3階の者だ!!

DEBがお送りするネタバレありのコミックス紹介ブログです。 短編物では一話にスポットを当てて、長編物ではこの後どうなるの?と言うところまで紹介しているつもりです!

本日紹介いたしますのはこちら、「おどろ~陽子と田ノ中の百鬼行事件簿~」です。
講談社さんの少年マガジンコミックスより全4巻が刊行されています。

作者はタイトルに挙げたように木々津克久先生。
先日紹介した「フランケン・ふらん」の作者さんで、現在はふらんと同時に「ヘレンesp」も同時連載している上り調子の要注目漫画家です。
この作品は木々津先生のデビュー作となります。

さて「おどろ」ですが、2001年~2003年にかけてマガジンSPECIALで連載されていました。
地方の伝承をメインに、学校の怪談や都市伝説といったものを取り扱ういわゆる怪奇事件解決物です。
諸星大二郎先生を知っている方なら「妖怪ハンター」をかなり現代的にした感じ、といえばわかるでしょうか。
主役級のキャラクターは3人。
まず全ての事件のきっかけとなる能力に突然目覚めてしまう少女、近藤陽子(こんどう ようこ)。
彼女が17歳の誕生日に突然「神箴眼(しんしんがん)」と呼ばれるこの世のものでないものでも見通せる能力に目覚め、怪異に巻き込まれることになります。
彼女がそんな悩みを友人に打ち明けていたところ、それを耳にして突然話しかけてきた男がいました。
それが民間伝承などを研究している男、田ノ中京一(たのなか きょういち)です。
霊能的な力は皆無ですが、その深い知識で陽子をサポートしてくれます。
そんな二人に途中から仲間入りする来輪恵(くるわ めぐみ)。
彼女は神社の一人娘で、霊を見ることができる上、協力ではないものの魔を払う力を持っているのです。
そんな3人が各地の伝承を調査したり、突発的な事件に遭遇したりと様々な出来事に巻き込まれていきます。

妖怪ハンターを髣髴とさせる地方伝承を基にした怪奇事件の数々はどれも考え抜かれて掘り下げられており、怖いだけでなく興味深いものばかり。
それに加えて主人公達は明るい女子高生が二人いるということもあり、唯一の男性である田ノ中を巡っての三角関係なんかもあったりしまして、重いだけになりがちな怪奇物に和やかで華やかな彩を添えています。
ヘレンに顕著に現われている「いい話」系もふんだんに盛り込まれており、読後感もさわやかです。
ふらんにあるような木々津先生の黒い部分はほとんどなし!!
グロだったり陰気だったり(趣味的に)病気だったりする描写はありませんよ!
絵柄はさすがに5年以上前ですから今より荒いものがありますが、だんだんと今に近い絵柄になっていく様を見るのも楽しいのではないでしょうか!
はじめて読んだときは「すごい!マガジンっぽい!」と思いました!
なんていいますか、作中からマガジンマンガ独特の雰囲気があったんですよ!
いまはすっかりチャンピオンらしい……もといREDらしいマンガを描いてらっしゃいます!
成長したものですね……いろいろな意味で!

最終回は様々な事柄に決着をつけるわけでなく、いつものような話を展開してサラリと終わらせています。
こういった最終回は批判も多いかもしれませんが、連載を終えてもまだまだこのお話は続いていくんだなぁ、と思わせてくれるこの作品らしい最終回ではないでしょうか。
そんな読後感がさわやかな怪奇事件解決もの、「おどろ~陽子と田ノ中の百鬼行事件簿~」は全4巻が発売中です!
ちょっと入手は難しいかもしれませんが、発行がそれほど極端に昔ではないだけにあるところにはあるはず!
いますぐお近くの古本屋さんとかにダッシュです!!

おどろ 1―陽子と田ノ中の百鬼行事件簿 (1) (少年マガジンコミックス)
講談社
木々津 克久

ユーザレビュー:
怖いけど優しい。この ...
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ちなみにこの作品、4コママンガが書き下ろされています。
その4コマ内で「姪っ子が2歳になった、いずれ自分の作品を読ませたいが読めるようになるまで7~8年はかかる。果たしてそれまで自分は漫画家を続けられているのだろうか?」というようなネタがあります。
……大丈夫そうですね!!木々津先生!!
ただ問題は10歳そこそこの女の子に「ふらん」は読ませられねーよ!!ってことだけです!!!
……そのためにも一刻も早い「ヘレンesp」の単行本化が待たれますな!

