3階の者だ!!

DEBがお送りするネタバレありのコミックス紹介ブログです。 短編物では一話にスポットを当てて、長編物ではこの後どうなるの?と言うところまで紹介しているつもりです! ※作品記事につきまして、権利者様が問題があると感じられた場合はご一報ください。対応いたします。

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本日紹介いたしますのはこちら、「バチバチ」第10巻です。
秋田書店さんの少年チャンピオンコミックスより刊行、週刊少年チャンピオンにて連載されています。

作者は佐藤タカヒロ先生。
本作の今までは「バチバチ」のテーマで紹介記事をまとめておりますので、よろしければご覧下さいませ。

さて、前巻で因縁深い大鵠を下した阿吽ペア。
ここまで全勝できている吽形にとっては幕下優勝の大チャンスがめぐってきたわけですが、その右膝はボロボロです。
しかも相手は引退を間近に控え、最後に完全燃焼を期している竹虎!
2人の激突はまさに熱戦となるのです!

七月場所も(若干一名を除き)好調のまま終わった空流部屋。
このあとは夏巡業がまっているのですが、呼び出しや行司などがいない小さい部屋は巡業には帯同しません。
そこでこの期間、空流部屋は合宿に出ることとなっているのです。
環境を変え、心境も新たに相撲に打ち込める合宿。
ですが鯉太郎はまだ教習所に通う身であるため、教習所が休みとなる期間以外は部屋に残ることになっています。
取り残された形となる鯉太郎はいつも以上にシリアス顔。
なんでも合宿で皆がより強くなるであろうことに焦りを感じてしまうんだそうです。
ともかくそうはいっても教習所も大事。
鯉太郎はいち早く教習所の稽古場に出向き、朝の自主練をすることにしたのでした。

その教習所では7月場所の序の口優勝者に関しての話題でもちきりになっていました。
全勝でぶつかった渡辺が負け、優勝を果たしたのは蒼希狼なる力士。
渡辺はノーマークで対策を立てていなかったため負けたものの、実力はあるとその力士を評したのです。

朝稽古に向かった鯉太郎ですが、なにやら先客がいます。
朝早く来たにもかかわらず、すでに足元に汗の水溜りができているほど連勝を行っているその先客。
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彼こそがその蒼希狼で、姿を現した鯉太郎に「同期じゃお前が一番だと思われているが、直接戦っていないからだ、本当は俺が一番だ」と宣戦布告!
……したものの、外国人である彼はどうも日本語が得意ではないようで、母国語での宣戦布告は鯉太郎にとってちんぷんかんぷん。
そこで蒼希狼は唯一知っているらしい日本語、
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「バカ」と言う言葉とジェスチャーだけで鯉太郎に勝負を挑むのでした!!

鯉太郎が朝稽古していることをかぎつけ、抜け駆けさせまいと稽古場に走りこむ石川と渡辺。
稽古場に広がっていた光景は、大方の予想通り
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蒼希狼が突っ伏し、鯉太郎が仁王立ちで見下ろしていると言う下馬評どおりの実力差を現したものでした。
ところが良く見れば、鯉太郎も蒼希狼と並ぶほどに疲弊しているではありませんか!
蒼希狼をしつこいだけだとこき下ろす鯉太郎ですが、内心では彼の非凡さを感じ取っているようで。
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ただのラッキーボーイではない実力を持っている蒼希狼。
彼がこの実力者揃いの新弟子達の中で、新たな台風の目となることは間違いなさそうです!

