3階の者だ!!

DEBがお送りするネタバレありのコミックス紹介ブログです。 短編物では一話にスポットを当てて、長編物ではこの後どうなるの?と言うところまで紹介しているつもりです! ※作品記事につきまして、権利者様が問題があると感じられた場合はご一報ください。対応いたします。

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本日紹介いたしますのはこちら、「ST&RS-スターズ-」第5巻です。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行されました。

作者は原作が竹内良輔先生、漫画がミヨカワ将先生。
本作の紹介は「スターズ」のテーマにてまとめておりますので、あわせてご覧くださいませ。

さて、ついに火星にたどり着き、宇宙人とであった真帆たち。
そこに現われたのは、ペロプニャンと言う名前の宇宙人でした。
ペロプニャンが人類と会いたがっていた理由は、真帆のもつ「地図」を代表とした、特殊能力を使って星々をすくう手助けをしてほしいと言うものだったのです!

ペロプニャンが言い出したのは、「ベテルギウス」を助けに行きたいと言うこと。
ベテルギウスは遠く640光年先にある星。
ですが、今すぐにでも超新星爆発……その星の寿命が尽きてしまうかもしれない状態に陥っているのです!
ただでさえ表面温度数千度と言うベテルギウス、爆発寸前と言うことも考えれば、到底助けに行くべき生命体がいるとは思えないのですが……?
ところがそこで反応を見せたのはいづみでした。
泣いているのか、怯えているのか……そんな声が、ベテルギウスから聞こえる、と言うのです!

あまりにも広すぎる宇宙。
ペロプニャンをして「寂しさが凍り付いてしまう」くらい広いと言う宇宙ですが、それでもこうして声が聞こえたら、何百年たとうともへ飛んで行きたいんだ。
そう語るペロプニャンに、宙地たちは逆にしり込みしてしまいます。
地球人類の何十倍も生きると言うペロプニャン。
そんなペロプニャンたち種族に対し、地球人類は宇宙に踏み出してから半世紀以上たってようやく火星にたどり着いたわけで……
そんな自分達が、なにかの手助けをすることが出来るのでしょうか?
いづみもまた、あんな声が渦巻く恐ろしい場所に行くのは……とどうしても恐怖のほうが先にたってしまうのです。
真帆はどう思っているのだろうか?
期せずして宙地といづみの視線が、同時に真帆へと注がれるのですが……
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真帆は実にあっさりと、わかった、行こう!と決断するのです!!

そんな簡単に決めていいのかとビックリしてしまう宙地。
ですが真帆は簡単だと思っていない、ぶ茶ければ怖いと心情を吐露。
しかもペロプニャンまでそれに同意します。
ではなぜそんなにもあっさり決断してしまうのでしょうか?
そんないづみの素朴な疑問にも真帆は、ペロプニャンは同じ台詞で答えるのです!!
だってそれは、ドキドキの方が勝っているから!!
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まだ中学生だったころ、真帆は先生に怒られても宇宙ステーションを探すため、授業中に空を見上げていました。
その時と今、事の重大さは天地以上の違いがあるといってもいいでしょうが、真帆の気持ちだけはまったく変わっていないのです!
そんな良くも悪くも宇宙に関してはぶれない気持ちを持っている真帆。
それを見て、宙地の、いづみの気持ちも固まります。
やる前からやれないことだけを考えてどうする。
怖がっているだけなら、以前の自分から何も変わっていない。
少しでもドキドキが勝るなら、勇気を持って決断を!

