3階の者だ!!

DEBがお送りするネタバレありのコミックス紹介ブログです。 短編物では一話にスポットを当てて、長編物ではこの後どうなるの?と言うところまで紹介しているつもりです! ※作品記事につきまして、権利者様が問題があると感じられた場合はご一報ください。対応いたします。

画像

本日紹介いたしますのはこちら、「カッコカワイイ宣言!」第3巻です。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行、ジャンプSQにて連載されています。

作者は地獄のミサワ先生。
本作の過去の紹介などは、「地獄のミサワ」のテーマにてまとめておりますので、併せてご覧くださいませ。

さて、ネット上での知名度はグンバツなミサワ先生の代表作もついに第3巻。
今巻でも相変わらず、シュールかつイラッと来るネタが満載となっています!

収録されている数々のネタの中、レギュラーキャラが登場するお話ももちろん存在しているわけで。
そんな中で根強い(?)人気を獲得しているのがセンパイと後輩です。
今回も恒例の2人の掛け合いが繰り広げられるわけですが、なんか知りませんが事態は思わぬ方向へ向かっていくのです!!

例によって多分架空の武勇伝を語るセンパイ。
その猛り狂う武勇伝に感動する後輩は、もっと俺に目をかけてください!とよくわからない賛同をしています。
で、そんな流れで後輩、それだけすごいセンパイならば人脈とかもすごいんですか?と尋ねて来ました。
もちろんセンパイは後輩の言うことを否定などしないわけで。
俺、お前しか友達いないよ……という心の中の嘆きを押さえ込みながら、とりあえずなんかパンチのなることを言っておかないと、と考えたセンパイは勢いに任せてこんなことを言ってしまうのです。
裏関係になってくるよな、と。
当然物凄い勢いで食いついてくる後輩。
裏?裏とつながりがあるんすか!?とはしゃぎまくる後輩をみて、センパイはなんとかかわせたなと胸をなでおろすのです。
もっと目をかけてくれ、早く目をかけてくれと謎の要求をしながら喜ぶ彼を見て、センパイは例によって調子に乗って話を盛り始めます。
本当は裏のことは話しちゃいけないんだ、さすがの俺でもばれたらただじゃいられないんだ……
ただ事ではない様子にぞっとする後輩、ただじゃすまないってどうなるの?と怯えながら尋ねて来ました。
センパイは首に手刀を当ててトントンとやる、首を撥ねられるよ的なジェスチャーで返答。
そして流れるように手をピストルのようにしてこめかみに当てる、頭打たれちゃうよ的ジェスチャーもしてみせました。
画像

……どっち?と後輩も思ったようですが、とりあえずそこは口には出さないようです!

まあ俺は一度死んだ男だからな、とまとめに入ろうとしたセンパイ。
ですが後輩はここで思いもよらない言葉を発し始めたではないですか!
前にちょっと裏社会でお世話になったんだけど、「片桐さん」って知ってますか?と!!
もちろん知るはずもないセンパイ、思わず片桐さん?と聞き返してしまいました。
後輩は片桐さん知らないんですか?と一転して訝しげに。
画像

なんとか話を合わせようとするセンパイ、片桐さんて有名?有名な方で来るとはな!となんとか知ってる感じを出そうと必死!!
殺し屋?と言いかけたら否定されかけたのであわてて殺してない屋の方だよね!と逃げるのですが、なんか後輩によればガンガン殺してはいるらしく……
とにかくここは逃げるしかない、と、後輩の追及をかき消すように体調悪いから帰る!と繰り返し、その場から逃げることに専念するのでした!

ここまではまあいつもの2人の掛け合いです。
ですがなんとこのお話にはバッチリ続きがあったのです!
裏社会の重要人物である片桐さん。
センパイなら対等に渡り合えるんじゃないか?
そんな後輩のヨイショにセンパイは気持ちよく持ち上げられ、調子に乗ってるようだったらボッコンボッコンだ、俺を高く買えよ!とふんぞり返るのです。
高く買いますよ!と言う後輩、
画像

じゃあ片桐さんと会ってくださいよ!と続けたもんですから大変です。
相手の都合もあるから……となんとか逃れようとするセンパイですが、絶対セッティングするから!裏社会のドンをボッコンボッコンにしてください!と後輩は追い詰めて来まくるのです!!

