3階の者だ!!

DEBがお送りするネタバレありのコミックス紹介ブログです。 短編物では一話にスポットを当てて、長編物ではこの後どうなるの?と言うところまで紹介しているつもりです! ※作品記事につきまして、権利者様が問題があると感じられた場合はご一報ください。対応いたします。

画像

本日紹介いたしますのはこちら、「サイレントブラッド」第4巻です。
秋田書店さんの少年チャンピオンコミックスより刊行、月刊少年チャンピオンにて連載されています。

作者は神先史土、太田正樹の両先生。
本作の紹介は「サイレントブラッド」のテーマにてまとめましたので、そちらもあわせてご覧いただければ幸いです。

さて、第3巻では感染の原因の一端を担っていた預言者ヨナを撃破したカインたち。
ところがその戦いでカインは半死半生。
更に全ての鍵を握るアベルをローゼンクロス社に奪い取られてしまい、絶望的な状態に追い込まれてしまったのです!

アベルを奪われ、ヘリポートでロウマーに囲まれてしまうのりおとハクレイ。
そして金のためヨナたちに協力していた田宮も土壇場で裏切られ、3人が立ち尽くしていました。
とにかくこのままではまずいと田宮をつれてその場を逃げ出すハクレイたち。
海上の離れた岩場で昏倒しているカインは気になるものの、様子を見に行く時間もありません。
とにかく乗り付けていた車に乗って逃げ出すのでした。

車の中で、田宮の事情が明かされます。
彼は単純に私利私欲で動いたわけではなく、重病に苦しむ娘を助けるための手術日を得るために協力していたのでした。
今となっては後悔ばかりが残る田宮ですが、その脳裏に重大な事実が浮かびます。
アベルを連れ去ったあとに発動するフェイズ5……全ての証拠の隠滅!
その実態は田宮すらも知らないようですが、悪逆非道を尽くすローゼンクロスのやること、想像を絶する惨状であることは想像に難くありません……

場所は移り、篭城を続けている病院。
気力のあるものが集まって島から脱出する手段を模索した結果、閉山した鉱山から脱出できるかもしれないという案が出てきました。
ですがその瞬間、上の階から何か大きな音が。
今いる場所の上は寝たきりの患者ばかりがいる病棟で、何か音を立てるものなどいないはずです。
ハクレイの父親と1人の医者が様子を見に行くと防火扉が閉まっており、何らかの表紙でロックが外れてしまっただけだろうと納得します。
それでも一応患者の様子を見て回ると、ベッドから倒れ落ちてしまっている老人がいるではないですか。
あわてて駆け寄るとその老人
画像

すでにロウマーに変貌しているではないですか!!
あわてて病室から逃げ出すと他の病室からも数え切れないほどのロウマーが這い出てきます!
吐き出してくる寄生虫球を避けきれず、直撃を食らってしまう医師。
するとなんということか、ほんの数瞬で一気にロウマーへと変貌してしまったではないですか!
画像

これこそヨナの企んでいたフェイズ5。
密かに持ち込んでいた急性変異型の寄生虫による、病院の一気壊滅です!
命からがらその場から逃げ出すハクレイの父。
ところが今まで安全であったはずの広間も既にロウマーがなだれ込んでおり、地獄絵図となっています!
自分を今まで支えてくれた看護士長もロウマーへと変貌し、とうとうハクレイの父もその毒牙にかかってしまうのでした……
画像


病院にたどり着いたハクレイたち。
ですが既に病院に生きた人間はいません。
父を探して病院に入ろうとするハクレイをのりおは必死に止めようとしますが、その声も聞かず1人ハクレイは救急搬入口のほうへと走っていってしまうのでした。
慌ててのりおたちが追いかけると、ロウマーに襲い掛かられて大ピンチとなっているハクレイの姿が。
のりおたちの救助も間に合わない……そう考えた瞬間、ロウマーの首が宙を舞いました。
その窮地を救ってくれたのは
画像