ペロプニャンに協力することを決意した真帆たち三人。
そこでペロプニャンは、ベテルギウスに行くための力の使い方を教えてくれました。
まるで自分の分身のような、人形のようなものを作り出すペロプニャン。
これは自球儀(オルタナ)と呼ばれるもので、真帆の「地図」の力を元にしたもの。
これによって、宇宙を見ることも触ることもできるようになると言うのです!
ですがこのオルタナは、遠くに行けば行くほど力が弱まってしまいます。
そこで、宙地の「記憶」の力をエネルギーにしてオルタナの届く距離を広げ、いづみの「音」の力をソナーにして声の位置を探る……
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三人の力を一つにすることによって、ベテルギウスに行くというのです!
ペロプニャン導かれ、三人は一路ベテルギウスへ!!
その速度は実に驚くべきもので、あっという間に640光年先のベテルギウスにたどり着いてしまいます。
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直径14億キロメートルの巨大な火の玉と化しているベテルギウス。
絶え間なく爆発し、フレアを噴出するこの星に生き物などいるのでしょうか?
ですが確かにその声は、この燃え盛る星から聞こえてくるのです。
声のするほうに近づく4人。
するとその声のしていた地点が蠢きだし、徐々にその姿を変え……
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人のような姿をとったのです!
これがベテルギウスの「スターズ」。
星にすむ生命体と言うよりは、その星そのもの生命……それが「スターズ」です。
果たしてこのベテルギウスのスターズはどんな性格なのか……?
この出会いが、真帆たちを新たなステージへと導くきっかけになるのです!!

というわけで、全人類待望の外宇宙へと旅立つことになる今巻。
ベテルギウスとであったことから、真帆たちはペロプニャンとともにスターズ探しにいく旅に出る決断を迫られるのです。
何よりも宇宙が好きな真帆にとっては、迷う要素などないでしょう。
ですが、広大すぎる宇宙へと旅立つ尾言うことは、いかにオルタナの力を使ったとしてもどれだけ時間がかかるかわかりませんし、ペロプニャンたちですら道の星に行くにはオルタナの力は及ばないわけで……
どんなに長い旅になるかわかりません。
下手をすれば、地球に暮らす家族や友人たちとも今生の別れを告げなければならないかも知れず……
いづみは、宙地はどんな決断を売るのでしょうか。
そして、今までずっと真帆と一緒に歩んできためぐるは……?
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真帆たちの宇宙への思いと、それぞれの選択。
どんな決断をしても、どんなに離れていても大丈夫でしょう。
真帆たちは、皆同じ宇宙にういるのですから!

そして原作者の竹内先生個人による読み切り、「白舟くんと天体系彼女」も収録。
主人公の苗字と、宇宙を題材にしていると言う共通点のあるこの読み切り。
本作の原型と言っても過言ではないかもしれないこちらも非常に楽しめる作品になっています!

完結を迎える「ST&RS-スターズ-」最終第5巻は全国書店にて発売中です!!
広大な宇宙へと旅立つ、ロマン溢れる本作。
綺麗にまとめられた、感動のラスとが待っていますよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


ST&RS─スターズ─ 5 (ジャンプコミックス)
集英社
2012-06-04
ミヨカワ 将

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本日紹介いたしますのはこちら、「ハーレムエンド」です。
コアマガジンさんより刊行されました。
グロテスクな描写、ブラックなネタが多数含まれておりますので、閲覧の際はご注意ください。

作者は駕籠真太郎先生。
駕籠先生の他作品は、「駕籠真太郎」のテーマにてまとめております。
どれもがエログロな非常に人を選ぶ作品ですが……よろしければそちらもご参照ください!

さて、本作は近年の駕籠先生単行本描き下ろし作品の流れに沿った、エログロサスペンス漫画です。
そして毎回驚かされる大掛かりな仕掛けも健在。
今回はトリックや、奇抜な設定などよりも、異常な目的や犯行手段にスポットが当てられた作品となっています。

あ、前もって言っておきますと、今回は本編に裸などはたくさん出てきますが、それ以上のエロス要素はほぼありません。
その代わりと言っては何ですが、グロや以上描写などはいつにも増して人を選ぶものになっていますので、くれぐれもそのあたりをご理解のうえご覧ください!!

