3階の者だ!!

DEBがお送りするネタバレありのコミックス紹介ブログです。 短編物では一話にスポットを当てて、長編物ではこの後どうなるの?と言うところまで紹介しているつもりです! ※作品記事につきまして、権利者様が問題があると感じられた場合はご一報ください。対応いたします。

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本日紹介いたしますのはこちら、「東京喰種 トーキョーグール」第2巻です。
集英社さんのヤングジャンプ・コミックスより刊行、週刊ヤングジャンプにて連載されています。

作者は石田スイ先生。
本作第1巻は12年2月22日の記事にて紹介させていただいております。
よろしければあわせてご覧くださいませ。

さて、思わぬ事故から人間を食う生物、「喰種(グール)」の内臓を移植されてしまったカネキ。
その体は徐々に人間のものからグールのものへと変化を遂げて行き、人を食べなければ生きていけなくなってしまう自分の体と戦いながら人間生活をつづけようとしました。
ですがそんな生活も限界を迎え、友人のヒデを襲ってしまいそうになってしまうのです。
すんでのところで行きつけの喫茶店、あんていくの従業員でありグールであるトーカに救われたのですが……

あんていくの店長に誘われ、アルバイトとして働くことになったカネキ。
店長はコーヒーの入れ方はもちろんのこと、人の世界への溶け込み方もじっくりと教えてくれようとしていました。
コーヒーは手間をかけることで味がまったく変わる。
人も同じ、あせることは無い。
そう言って穏やかに教えてくれる店長は、人間社会に潜んで生きていくグールにとっては、人間を生きた教本として学ぶ必要がある、とグールらしい言葉を続けたあと、こういって言葉を締めくくったのです。
私は好きなんだよ、ヒトがね、と。

「大きな荷物」を持った客が来たらこっそりと店長に知らせる。
そんなルールを教えられたカネキは店に出ます。
そこで待っていたのは、バイトの先輩であり、グールの先輩でもあるトーカと……客としてやってきていたヒデでした。
グールに襲われて気を失っていたヒデですが、どうやら店長によって「交通事故に巻き込まれて気絶、トーカが看病していた」という説明をうけているようで。
完全に勘違いですが、ヒデはトーカがずっとそばにいてくれたような気がすると思い込み、なんだかすっかりトーカに入れ込んでしまったのでした。

そんな能天気なヒデですが、彼の登場がカネキの日常への復帰を意味しているわけではありませんでした。
「あいつに気づかれてはいけない」。
そうトーカが釘を刺してくるのです。
確かに何かのきっかけで自分達がグールであることが知れれば、それは命の危険に直結します。
ましてや、グールになりかけているカネキが、今までのように日でと友人関係を続ければその恐れは倍増どころではありません。
そんな状況を牽制するように、トーカはキッパリと言い切ります。
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ばれたら、ヒデを殺す。
その言葉に今時分が置かれている状況の厳しさを痛感するカネキですが、頭痛の種はまだあるのです。
ヒデを守るために戦い、カネキが致命傷に近いダメージを与えたニシキというグール。
行方をくらました彼が、どんな行動を取るのかわからないのですから。

その後、カネキは普通の人間のようにものを食べるふりをする練習を行います。
食べ物を噛み千切ったあとに噛み砕かず、10回程どかむふりをして飲み込む。
グールの体となったカネキには、今までの食事はそれすらも耐え難いほどにまずいものになっており……
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上手くそれができるようになるまでは時間がかかりそうです。
どんどんとしなければいけないこと、気をつけなければいけないことが増え、憂鬱にならざるを得ないカネキ。
ですがそんな彼に、すこしだけ明るくなれる材料が与えられたのです。
店長から手渡された、ほのかに茶色い角砂糖のようなもの。
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中身がすこし違うんだそうで、グールが唯一飲める人間の飲み物、コーヒーに溶かして飲めば空腹がある程度抑えられるんだそうです。
材料は「知らない方がいい」とのことですが、確かにこれならば抵抗なく口に入れられそうです。
とは言え、あくまでこれは空腹を抑えるだけの効能しかありません。
いざとなったら「肉」を口に入れることも、覚悟しなければならないようなのですが……