蒼希狼を加え、更にライバル心があおられる鯉太郎たち。
天雷と四股名を改めた村神も、今までのやる気のなさはどこへやらの熱さを見せ、ますます強敵となりそうです!
そこへいつもの石川や渡辺、さらに田上なんかも加えたホープたちが集まってぶつかり合うことになった申し合い稽古のA土俵。
それぞれは燃え滾った闘志をむき出しにしてぶつかります!
ところが
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蒼希狼に鯉太郎が見事な投げを決められたところから風向きが変わるのです。
この敗戦がきっかけになり、人一倍練習に打ち込んでいるはずの鯉太郎にやってくる不調。
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その原因は一体なんなのか?
稽古に打ち込んでも打ち込んでも不調脱出の光が見えない鯉太郎はどうなるのか?
今までおおむね好調に運んできた鯉太郎の相撲道に、おおきな壁が立ちはだかるのです!!

というわけで、新ライバルと鯉太郎の苦悩が描かれる今巻。
順風満帆とまではいきませんが、空流部屋一同も含め順調と言える結果をも越してきた鯉太郎たち。
ところがその鯉太郎がとうとう壁にぶち当たってしまうことになるのです。
この壁をどのように、どれだけの期間で越えるのか。
この苦難がこれからの鯉太郎の行く末を大きく左右することは確か。
鯉太郎の成長に期待がかかるところです!
さらに天雷と名を改めた村神や、異常な粘り強さを誇る蒼希狼、空流で唯一勝ち越すことの出来なかった白水など、脇役達の同行も気になるところ。
鯉太郎のドラマのみならず、彼らの奮闘も非常に楽しみですね!

鯉太郎が壁にぶち当たる、「バチバチ」第10巻は好評発売中です!
今巻もまた熱い熱い男たちのぶつかり合いが楽しめる本作。
ザ・やられ役の田上さんもちょっぴり活躍してますよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


バチバチ 10 (少年チャンピオン・コミックス)
秋田書店
2011-05-06
佐藤 タカヒロ

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本日紹介いたしますのはこちら、「忍空 ~SECOND STAGE 干支忍編~」第11巻です。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行、ウルトラジャンプにて連載されています。

作者は桐山光侍先生。
今までの本作は「桐山光侍」のテーマにて紹介しておりますので、そちらのほうもよろしければご覧ください。

さて、前巻で恍然四天王との戦いが更に激化し、辛くも甫瑠辺(ホルヘ)を倒した風助たち。
ですが、次なる四天王雌流棄(メルキ)は追い込まれたところでなんと自爆!
激しすぎる爆発に戦っていた青馬と緑里は巻き込まれてしまい、その安否が気遣われるところですが……

緑里と青馬は生きてこそいたものの、すぐに動き出せるほど軽いダメージではありませんでした。
風助は2人にゆっくり休んでいろと言い残し、先に進むことにしたのです。
残る四天王は2人。
その一方、磨阿狗(マアク)は雌流棄の最期を部下から聞き、やりきれない思いに打ち震えています。
そこに壁をブチ破って現われたのは
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なんと後の12番隊隊長、黒楼!!
登場から15年以上の時を経て、ついに黒楼の戦闘が繰り広げられることとなったのです!!

四天王の仲間、雌流棄が非業の最期を迎えたことで一生で一番と言い切るほど苛立っている磨阿狗。
ですが苛立っているのは黒楼も同じです。
忍空の仲間達を痛めつけられたのは、一見他人に興味がなさそうにも見えるクールな黒楼の心を震えさせていました。
そのピリピリした空気の中、最初に攻撃を仕掛けたのは黒楼。
怒りに呼応するかのように震えだす大地。
振るえとともにやってきたのは凄まじい濁流でした!
そしてその濁流は勢いはそのままに磨阿狗だけを飲み込んだのです!
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地面に倒れこむ磨阿狗。
流石四天王、すんでのところで直撃を免れ、致命傷には至らなかったようです。
しかしこのまま押し切ってしまえばおなじこと。
黒楼は追撃を仕掛けようとするのですが、ここで彼の病が顔を出してしまいました。
ゴホゴホと血の混じった咳をしながらうずくまってしまう黒楼。
そこへ戦いの音を聞きつけて風助がやってきました。
ここまできてくれた黒楼に感謝しつつ体を気遣う風助。
黒楼はすっかり一人前になった風助に立派になったなと優しい声をかけます。
ですがその声とともに、黒楼は何故か風助に技をかけるのです!