本日紹介するのはこちら、「海神記」です。
光文社さんのSIGNAL光文社コミック叢書にて刊行されています。

作者は諸星大二郎先生。
なんと言いますか、有名だけど知らない人も多くいる漫画家です。
1974年、「生物都市」で手塚賞入選を果たしデビュー。
いきなり余談ですが俺は子供のころこれを読んでトラウマになりました。
そしてその後「暗黒神話」などの歴史や神話をモチーフにした作品を多く生み出し、固定ファンを獲得。
「西遊妖猿伝」で第4回手塚治虫文化賞マンガ賞を受賞するなどマンガ界からも高い評価を得ています。
特徴的なのは幅広いストーリー……もそうなのですが、やはりその絵です。
これも……何といいますか……上手くないんです。
上手いか下手かで言えば下手に入ってしまうかもしれません。
しかし上手い下手では図れない独自の雰囲気を持っており、あの毒舌の手塚治虫先生をして「諸星さんの絵だけは真似できない」と言わしめたほど。
メディアミックスも多数されており、「世にも奇妙な物語」で2編ドラマ化されたり、「暗黒神話」がOVA化されたり、「生命の木」を再構成し映画にした「奇談」など3編が映画化されたり、果てはファミコンソフトやCDドラマまで発売されています。
近年では「栞と紙魚子」シリーズが連続TVドラマ化され、「栞と紙魚子の怪奇事件簿」として放送されました。
……デキはアレでしたが。

さてこの「海神記」ですが、第一回がヤングジャンプに掲載されたのはなんと1981年。
いったん連載が終了した後1990年にコミックトムに連載の場を移し、1991年まで連載が続き未完のまま終了。
その後単行本も発売されたのですが、長らく未完のままでした。
そして2007年、A5の大きな版型でカラーページ完備、連載時の扉らしき一枚絵多数収録、妙にいい紙で美麗印刷、3巻だったものを上下巻になおした完全版といえるこの単行本が発売されました。
内容は諸星先生得意の古代史を元にした創作古代人物語。
タイトルどおり海をメインにストーリーは展開します。
海から来た不思議な子をめぐって色々起きる話です!戦争とか!ザックリしすぎですが!!なにぶん未完のままですので!
一冊1905+税円とお高めで、書き足しもあるとなれば当然期待するわけですが……
残念ながらやはり未完のままです。
しかし下巻巻末には「いつか第3部を描きたい」という発言もありますので期待し過ぎない程度に期待しながら待つことにしましょう!

カバーを外した本体もカラー印刷と異様なまでに凝っている「海神記」、長らく入手困難となっていたこの作品をしっかり読み直し、いつか来る第3部へと思いを馳せませんか?
だって「西遊妖猿伝」が連載再開するらしいんですよ!
この作品だっていつかきっと再開するはず!!
そのときを待つ前にまず復習です!
そして諸星先生の作品を見たことも無いという人にも……あんまりオススメできないか。「妖怪ハンター」とかの方がとっつきやすいですね……でも、面白いことは確実です!オススメ!!
太古の人間達と海との物語、是非あなたも体験だ!!
今すぐ本屋さんにダッシュです!

海神記 上 (1) (光文社コミック叢書“シグナル” 6)
光文社
諸星 大二郎

ユーザレビュー:
最高です!!全3巻の ...
がっかり・・・。諸星 ...
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本日紹介いたしますのはこちら、「GANTZ」24巻です。
集英社さんのヤングジャンプ・コミックスから刊行され、連載はもちろん週刊ヤングジャンプです。

作者は奥浩哉先生。
1988年にデビューし、「変」などで人気を絵たのち2000年に連載を開始した「GANTZ」で大ブレイクを果たしました。
この作品は2004年にアニメ化も果たし、いまだ高い人気を誇っています。