そんな流れで気がつけばセンパイは後輩と共に片桐邸の前に来ていました。
知ってるけど一応確認な、と片桐さんの来歴を確認してみると、なんと片桐さんは「殺し屋を育成する学校」を経営しつつ、人型スパイロボットを作っていたり、世界を支配したいと言っていたりするんだとか。
あまりの超大物ぶりに、本当にその通りだったらヤバイだろ……とテンションがた落ちでつぶやくセンパイ。
見た目は普通ですよとサムズアップでアピールする後輩。
逃げ場もなく、とうとう片桐さんと対面することに……
画像

殺し屋育成学校を経営し、スパイロボットを作り、世界を支配することを目論む裏社会のドン、片桐。
その正体は、なんかもう驚くしかない人物だったのです!!

というわけで、「最初からこの展開考えてました」と言うサブタイトルで繰り広げられる片桐さんとの邂逅。
そりゃあもうクリビツの展開が待ち構えておりまして、なんとなく成り行きの行き当たりばったりにしか思えないような気がしますが……とにかくミサワ先生がそういうんですから計算づく何でしょう!!
このあとどんな按配で物語が進んでいくのか、楽しみですね!!
気になるセンパイの命のともし火やいかに!!
……適当に終わらせちゃう可能性も捨て切れませんけど……

もちろんこの他にも実に様々なギャグが満載です。
あのセレブ3人組奥様に衝撃的な変化が訪れていたり、「主人公に復活!」と銘打たれたかおちゃんを狙う反人間派組織の活動などのレギュラーキャラの活躍が収録。
きっちりと単発ネタも充実していまして、一見さんでも安心な内容となっております!!

ミサワ先生の独壇場、「カッコカワイイ宣言!」第3巻は好評発売中です!
各話の補足的カットや、ミサワ先生の思い出話などのオマケ要素もたっぷり収録の本作。
いろんな方向に振り切っているミサワワールドが堪能できること間違いなし!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


カッコカワイイ宣言! 3 (ジャンプコミックス)
集英社
2012-02-03
地獄のミサワ

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by カッコカワイイ宣言! 3 (ジャンプコミックス) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



画像

本日紹介いたしますのはこちら、「ニッケルオデオン 赤」です。
小学館さんのIKKIコミックスより刊行、月刊IKKIにて連載されています。

作者は道満晴明先生。
道満先生の他作品の紹介記事は「道満晴明」のテーマにてまとめておりますので、ご一緒にご覧下さいませ。

さて、本作は道満先生が得意とする、少ページの一話完結型作品を集めた単行本となっています。
連載している雑誌が全年齢向けということもあり、道満先生独特のエロス+シュール+切ないの三位一体風味から、エロス成分をぐっと間引いた形になっている本作。
ですが、だからと言ってその分見所が減っているというわけではなく、より一層キャラクターの心情や、各キャラの掛け合いなんかが濃く描写されており、いつも以上に引き込まれる内容になっているのです!

収録されているのは13編。
何作かはシリーズモノのようにお話が続いていたり、あるエピソードで主役だったキャラが別のエピソードで脇役として出てきたりと言うものもあります。
そんな中で今回は、シリーズモノであるお話のうちの一話、「フェイスハガー」を紹介したいと思います!

人気のない道を歩くクラマエとキヨスバシ。
キヨスバシは、自分の友人に虎と付き合っている女の子がいて、この間Aまで行ったと喜んでいた……と、傍から聞けば冗談としか思えないような話題をふってきます。
クラマエはそれって食われかけただけなんじゃないか?などと突っ込みを入れながら足を進めていました。
やがて2人は、目的地にたどり着きます。
キヨスバシはなにやら探し物があるようなのですが……
その彼女の左手は手首から先が確認できず、包帯がぐるぐる巻きにされていまして。
クラマエはどうにもそれが気になり、ちらちらと視線をやってしまうのですが、あえてそのことにはふれず、探し物に付き合う相手に何故俺を選んだのかとキヨスバシにたずねました。
画像

するとキヨスバシは質問に質問で返してきます。
だったら何故引き受けたのか?
返事につまるクラマエに、キヨスバシは左手を見せつけながら、こんな体だからか?と重ねます。
クラマエは、それもあるかもしれないけどと正直な前置きをしつつ、キヨスバシが名指しで指名してきたのに断る理由がなかったからだと返答しました。
その答えにキヨスバシは満足したようで、やさしいのねと微笑んだのでした。