それは風助に手出しをさせないためでした。
ムクリと起き上がってくる磨阿狗は闘志満々。
咳こむ黒楼に対し、病気の体で水遊びは毒だろうと軽口を叩きながら、おのれの能力を披露しはじめました。
磨阿狗の能力は
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「電撃」!
本来は接近して感電させるのですが、これだけ水があれば好都合だと凄まじい電撃を水に走らせます!!
自分の操っている水を伝ってきた、高威力の電撃を食らってしまった黒楼は大ダメージを追ってしまいました。
ですがそれによって風助にかけていた技の効果が弱まり、すかさず風助が助太刀に入ることができたのです。
出来ることなら殺したくないが、それ以上やったら殺してでもとめる。
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背後をとったうえに他人の命のやり取りに割ってはいる、そんな風助らしからぬ取引を持ちかけたものの、磨阿狗もまったく引かず。
やれるものならやってみろとただならぬ気迫を見せるのです!
ただ、黒楼もまたここで終わるようなタマではありません。
風助と磨阿狗の間を再び激流で割り、立ち上がって見せたのでした!

自分達がここに来たのは師を助けるため。
こんなところで遊んでいるヒマがあるなら一刻も早く助けに行け。
並ならぬ闘志を見せる黒楼は、それでも心配で身動きの取れない風助を後押しするかのように新たな技を繰り出します。
一気に形勢を逆転させるほどの凄まじい技を披露した黒楼ですが、それでも磨阿狗は立ち上がり……
このゾンビのようなタフネスを誇る磨阿狗に、病身の黒楼は打ち勝つことが出来るのか?
そんな不安がよぎる中、悪夢は更に連鎖!
その場に最後の四天王、伽幅於(かのお)が乱入してきたのです!!
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一刻を争う急場で、ただでさえ超強力な四天王が2人そろい踏み。
その上黒楼はいつ倒れてもおかしくは無いフラフラ状態。
絶体絶命の状況をどう切り抜けるのでしょうか!!
大ピンチの中、なにやら物凄く臭い匂いが漂ってきたようですが、
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これはまさか……!!

と言うわけで、対恍然四天王戦も佳境に入ってきた今巻。
戦いはまさにクライマックス!
臭い匂いのもとも姿を現しまして、久々の大活躍が期待できそうです!
更に今まで謎に包まれてきた、何故赤雷に竜が見えず、銅朱に龍が見えているのかと言った謎も明らかに。
そしてやっぱり謎の多い銅朱の素性や、風助との意外なつながりなども明かされ、最終決戦の機運はますます高まってきました!!
漂う激戦と悲しいドラマの予感に、これからの展開からますます目が離せなくなっちゃいますね!!

大詰め近しの「忍空 ~SECOND STAGE 干支忍編~」第11巻は大好評発売中です!
ピンチの時の助っ人と言う少年漫画の王道的展開も楽しめる本巻。
黒楼の戦闘シーンも含め、前作からのファンは胸が熱くなること必至ですよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


忍空―SECOND STAGE 干支忍編― 11 (ジャンプコミックス)
集英社
2011-05-02
桐山 光侍

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本日紹介いたしますのはこちら、「SUPER STREET FIGHTER II X HARD SPIN-OFF(スーパーストリートファイターーツーエックス ハードスピンオフ)」です。
徳間書店さんのリュウコミックスより刊行されました。

作者は伊藤真美先生。
伊藤先生とその著作、「ピルグリム・イェーガー」の紹介は08年11月15日の記事にて紹介しております。
そちらもよろしければご参照くださいませ。