一年浪人した後、待望の大学生活を始めた伊藤。
クラスの親睦会に出席しますが、どうにも明るすぎるノリについていけないようです。
そんな中で、酔っ払って伊藤に絡んでくる女性がいました。
どうやら飲みすぎてしまった様子の彼女を介抱する伊藤。
眠りはじめてしまった彼女の世話を押し付けられてしまい、飲み会をなかば強制的に追い出され、彼女を家まで送り届けるハメになってしまうのです。
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学生証で住所を調べてみると、どうやらかなりおうちが遠い様子。
仕方なく自分のうちに泊めてあげることにしたのですが、彼女に方を貸して歩いている最中、幼馴染の田村に出会ってしまいます。
おすそ分けにきてくれたと言う田村、子供のころのように名前で呼んでといいますが、最近10年以上ぶりに再会した女性を気安く名前で呼ぶ度胸はありません。
とりあえず彼女と別れ、家に向かう伊藤。
そんな彼を、物陰から見つめているおかっぱの女性が……!
そんなことに気づかぬまま自宅ドアの前にたどり着くと、今度は伊藤をお兄ちゃんと呼ぶ小柄な少女が待ち構えていたではないですか!!
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なんでもこの少女、ナオは伊藤の父が不倫して出来た異母兄弟なんだとか。
ナオは母が死んでしまい、お兄ちゃんをたよってここまでやってきたんだそうです。

なんだか良くわからないまま、ナオのことも泊めることになってしまった伊藤。
なにやら誘惑しているとしか思えない行動を取るナオに、そんなつもりはないながらもラッキースケベが発動して押し倒す形をとってしまう伊藤。
するとそこで先ほどの幼馴染、田村が現われ……
このまま放っては置けない、監視しなきゃと彼女も強引に部屋に泊まりこんでしまうのです!
なぜかナオ、田村、酔いつぶれた女性の3人と並んで眠ることになってしまった伊藤。
ぶつくさ言いながら眠り、目を覚ますとなんかひとり増えてるじゃないですか!!
今度現れたのは、片目に眼帯をした女性で、言葉をしゃべらず筆談をしてきました。
ですがその台詞は、宇宙から来た監視員だよ、などと言うなんだか電波がゆんゆんしてきているもの。
もしかしたらアレな病院から出てきたのかも?だったら刺激しない方がいいかも、と田村と相談し、彼女をやむなく迎え入れることにしたのです。
ですがここにまた新たに女性が出てきちゃうのです。
ベランダからい当の部屋のベランダに侵入してきた女性、昨夜物陰から伊藤を見つめていたおかっぱの彼女でした。
親が決めたいいなずけがイヤで逃げてきた、15年前大きくなったら結婚しようと約束したあなたに愛に来たと言うこの女性……
やっぱり流れで伊藤は部屋に招きいれてしまうことになるのです!

酔いつぶれ女、なぎさは実家から通うと2時間かかるから、と伊藤の部屋にすむと主張。
放っておけない、と田村もお泊りセットで部屋に泊まりこみ、残りの三人もそのまま部屋に定住。
なにやらみんながみんな伊藤を欲しがっているようで、彼はいきなりモテモテの引っ張りだこに。
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これじゃ体が一つじゃ足りないよ……
そんな彼の心の声を聞いたわけではないでしょうが、女性達は
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伊藤を5つに「分けて」しまったのです!

この5人の女性はグルでした。
依頼を受けて女の敵を殺す復讐サイト、「ハーレムエンド」。
彼女達がその組織を運営していたのです!
殺害後の処理も手馴れたもの。
死体を実に丁寧に処理し、殺害の痕跡をほとんどゼロにして何事もなかったかのように去っていく……
そんな恐ろしい集団ですが、物語はこのハーレムエンドと、もう一つの恐ろしい集団とのリンクを描いていくのです……!