で、結局のところ何を探すのか。
キヨスバシはいきなり本題には入らず、クラマエに「エイリアン」を見たことがあるか尋ねて来ました。
一番好きなのは3だと答えるクラマエ。
その答えに、キヨスバシは2の生存者を冒頭で殺すデリカシーのなさが嫌いだと断言しちゃいます。
でも4よりは……と苦しいフォローをしようとするクラマエに、4以下だとシャットアウト!
クラマエはその評価にうなだれるのです……
画像

そこはとりあえず置いておきまして、キヨスバシは「エイリアン」を知っているかどうかを確認したかったようです。
なんと、このあたりに「フェイスハガー」的なものが落ちているはずだから、それを探してくれと言うのです!!
フェイスハガーといえば蟹っぽい頭に尻尾が生えているような気持ち悪い姿で、ぐわっと来て顔にがしっと来るアレ。
あんなものが街中をウロウロしていると考えるとおっかないなんてもんじゃない気がしますが……
キヨスバシの弟も目撃したんだそうで、とにかくそのフェイスハガー的な何かは実在するらしいのです。
だからそれっぽいものを見たら慌てず対処してね、と言い残して別方向に歩いていくキヨスバシ。
取り残されたクラマエは、そんなのいるわけない、とキヨスバシの背中に声をかけるのですが、視線を動かしたその瞬間……
画像

見つけてしまいました!
それはもうビビッたクラマエはビクつきまくるのですが、いつの間にか戻ってきていたキヨスバシに後ろから抱きしめられ、落ち着いてと諭されます。
そしてキヨスバシは、衝撃的な言葉をクラマエに囁くのです。
画像

アレは私の左手首よ、と!!

一週間ほど前、キヨスバシは女の子らしく「赤い糸」と言う恋占いをしていました。
ですがその占いの結果が望んでいたものと違ったから、キヨスバシは左手首を切り落としたと言うのです!!
画像

占いの結果を否定するために手首ごと行くとか全然女の子らしくない剛毅な決断ですが……
とにかくそれ以降、左手首は新しい運命の相手を探してさまよっているのだそうです。

遠くのほうに飛び去っていってしまった左手を見送り、今日はこれまでね、ありがとうと解散をつげるキヨスバシ。
そんな彼女に、クラマエはたかが占いで手首ごと行くことはないんじゃないかとと言わずにいられませんでした。
クラマエのそんな意見に、キヨスバシはまたまた否定で返してきます。
クラマエは本当に乙女心が理解できないのね。
貴方の指に糸がつながっていないことを確認したから手首を切り落としたのよ。
それだけ言うとキヨスバシは去っていきました。
画像

押し黙るしかないクラマエをその場に置いたまま、また明日ここでね、と言い残して。

というわけで、独特すぎる道満先生ならではの味わいが楽しめる本作。
この2人の恋の行方は本巻にもう1話収録されているのですが、そちらも予想不可能な展開が待ち受けていまして、まさに道満先生作品でなければ味わえないような内容になっています!
この他にも独特な物語がたっぷりと収録。
この「フェイスハガー」の冒頭でちょっと語られた、虎と付き合っているという少女のエピソードや、シャム双生児の恋愛を描く話などの恋愛要素の強いお話、ファンシーなぬいぐるみの世界のお話だと思いきや、一転してクトゥルー風味の物語になるホラーなお話など、実に様々なお話が収録。
内容は様々ですが、恋愛か生死、あるいはその両方がテーマになっていると言う共通点があります。
恋愛の生み出すせつなさ、死の恐怖と無情さ。
それらがあわさり、読み手の心に残る味を生み出すのです!