さて、本作はコミックゲーメスト誌にて連載され、96年に単行本が刊行された「スーパーストリートファイター2X 外伝」を新装版として再刊行した作品です。
新声社さんの父さんにより単行本は2巻が発売されずじまいになっていたのですが、なんでも06年ごろ一度全2巻に構成して虎の穴さんから復刊され、それをさらに海外向けにUDONさんから刊行されていたのだとか。
今巻はそれをベースにした、再々刊行版となるようです。

こちらの作品は特定の主人公が存在せず、各話ごと主人公が代わり、それぞれのエピソードを展開していく短編連作となっています。
リュウ、ケン、春麗と言ったストリートファイターシリーズには欠かせない主要キャラに加え、ガイル、キャミィと言った人気キャラ、そしてT・ホークやフェイロンといった地味目なキャラクターがピックアップ。
そして締めにはリュウ&ケンと豪鬼があいまみえるエピソードが収録。
それぞれの物語でやはり戦いが繰り広げられていくわけですが、おなじみのキャラクター同士の戦いは比較的少なめ。
オリジナルキャラクターの敵が多く登場し、そこそこ苦戦しながらも各主人公が撃破していく形となっています。
おなじみのキャラ同士の戦いも勿論ちょこちょことはあるのですが、それらはほとんど不透明決着に終わるのです。
それがちょっとモヤモヤすると言えばするのですが、「自分の愛用していたキャラが無残にやられる」というシーンがないと言うことも意味しているわけで。
そういった見方をすればありがたい構成ともいえるのかもしれません!!

そんな中でもやはり気になるのはリュウケンVS豪鬼でしょう。
ストリートファイターシリーズの大詰めともいえるこのカード、やはりこの作品でも中心足りえる内容となっています。
本作で最初に豪鬼と拳を交わすのはケンのほう。
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波動拳を阿修羅閃空でかわされ、昇竜烈破を直撃させてもまったく動じず。
いろいろな漫画やアニメで噛ませ犬扱いされてしまうことの多いケンですが、この作品でもかわいそうな結果に終わってしまいます!
ケンが豪鬼の攻撃で吹っ飛ばされたところでリュウが到着。
真打登場……といいたいところですが、豪鬼はあまりにも強すぎました。
波動拳も竜巻旋風脚も通用せず、起死回生を狙った真空波動拳も飛び越されての斬空波動拳から連続技で反撃されてしまうのでした。
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そしてそのまま止めを刺さずいずこかへと去っていった豪鬼。
去り際に豪鬼は、「格闘家を続けていくならば今後も戦うことにあるだろう。」そんな言葉を残していきました。
戦いは唐突な幕切れを迎えましたが、拳を極めし者、豪鬼との戦いはまだほんの序章。
そしてケンとのライバル関係もまだまだ続いていくのでしょう!
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ストリートファイターらしい、あっさり味でこれからも劉達は戦い続けるのだろうと言う余韻を感じせるラストとなっているのです!

オマケ要素は少なめですが、カラー現行再現やあとがきなどなどそつなく取り揃えられています。
そして前述のリュウケンVS豪鬼のほか、イライザを主役としたお話(実質はリュウケンの出会い話ですけど)や、
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意外すぎる方向へと物事が転んでいくフェイロンの話、
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脱力4コマ漫画など、内容のほうも様々取り揃えられているのです!
キャミィのお話しがたっぷり書かれているのに対し、ディージェイの出番は皆無と言うスーパーの新キャラ間格差も体験(?)できますよ!!