もう一つの恐ろしい集団、それは「フリッカーズ」と言うアニメ制作会社です。
大人気声優となりながら、男性がらみのスキャンダルから仕事が激減してしまった平原綾。
彼女の元にそのフリッカーズから仕事の依頼が舞い込みます。
彼女が連れられて、フリッカーズの社内で見せられたアニメは意外にも実写でした。
しかも、ひとコマずつ画像を撮影し、コマ送りで作るストップモーションアニメでした。
違和感を感じながらそのアニメを見ていると、横向きツインテールにしている魔法少女風のキャラクターが最近連絡が取れないと言う声優、松戸遥に似ていることに気がつくのです。
そしてそのアニメに、大きな顔の魔女オバケが登場し、春香似の少女の首をガブリ!
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生首がごろりと転がったのです!!

怪しすぎる映像を見て腰が引けた平原。
仕事を断って帰ろうとするのですが、動画まで見てしまったんだから返すと言うわけには行かない……と、閉じ込められてしまいます。
必死で逃げる平原、咄嗟に飛び込んだ部屋には
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奇妙な器具を取り付けられて、操り人形のようにされている死体が山のように……!!
やはりあのアニメは、死体を使って取られていたのです!!
逃走もむなしく、平原もまたそのアニメに参加朝せられることになってしまうのです……

と言うわけで、方向性は違えども、異常な方法で人を殺す二つの集団が登場する本作。
コマ撮りアニメを取りたくて、次々人を手にかけているフリッカーズ。
そして依頼があれば、ハーレムと言う絶頂を味わわせた後にどん底に叩き落して殺すハーレムエンド。
この二つの組織が予期せぬ形でぶつかり合うことになってしまうのです。
どちらも犯罪を明るみに出さなかった、プロ級の犯罪組織。
その殺し合いは壮絶なものとなります。
繰り広げられる互いの異常性の披露、容赦なき凶刃。
どちらが勝ったとしても後味がよろしくないであろうこの奇怪にして醜悪な争いは、どのような形で決着するのでしょうか……?
良くも悪くも駕籠先生らしい、モヤモヤしまくりのラストを見せ付けてくれるのです!!

そして今回の作品、既にピンと来ている方もいるでしょうが、実在のアニメやら声優さんやら監督さんやらのパロディがたっぷりと盛り込まれています。
ほぼもれなくアレされてしまうので、正直シャレがわかる方でないと許容できないかも……!
そういった意味でも上級者向けの作品となっているのです!!

そして180P超の描き下ろしの本編の他、「うぶモード」誌にて発表されたエログロナンセンス読みきりも5編収録。
こちらは本編に輪をかけてアレな作品になっておりますので……くれぐれも訓練された方のみがご覧になることをおすすめいたします!!

駕籠先生単行本描き下ろし長編第3弾、「ハーレムエンド」は全国書店にて発売中です!
帯に描かれている通り、「閲覧注意」「表紙詐欺」上等の本作。
表紙とは打って変わって、萌えられない……いや、萌えてはいけないような気がする内容ですよ!
今までの作品同様、エログロブラック何でもオッケー!と言う方以外は避けて通る方がいいでしょう……!
残された数少ない、よろこんで茨の道を歩む方は……さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


ハーレムエンド
コアマガジン
駕籠真太郎

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本日紹介いたしますのはこちら、「弱虫ペダル」第23巻です。
秋田書店さんの少年チャンピオンコミックスより刊行、週刊少年チャンピオンにて連載されています。

作者は渡辺航先生。
本作は「渡辺航」のテーマにて記事をまとめておりますので、よろしければあわせてご覧ください。

さて、白熱するインターハイももはや決着間近に迫ってきた前巻。
勝負は箱根と総北、拮抗した実力を持つと言っていい2校に絞られた……と思いきや、あろうことか総北はエースの金城が負傷で脱落しつぃまうのです!
残ったのは巻島と、1年生の三人。
かなり厳しい状況ではありますが、1年生は金城の想いを背に、一度は遥か離されてしまった箱根へと食いついていくのです!!

インターハイのゴールは、5合目駐車場。
標高は2000メートル、雲すら見下ろすことの出来る高い位置にゴールゲートは構えられているのです。
そのゴールに至るまでの道のりは常に坂になっており、平坦な道はない、「頂上ゴール」なのです!