さてこの作品、玄野の死と言う衝撃の展開に続き、21巻より「大阪編」が開始されました。
先達ての「鬼編」から一般の人々にもGANTZメンバーや敵星人達が完全に見えてしまうようになり、様々な人物に目撃されてしまっています。
そのためか、被害の規模などもどんどん広がってしまっています。
今回の敵星人は妖怪をモチーフにしており、とにかく数が多い上に大きさや攻撃方法が多種多様。
加藤達の東京GANTZメンバーは突然大阪に呼び出され、大阪メンバーの戦うさまを目撃するのですが……
今回の星人はあまりにも強く、歴戦の大阪メンバーも次々と倒されてしまいます。
目視できることにより存在に気付き駆けつけた自衛隊も続々と倒れ、東京メンバーも窮地に追い込まれます。
しかし大阪メンバーの中でも特に腕利きの二人の活躍もあってほとんどの敵を撃破しました。
……ですが残っていたボス、ぬらりひょんは比類ない強さだったのです。

そしてこの第24巻はぬらりひょんとの激闘がひたすら続いています。
ぬらりひょん以外の中ボスを撃破した猛者もあっさりと敗北し、加藤はおいつめられます。
そんななか身を隠していた西が凄まじい威力である必殺の一撃をはなち、ぬらりひょんは血だまりだけを残して跡形も無く消し飛んでしまいます。
西が余裕の表情で勝ち誇りますが、なんと血だまりからぬらりひょんは完全に復活!!
西の右腕を吹き飛ばし、その後加藤と西以外の集合していた東京チームを追い詰めます。
そのあまりに強い能力でおっちゃんや稲葉の手足もふきとばしてしまいました。
坂田の命を賭した足止めでからくも逃げ延びますが、おっちゃんや稲葉を出血が酷く虫の息。
二人を背負って必死に逃げる東京メンバーはなんとか加藤と合流します。
その合流先で巨大な星人を容易く退治していた男……岡八郎。
そしてとうとうぬらりひょんと「7回クリア」の男、岡が出会い、戦いが開始されるのでした。

最強の星人ぬらりひょんと最強のGANTZメンバー岡の戦いはどう決着するのでしょうか。
息も絶え絶えな西たちの死の前に決着がつけば彼らの命は助かります。
凄まじい二人の戦いは熾烈を極め、やがて……

そんな1Pたりとも目が離せない最強の星人との決戦が収録されている「GANTZ」第24巻は本日発売です!
大阪編もクライマックス!
雑誌連載では衝撃の展開が巻き起こり、物語全体も収束に向かっているこの作品、ますます目が離せませんよ!
さぁ、今すぐ本屋さんで買ってくだちい!

GANTZ 24 (24) (ヤングジャンプコミックス)
集英社
奥 浩哉

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決着を。大阪編、やは ...
大阪編いよいよ終盤か ...
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本日紹介いたしますのはこちら、「水木しげる妖怪コレクション」です。
双葉社さんの双葉文庫名作シリーズにて刊行されています。

作者はもちろん水木しげる先生です。
「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」「河童の三平」などなどの有名作品を書いてきた超人気漫画家なのはいうまでもありますまい!
鬼太郎なんかは「墓場鬼太郎」までアニメ化し、それをカウントすれば6回もアニメ化した上、実写ドラマ化や実写映画も製作され、まさに国民的人気作品です!
「悪魔くん」も実写化やアニメ化され、なぜか俺は「悪魔くんタロット」と「悪魔くんタロットデラックス」を付属品がちょっと違うだけなのに両方買った思い出があります!
象人や家獣が好きでした!!

さてこちらは水木しげる先生が知名度を広げ、めきめきと頭角を現してきた1964~1974年の読みきり作品が14編収録されています。
どの作品も鬼太郎のようなヒーローはおらず、一般の人々が奇怪で幻想的な事件に巻き込まれていくものばかり。
人々はただ翻弄され、時に痛い目を見たり時に喜びを得たりと多種多様な展開が用意されています。
水木先生特有の電波ユニークな展開や、意外に結構好きなシモネタが出てくる話も収録!
夢オチの話があるのも印象的です!!
他にも第2期アニメ版鬼太郎にアイディアを流用(?)した作品「原始さん」が収録されているなど、鬼太郎ファンとしてもニヤリとできるつくりです。

水木しげる先生のファンはもちろん、現代の鬼太郎しか知らない=水木先生の本来の作風を知らない方にも入門書としてオススメできる「水木しげる妖怪コレクション」は好評発売中です!
第5期アニメ版ゲゲゲの鬼太郎のアニメ映画の公開も近い今こそリアル水木先生に触れるいい機会ではないでしょうか!!
というか水木先生今年で86なのに新連載始めてるし、精力的すぎ!!
現代に生きる妖怪、水木先生の生き様に惚れるしかない!!
さぁ、いまこそ本屋さんにだっしゅです!!