15年の時を経て新装版刊行となった、「スーパーストリートファイター2X ハードスピンオフ」は全2巻で好評発売中です!
記事中名前の挙がっていないキャラも登場し、伊藤先生ファンもストリートファイター世代も必見と言える本作。
バイソンが非常に切ない扱いを受けていますが、それもぶっちゃけスト2漫画&アニメではお約束!
そのあたりも含め、様々な要素が楽しめます。
懐かしい、人気大爆発していた頃のスト2の勢いを感じさせてくれる作品にもなっていますよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


SUPER STREET FIGHTERⅡX HARD SPIN OFF 1(リュウコミックス)
徳間書店
2011-05-07
伊藤 真美

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SUPER STREET FIGHTERⅡX HARD SPIN OFF 2(リュウコミックス)
徳間書店
2011-05-07
伊藤 真美

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本日紹介いたしますのはこちら、「弱虫ペダル」第17巻です。
秋田書店さんの少年チャンピオンコミックスより刊行、週刊少年チャンピオンにて連載されています。

作者は渡辺航先生。
本作の紹介は「渡辺航」のテーマにてまとめておりますので、そちらもよろしかったらご覧ください。

さて、一時はバラけた総北が一まとまりになり、追走を始めた前巻。
トップを走る箱根学園と京都伏見の対決は、いったん京都伏見が圧倒したかに思えましたが、そこは流石の王者箱根!
再び京都伏見に全員そろって追いつき、二日目の勝者は簡単に決まりません!!

追いついてきた箱根学園に、焦りを隠せない京都伏見の水田。
思わず新王者は俺たちだと叫び、まだ距離のあるこの時点で飛び出してトップをとろうとしました。
ですがそれをガッシと止めたのはやはり御堂筋。
まだこの状況は何百通りとシミュレーションをしてきた範囲の中。
勝利はまだ自分の手の中にあると言い切り、王者が箱根学園と御堂筋のどちらかなのかはレースで決めればいいと余裕の表情を浮かべたのです!
ところが箱根の福富から帰ってきたのは意外な言葉でした。
まだ状況が飲み込めていないようだ、王者を争うのは「どちらか」では無い。
その時になって御堂筋はようやく気がつきます。
背後から忍び寄ってくる確かなプレッシャー。
それは、既にはるか後方でバラバラになって消えて言ったはずの
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総北一同だったのです!!

完全に潰れたはずの総北の復活。
その立役者は紛れもなく坂道です。
既に一度軽く対戦をしている御堂筋、やはりあのメガネは量産型ではなかった驚愕しました。
流石の御堂筋もこの総北の復活は予定外だったようで、驚き戸惑っています。
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御堂筋をもたじろがせたその坂道ですが、昨日に引き続いて今日も相当無茶しているわけで。
先頭に追いついたことで自分の役割は終わったとばかりにフラフラと集団を外れ、リタイアするともらしたのです。
が、そこで手を差し伸べたのは
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今泉でした!
最近の今泉は正直御堂筋にめろめろにされている印象しかなかったのですが、そんな彼も坂道の奮闘に思うところがあったようです。
一年生レースで「一緒に走る」といって追いついてきた。
「インハイに行く」と言ってレギュラーメンバーに入った。
再会にまで落ちた田所を連れてきて、「箱根学園に追いつく」といって本当に追いついた。
正直言ってつかれきった総北がトップに追いつくなど無理ではないかと思っていた今泉。
ですがそんな厳しい問題も、坂道はやり遂げたのです。
その坂道に今泉は教えられました。
想いは届く、と言うことを!
3日目まで、ゴールまで行くといった坂道。
どうしても足が動かず、その言葉をウソにしてしまうようなら
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俺がゴールまで連れて行ってやる!
そういって今泉はかつてないほどの強い光をひとみに宿すのでした!!

再び振り出しに戻った三つ巴の戦い。
箱根学園は真波と東堂の二本柱で、総北は全員が引く全員レースでスピードを上げて行き、二日目もいよいよ大詰めを迎えました。
各チームのエースとそのアシストが飛び出し、二日目の王座を争うそのときが!!
総北は金城と今泉が飛び出しました。
ところが箱根は福富一人しか飛び出ていないではないですか!
それもそのはず、京都伏見の新たな作戦
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「アシスト封じ」を敢行していたのです!