道満先生の世界観を存分に味わわせてくれる、「ニッケルオデオン 赤」は全国書店にて発売中です!!
読めば読むほど引き込まれる道満先生ワールド。
ページ数や雑誌の刊行ペースからして、続巻が出るのは相当先のこととなるでしょう!
ここは以前の刊行物を読み返すなどして次巻を気長に待ちたいところですね!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


ニッケルオデオン 赤(IKKI COMIX) (IKKI COMIX)
小学館
2012-01-30
道満 晴明

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ニッケルオデオン 赤(IKKI COMIX) (IKKI COMIX) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



画像

本日紹介いたしますのはこちら、「トリコ」第18巻です。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行、週刊少年ジャンプにて連載されています。

作者は島袋光年先生。
本作の紹介は「島袋光年」のテーマにてまとめておりますので、併せてご覧くださいませ。

さて、会長の依頼のひとつであるサンサングラミーと言う魚を捕獲しに、デスフォールと言う超巨大な滝にやってきたトリコたち。
凄まじすぎる水の勢いに翻弄されるトリコたちですが、パワーアップしたサニーのスーパーフライ返しと、トリコのツイン釘パンチによって迫り来る脅威を撃退。
ついにサンサングラミーの済むという滝の奥の洞穴に到達したのでした。

サンサングラミーの特異な特性を上手く潜り抜け、驚きの味も堪能したトリコたち。
世界では美食會の動きが活発になり始め、料理界に激震が走り始めます。
トリコはある人物のフルコースを集めたりもするのですが、そのフルコースを堪能するにはまだ準備が必要なようで……
この間に、トリコたちは会長の依頼食材をゲットする新たな旅に出ることになるのでした。

トリコはパートナーの小松のほか、今回の捕獲の旅にももう一人の助っ人を頼むことにしました。
その人物は、四天王随一の出番の少なさ感覚の鋭さを持つ男、ココです。
対生物では最強と言っても過言ではないくらいの、強力な毒を持つココ。
ですが、彼にはもうひとつ、微弱な電磁波を感じ取って対象の現在や未来を予測する「占い」の能力があるわけで。
今回向かう先は、その占いの能力が何より頼りになる場所。
世界最大の賭博場……「グルメカジノ」です!!

薄汚い列車に揺られ、薄暗い洞窟の中をトリコたち。
めざすグルメカジノのある、ジダル王国へと向かっています。
ジダル王国は、グルメ犯罪が横行する……国全体で非合法が横行する、秩序無き国。
それもすべて世界の食を管理するIGOに加盟していない為で、IGOによって定められている違法食材なども堂々と得られているのです。
強い中毒性を持つ麻薬食材、食べれば死は免れない毒化したフグ鯨……
ただ、逆に言えば入手困難な食材でも集まるような食材の坩堝でもあるわけです。
正規ルートでは手に入らない超高級食材も、闇ルートで出回ることもありまして。
今回狙っている食材も、そう言った真っ当には手に入りづらい食材なのです。
画像

その名も「メテオガーリック」!
食べれば1ヶ月不眠不休で動けるほどの効能を持っており、その強過ぎる栄養によって「グルメ八法」でも食用制限がされています。
ですがその制限以上に、希少すぎて誌上ではまったく見る機会がないのです。
そんな激レアなメテオガーリックが、以前グルメカジノで景品として出品されていた、という噂がある。
本来では考えられないことですが、「地下料理界」と呼ばれる裏世界の料理人たちが蠢くジダル王国ならばあながち嘘とも言えません。
いや、それどころか信憑性が高いとすら言えるでしょう!
トリコたちならば腕づくで奪い取ることも不可能ではないでしょうが、郷に入りては郷に従えとも言います。
真っ当(?)なギャンブルでメテオガーリックを獲得することになるのでした。

ジダル王国の治安の悪さはもはや想像を絶するものでした。
少年が麻薬食材の中毒症状となっていたり、国ひとつ滅ぼしたと言われる強力な麻薬食材を普通に取り扱っていたり……
画像

なにより、トリコにけんかを吹っかけてくるチンピラがいるなど、外の世界とは別世界!
一同はそんな街中を、真っ当な高級食材なんかを買い集めながら練り歩き、グルメカジノへと向かうのでした。

たどり着いたグルメカジノは、ゴージャスそのもの。
画像

ですが、引ったくり犯を容赦なく射殺するなど、やはり裏世界には裏世界なりの厳しく惨たらしいルールが横行しているようです。
そんなこの場所で、トリコと小松は懐かしい人物に再会しました。
ジダル王国の程近くにある、ネルグ街を根城にするグルメヤクザ。
その長である、マッチです!
画像

なんでも彼、すこし前までトップを張っていたリュウがグルメ界へと旅立ったために組を受け継いだそうで。
組長となった今、ネルグ街をも汚染を始めた麻薬食材を取り仕切る地下料理界に乗り込み、その違法食材を根こそぎ奪い取ってしまおうと考えたようです。
目標物こそ違えど、グルメカジノの景品を取りに来たという点で目的が一致したマッチとトリコたちは、行動を共にすることにしました。
マッチも腕づくよりも、ギャンブルで堂々と奪った方が後を考えれば楽には違いありません。
マッチとその部下達を加え、大世帯となった一同は、ついにグルメカジノの門をくぐるのです!!

