話にスポットを当てて、長編物ではこの後どうなるの?と言うところまで紹介しているつもりです!

本日紹介いたしますのはこちら、「バキ外伝 疵面(スカーフェイス)」です。
秋田書店さんのチャンピオンREDコミックスから刊行されています。

作者は板垣恵介先生と山内雪奈生先生。
板垣先生は言わずと知れた本編、バキシリーズの作者で、こちらの作品では原作として参加しています。
山内先生は板垣先生のアシスタントで、自分の名前がクレジットされる作品はこちらが初となるようです。

さてこちらの作品、バキシリーズで大人気のキャラクターである花山薫を主役とした物語です。
バキ本編では語られることのなかった花山の過去や、「あれ?最近花山でてなくね?」と読者が思っていた時期に行われていた激闘などが描かれています。
生きていたころの母との思い出、父との別れ、素手で電車を横転させる花山以上の超巨漢の登倉竜士との戦いなど、花山を深く掘り下げるストーリーが展開。
ですが2巻の最後に収録されている話から大きなひとつの物語が始まることになります。
日本を闇から牛耳っているといっても過言ではない源王会の8代目、通称グランドマスターとの戦いです。
当初は一介の組長で、チビのオカマという外見からたいした敵ではないという認識でした。(作中の人物も読者も。)
ですが徐々にそのグランドマスターの恐ろしさが明かされていきます。
武器やの使用や不意打ちも辞さず、あらゆる手段を用いての戦いこそリアルファイトだというグランドマスター。
彼は部下を使って再三花山を襲撃させますが、花山は難なくそれを粉砕していきます。
そんな状況にとうとう我慢できなくなったのか、花山とグランドマスターの直接対決がとうとう実現しました!
一方の花山側の藤木組組長は、超一流の殺し屋として知られ、バキ本編でも死刑囚編に出てきた国松にグランドマスターの暗殺を要請します。
ですがなんと国松は得意とする暗殺術をグランドマスターに習ったと言い出したのです。
グランドマスターは国松の師であり、世の祭りごとを掌握している偉大な人物だと。
国松はグランドマスターの忠実な僕だったのです!
銃声が響き、藤木組組長は……
そして花山とグランドマスターの戦いはこれから、というところで衝撃的な幕引きを迎えます。
二人がにらみ合っていたそのとき、グランドマスターの合図とともに配置していた狙撃手の凶弾を浴び、花山は倒れ伏したのです。

登倉によって病院に担ぎ込まれる花山。
彼は敵討ちに行くといってその場を後にします。
花山の一大事をどこかから聞きつけたのか、御老公の手によってあのドクター紅葉が呼びつけられます。
緊急手術をしますが、紅葉をもってしても手遅れと言われてしまいます。
しかし花山はその驚異的な体力で一命は取り留めまが、重大な障害が残るだろうと宣告されてしまいます。
そんな大掛かりな手術をしたまさに直後。
花山は病院から姿をけしました。
全身に包帯を巻き、支え無しでは手ってすらいられない姿で花山は歩いていました。
劣化のごとき怒りをその目に宿して……

と、そんなところで第4巻は終わっています。
その後街中で倒れてしまったところでなんと事情により連載が終了。
未完となるのかと思った矢先に今年の夏ごろ、週刊少年チャンピオンにて今秋連載再開のアナウンスが入りました。
10月現在追加のアナウンスはありませんが、予告どおりならそう遠くないうちに連載が再開するはずです。
(正直な話、現在チャンピオンは5週連続新連載を開始している最中で、そのリスト内にはいっていないので11月いっぱい=秋の復活は無いと決定したようなものですが……)
花山ファンはものすごく気になるところで終わっていたこの作品を待ち望んだはず。
とにかく期待して待つしかありません!

というわけでバキシリーズファン大注目の「バキ外伝 疵面」は第4巻まで発売中です。
今まで未購入だった方も連載再開を前に購入して予習しておくのもいいかもしれませんよ。
最近のバキ本編より面白……
……さあ、本屋さんに急ぎましょう!