ほとんどロウマーと化していながらも、娘への愛情でその意思をギリギリで踏みとどめているハクレイの父だったのです!
ハクレイの父の最後の一念による、身を挺した行動によって病院にいたロウマーたちは一網打尽になります。
その引き換えに父を失ってしまい落胆するハクレイですが、父の残した自分への愛を綴った手紙を読んでふつふつとローゼンクロスへの復讐心をたぎらせます。
同時に渡された脱出できる可能性のある坑道への地図を頼りに先を急ぐのでした。

そんな地獄となった病院からたった一人無事に逃げ出している人物がいました。
それはカインによって寄生虫から救われた女性、成田です。
どうやら成田もローゼンクロスと関係があるようで、思ったよりも作戦が速く進んだなどとつぶやきながら森の中を進んでいます。
そんな彼女の目の前に現れたのは気を失って横たわるカインの姿。
今死なれては困ると成田はカインに蘇生処置を行い、程なくして意識を取り戻すカイン。
目を覚ますなり彼が叫んだのは
画像

「アベルがやつらの手に落ちれば人類は絶滅する」というショッキングなもの。
カインは成田から坑道から島をでられる可能性があると聞き、アベル奪回へと向かいます!

というわけで新たな局面を迎えた第4巻。
奪われたアベルを奪還する為の決死行が始まります。
幾多の犠牲者を出し、ほぼ壊滅状態となってしまった潮崗村。
脱出口であるはずの坑道内でもロウマーに襲われ、サバイバル状態はまだまだ続きます。
そして謎多き成田の素性に、今巻で明かされたカインが鍵を握るという「サイレントブラッド」という対寄生虫の特殊な血液といった更なる気になる要素が発生。
いくつかの謎が解明されたものの、より多くの謎が発生してストーリーはより混迷状態となるのです!

新たな局面を迎える寄生虫パニックホラー、「サイレントブラッド」第4巻は全国書店にて発売中です。
単行本オマケ要素としてキャラクター解説に設定資料を収録し、充実の内容となっています!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


サイレント・ブラッド 4 (少年チャンピオン・コミックス)
秋田書店
神先 史土

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る



画像

本日紹介いたしますのはこちら、「忍空 ~SECOND STAGE 干支忍編~」第9巻です。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行、ウルトラジャンプにて連載されています。

作者は桐山光侍先生。
本作の今までの記事は「桐山光侍」のテーマにてまとめておりますので、そちらもあわせてご覧くださいませ。

第8巻でついに明らかにされた寅の干支忍。
風助と共に師の召集場所へと向かいます。
同時に恍然宗との最終決戦も確実に近付くなか、師の下へ魔の手が降りかかるのです……

と言うところではじまる第9巻。
ひとり座禅を組む干支忍たちの師、麗朱。
そこに夜叉連合の第一長官であり、同時に辰の干支忍である銅朱が現れました。
全ての干支忍の技が使える麗朱は逆に言えば一つ一つが浅く、一つの技……辰の忍空技を極めた銅朱には敵わないと名言。
ここで死ぬか、大人しく自分についてくるかの二択を迫ります。
少し考えた後、顔色一つ変えずについていく方を選んだ麗朱。
こうして麗朱は夜叉連合にとらわれてしまうのでした。

黄純や林慶と合流した風助たち。
そこに紫雨からの手紙が届きます。
その手紙によって麗朱がとらわれてしまったことを知り、同時に干支忍が1人敵側にいることを知りました。
なくなっていた地図も紫雨によって再入手し決戦の地へと急ぐのでした。
そんな風助たちの様子を窺っている人物が1人。
その手に地図を持っているその男……
画像

はっきりとは見えませんが、見覚えがあるような。
この謎(?)の人物も含め、物語は大きく加速するのです!

水鳩の指図によって恍然の聖地と言われる「求煉の塔」へと終結する「恍然四天王」。
画像

そしてこの求煉の塔こそ麗朱が捕えられている場所です。
銅朱と水鳩、恍然四天王。
風助と干支忍たち。(あとヒロユキ)
多くの猛者たちがひとところへ終結!決戦の火蓋が切って落とされました!