ココの感覚の鋭さにより、どんどんとコインを増やしていく一同。
その様子は監視カメラにバッチリ映し出されており、グルメカジノのボスにも伝えられていました。
四天王のうち2人までもがグルメカジノに足を踏み入れてきた。
ですがそのことをまったく脅威には思わず、私のコレクションに欲しい、と涎をたらすグルメカジノのボス。
彼こそがグルメカジノのオーナーにして、地下料理界のボスでもあり、更に世界の料理人ランキングでも30位以内に入っていると言う男……
画像

ライブベアラー!!
言い知れないおぞましさを感じさせるこの男、ランキング30位以内には言っているということは、戦闘力もかなりのものでしょう。
果たして彼がどう動くのか?
人間の命さえ賭けの対象にされてしまうこの地で、トリコたちは何をかけさせられるのでしょうか!?
グルメカジノでの本当の意味での「ギャンブル」は、まだ始まってすらいないのです!!

というわけで、新シリーズが始まった本作。
本作では、グリンパーチやトミーロッドなどのキモくてつよい敵役が目立ちます。
このライブベアラーもそのうちの一人に数えられる、キモさを感じさせてくれまして……
どんなキモさ、どんな強さ、どんな卑劣さを見せてくれるか楽しみでなりませんね!
そんな新シリーズも気になるところですが、この他にも今巻では大きな動きが多数用意されています。
IGOの会長、小松の友人大竹、美食會の目論み、そしてある人物のフルコースとその食材の呼び声……
数々の要素がちりばめられ、後の伏線となることは間違いなさそう。
今後の激動が予想されますね!!

グルメカジノに突入する、「トリコ」第18巻は好評発売中です!!
新シリーズでは、今までにない戦いを強いられそうな本作。
卑劣なだけならばトミーロッドもいましたが、何せ今回の相手は非合法ドンと来いの悪漢。
どんな手段を用いてくるのか、それをどう打ち破るのかも注目したいところですね!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


トリコ 18 (ジャンプコミックス)
集英社
2012-02-03
島袋 光年

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by トリコ 18 (ジャンプコミックス) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



画像

本日紹介いたしますのはこちら、「藤子・F・不二雄大全集 新オバケのQ太郎」第2巻です。
小学館さんより刊行されています。

絶賛発売中の藤子・F・不二雄大全集は、「藤子・F・不二雄」のテーマで紹介をまとめております。
ご興味ございましたらご一緒にご覧くださいませ。

さて、第3期より待望の刊行となった「新オバQ」。
第1巻である前巻では「小学一年生」「小学二年生」誌に掲載された作品であったため、簡単でわかりやすいお話がメインとなっていました。
ですがこの第2巻では、「小学三年生」「小学四年生」誌にて71~73年に掲載されたものを収録されており、すこし対象年齢が高い作品を収録しているのです。
そんな中で今回紹介したいのはこちら、「O次郎のおよめさん」。
まさかのあのキャラがモテモテになるエピソードなのです!

バケラッタバケラッタとOちゃんがなにやらQちゃんに話しかけています。
一部始終を聞くなり、Qちゃんは大笑い!
その爆笑振りを聞きつけて、正ちゃんまでもがその場に駆けつけてまいりました。
何がおかしいのだと正ちゃんが尋ねてみれば、なんとOちゃん、「ガールフレンドがほしい」と言い出したらしいのです!
赤ん坊のくせにませてるなぁ、と正ちゃんもにやりとするわけですが、よくよく考えてみればそんな発言も頷けると言い出すQちゃん。
なにせ、Oちゃんと親しい友達なんて正ちゃんとせいぜいドロンパくらいのもんですから。