そんなある日、あんていくに親子連れがやってきました。
やさしそうなお母さんと、引っ込み思案な印象を受ける娘さんの、笛口親子。
彼女達もグールとのことで、こんな普通の母子でも人を狩るのか?とカネキは率直に感じるのですが、どうやら彼女達は少し事情が違うようです。
トーカが言うには、カネキと一緒なんだとか。
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自分で人を狩れない。
そんなグールもいると言うことに、カネキは驚きをかくせないようです。

その頃、カネキたちの暮らす「20区」に事件が起こっていました。
人を狩るはずのグールを、真っ向から返り討ちにして殺してしまう人間……
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「喰種捜査官」がやってきたのです!
グールだという証拠を見つければ、容赦も躊躇もなく殺していく捜査官に、あんていくをはじめとした20区のグールたちは戦々恐々。
なにせ、仮に反撃して殺しでもしてしまえば、この地区にグールがいることが知れてかえって多くの戦力がこの地区に殺到してしまうことになるのですから!

慣れないグールとしての生活、血も涙も無いと思われていたグールにもいた同類、そして襲い繰る捜査官。
山積する問題を、カネキは片付けていくことができるのでしょうか!?

というわけで、新展開を迎える本作。
しばらくはこの笛口親子や捜査官が物語の中心に据えられていきそうです。
グールであり、人間でもあるカネキ。
ですがおそらく捜査官からすれば単なるグールとしてしかうつらないでしょう。
カネキの気持ちとは裏腹に、避けられない戦いがやってくることは間違いなさそう。
ヒデの件やニシキの件もあるだけに、これらがどのように絡み、物語を構築していくのかに注目していく必要意がありそうです!!

グールとしての生活が始まる、「東京喰種 トーキョーグール」第2巻は全国書店にて発売中です。
グールとしての生活を強制される今巻。
カネキはその運命を受け入れるしかないのでしょうか?
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


東京喰種トーキョーグール 2 (ヤングジャンプコミックス)
集英社
2012-03-19
石田 スイ

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本日紹介いたしますのはこちら、「ハチワンダイバー」第24巻です。
集英社さんのヤングジャンプ・コミックスより刊行、週刊ヤングジャンプにて連載されています。

作者は柴田ヨクサル先生。
本作は「柴田ヨクサル」のテーマで今までの紹介をまとめておりますので、よろしければご一緒にご覧ください。

さて、谷生への挑戦権、ひいては鬼将会の全権をかけた一大将棋トーナメントが行われている本作。
文字通り命を削る熱戦の末、チッチは卑弥呼との戦いに敗れ力尽きました。
次の勝負は右角と、鬼将会ビルを建てた鬼将会の古株、橋。
勝負を前にして凛に結婚を申し込む気合の入りようで挑んだ右角でしたが、ここぞと言うときに聞くCDが落語のCDに入れ代わってしまっており、まったく気合が入りません。
凜に気合の入るCDを持ってきてくれと懇願したのですが……?

お願いされた凜ですが、ただCDを持っていけばハイ終わりというわけには行きません。
見習いの身である凜が、正規のアサシン3人を相手にしなければ大会の会場には入れないのです。
凜はなんとか右角のCDを入手しながら、アサシンを分断して1人だけにすることに成功。
ですがこれ以上逃げることは流石に難しく、一対一で戦うことになってしまったのでした。

ジョンス・リー直伝の八極拳を操るアサシンに対し、凜が対抗できるとしたら長年の薪割りで培った薪割り戦法。
突っ込んでくるアサシンの攻撃をかいくぐり、凜が狙ったのは足!
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このまま戦い続ければ負けることは確実でしょうが、凜がしなければならないのは会場にたどり着くことなわけで。
足にダメージを与えたことで相手を走れなくし、その隙に会場にたどり着くことに成功したのです!!