容赦ない策略で御堂筋もトップを狙う位置につきました。
仲間すら平気で切り捨てるつもりの御堂筋、ここからは自分ひとりでトップを奪おうと考えているようです。
ですが箱根も只者にあらず!
御堂筋の「アシスト封じ」で一日目にアシストしていた荒北は思うように走れません。
が、実は荒北、今日は「アシストのアシスト」だったのです!
京都伏見の隙を突き、すっと抜け出したのは
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新開!
なんと王者箱根学園が誇るエーススプリンターがアシストをするのです!
差を広げられていた箱根学園ですが、新開の力によりまたまた3校がほぼ横並び状態に!
完全に御堂筋の予想を超えた、激しすぎるデッドヒートは更に白熱するのです!!

というわけで、二日目も佳境を迎えはじめた今巻。
御堂筋の、箱根の、総北の意地と力がぶつかり合う熱戦が繰り広げられています!
あれやこれやと策略を練ってきた御堂筋ですが、最後にものを言うのはやはり実力!
今まで以上に死力を振り絞った激戦はまさに必見です!!
今泉も坂道の奮闘に触発されて成長を遂げていまして、ついに御堂筋との一つの決着が描かれております。
影薄めだった今泉の一皮剥けっぷりを堪能しましょう!!

二日目もゴール目前となる、「弱虫ペダル」第17巻は好評発売中です!
優勝を争う3校それぞれがそれぞれの戦法で戦う本作。
二日目の王座は誰が握るのか!?
目が離せない展開はまだまだ続きそうですね!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


弱虫ペダル 17 (少年チャンピオン・コミックス)
秋田書店
2011-05-06
渡辺 航

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本日紹介いたしますのはこちら、「狂四郎2030」文庫版第11・12巻です。
集英社さんの集英社文庫コミック版にて刊行されました。

作者は徳弘正也先生。
今までの本作の紹介は「徳弘正也」のテーマにてまとめておりますので、あわせてご覧ください。

さて、前巻でひかるの企みに翻弄されることとなった狂四郎とユリカ。
狂四郎はひかるの円満退役のための八百長試合に担ぎ出されるのですが、無事やり遂げてもひかるのようなクズがそのまま生かしておいてくれるとは考えづらいわけで……

ひかるの企みは狂四郎と奮起した島民たちの活躍によって阻止。
ですがこの事件の結末は手放しで喜べるものではありませんでした。
複雑な胸中のまま島を立ち去る狂四郎とバベンスキー。
二人は気を取り直し、このまま船で北海道へ上陸したのです!!

目的の中央政府電子管理センターがいよいよ近くに迫ってきています。
ですがセンターはゲノムの施設の中でも屈指の防衛力を持つ施設。
南は多連装ロケット砲がずらりと並べられ、北は多数の戦闘機がいつでも出撃できる状態に。
東は歩兵部隊1万が待ち伏せしている……とまさに鉄壁。
ここまで厳重に警備しているセンターとは一体何が隠されているのか?バベンスキーはそんなことを考えるのですが、難しいことを狂四郎に聞いてみてもなーんの意味もございません。
二人はとにかくユリカを求め、警備がしかれていない西からセンターへ向かうのでした。

山越えのルートで険しすぎるから防備が引かれていない。
そういう考え方もありますが、それにしてはこの鉄壁具合に不自然な穴が開いているように感じます。
狂四郎はそれでも行くしかないと歩みを始めようとするのですが、そこへ声をかけてくる男が現れました。
ここには地雷がごろごろ埋まっている、いけば命を失う。
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そんな声をかけてきた男は、無明と名乗る異形の僧侶でした。

彼もまたセンターに潜入しようとしているそうで、一人でこつこつと地雷を除去しながら進んでいたそうです。
一緒にやれば倍早い、協力しないかと声をかけてくる無明ですが、バベンスキーにとってはあまりにも胡散臭すぎる存在に思えてなりません。
ですが様子を伺っていれば、確かに彼はこつこつ地雷を除去しながら一歩一歩進んでいくという気長な作業に打ち込み続けています。
そこで事情を聞いてみれば、彼は生まれてからずっとゲノムに利用されてきた兄を救いに行く、と今までの印象をがらりと変える激情の顔に変貌したではありませんか!
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どうも彼の話を聞いてみる価値はありそうです……!