可哀想に思ったQちゃんは、U子を紹介してあげることにしました。
おでぶでおてんばだけど気のいいやつだよ、ただ柔道やってるから気をつけて、と説明しているうちにたどり着いたU子宅。
弟だよと紹介しているところで、Oちゃんはバケラッタバケラッタとなにやら言い出しました。
Oちゃんの言うことは基本的に肉親しかわからないわけで、U子はなんていったのかさっぱり。
ですがよせばいいのにQちゃんは血相を変えて、「これがおでぶでおてんばかなんて本人の前で言うな!」と赤裸々に明かしてしまうのです!!
物凄い勢いでQちゃんに掴みかかるU子。
ですがOちゃん、その後に「あってみたらすごい美人だ」と付け足しまして。
すっかり機嫌がよくなったU子に、更に畳み掛けるように熱いパッションをぶつけてくるOちゃん。
「U子さん大好き」。
「ぼくのおよめになって」。
画像

……その言葉にはびっくり仰天!!
U子はカンラカンラと笑い、無邪気なものねとその場は済ませるのですが……

その話題が正ちゃんち一家の話題に上り、一同そろって大笑いするみなさま。
そんなところに馳せ参じたOちゃん。
大笑いされたことに怒る……こともなく、パパに「愛」「結婚」という漢字を教わりにきたようです。
何をやってるのか気になるQちゃんは、Oちゃんの様子を見に行きます。
するとなんと言うことでしょう、
画像

Oちゃんは机に向かい、U子へのラブレターをしたためているではありませんか!!
U子はぼくの友達だし、Oちゃんはまだ赤ちゃんだろ?とその行為をやめさせようとするQちゃん。
ですが、歳など関係無い、彼女を愛している!とOちゃんもまた譲らないのです!!
その堅い決意を知ったQちゃんは、うなだれて引き下がるしかありません。
様子を伺いに来た正ちゃんになきつき、恋人を取られた!と涙ながらに絶叫するのです!
そこで正ちゃんは、愛の手紙全集なる本を伸ちゃんの部屋から持ってきました。
こっちも対抗してラブレターを書きゃいいんだ!というわけです!!

そうこうしている間にOちゃんはラブレターを完成させ、U子の元へ届けにいっていました。
ちょうどその場に居合わせたドロンパ、読み上げられる愛の囁きに笑いが抑えられません。
別におかしかないだろうとU子がドロンパを締め上げていると、慌てて愛の手紙全集の丸写しをしたQちゃんがやってきます!
画像

その感動の手紙にU子は涙するのですが、宛名まで丸写しにしてしまったのがいけませんでした。
U子に放り出されてしまったのです。

U子はもっと大人になってからね、とOちゃんをなだめます。
Qちゃんは家でまた正ちゃんになきつき、今度は男らしい行動やプレゼントで攻めてみろというアドバイスを受けていました。
そんな様子を見ていたドロンパ。
U子ってそんな騒ぐほどの女の子かなぁ、冷静な分析をしつつも、QちゃんやOちゃんが入れ込んでいるのを見てなぜか彼もその気になってきてしまいます。
画像

そこでなぜかこの争奪戦にドロンパも参戦!!
それならU子自身に選んでもらおう、と、U子のお婿さん決定テストが催されることになったのです!!

QちゃんOちゃんドロンパの男性としての魅力を、面接試験で採点するU子。
Qちゃんはドジばかりで減点だらけの失格処分。
ドロンパは流石の紳士ぶりで高得点を獲得するのですが、「どこが好きか」と言う問いには「困る」と答え、綺麗でもないし気立てもいいわけじゃないし、何で申し込んだか不思議だ、とはっきりいってしまい実質の脱落です。
残ったのはOちゃんです。
何を聞かれてもバケラッタとしか答えられないわけですが、U子さんの適当な性格が幸い(?)し、いいほういいほうに勝手に取って超高評価!!
見事Oちゃんが当選したのでありました!!

ドロンパはあっそうとさっさと消えてしまいますが、Qちゃんは大泣き。
ですがここはQちゃんの偉いところが発揮されまして。
U子とOちゃんを祝福し、潔く退いたのです……
ノリノリになったU子さん、早速式の場所なんかを確認し始めます。
早速執り行われる結婚式。
神社やホテルを期待していたU子ですが、その会場は
画像

近所の空き地!!
なんとOちゃんはただおよめさんごっこの相手を探していただけだったようで……
結局はまわりの(主にQちゃんの)早とちりだったようです!!