徐々に距離をつめているとは言え、まだまだ箱根の姿ははるか先にあります。
この差をつめるには、相当な無理をしなければ無理といえましょう。
となればここを引っ張るのは、実力派クライマーである巻島か、あるいは意外性の坂道あたりと言うのが無難なところでしょう。
ですがここで自ら先頭に立ち、引っ張って言ったのは
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鳴子だったのです!!

まるで平坦な道を疾走するときのように、下ハンドルに持ち替え、ギアを上げてすすんでいくスプリントクライム。
極僅かな時間しか持続しないはずのスプリントクライムですが、鳴子はグイグイと総北を引いていくではないですか!
スプリンターにもかかわらず、凄まじいスピードで坂を登っていく。
そんな様子は、鳴子が目指すド派手そのもの!
見ているギャラリーも大興奮し、自然と大声援を鳴子へと注ぐのです!!
その声援は、確実に総北メンバーの力となります。
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些細な力であろうとも、この決勝の場においては何より心強い後押し。
とは言え、だからと言って鳴子の体力が無尽蔵になるわけではありません。
無理以上の無理をしていると言っていいスプリントクライム。
もしその腰が、サドルに下ろされたとしたら……そのときが鳴子の体力が切れてしまった時でしょう……
そう思った矢先、鳴子の腰はどっかりとサドルに下ろされます。
ですが、予想に反して鳴子は振り返ってにやりと笑うではありませんか!!
そして鳴子は言うのです。
ヒーローの必殺技は、みんながピンチの時に出すもんやろ!と!

すると鳴子、サドルに載せた腰の位置を先端ギリギリに移動させます。
これによって筋力を意地、そしてゴール前のスプリントのようにハンドルを大きく左右に振って推進力に変える……
これが鳴子の編み出した、究極のスプリントクライム、「アームストロングクライム」!!
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ここにきて、まさかの加速を果たす鳴子!!
これには流石の今泉も素直にその隠し球に驚嘆するしかありません!
……ですがやはりそれも長続きするはずもないのです。
そろそろ仕上げだ、と呟く鳴子。
ゴールまで残り20キロ。
それをきっちり走りぬこうとしているであろう箱根。
鳴子にはそんなつもりは毛頭なし!
片道切符の途中下車……
鳴子は、箱根に追いつくまでの間に全てを出し尽くすつもりなのです!!

ガードレールに腕をかすらせ、出血しても気がついていないかのような鳴子の走り。
様子がおかしいと感じた今泉や坂道は、先頭を変わると声をかけるのですが……
鳴子は逆にスピードを上げ、決して先頭を譲らないのです!!
鳴子列車の先頭は、チームの先頭は自分の特等席だと虚勢を張る鳴子。
ですが、それが単なるうわべだけの元気だと言うことは明らかで……
意地を張るな、下がって休めと叫ぶ今泉。
しかし、そんな言葉に鳴子はこう答えるのです。
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「そんなもん張ってナンボやろ!!」と!!
既に限界を超えてしまっている鳴子、その猛々しい言葉とは裏腹に体のほうはいつストップしてしまってもおかしくありません。
鳴子の視界は既に徐々に狭まってきていて……
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その時はもはや間近!!
果たして鳴子は箱根を捉えることが出来るのでしょうか!?
そして、彼の悲願であった一年生三人での同時ゴールを果たせるのか、その前に限界を迎えてしまうのか……?
怒濤の追走は、総北をゴールテープへと導く一助となるのでしょうか!!

というわけで、鳴子の活躍が描かれる今巻。
この大会では、総北メンバー中いまひとつ見せ場が少なかったような気がする彼に最大の活躍の場がやってきました!
ハデ好きではありながらも、そのための努力は欠かさない真面目さも兼ね備えている鳴子。
その集大成とも言える、アームストロングクライムは興奮間違いなしです!!
そしてレースは残り15キロに。
総北斗箱根の戦いは待ったなし!!
もちろん御堂筋も黙っているわけがありません!
白熱のレースはまだまだ続きそうです!!