しかし水木先生の作品って端から読んでくとおんなじネタ描いてる事が多いんですよね……
多分貸本時代の作品を多くの目に触れさせたい気持ちで描いたんでしょうけど。
貸本版とこの商業誌版の同ネタをあわせてみるとより楽しいかも!!
貸本版の入手は難しい(ちょっと前文庫で何か出てたような……)かもしれませんが、案外図書館にあったりもするのでお近くの図書館に行くのも手ですよ!

本日紹介いたしますのはこちら、「超神ネイガー ヒーローズ」です。
ジャイブさんのCRコミックスで刊行されています!

まず「超人ネイガー」とは何なのか。
ええい!まず公式のアドレスを張ってしまえい!!
http://homepage1.nifty.com/nexus/neiger/ (秋田県の地図が超オススメ)
ここを見ていただければほとんど全てが解るとは思いますが、秋田県が誇る(?)変身ヒーローです。
ナマハゲ(正式にはナマハゲのルーツ、ナモミハギ)をモチーフに作られたヒーローで、名前の由来はもちろん「泣く子はい『ネイガー』」!
そんな恐ろしげなモチーフをもってこそいますが、姿は完全に特撮ヒーローそのもので話の流れとしても王道的なものです。
だじゃく組合という悪の組織と戦っているのですが、その組織にもホームページが用意されているという恐るべき力の入れよう!
こまめにショー開いてるし、テーマ曲は水木一郎さんが歌ってるし、怪人のきぐるみもかなり気合はいってるしと底まで特撮が好きじゃない俺でも「秋田始まったな!」と言わざるを得ません!

この作品はそんな超神ネイガーのメディアミックスの一環で生み出された作品です!

作者は小川雅史先生。
俺の知る限りですが、デビューは1994年、コミックゲーメストに掲載された「速攻生徒会」。
掲載誌がかなりマイナーだったにもかかわらずドラマCD化やセガサターンでゲーム化された稀有な作品でブレイク。
雑誌や出版社がなくなったせいで単行本は最後まで刊行されませんでしたが、2001年に講談社さんから新装版が刊行され無事に日の目を見ることができました。
その後はアフタヌーンの主戦場にして「風林火嶄」「悪1013」等を連載しました。
現在はウルトラジャンプエッグで「キン肉マンレディー」を連載しています。

この「超神ネイガー ヒーローズ」は小川先生の作風が全開な感じで、あまりメディアミックス感はありません。
オリジナルキャラが登場したり、かなりシリアスなムードだったり……
ですがその分アクションシーンが満載でヒーローのかっこよさといったものが多分に発揮されています。
なにより個人的には小川先生の漫画が久々に読めたのが嬉しかったり。
書き下ろしもたっぷりで雑誌掲載時に既読な人も安心の内容ですよ!
丁寧に設定が説明してあったり、(多分)本場の方言で台詞が描かれていたりと、元来のネイガーファンや地元色に触れたい方々もバッチグーな出来ですよ!

壮大な物語と小川先生の激しい戦闘シーンやノリ、そして秋田県の文化(?)にも触れることが出来る豪勢なつくりの「超神ネイガー ヒーローズ」は好評発売中です!
出版社がジャイブさんで探すのが大変かと思いますが、公式からリンクされている「超神ネイガー ヒーローズ」特設サイトで通販をやっているようなのでそちらを利用するのもアリではないかと!
そんなワケでいまや希少かもしれない熱血ヒーロー漫画を体感しましょう!!
本屋さんか特設サイトさんに豪石(ごうしゃく)!!

超神ネイガー:ヒーローズ (CR COMICS)
ジャイブ
小川 雅史

ユーザレビュー:
カッコイイ!ギャグっ ...
郷土愛みなぎる快作! ...
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……個人的にはきりたんぽを粗末にしすぎな気がします!!

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