というわけで、Qちゃん、Oちゃん、ドロンパ、U子、それぞれの魅力が存分に発揮されているエピソードを収録した今巻。
この他にも「新オバQ」らしい、オバケたちの愉快な活躍がたっぷりと収録されているのです。
とりわけ注目したいのは、僅か4Pという短いエピソードながら、心にジンと来る一応の最終回、「さようならQちゃん」。
とりあえずの最終回なのでしょう、物凄い駆け足ながら、いつもは馬鹿にしたりおちょくったりしていることの多いQちゃんを皆がどれだけ好きだったのかがよくわかるステキなお話なのです。
画像

憎まれ口を叩きながらもポロリと涙を零すドロンパにはもう萌えざるを得ませんよ!!

また、皆からいじられるドジっ子というポジションなQちゃんではありますが、この「新オバQ」ではそのポジションを維持しながら、弟や妹の世話をする(したがる)という一面を見せてくれます。
失敗をしまくるものの、兄弟思いのお兄さんと言う面も見せてくれるようになったQちゃんは一層魅力的!
ただでさえ面白い本作を、更に更にたのしいものにしてくれるのです!!

オバケたちが楽しく遊ぶ、「藤子・F・不二雄大全集 新オバケのQ太郎」第2巻は好評発売中です!!
今巻も楽しさ満点の本作。
Qちゃんの愉快さ、OちゃんP子のハイスペックさ、U子の暴君ぶり、ドロンパのツンデレ振りと、様々な部分を心行くまで堪能しませんか?
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


藤子・F・不二雄大全集 新オバケのQ太郎 2 (藤子・F・不二雄大全集 第3期)
小学館
2012-01-25
藤子・F・ 不二雄

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 藤子・F・不二雄大全集 新オバケのQ太郎 2 (藤子・F・不二雄大全集 第3期) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



画像

本日紹介いたしますのはこちら、「バクマン。」第16巻です。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行、週刊少年ジャンプにて連載されています。

作者は小畑健、大場つぐみ両先生。
本作は「バクマン。」のテーマで紹介記事をまとめておりますので、よろしければあわせてご覧ください。

さて、順調だった「PCP」に降りかかってきた模倣犯という大問題。
一度は無意識のうちに危険な内容を避ける原作を作ってしまい、人気が急落するところまで来てしまいました。
ですが作中で模倣犯を撃退する話を書くことにより、人気もシュージンの調子も回復!
再び以前どおりの好調ぶりに戻ってきたのです!

アンケートも3位に浮上し、読者の反応も上々。
ひとえにサイコーやシュージンの努力の結果といえましょうが、エイジの「CROW」がアンケート1位になったことが励みになったのも事実のようです。
とは言え、ライバルであるエイジが更なる高みへ行ってしまっているということでもあるわけで。
2人はそれでも、少しずつ差を縮めていこうと決意を新たにするのでした。
画像


で、エイジはというと、いつもはパパッとあげてしまうネームに時間をかけて向き合い、更にアンケート1位状態を継続使用と考えていました。
「+NATURAL」の方は自分が話考えていないし、面白くないからどうにもならないと半ば惰性でかき続けているようですが。
正直をいえば、エイジの担当にとっても「CROW」がある以上、モチベーションを下げる要因かもしれない「+NATURAL」はむしろ終わらせた方がいい位。
「+NATURAL」の担当にとっても、ピークは過ぎているし、同時に担当している「正義の三肩」のドラマ化が控えていて忙しくなるのが目に見えているので終わらせても……と考えてしまいます。
このまま「+NATURAL」は終わるしかないのでしょうか?
いや、それ以上に気になるのはエイジがやる気を漲らせて「CROW」を一位にさせている理由です。
シュージンが落ち込んで、キレのなくなった「PCP」に発破をかけてやるためかと当初は思われたのですが、どうやらそうでもなさそう。
となれば気になるのは、ジャンプで連載を始める前にエイジが言っていたあの条件です。
人気1位になったら、なんでもひとつ漫画を終わらせる権利が欲しい、と言う……!!