無明は日本初のデザインヒューマン、理想の遺伝子を持つ人間として作り出されました。
ですがどんな運命のいたずらか、受精卵は予定外の分裂をして双子に、それも背中合わせにくっついている結合双生児として生まれてしまったのです。
予定外ではありましたが、そのまま育てられることとなった二人。
彼らは光明、無明と名づけられてしばらく育てられていました。
ですが、5歳にして8歳児並の体格に成長した無明に対し、光明の体は5歳児としてはあまりにも貧弱。
光明は失敗作として処分されることになったのですが、その直前で光明の知能がすさまじい高さであることが判明します。
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詳しく調査をしてみれば、光明の知能は今まで天才と呼ばれてきた天才たちがかすんでしまうほどの超天才だったのです!
核融合の実用化に成功したり、太陽光発電の発電効率を60%に上げたり、量子コンピュータを開発したり……
それらの目覚しい技術革新により、独裁を括弧たるものにしたゲノム。
光明はゲノムによって地か深く閉じ込められて発明を強要される生活を強いられてしまい、無明は突然発症した遺伝子異常によって今のような姿になってしまい、「美」を求められていた彼は用済みに。
このほかにもある非情の仕打ちを受け、ゲノムに激しい怒りを抱くことになったのです。

では無明はどうやってすさまじい警備を潜り抜けてセンターに侵入し、更に奥の奥に閉じ込められている光明を救おうというのか。
実はセンターにも二人に協力してくれている組織、「まほろば」が結成されているのですが、その結成も含めてすべてある能力のおかげなのです。
それは、
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無明と光明の間でだけ使える「テレパシー」!!
あまりにもファンタジックな言葉の登場に最初は信じられない狂四郎たちですが、無明と光明が協力して盗み出したという極秘データなどを見せられては信じざるを得ません!
その無明救出作戦に便乗し、一緒にゆりかも救ってもらおうと画策する狂四郎。
ですがそれは同時に、複数の人物に「ユリカが法を犯して自分と連絡を取っている」という事実を教えてしまうということも意味していて……
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狂四郎は苦渋の決断を迫られるのです!!

というわけで、北海道に上陸していよいよクライマックスも近づいてきた本作。
力強い協力者を得た狂四郎ですが、まほろばもまた一枚岩ではないようで、困難はまだまだ続きます。
そして狂四郎も大変なのですが、ユリカもいるからに危険な人物の西城に目をつけられてしまうことに。
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戦場で人を殺しすぎた影響なのか、どこの部隊に行っても絶えずトラブルを起こす西城はそれだけでも危険なのですが、なんと狂四郎と面識があるようで。
暗殺者時代の狂四郎を知る人物と、今の狂四郎しか知らないユリカの接触という面でも危険!
ユリカにも過酷な運命が待っているようです!!
更に第12巻では新たな局面に突入!
狂四郎に課せられる地獄のような境遇の中、差し込む希望とは!?
俄然物語は盛り上がってまいりました!!

二人の距離がどんどんと近づいていく、「狂四郎2030」文庫版第11・12巻は好評発売中です。
半年にわたり刊行されてきた、徳弘先生屈指の名作である本作もいよいよ次回発売の第14巻で完結!
その感動のフィナーレ前の盛り上がりを見逃すなかれ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


狂四郎2030 11 (集英社文庫 と 20-34)
集英社
2011-04-15
徳弘 正也

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狂四郎2030 12 (集英社文庫 と 20-35)
集英社
2011-04-15
徳弘 正也

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 狂四郎2030 12 (集英社文庫 と 20-35) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



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