バキ外伝疵面-スカーフェイス 1 (1) (チャンピオンREDコミックス)
秋田書店
板垣 恵介

ユーザレビュー:
破壊力=体重×スピー ...
うーん???どうなの ...
板垣さんも花山さんも ...
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本日紹介いたしますのはこちら、「ベルセルク」第33巻です。
白泉社さんのジェッツコミックスにて刊行、ヤングアニマルにて連載中です。

アニメ化や2度にわたるゲーム化を果たし、もはや言うに及ばない有名作品。
22巻より復活したグリフィスが救世主として世に知られていく「千年帝国の鷹」篇が始まり、物語は大きく動き出しました。
食らいつくガッツとそれを歯牙にもかけないグリフィスのそれぞれの戦いが描かれ始めて早7年。
近巻では使徒でありながらゴッドハンドであるグリフィスに従わず、世界の覇を唱えるクシャーンの王、ガニシュカを中心に物語は進んでいます。
その身を雷雲に変じて強大な力を振るうガニシュカに手も足も出ないかと思われたガッツ達ですが、同時に戦闘を行っていたゾッドと協力し、なんとか窮地を逃れることに成功しました。
ですがガニシュカを絶命させるには到りません。
彼はその無尽蔵ともいえるほどの戦力を投じ世は己が物にしようと考えヴリタニスに攻め入りますが、鷹の団の前に事実上の敗北を喫してしまいます。
グリフィスを目の前にしたガニシュカは使徒とその上に立つものの格差を味合わされてしまったのです。
この戦でグリフィスはますます救世主としての支持を括弧たる物にしたのです。
いっぽうのガッツ達は船でエルフヘルムを目指す旅を始めました。

こんなところでこの33巻に続きます。
ガッツたちが海賊に襲われるという危機もあるにはあるのですが、今回のメインはガニシュカの変容でしょう。
前巻でグリフィスとの絶対的な格の違いを見せ付けられたガニシュカは狂気ともいえる決心をします。
人造のベヘリットとも言える「魔子宮」。
それを使いガニシュカは今一度転生し、使途を超越しようと考えたのです!
みるみると魔素を吸収し、巨大になっていくガニシュカ。
やがて天を突くほどに巨大な怪物へと変貌しました。
成功したかに見えたその再転生ですが、やはりそう上手くはいきませんでした。
人間を比喩でなく小虫にしか認識できず、自我も定かではなくなっていくガニシュカ。
彼はもはや何もかもがわからずにただ自国民達を踏みしだいて歩を進めます。
その姿はまさしく終末を招く末神そのものでした……

今巻は戦闘シーンこそ控えめですが、その鬼気迫る書き込みはますますパワーアップ。
とくにその終末ガニシュカの書き込み具合なんてものすごいとしかいえません!
なんていうかもう、伊藤潤二先生の絵みたいになってます!!
お話の方もガニシュカ戦がクライマックスとなり、今後に大きくかかわってくることになりそうです。
個人的にはシラットがかっこよくて仲間にならないかなー、なんて思ってますが。
とにかくこれからは目が離せない激戦が始まること必死ですよ!

今回コミックスに収録された話の続きが現在発売されているヤングアニマルでそのまま読めるようです。
そのアニマルには羽海野チカ先生書き下ろしのカバーまでついてファンならかわずにはいられまい!くそう!白泉社さんの商売上手め!!
というわけで終末そのものとなったガニシュカとグリフィスの戦いの火蓋が切られる興奮の「ベルセルク」第33巻は本日発売です。
今すぐ本屋さんに急ぎましょう!!
カバーはこちら!!
画像

……が、羽海野先生書き下ろしの付録のヤツです!

ベルセルク 33 (33) (ジェッツコミックス)
白泉社
2008-10-24
三浦 建太郎

ユーザレビュー:
辛い旅路いよいよガニ ...
待ってました!やっと ...
恋い焦がれ現在、ヤン ...
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本日紹介いたしますのはこちら、「制服ぬいだら♪」新装版第3巻です。
講談社さんのシリウスKCにて刊行されております。

作者は渡辺航先生。
「弱虫ペダル」「まじもじるるも」を現在各誌で連載中の漫画家です。
詳しい紹介は9月22日の「制服ぬいだら♪」第2巻の紹介記事を参照してくださいませ。

この「制服ぬいだら♪」も、はや3巻。
確か全6巻の予定のはずですのでとうとう折り返しにやってきました。
まじかにやってくるお別れが寂しいような、とうとう完結巻が発行されるのが楽しみのような……
主要登場人物の紹介や以前のお話などは1巻(8月23日)、2巻(9月22日)の紹介で触れておりますのであわせてご覧になるとよろしいかと存じます。