思わず抱きつこうとした右角をラリアットでふっとばし、CDを手渡す凜。
持って来てくれた!これが俺の待ち人だ!と歓喜した右角は、その上がりまくったテンションのままに生で凜に結婚を申し込みました!
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が、予想通り一瞬で拒否られてしまうのです……
はっきり目の前で断られた上、菅田にご執心な様まで見せつけられてしまった右角は号泣後卒倒……
このまま放っておけばおそらく時間切れ負けとなるでしょうが、それは対戦相手の橋としても面白くないようです。
ぺちぺちと顔を叩いて覚醒させ、わざわざ持ってこさせたんだからなんかあるのだろうと、CDを差し出してこれをどうするんだと問いかけてきました。
立ち上がる気力も無い右角は、プレイヤーにそのCDをセットしてもらいました。
そのCDはいつもの「ハイタイム」ではなく、それ以上の怪物を生むという「チキンゾンビーズ」。
右角の「右四間」「失恋」、「ミッシェルガンエレファント」に「凜を諦めない」と言う気持ち。
それを足したときどうなるのか?
そんな口上の末、とうとうCDは再生されました!
白目を剥き、怪物を呼び起こす右角!!
今までこの対局ではひたすら無様な姿をさらしてきた右角ですがとうとうと言うかやっとと言うか、反撃の狼煙を上げたのです!!
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ですが相手は実力者の橋、そしてその名の通り盤上に橋をかける強力な戦法「金銀橋」!
右角の右四間にとってはかなり厳しい戦法である金銀橋、いくら目覚めたとはいえ、残された時間も少ない今、打ち破ることができるのでしょうか?
怪物の槍VS堅牢な橋、その結果やいかに!?

そしてこの後行われる、第1回戦の第6試合。
鬼将会側の打ち手は、あの澄野の死の原因を作り出した闇医者、シャンチーJr!!
そして注目のその相手は、日本国No.1諜報員なんだという謎の女性その名も、「悲しい色やねん」!!
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未知数すぎるこの二人の戦い、一体どうなってしまうのか予測はまったくと言っていい程不可能ですが……
その悲しい色やねんは、アイドル風だと言う衣装に妙なヘルメットと言うおかしな風貌以上の、予想外な戦法を取るのです!!
ますますわけがわからなくなってくるこのトーナメント、誰が勝つというのでしょうか!?

というわけで、将棋トーナメント第1回戦が2試合収録された本作。
一度菅田に負けているとは言え、そのテンションは圧巻の右角、鎌瀬っぽい匂いを払拭することができるのかに注目したいところです!
もちろん謎過ぎる存在、悲しい色やねんも気になるところ。
今までのヨクサル先生の作品の傾向から言って、顔をかくして登場するキャラが過去のヨクサル先生作品のキャラクターだと言う可能性はかなり高い気がします!
アイドルと言った女の子らしいものへの憧れがあり、No.1エージェントになる身体能力を持っていて、黒髪のロングヘアー。
この条件から考えると、「谷仮面」にも「エアマスター」にも出た、あの女性が浮かび上がってくる気がしますが……
その正体が明かされるのは、そう遠いことではないでしょう……!!
そして深く密かに蠢いている、斬野&羽比田のザンガードコンビの動向も目が離せないところ。
トーナメントが行われている最中にビルが爆破されてしまうのか、あるいは阻止されてしまったりするのか?
こればかりは見守るしかありません!

予測不可能な2戦が決着する、「ハチワンダイバー」第24巻は好評発売中です!
相変わらず白熱の戦いが繰り広げられる本作。
恒例の描き下ろし漫画ももちろん収録しており、今巻も死角なしです!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


ハチワンダイバー 24 (ヤングジャンプコミックス)
集英社
2012-03-19
柴田 ヨクサル

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本日紹介いたしますのはこちら、「ねじまきカギュー」第4巻です。
集英社さんのヤングジャンプ・コミックスより刊行、週刊ヤングジャンプにて連載されています。

作者は中山敦支先生。
本作の紹介は「中山敦支」のテーマにてまとめておりますので、そちらもご覧いただけますと幸いです。

さて、鉤生と鴨との関係をよしとしない風紀四天王との戦いに挑むことになった鉤生。
友人たちの協力もあり、三人までを撃破したところでついに風紀委員長の紫乃と、学校の理事長が見守る前で闘うことになりました。
凄まじい精度のカウンター攻撃を操る紫乃に鉤生は痛めつけられてしまうのですが、愛のために戦っていると言う自分と正反対の目的を持つ鉤生の意思に紫乃は動揺したのでしょうか。
思わず出してしまった大技を避けられ、鉤生の頭突きを食らってしまったのでした!