鳴子の勇姿が描かれる、「弱虫ペダル」第23巻は全国書店にて発売中です!!
派手好きな鳴子らしい、見事な意地の張り具合が見られる今巻。
その決死のレースをその目に焼き付けるべしです!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


弱虫ペダル 23 (少年チャンピオン・コミックス)
秋田書店
2012-06-08
渡辺 航

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本日紹介いたしますのはこちら、「血界戦線-Zの一番長い日-」第5巻です。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行、ジャンプSQ、ジャンプSQ.19にて連載されています。

作者は内藤泰弘先生。
今までの本作の紹介は「内藤泰弘」のテーマでまとめていますので、ご一緒にご覧ください。

さて、超常現象が日常となるヘルサレムズ・ロットの騒乱を収める秘密結社ライブラの活躍を描く本作。
時として世界の命運までかかりかねない大騒動まで巻き起こる毎日、果たして今日は何が起きるのでしょうか?

フライドチキンをもりもり食べながらやってきたザップ。
見るも無残にぷよってしまったおなかを晒しながらもなおチキンを食べております。
何でもそのフライドチキン屋さんの店員さんにお熱になってしまったようで、少しでも気を引こうと足繁くお店に通っているのです!
そのお気に入りの店員さんが、仕事仲間でありながらも犬猿の仲であるチェインの知り合いだとしり、必死に情報を聞き出そうとするのですが……
その瞬間、ザップの体に物凄い勢いで悪寒が走るのです!

その悪寒の原因は、程なく明かされました。
強大な力を持つ血界の眷属(ブラッドブリード)……いわゆる吸血鬼が、この町に侵入してきたのです!
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半身欠損状態だと言うブラッドブリードですが、それでもその力は人知をはるかに越えています。
そんなブラッドブリードにまず遭遇したのは、K・Kとスティーブンのタッグでした。
ところが、ブラッドブリードらしき存在が2体いるではないですか。
抗戦しているらしいその2体、まるで枯れ木のような印象を受ける奇妙な体の杖を持った個体と、帽子を目深にかぶったコートの個体。
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正直言ってどちらもハンパではない動きをしていまして、見た目だけではどちらが問題のブラッドブリードなのかわからないのです。
判断する方法と言えば……鏡!
吸血鬼は鏡に映らない。
咄嗟に二人は鏡で確認し、
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その姿を映さない方、コートの個体を攻撃したのです!!

ところがその攻撃しなかった、枯れ木のような個体は凄まじいスピードで近くに来ていたザップに飛び掛っていくではないですか!!
鏡に映らなかったのは、確かにこのコートのほうのはず……
ですが、その判断は間違っていなかったのです。
その枯れ木のような個体に捕まえられてしまったザップの口から出た言葉は、
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「カンベンして下さい師匠ォ!」。
そう、この個体はザップの使う斗流血法(ひきつぼしりゅうけっぽう)を叩き込んだ、師だったのです!!