風助たちが着くなりあたりを包囲するように現れた恍然宗の聖僧クラスのつわもの達。
全員が「技」をつかう手練で、まともに戦えばダメージは避けられません。
そこで相手の五感を奪う「技」、それに対抗しうる忍空技を持つ
画像

黄純が1人で食い止めることを宣言!!
「俺に任せて先に行け」という近年あまり見かけないすがすがしいまでの少年漫画王道展開です!!

求煉の塔に入ると、今度は目の前の扉が突然閉まり始めました。
あわてて中に入るとそこは大広間で、そこの2階のような場所から大勢の恍然宗が銃を構えて狙っているではないですか!
先に進む扉も閉まり始めており、ここで足止めして一網打尽にしようと言う狙いの様子。
ここで一肌脱いだのが体を金属のように固くできる忍空技を持つ林慶でした!
画像

勝手に閉まっていく扉を怪力でおしとどめつつ降り注ぐ銃弾をはじき返していく林慶。
風助、山吹、火瑠の3人を先に行かせて自分ひとりで残るのでした。

3人になってしまった風助たちは
画像

より慎重に(?)すすもうとするのですが、考え事をしていた火瑠はひとり選考して先に進んでしまいます。
気付いた火瑠はあわてて戻ろうとしますが、そこに
画像

恍然四天王の1人、甫瑠辺(ホルヘ)が登場!
同門である恍然宗と戦うのにためらいも見せる火瑠ですが、今の恍然は自分の知っていた恍然と違う方向へ向かっているとその悩みを払拭。
四天王VS干支忍、そして恍然VS恍然の激戦が始まります!!

というわけでいよいよ幕を開けた恍然宗と干支忍との最終決戦。
これで干支忍側の戦闘要員は風助のみ、そして恍然側は四天王3人+銅朱とかなり厳しい状況に陥っています。
ですがこういう窮地にこそ離れ離れになっていた橙次と藍朓がやってきてくれるはず!
更に先ほど姿をちらりと見せた謎の男が読者の予想通りの男だとしたら……数はぴったり合います!
盛り上がっている最終決戦が更なる盛り上がりを見せることは必至!
ますます目が離せないというものです!!

ウルトラジャンプ連載にもかかわらず、少年漫画らしい大熱戦が繰り広げられる「忍空 ~SECOND STAGE 干支忍編~」第9巻は好評発売中です!
遂に旧連載の刊行巻数に並んだ本作。
正直全作の最後のあたりはかなり大変そうに描いている印象を受けましたが、今回は今もなおノリにノって描かれている感じです!
このシリーズ終了で完結なのか、この後干支忍が揃って活躍したと思われる「天下分け目の一戦」シリーズを始めるのかは定かではありませんが、とにかくクライマックス!
見逃すにはもったいない盛り上がりを迎えております!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


忍空―SECOND STAGE 干支忍編― 9 (ジャンプコミックス)
集英社
桐山 光侍

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る



画像

本日紹介いたしますのはこちら、「バクマン。」第8巻です。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行、週刊少年ジャンプにて連載されています。

作者は小畑健、大場つぐみ両先生。
本作の過去は「バクマン。」のテーマにて紹介をまとめておりますので、あわせてご覧いただけますと幸いです。

さて、結局ギャグ漫画の連載に向けて動き始めることとなったサイコー達。
そんな折、蒼樹に呼び出されシュージンは動物園行くことになります。
そこにいたのは蒼樹だけでなく、なんとかつて自分に告白してきた岩瀬も待ち構えていたのです!!

久しぶりに出会った言わせはシュージンに一冊の小説を手渡します。
超一流大学に入りつつも集英社で小説の賞を取り、小説家としてデビューしたと言うことをシュージンに知らせたかったようです。
シュージンは感心しながらも実際はそれほど興味なく、本を受け取ってさっさと帰ろうとします。
ですが岩瀬は小説の方が漫画より高尚で、シュージンならば小説でも成功するだろうに何故漫画なんて描き続けるのかといきなりぶしつけにも程がある暴言を投げかけるのです。
目標を持って努力することをどっちが上か比べることがおかしいと一喝して立ち去ろうとするシュージンですが、突然岩瀬が思いもよらない台詞を口走りました。
画像