さて、個性的なキャラが豊富に登場するこの作品ですが、この第3巻ではさらに続々と新キャラが登場します。
いかにもな副委員長の北島(きたじま)バニラとその幼馴染で目の前に飛んできたものをなんでも巴投げで投げ飛ばす柔道少女の南(みなみ)チョコや、ドニーに恋する宇宙美少女二ミーとますます賑やかに。
ですが今回の目玉はなんと言っても西京院小麦子(さいきょういん こむぎこ)でしょう。
自らの巨乳を「最強のふるるん」と称し、その胸で引き戸を開いたり自分の障害となるものを殴打したり、食事やメモ用の台にしたりとなんだか間違ったている気もしますが、とにかくものすごいプライドと胸を持った少女です。
そんな彼女と胸の無いことを気にしている呪々美が身体測定でニアミスします。
胸の無い女子を小ばかにする小麦子に憤りを覚えた呪々美は妖しい薬をつかい、その場にいたケロ子とパンダ子の胸を小麦子以上に大きくしてしまいます!!
それを見て衝撃を受け、そのプライドを砕かれてしまう小麦子……
今までの巨乳担当、菊子に加え小麦子、ケロ子、パンダ子とたゆんたゆんがすらりと並ぶ異常事態に!!
まさしくおっぱい祭り状態です。
一方のみのりはすっかりしおらしくなった小麦子をなんとか元気にしてあげようと思い立ち、取って置きの策を披露します!
「太陽の描かれたパンツをはかせる」
……暖かな太陽がお腹にあれば元気が出るに違いない、との考えだそうな。
勿論あっさり断られますが、みのりは諦めずにはかせようとします。
そんな最中に現われるドリモン!!
なんと言うカオスな状況なのでしょう!!
一目散に突っ込んでくるドリモン相手に変身する暇もありません!!
避けるみのり達ですが、呆然としている小麦子はそれに気付きません。
このまま轢かれてしまうのか!!
どうするみのり!どうなる小麦子!
その衝撃の結末を貴方の目で御確認下さい!!
……とはいうもののやはりのんびりとした作風のこの漫画、バイオレンスにはなりませんが……

その他にも新キャラのニミーが片思いしているドニーにアピールする為披露する「下着にエプロン→下着姿→チョーカーとブーツのみ」とどんどん(間違った方向に)大胆になっていく話や、みのりの妹のもぎたてが実質の主役となって活躍する話など盛りだくさん。
そのうえ書き下ろしの4コマが9本も収録されているなどサービス精神にも程があるってものですよ!

のんびりゆったり、そしてエロスも忘れない「制服ぬいだら♪」新装版第3巻は本日発売です。
いますぐ本屋さんに急ぎましょう!




本日紹介するのはこちら、「花子と寓話のテラー」です。
角川書店さんの角川コミックス・エースにて刊行されています。

作者はえすのサカエ先生。
2001年にデビューし、その後「花子と寓話のテラー」の連載をスタート。
終了後に連載を開始した「未来日記」で人気を博している若き実力派の漫画家です。

さてこの作品、都市伝説をモチーフにしたアクション物に分類されます。
現実となって襲い掛かってくる都市伝説を主人公である亜想大介(あそう だいすけ)が次々に特殊な能力を使って解決する物語になっています。
主要な登場人物は特殊な能力を生かして探偵と生業とする亜想の他、都市伝説でありながら亜想をサポートする少女、花子(はなこ)……いわゆる「トイレの花子さん」と、亜想に命を助けられたことから彼に惹かれ押し掛けて的に助手になった女性の平沼カナエ(ひらぬま かなえ)がいます。

都市伝説が人に取り付いて「寓話」と呼ばれ牙を剥くという個性的な設定が特徴といえますが、それだけで終わらずに人の葛藤や愛憎劇も描かれた意欲的な作品でもあります。
取り扱っている都市伝説は「ベッドの下の男」「メリーさん」「ピアスの穴と白い糸」などの超メジャーなものから、「人面魚」「口裂け女」などの昔一世を風靡した懐かしのものまで幅広く取り扱っていてバラエティ豊か。
その上どの都市伝説もその特色を上手く取り入れた事件に味付けしてあり、ホラーとしての要素もしっかりと組み込まれています。
アクションシーンも豊富で、臨場感溢れる戦闘シーンがふんだんに盛り込まれていてアクション要素を求める方も安心です!
「トイレの花子さん」として存在している花子の正体や、カナエに隠された自身さえ知らなかった悲しい過去、最後の話では亜想に関する驚きのどんでん返しがあり、淡々と話を進めることのないメリハリあるストーリー展開も見所といえるでしょう!