ザップの師、裸獣汁外衛。
彼は斗流血法の創始者にして、もはや伝説の域に達している「2重属性使い」です。
ブラッドブリードに攻撃を仕掛け、瞬く間にしとめてしまいます。
が、そのブラッドブリード、まるで卵のような姿になったではないですか!
これは真胎蛋と呼ばれる、ブラッドブリードの最終自閉形態。
文献でしか知られていないような、そうはお目にかかることの出来ない状態ですが、汁外衛からすればそんなに珍しいものではないようです。
何せこの汁外衛、自分で認めることこそしないものの、かなりレベルの高いブラッドブリードを何体も消し去っているらしい稀代の実力者なのですから!
そんな汁外衛ですが、いきなりはじめて出会うクラウスに文句をつけはじめます。
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長としては未熟だ、ワシを師匠と呼ぶこの小僧が鍛錬のたの字もかすらぬ生ゴミと成り果てている……
なんといいますか……タイミング悪く女性の気を引くためにチキンをむさぼって出来ていたぷよボディ。
それがストイック極まりない汁外衛には気に入らなくてたまらないのです!
挙句の果てに、汁外衛はザップをつれて鍛えなおすと言い出します。
彼の修行は厳しいなんてものではなく、基本怠け者のザップ出なくても避けたい地獄。
それになんだかんだいっても、ザップはライブラに欠かせない戦力となっているわけで……
全員が何とかそれだけはカンベンしてくれと懇願しますと、汁外衛は一つのテストを出してきたのです。
先ほど仕留めたブラッドブリードの、真胎蛋。
この中で今、ブラッドブリードは猛烈な勢いで再生しているのだそうですが、この活動をとめろと言うのです。
その方法は、真胎蛋の表面を、高速で不規則に動き回る6つの目のような器官を同時に射抜く、と言うもの。
それを、ザップたった一人にやれと言うのです!!
しかもこの真胎蛋、外からの刺激には猛スピードで反撃して来るそうで。
コンマ一秒でもずれれば、よくて両腕切断、悪くて足首しか残らない反撃がやってくるんだそうです!
結界のようなものに閉じ込められ、完全に手出し不能の状態にされてしまったザップ。
意を決して攻撃しようとするのですが……
真胎蛋は、ザップが技を発動しようとした瞬間に猛スピードの攻撃を仕掛けてきたのです!
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予想以上に困難なこのテスト。
汁外衛は、腕の一本や二本なくしても、血法で補えるからどうでもいいと思っているようで。
ザップが腕をなくしたとしても、別にどうとも思わないのでしょう。
最初にザップが感じた悪寒はブラッドブリードのそれではなく、師匠のそれだったんだ……
ぐるぐると様々な思いが頭に渦巻くザップ。
もはや思考回路はショート寸前!
果たしてこの窮地を逃れることが出来るのでしょうか!?

と言うわけで、ザップの師匠が登場する今巻。
人間の限界を超えた存在ばかりが登場するこの作品の中でも、とりわけ強大な力を持つ人物の一人らしい汁外衛。
彼が素直にブラッドブリード退治に協力してくれれば色々楽なのでしょうが、ここまででもわかるとおり化なり一筋縄ではいかないお方のようで。
ザップの苦難は続きそうです!
そして今巻、もう一つのエピソードが収録。
戦闘メインではなく、レオととある少年(?)の交流を描く、感動モノのエピソードになっているのです!!

ザップに試練が降りかかる、「血界戦線-Zの一番長い日-」第5巻は全国書店にて発売中です!
中二心くすぐられる必殺技、手に汗握るバトル、感動エピソードにギャグ。
今巻も様々な要素が楽しめる1冊に仕上がっていますよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


血界戦線 5 ─Zの一番長い日─ (ジャンプコミックス)
集英社
2012-06-04
内藤 泰弘

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 血界戦線 5 ─Zの一番長い日─ (ジャンプコミックス) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



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本日紹介いたしますのはこちら、「バチバチ」第16巻です。
秋田書店さんの少年チャンピオンコミックスより刊行されました。

作者は佐藤タカヒロ先生。
今までの本作は「バチバチ」のテーマでまとめておりますので、よろしければあわせてご覧くださいませ。

さて、白水と鯉太郎、序二段同部屋対決は大熱戦の末、白水が先輩の意地を見せた形で決着となりました。
そしてついに始まった、運命の阿吽対決。
気合みなぎる阿吽ですが、吽形のひざはもう限界をとうに超えている訳で……

相手のわきの下に手を差し込んでガッチリ廻しを取る、もろ差しの体勢に持ち込んだ吽形。
阿形もその腕を抱え込む、閂の体勢でこらえます。
そのまま自慢の剛力で持ち上げようとする阿形ですが、吽形は腰を落としてそれをさせません。
この体勢ならば、流石に持ち上げられない!吽形はそう確信し、一気に前によっていくのです!!
このまま勝負は決するのでしょうか?
いや、阿形の力はやはり規格外!
相撲巧者の吽形が不可能だと考えていた、この体勢からの
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強引な投げを撃ってきたのです!

