本日紹介いたしますのはこちら、「ST&RS-スターズ-」第5巻です。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行されました。
作者は原作が竹内良輔先生、漫画がミヨカワ将先生。
本作の紹介は「スターズ」のテーマにてまとめておりますので、あわせてご覧くださいませ。
さて、ついに火星にたどり着き、宇宙人とであった真帆たち。
そこに現われたのは、ペロプニャンと言う名前の宇宙人でした。
ペロプニャンが人類と会いたがっていた理由は、真帆のもつ「地図」を代表とした、特殊能力を使って星々をすくう手助けをしてほしいと言うものだったのです!
ペロプニャンが言い出したのは、「ベテルギウス」を助けに行きたいと言うこと。
ベテルギウスは遠く640光年先にある星。
ですが、今すぐにでも超新星爆発……その星の寿命が尽きてしまうかもしれない状態に陥っているのです!
ただでさえ表面温度数千度と言うベテルギウス、爆発寸前と言うことも考えれば、到底助けに行くべき生命体がいるとは思えないのですが……?
ところがそこで反応を見せたのはいづみでした。
泣いているのか、怯えているのか……そんな声が、ベテルギウスから聞こえる、と言うのです!
あまりにも広すぎる宇宙。
ペロプニャンをして「寂しさが凍り付いてしまう」くらい広いと言う宇宙ですが、それでもこうして声が聞こえたら、何百年たとうともへ飛んで行きたいんだ。
そう語るペロプニャンに、宙地たちは逆にしり込みしてしまいます。
地球人類の何十倍も生きると言うペロプニャン。
そんなペロプニャンたち種族に対し、地球人類は宇宙に踏み出してから半世紀以上たってようやく火星にたどり着いたわけで……
そんな自分達が、なにかの手助けをすることが出来るのでしょうか?
いづみもまた、あんな声が渦巻く恐ろしい場所に行くのは……とどうしても恐怖のほうが先にたってしまうのです。
真帆はどう思っているのだろうか?
期せずして宙地といづみの視線が、同時に真帆へと注がれるのですが……
真帆は実にあっさりと、わかった、行こう!と決断するのです!!
そんな簡単に決めていいのかとビックリしてしまう宙地。
ですが真帆は簡単だと思っていない、ぶ茶ければ怖いと心情を吐露。
しかもペロプニャンまでそれに同意します。
ではなぜそんなにもあっさり決断してしまうのでしょうか?
そんないづみの素朴な疑問にも真帆は、ペロプニャンは同じ台詞で答えるのです!!
だってそれは、ドキドキの方が勝っているから!!
まだ中学生だったころ、真帆は先生に怒られても宇宙ステーションを探すため、授業中に空を見上げていました。
その時と今、事の重大さは天地以上の違いがあるといってもいいでしょうが、真帆の気持ちだけはまったく変わっていないのです!
そんな良くも悪くも宇宙に関してはぶれない気持ちを持っている真帆。
それを見て、宙地の、いづみの気持ちも固まります。
やる前からやれないことだけを考えてどうする。
怖がっているだけなら、以前の自分から何も変わっていない。
少しでもドキドキが勝るなら、勇気を持って決断を!
ペロプニャンに協力することを決意した真帆たち三人。
そこでペロプニャンは、ベテルギウスに行くための力の使い方を教えてくれました。
まるで自分の分身のような、人形のようなものを作り出すペロプニャン。
これは自球儀(オルタナ)と呼ばれるもので、真帆の「地図」の力を元にしたもの。
これによって、宇宙を見ることも触ることもできるようになると言うのです!
ですがこのオルタナは、遠くに行けば行くほど力が弱まってしまいます。
そこで、宙地の「記憶」の力をエネルギーにしてオルタナの届く距離を広げ、いづみの「音」の力をソナーにして声の位置を探る……
三人の力を一つにすることによって、ベテルギウスに行くというのです!
ペロプニャン導かれ、三人は一路ベテルギウスへ!!
その速度は実に驚くべきもので、あっという間に640光年先のベテルギウスにたどり着いてしまいます。
直径14億キロメートルの巨大な火の玉と化しているベテルギウス。
絶え間なく爆発し、フレアを噴出するこの星に生き物などいるのでしょうか?
ですが確かにその声は、この燃え盛る星から聞こえてくるのです。
声のするほうに近づく4人。
するとその声のしていた地点が蠢きだし、徐々にその姿を変え……
人のような姿をとったのです!
これがベテルギウスの「スターズ」。
星にすむ生命体と言うよりは、その星そのもの生命……それが「スターズ」です。
果たしてこのベテルギウスのスターズはどんな性格なのか……?
この出会いが、真帆たちを新たなステージへと導くきっかけになるのです!!
というわけで、全人類待望の外宇宙へと旅立つことになる今巻。
ベテルギウスとであったことから、真帆たちはペロプニャンとともにスターズ探しにいく旅に出る決断を迫られるのです。
何よりも宇宙が好きな真帆にとっては、迷う要素などないでしょう。
ですが、広大すぎる宇宙へと旅立つ尾言うことは、いかにオルタナの力を使ったとしてもどれだけ時間がかかるかわかりませんし、ペロプニャンたちですら道の星に行くにはオルタナの力は及ばないわけで……
どんなに長い旅になるかわかりません。
下手をすれば、地球に暮らす家族や友人たちとも今生の別れを告げなければならないかも知れず……
いづみは、宙地はどんな決断を売るのでしょうか。
そして、今までずっと真帆と一緒に歩んできためぐるは……?
真帆たちの宇宙への思いと、それぞれの選択。
どんな決断をしても、どんなに離れていても大丈夫でしょう。
真帆たちは、皆同じ宇宙にういるのですから!
そして原作者の竹内先生個人による読み切り、「白舟くんと天体系彼女」も収録。
主人公の苗字と、宇宙を題材にしていると言う共通点のあるこの読み切り。
本作の原型と言っても過言ではないかもしれないこちらも非常に楽しめる作品になっています!
完結を迎える「ST&RS-スターズ-」最終第5巻は全国書店にて発売中です!!
広大な宇宙へと旅立つ、ロマン溢れる本作。
綺麗にまとめられた、感動のラスとが待っていますよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!