生まれながらにして巨大組織のトップに立つことを義務付けられ、感情を押さえ込んだまま帝王学を叩き込まれてきた紫乃。
それなのにまわりの人たちはその努力などまったく気がつかず、ただただ紫乃のことを小さくて可愛いなど、見た目でしか判断してくれませんでした。
そんな中、その努力に気がついて褒め称え、やさしくしてくれたのが鴨でした。
正月の親戚会でしか出会わない鴨でしたが、その一日は唯一紫乃が本当の自分に戻れる日となっていたのです。
ですが、この気持ちは父から強いられていた感情の制御とは程遠い気持ち。
もしばれたら鴨に何かされてしまうかもしれません。
この気持ちを欲しがってはならない、外に出してはいけない、もう鴨には会わない。
……紫乃は、そうして鉤生とはまったく逆の、愛を捨てる道を選んだのです。

頭突きを食らった後の数瞬で、そんな過去の出来事を思い起こしてしまった紫乃。
正気に立ち返って前方を見てみれば、再び鉤生が攻撃を仕掛けようと構えていました。
その戦法上、ほとんど攻撃を食らうことなく敵を倒してきた紫乃はどうしても打たれ弱くなっており、ダメージがあるのは事実。
ですが先ほど食らったのはあくまで想定外のまぐれ当たりに過ぎず、再び鉤生が攻撃を仕掛けてきても難なく御しきれる……はずでした。
ですが結果は
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相打ちに!
紫乃の「後の先」が僅かな遅れをみせていたのです!
その後の攻防は、もはや後の先といえるものではなく、ただの相打ちの殴り合いに過ぎないものになっていました。
紫乃はこの、鉤生の勢いに押されている状況を理解できません。
自分の気持ちを抑えて生きていくこと絵を選んだ今までの人生。
ですが久しぶりに鴨の姿を見て、紫乃の気持ちは揺れ動いてしまったのです。
わき上がってくる感情を抑えきれない、この思いを伝えてしまうかもしれない。
そうしてしまえば、今まで選んで歩んできた人生の全てが無駄と認めてしまうことになってしまうではないか。
それを防ぐため、紫乃は教師と生徒の不純異性交遊を絶対的に禁止すると言うルールを制定します。
ルールがあれば感情が支配できる……!
この戦いに負けると言うことは、自分が愛を捨てる選択が間違っていたと言うことになる。
間違ってはいなかったと証明するために、紫乃は鉤生を倒さなければならないのですが……
なぜか鉤生の瞳は……
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眩しくて仕方の無い光を放っているのです!
そんな鉤生に対し、紫乃はついにこういってしまいます。
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「お前なんか嫌いじゃ!!!!」!
思わず制御していなければならないはずの感情を丸出しにして、攻撃とともにぶつけてしまった紫乃。
その攻撃を食らった鉤生は、

今のが一番痛かった、やっと本当のお前の言葉が聞けた、と笑うではないですか!
愛と理性、そしてむき出しの感情に笑顔する鉤生。
あくまで自分の科したルールの正反対を行く鉤生に、ついに紫乃はブチ切れ!!
その理性で保っていた無表情にひび割れを生み、感情の牙を振り乱して鉤生に攻撃を仕掛けるのです!!
鉤生は笑顔のままなんとかその攻撃をかわし、最後には螺旋巻拳で腕の筋肉を硬質化して受け流しました。
そして
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紫乃を抱きしめたのです!
そのとき、紫乃の表情のひび割れからは涙が漏れ落ち始め……
そう、紫乃は無表情の下で、隠れて泣き続けていたのです!
その事実に、気づいていながらも一緒に逃げていただけだった織笛は後悔と、そのことに気づき抱きしめた鉤生への感謝のような気持ちで涙します。
そして鴨は、口をふさいでいたボールギャグを噛み砕きます。
何故紫乃があんなに苦しそうな顔をしているのかはわからないが、教師として、従姉妹としてそんな顔は見ていられない、笑っていて欲しい。
その気持ちは、「笑うととっても可愛いから」と言う言葉で現われました。
好きな鴨に、可愛いと言ってもらえたことで再び胸をときめかせる紫乃。
ですがその気持ちは既に……
その密かな胸のうちを否定するように、「もう逃げるな!」と鉤生の言葉が投げかけられました。
その言葉を受け、紫乃がまとっていたルールの鎧は完全に剥がれ落ちます。
それと同時に、何故自分が鉤生のことが嫌いなのかを理解しました。
自分も、鉤生のように生きたかったんだ。
自分を押さえ込み、かためていた鎧が剥がれ落ちてしまったためでしょうか。
紫乃は「カモ兄ちゃんのバカ、カワイイってゆーな!」とつげるとともに、
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年齢相応の体へと急成長してしまったのです!!