不安は的中してしまったようです。
担当に話も通さず、いきなり編集部へと乗り込んでくるエイジ!!
話しに来たのは編集長だ、とずんずん突き進んでいくエイジが、編集長を前にしてたずねたのは……!!
画像


福田組の中にも、その噂は舞い込んできます。
エイジは何を終わらせようとしているんだろうか?
その噂は憶測が憶測を呼び、福田組の面々の頭を悩ませます。
担当の言い草からすると「+NATURAL」ではないか?
一応そう結論付けた一同は福田の仕事場へと集結しました。
とは言え、あーだこーだと議論してもどうにかなるわけでもありません。
とうとう痺れを切らした岩瀬が、本人に聞きに行くと言い出すのです!
画像

確かにそれが一番早い、と一同はエイジの仕事場を訪ねたのでした。

エイジは連載を終わらせる権限は確かにもらったとあっさり認めます。
その条件は、10週連続で1位を獲得することのようです。
この時点で既に6週連続の1位を獲得しており、残り後4週1位を獲得すればその権利を獲得できるようで……
その事実も十分衝撃的ですが、一同がそれより気になるのはやはり終わらせたい漫画が何か、です。
エイジはそれもあっさりと明かしてくれました。
画像

「CROW」だと!!

エイジは自分で終わらせたい形で終わらせられないのが大嫌いで、人気絶頂のうちにかっこよく終わらせるのが理想なんだ、それが出来そうで嬉しいと断言しました。
10週連続1位を取ったら、そのあと10週でまとめて完結。
もし一回でも1位から陥落したら、エイジ的に完璧ではない終わり方だから位置から挑戦しなおすとのこと。
その志は自分勝手ではありますが、作品の終わり方としては理想的かもしれません。
ですがもちろん皆が納得できるわけがありません。
サイコー達のように、もっと描きたい物があるから今のものを終わらせると言うならまだ納得もいきましょうが、そう言う訳でもないようですからなおさらです。
いつかはもう一本描きたいけど……と、「CROW」に対しては一切未練がない様子のエイジ。
そんな彼に一番納得できないのが他ならぬサイコーとシュージンです。
エイジを抜きたいと思ってずっとやってきたのに、抜く前に終わって欲しくない!
その意見に、福田や蒼樹、高浜たちも同調し、終わらせないよう、連続1位記録を阻止してやろうと意気込むのです!
絶対に抜いて見せると意気込む一同(平丸以外)ですが、エイジは今「CROW」は一番盛り上がっているところだから抜かれるわけがない、自分の原稿を放り出してここに来る面々になどなおさらだと自信をみなぎらせています。
確かにその通りではありますが……このことによって一同に日がついたと言う見方もできるのです!!
それを聞いたエイジ、その挑戦を面白いと受けてたってくれました。
画像

そこで、最終回までの間に一回でも抜かれたら連載終了をやめる、と宣言!
こうしてエイジVS福田組全員の、人気争奪戦が始まったのでした!!
残された時間は連載終了確定までの7~8週間。
果たして福田組の一同は、クライマックス真っ只中の大盛り上がりの最中である「CROW」の牙城を崩すことが出来るのでしょうか!?


というわけで、思いもよらない決戦が始まった本作。
エイジが終わらせたい漫画が自分の作品だ、というのはある程度予想されていたことですが、この展開につなげていくのは流石です。
期せずして始まってしまった、エイジとのわかりやすい対決。
まだまだサイコーとシュージンの力だけではエイジを抜き去るのは大変かもしれませんが、一同が発奮して人気を分散させれば……!
エイジと福田組の真っ向勝負は、ジャンプそのものの勢いすら持ち上げる熱戦になるのです!!
そして、このあと物語はまたまた新展開。
ジャンプに古くて新しい風が吹くことになり……?
またまた気になる展開を迎えるようです!!

エイジに追いすがる福田組の奮闘、「バクマン。」第16巻は好評発売中です!!
エイジの漫画を終わらせる権限と言う、物語開始当初からの要素をひとつ消化した形になる本巻。
ですがこれで物語が終わりに近づいたと言うわけではなく、まだまだVSエイジ、そしてサイコーの結婚までの戦いが待っているわけで。
それ以外にも、トラブルがたっぷり待ち構えているのです!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


バクマン。 16 (ジャンプコミックス)
集英社
2012-01-04
小畑 健

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by バクマン。 16 (ジャンプコミックス) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



↑このページのトップヘ