しかしやはり吽形も、驚異的ではあるものの苦し紛れとも言える投げをみすみす食らいはしません。
右足で踏ん張ってこらえるものの、壊れた右ひざは確実に悲鳴をあげ続けています。
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ですがこの勝負に全てをかけるつもりでいる吽形、その痛みも気にせずにさらに前へ寄るのです!!
閂で押し返す阿形、阿形の力をうまく押さえ込む吽形。
二人の実力は拮抗!
土俵中央でのこう着状態になるのは無理もないことでしょう!!

ですがどちらが先に仕掛けるかと言う心理戦と言うのは、阿形から最も離れた戦い方。
阿形はそれを重々承知しており、ついにはその迷いを振り切って閂の状態から右腕を抜き、上手を取りに行きました!
が、その瞬間こそ吽形が狙っていた仕掛けのタイミング!
阿形が腕を外した瞬間、吽形は絶妙のタイミングで下手投げを敢行!!
完璧すぎるその投げは、吽形に完璧な勝利を齎す……ハズだったのですが……
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ここで吽形の膝はとうとう完全に崩壊してしまったのです!!

靭帯がちぎれ、膝も外れてしまった吽形。
そのまま体勢をくずし、吽形は頭から土俵に崩れていきます。
阿形は右手を挙げ、容赦なしの殺し合いだと確認しあったこの決着に終止符を打つ、かに思えたのですが……
その瞬間に阿形の脳裏に今までの様々な思いが去来。
無意識のうちに吽形の肩を掴み、助けてしまったのです!!
この無意識の行為に、吽形は烈火のごとく怒ります!
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怒りのままに自分の壊れた右ひざを殴りつけ、強引に膝の骨をはめなおしてしまいました!
そしてその怒りを張り手に変え、殺し合いだろうが、ふざけるなと阿形に思い切り叩きつけるのです!
ひとしきり突っ張ったあと、吽形はガクつく膝で必死にこらえながら、俺達はそんなもんじゃないだろう、と阿形に語りかけ……
その喝入れで、阿形は再び闘志を復活!
そうだよな、と張り手で応えたのです!!

そして二人の戦いは最終局面へ!!
吽形のひざはただはまっているだけで、靭帯がボロボロのいま少しでもひねればたやすく外れてしまうことでしょう。
ですが、曲げた上体で前へ突進するだけならば、鍛え上げた筋肉で補えるはず!
もはや技を繰り出すことも出来ない今、吽形に残されたのは突進のみ!
しかしその真っ向勝負、力比べで阿形も負けるわけには行かないのです!!
二人の戦いは小細工なしのぶつかり合いへ!!
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力の阿形、技の吽形。
硬い友情の絆で結ばれた、運命の二人の殺し合い。
果たしてその決着は……!?

というわけで、いよいよ決着する阿吽決戦。
両者幕下の上位で全勝、この場所が終われば関取は確実です。
吽形も無理せずこの場所を終え、治療に務めればまだ相撲を続けることも出来たでしょう。
ですがそんな相撲人生よりも、吽形は阿形との同部屋対決と言う一瞬の輝きを選んだのです。
その一瞬ながらもまばゆすぎる輝きを、その目でご確認ください!!
怒濤の同部屋優勝決定戦2連戦を終え、物語は一段落。
今巻を持って第1部完となります。
空流部屋に関取が誕生し、そして白水が部屋の柱に。
そんな激動の中、着々と自力をつけて言っている鯉太郎は……?
第2部も熱い戦いが待ち受けていそうです!!

第一部完結となる、「バチバチ」最終第16巻は全国書店にて発売中です!
熱き友情のぶつかり合いの阿吽対決が収録された本作。
仕切りなおしとなる第2部、「バチバチBURST(バースト)」も週刊チャンピオンにて連載されていますよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


バチバチ 16 (少年チャンピオン・コミックス)
秋田書店
2012-06-08
佐藤 タカヒロ

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