こうして事実上の決着を迎えた鉤生VS風紀四天王。
これで晴れて鉤生と鴨は仲よくやっていける……とは行かないのです。
今までこの戦いを観戦していた理事長と、その秘書。
古生代位置主義である理事長ですが、負けた個性に価値は無い、と断言!
風紀四天王全員分の罰を紫乃に与えると秘書の愛莉州をけしかけたのです。
そんな愛莉州の前に立ちはだかる鉤生。
そのボロボロの体では、紫のを守りきることなど出来そうもありません、が!
そこで朱羽と富江だけでなく、風紀四天王の三人やエグ美までもが立ち上がったのです!
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あの理事長の秘書を務める愛莉州、おそらくはとんでもない実力を持っていることでしょう。
果たして一同は紫乃を守りきることが出来るのでしょうか?
激しい戦いを終えた直後にまた始まる激戦!
果たして鉤生は潜り抜けることが出来るのか?
そして鴨はこの戦いを見守るしか出来ないでしょうか!?

というわけで、風紀四天王との戦いが決着する今巻。
ですが漫画のお約束どおり、新たな戦いの気配がすぐ舞い込んでくるのです。
凄まじいく高い実力を持つ愛莉州。
この戦いが、おそらくはこの学園で暴君振りを発揮している理事長との戦いの狼煙となるのは確実でしょう!
そしてこの戦いの後、気になる新キャラも続々登場。
ひときわまばゆい輝きを放つ鉤生に憧れるキャラとして登場する中村窈、風紀四天王がいなくなったからと学園に戻ってくる要注意人物「我他彼三姉妹(ガタピシスターズ)」、そしてもう1人……
このキャラクター達が、物語の新たなる激震のきっかけになるようで。
物語は更に目の離せない展開が続くのです!!

激闘の後に待っているのは?「ねじまきカギュー」第4巻は全国書店にて発売中です!
意外な新展開も待っている今巻。
恋愛が重要な鍵となっている本作だけに、新キャラの恋模様にも注目しなきゃいけません!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


ねじまきカギュー 4 (ヤングジャンプコミックス)
集英社
2012-03-19
中山 敦支

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本日紹介いたしますのはこちら、「グラゼニ」第4巻です。
講談社さんのモーニングKCより刊行、モーニングにて連載されています。

作者は原作が森高夕次先生、漫画がアダチケイジ先生。
今までの本作のや「ももえのひっぷ」等、森高先生ことコージィ城倉先生作品は、「コージィ城倉」のテーマにて紹介記事をまとめております。
よろしければあわせてご覧くださいませ。

さて、生き馬の目をぬくプロ野球界で、いつ2軍に落とされてもおかしくない「中継ぎ」で奮闘する凡田の毎日を描いた本作。
薄氷を踏むような思いをしながら、日々「仕事」をしていくわけですが、最近の凡田はなんだか調子がよろしいようで。
このままシーズンを戦い抜けば、年棒大幅アップも視野に入ってきていました。
ひょっとすれば、先発ローテーション入りしてしまう、何てことも……?
今巻ではそんな彼に、ある災難が降りかかるのです!