様々な辛く悲しい過去を乗り越えた後、やってくるハッピーエンドは必見!
都市伝説に興味ある方、ホラー好きな方、霊能(?)バトルが好きな方には安心してオススメできる「花子と寓話のテラー」は全4巻が好評発売中です!
「未来日記」のファンの方もえすの先生の過去作品に触れてみてはいかがでしょうか。
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!

花子と寓話のテラー (1) (角川コミックス・エース)
角川書店
えすの サカエ

ユーザレビュー:
花子さんが好き花子さ ...
可もなく、不可もなく ...
都市伝説漫画「寓話( ...
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なんか「おどろ」「栞と紙魚子」「花子と寓話のテラー」って似たようなジャンルの本一気に紹介しすぎですね俺。
しかも夏ならまだしも秋真っ盛りに……

本日紹介しますのはこちら、「栞と紙魚子」シリーズです。
朝日新聞出版(旧朝日ソノラマ)さんの眠れぬ夜の奇妙な話コミックスにて刊行。
連載はネムキで不定期にされています。

作者は諸星大二郎先生。
諸星先生についての紹介は10月18日の「海神記」の記事を参照してくださいませ。

さてこちらの作品は諸星先生の連載作品としては珍しい、1話完結の基本的に舞台が変わらない物語です。
胃の頭(いのあたま)町という大きな公園のあるどこかで見たような町に住む古本屋の娘、紙魚子(しみこ)とその親友、栞(しおり)が様々な奇妙な事件に遭遇します。
記念すべき第1話「生首事件」などは胃の頭公園にバラバラ死体が捨ててあり、その頭をつい栞が拾って帰ってしまうという恐ろしくも不謹慎なお話。
挙句の果てに紙魚子の自宅である古本屋、宇論堂にあった「生首の正しい飼い方」を参照し、水槽でその生首を飼い始めてしまう(ちゃんとエサも食べるよ!)という奇天烈な展開になり、最終的には親に隠れて買うのが大変になって川に返してしまうというオチでおわります。
……とまぁこんなあらすじからもわかるように、ホラーやオカルティックなお話を面白おかしくいい加減に描かれているのが特長です。

登場人物も個性豊かなんていうものではありません。
奇妙な怪物「ヨグ」をペットにしているやんちゃでおてんば、そして包丁を常に携帯して振り回している少女、クトルーちゃんや、人間を遥かに超越した能力と巨大な顔と芋虫のような体を持つがおっとりしてやさしい(?)クトルーちゃんのママ、そんな妻子を持つ人形のふりをして客を驚かせるのが趣味の小説家の段一知(だん いっち)、その段になぜか惚れて不倫関係に持ち込もうとするがどこか憎めない(?)女流詩人の菱田きとら(ひしだきとら)などなど、どこか……というかとにかくおかしな面々が満載です。

掲載誌がマイナーにもかかわらず今年の1月から「栞と紙魚子の怪奇事件簿」としてドラマ化されるなど、その面白さは保障済みです。
ただ歴史物や伝承物等を書いている諸星先生が好きな方はイメージが崩れるかも……
現在は6巻まで刊行されていますが、それぞれタイトルが違っているので御注意を。
それぞれ相当するのが、
1巻=栞と紙魚子の生首事件
2巻=栞と紙魚子と青い馬
3巻=栞と紙魚子 殺戮詩集
4巻=栞と紙魚子と夜の魚
5巻=栞と紙魚子 何かが街にやって来る
6巻=栞と紙魚子の百物語
です。
1巻から読んだところで主人公の紹介みたいな導入は一切ありませんので読み始める巻にはそれほどこだわらなくてもいいのですが、やはり順序よく読んだほうが順を追って登場キャラが増えていくぶん面白いことは言うまでもありません!

秋の夜長にぴったりな、ホラーなのにちっとも怖くない「栞と紙魚子」シリーズは好評発売中です。
文庫版も何冊か出ているようなのでそちらで買うのもアリではないでしょうか。
さぁ、今すぐ本屋さんに急ぎましょう!

栞と紙魚子の百物語 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)
朝日新聞出版
諸星 大二郎

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