雨の降りしきる球場。
この空模様では、今日行われる試合はよくても5回、ゲームが成立するかどうか危ういところまでしか行えないでしょう。
いつも以上に先制点が重要だ……などとスパイダースの監督達が会話をしていると、そこに緊急の電話がかかってきました。
それは、明日からの試合の舞台となる、名古屋からの電話でした。
前日に現地入りさせ、しっかりと明日の先発に備えさせていたはずの先発予定投手。
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彼がなんと熱を出してしまい、明日の先発は微妙だと言うのです!
明日はけろりと直っているかもしれませんが、もしかしたらこのままかもしれない。
そんな微妙な問題に対し、監督はちょっとした賭けを打ってみることにしました。
幸い(?)今日の試合は短くなりそうです。
ということは、ピッチャー陣は使ってせいぜい2~3人。
ならばと、1人今日の球場入りをやめさせて、今のうちから誰にも見つからないように現地へ直行を命令。
まったく前情報の無い投手を不意に先発に使う、奇襲を仕掛けようとしたのです!
そこで白羽の矢が立てられたのは、最近調子のいい凡田。
こんな便利屋のような使い方をしたら、貴重な左のリリーフである彼がかわいそうだ、と言うコーチもいましたが、監督からすればこれはチャンスでもあるとのこと。
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便利や扱いされると言うことは使えるピッチャーだと言うこと。
そしてその実力あるピッチャーが先発として仕事をすれば、当然先発ローテーション入りも可能性は十分沸いてくるわけで……
にわかに凡田に先発ローテーション入りをかけたテストがかされることになってしまったのでした!!

電話を受けた凡田が、いろいろと考えながら名古屋に向かっていたその頃。
決戦の地であるナゴヤドームで、明日試合を行うワイルドワンズは、モップスとの試合に挑んでいました。
その試合の序盤で起こったとある事件。
モップスの主力選手である梅沢選手が、一塁へのヘッドスライディングをした際に負傷してしまったのです!
復帰までは三ヶ月はかかるだろうと言うその怪我に対し、激論を交わしていたのはワイルドワンズの主力二人でした。
プロは負傷の恐れのあるヘッドスライディングは絶対にすべきではない、と言う主張の冬木。
そしてその意見を否定も肯定も仕切れない出村です。
一試合一試合に全力投球する高校野球と違い、プロ野球の要所要所で力を抜くプレイはつまらない。
そんな意見をするものもいるが、長丁場のプロ野球ではずっと全力投球などしていてはやっていけないし、プロが内野ゴロで全力疾走をしては、エラーなど中々しないはずの同じプロの相手守備に失礼ではないか……という主張をする冬木は、たとえWBCでもヘッドはしない!と豪語しております。
出村はこの冬木の持つ美学を否定も肯定もしません。
ですが、彼自身はこの冬木の美学に心酔しており、プロならばかっこよく決めていきたい!と彼についていく気持ちを胸に秘めていたのでした。
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翌日。
凡田はチームメイトの先発ローテーション投手に、ワイルドワンズの1番2番……冬木と出村を出さないことがまず鍵となるだろうとアドバイスを受けていました。
この先発が、自分のローテーション入りの試金石になることもうすうす気がついている凡田。
いつも以上に張り切っている彼に、まず襲い掛かったのは冬木のセーフティバントでした!
張り切っていた凡田はいち早くボールに駆け寄っており、キャッチしたのは一塁ではなく凡田。
そして凡田はそのまま自らタッチしに行くのですが、そのタイミングは非常に微妙で……
冬木はラインアウトにならないギリギリのラインで身をかわし、何より嫌っていたはずのヘッドスライディングでそのタッチを苦しいながらもかわしたのでした!
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セーフになったものの、一塁へのヘッドスライディングをしてしまったことにショックを受ける冬木。
しかもその直後、凡田のボークギリギリの絶妙な牽制球に慌てさせられた冬木は、再び一塁へのヘッドスライディングでリードから戻ることになってしまったのでした!!
それもなんとかファーストの捕球ミスでアウトだけは逃れられたのですが……!

続く出村。
こちらも凡田の虚をつくためバントを敢行して来ました。
虚を突くということは、もちろん送りバントではなく、一塁走者を三塁まで行かせる気まんまんのエンドランです。
打球は先ほどの冬木のものと同じような形となり、出村も同じように避けながらのヘッドスライディングで辛くもセーフ。
ですが今度は冬木が二~三塁間の中央あたりまで走ってしまっていて、どちらに走っても投げられてしまえばほぼアウトになると言う状態に陥ってしまったのです!
そこで凡田は、ボールを持ったまま距離をつめ始めました。
サードはそれ以上ボールを持つなと凡田にボールを要求してきますが、凡田は1・2番を塁に出さない方がいいというアドバイスを思い出し、この隙に二塁に向かってきている出村もろともにアウトにしようと考えていたのです!
無理にタッチに行かなくてもいいというチームメイトの声も聞こえていない凡田、そのまま冬木をタッチアウト。
出村は二塁へ先ほどのように回り込んでヘッドスライディングをしようとしていたのですが、冬木はアウト直前に「回りこまずまっすぐ足から滑った方が速い!」と出村に叫んでいました。
彼に心酔している出村は、咄嗟にそのまま足からスライディング!
凡田はどうしてもアウトにしたいという意識から、その出村にも自らタッチしようと走りこんでいました!
当然そうなれば発生してしまうクロスプレイ!
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激しい衝突の末、出村をアウトにすることには成功するのですが……
このプレイで凡田は右腕を骨折してしまったのです!!
大事な大事な試合で、そのチャンスを掴もうとあせるあまり負ってしまった大怪我。
完治にはおよそ四ヶ月がかかり……復帰するのはなんと9月、シーズンも大詰めと言うところに!
一大チャンスを一転して大ピンチに変えてしまった凡田、彼はそのミスをカバーするような活躍をすることができるのでしょうか!?

というわけで、凡田が負傷してしまう今巻。
好事魔多しとはよく言ったものですが、誰よりもプロの厳しさを知っている凡田が更に厳しい局面に立たされてしまったのです。
先輩からはクロスプレイでもなければ怪我しない丈夫な体を持っていると慰められたりもした彼、シーズンの大詰めで大活躍をすればまだ年棒アップなどの目はあるはず。
凡田の踏ん張り次第ですが、勝負強いほうではない気がする凡田の性格や、ファームで調整済みとは言えブランクのある一軍での登板が大事な試合ばかりと言うのは不安なところ。
いつも以上の奮闘を期待するしかありません!
そんな彼の前に、怪我のときに参加していた二軍で気になる選手と出会いました。
二軍選手なのに悲壮感がなく、まるで草野球を楽しんでいるかのように気楽にプレイする奥さんもちプレイヤー、樹です。
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凡田の一軍復帰という息詰まる毎日に、彼の物語も絡んでくることになりまして。
凡田とともに、彼の奮闘も楽しめるのです!

チャンスから一点アクシデントに見舞われてしまう、「グラゼニ」第4巻は好評発売中です!
コージィ先生ならではの切り口で描かれる本作。
凡田の先発転向はなるのか、そもそも怪我からの復調はバッチリなのか?
気になる要素を孕んだまま、彼のプロ野球人生は続いていくのです!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


グラゼニ(4) (モーニング KC)
講談社
アダチ ケイジ

amazon.co.jpで買う
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本日紹介いたしますのはこちら、「軍鶏」第27巻です。
講談社さんのイブニングKCより刊行、イブニングにて連載されています。

作者はたなか亜希夫先生。
本作第26巻の紹介などは「たなか亜希夫」のテーマでまとめておりますので、ご一緒にご覧くださいませ。

さて、チームトーマVS黒胴着衆の戦いもとうとう最終戦を迎えました。
まだまだ実力が未知数なトーマですが、普通に考えればリョウのほうが圧倒的に有利なはず。
人を殴れないという格闘家としては致命的な弱点を持っているトーマですが、リョウの攻撃はしっかりとかわしています。
リョウはと言うと、試合前にリョウを恨む女によって、わき腹にナイフを突き立てられてしまっており……
それほど時間が残されていないリョウは、トーマを倒すことができるのでしょうか?

以前攻め続けるリョウ。
ですがトーマはリョウの攻撃を完全にかわしているのです。
どうやらそれもトーマの側についた黒川がリョウの動きのくせを教え込んでいるからのようです。
そのことはリョウも気がついていました。
今までの攻防で、トーマが仕掛けてきたのは投げ技のみ。
防御方だけ出ていっぱいになり、打撃までは手が回らなかったのではないだろうか。
それならば打撃だけでしとめられる!
そんな考えに行き着いたリョウは更に殴る手に力をこめるのですが……やはりトーマはそれだけの男ではありません。
唯一リョウに仕掛けてきた攻撃である投げ。
あれは2回戦で戦った上杉の使う、八紘流合気の技。
それを使ってきたと言うことは……
反撃のことなど考えられていない、ある意味無防備で伸ばされてきたリョウの左。
トーマはそれを見事な動きで掴み取り、
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そのまま背負い投げのようにリョウを放り投げてしまったのです!

4回戦で試合をした、吉岡を髣髴とさせる見事な投げ。
この見事な投げから考えるに、トーマはチームトーマの4選手の技を身に着けていると考えるのが自然でしょう!
背中からマットに叩きつけられたリョウはすぐさま立ち上がって飛び掛ろうとするのですが、その出足をトーマによってちょんと押さえられてしまいます。
文字通り出足を挫かれてしまったリョウ、それに気をとられている間にトーマの姿を見失ってしまいます。
瞬間、背後に感じる悪寒!
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いつの間にか回りこんでいたトーマの腕が、リョウの首を捉えようとしていたのです!
すかさずその腕を掴み、背後の相手に対して左足を蹴り上げることで隙を作り、距離をとることに成功したリョウ。
その一瞬の攻防で何かを感じたのか、リョウはそのまま場外にまでエスケープしてしまいます。
もちろんプロレスではありませんので、場外へのエスケープなどそうそう考えることはできませんん。
傍から見ればみっともないのに、何故リョウはこんな無様な姿を見せたのでしょうか?
これで減点3となってしまったリョウですが、それと引き換えにリョウがトーマに感じていた「違和感」の正体に気がつくことができたのです。
それは、
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「トーマには殺意が無い」というもの。
リョウはといえば、自他共に認める「殺意の塊」。
ですがトーマは、まるで子供のように、何のためらいもなく、無邪気なまま拳銃の引き鉄を引く……そんな気配を感じさせるのです!
リョウをして厄介だと感じさせるトーマ。
ですがここで引ける様だったら、リョウはこんな道を歩いていないでしょう!
血が出るならば、倒せる!
そう考えて自分を奮い立たせ、リョウは飛び掛るのです!

リョウの猛攻はトーマを徐々に捕らえ始めます。
トーマの額をかすめ、そしてついに顔面をバッチリ捉えました!
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流石のトーマもひるみ、その隙にリョウは密かに髪を掴んだりのラフファイトを交えながら攻め立てます。
ですがトーマの技術、そして何よりも天性の感覚は鋭いもの。
チームトーマによって叩き込まれた投げでその体勢を逃れ、逆にリョウへタックルを仕掛けたのです!
たまらず倒されてしまうリョウ。
その時のポジションの取りあいで、トーマの方がリョウの傷口へ食い込み……!
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たまらず顔をゆがめるリョウ!
トーマだけでなく、自分が人生を狂わせた女の怨念をも同時に相手しなければならない。
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果たしてこの困難を乗り越え、リョウはトーマを倒すことができるのでしょうか!?

というわけで、白熱するリョウとトーマの戦いを描く今巻。
二人の戦いは、現実世界で繰り広げられるめまぐるしい肉弾戦とは別に、リョウを救おうとするトーマと、救えると思っているならば救ってみろと構えるリョウの精神戦も同時に繰り広げられています。
技術面だけでなく、その心のうちまで得体の知れないトーマは、リョウのことを救えるのか?
また、リョウの精神もトーマに見透かされるような、浅い闇にしか沈んでいなかったのか?
どちらの光、あるいは闇が勝るのか。
二人の戦いは、一筋縄ではいかないようです!!

激化する光と闇の戦い、「軍鶏」第27巻は好評発売中です!
戦いを続けていく二人に訪れる、ある変化。
それがこの戦いを大きく左右することでしょう!
どちらが勝つにせよ短期決戦は間違いない本作、これからも目が離せなさそうですよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


軍鶏(27) (イブニングKC)
講談社
2012-03-23
たなか 亜希夫

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