自分も漫画原作をやり、シュージンに肩を並べてみせる、と!
子供の喧嘩のようなテンションで言いたいことだけを言って、先に帰っていってしまう岩瀬。
能力も情熱もある彼女ならばシュージンに認められるためにやるだろう。
帰っていく岩瀬を見つめながら蒼樹はそう予想するのでした。

その後港浦から連絡が入り、新連載企画の手ごたえがいいため打ち合わせをやろうと緊急の呼び出しを受ける二人。
慌しく用意して家をでようとすると、ちょうどカヤが仕事場を訪ねてきました。
1人で掃除しておくから2人は打ち合わせに行ってくれとカヤは二人を送り出し、自分は残って掃除をはじめます。
掃除の最中、本棚から一冊の本が落ちました。
それはシュージンが貰った岩瀬の小説。
自分の好きなジャンルでもないので、ろくに見もせず本棚に無造作に突っ込んでいたのです。
本棚から落下した際、本からはみだしてきた便箋。
シュージンが最後まで本を読まなかったために気がつかなかったそれは、あろうことか
画像

ラブレター的な内容!
描かれていた日付はシュージンが「遊びではない」とカヤに言い含めてデートを断ってきた日。
岩瀬の勝手な思い込みのようなもので構成されているその手紙ですが、実際のやり取りを知らないカヤから見れば隠れて通じ合っているとしか思えないものです。
シュージンが浮気をしていると考え、ショックを受けたカヤは溢れる涙をこらえながら帰路に着きます。
そしてカヤは悩んだ末亜豆に相談。
すると亜豆は浮気の真偽はともかく、隠し事を共有していたサイコーも同罪であると怒りはじめます。
誤解が誤解を招き、シュージンとカヤだけでなく、
画像

サイコーと亜豆の関係にも悪影響を及ぼし始めたのです……!

新連載企画の「走れ大発タント」のほうは手ごたえ上々。
掲載された赤マルジャンプでも新進気鋭の個性派、静河や蒼樹の新作を抑えて堂々の一位。
本誌での新連載も確実に近付いて来ています。
ところがその蒼樹の新作に関してあるトラブルが発生。
頼る相手の少ない蒼樹はひとり傷心のまま動物園でたたずんでいました。
運悪くその蒼樹の途方にくれている場所でシュージンはカヤと誤解を解くための待ち合わせをしていまして……
思わず蒼樹がシュージンに駆け寄ってしまったその時
画像

カヤがやってきてしまったのです!
まさかの修羅場に突入!?
本作の芯の一つであるサイコー&シュージンの連載模様、今までないほどに混迷化!
人間模様に翻弄されているのは蒼樹も同じ。
あちらこちらでトラブルが連続します!!
その上好調だったはずの「タント」にもなにやら編集側から予想外の反応が帰ってきまして……
人間関係にくわえて漫画のほうも大変で、なにやら込み合ったストーリーが繰り広げられます!!

と言うわけで、いつものジャンプ漫画に関しての様々な内情や主人公達の熱い思いは健在にして恋愛要素を増量した第8巻。
サイコー達の恋愛がどうなるかと言うハラハラに、それを打破する意外な解決方法と言う驚きも与えてくれます!
そんな流れ上本作中かつてないほど女性キャラが多く活躍し、物語に花を添える形に!
新妻組の面々の関係性にも変化が現れ、恋愛だけではない(後に恋愛に発展する可能性はありますが……)人間ドラマも楽しめるです!

固く結束していたはずの新妻組+亜豆&カヤに問題が続出する「バクマン。」第8巻は好評発売中です!
アニメもキャストが続々と発表され始め、盛り上がること必至の本作。
登り調子の今でも変わらぬスピーディーな展開は読者にマンネリを感じさせない盛り上がりを見せ付けてくれますよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!



バクマン。 8 (ジャンプコミックス)
集英社
2010-04-30
小畑 健

ユーザレビュー:
本編の方がギャグギャ ...
平丸って・・・。最近 ...
ガモウの真骨頂!!最 ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る



画像

本日紹介いたしますのはこちら、「そして船は行く 完全版」第3巻です。
マイクロマガジン社さんのゲームサイドブックスより刊行されています。

作者は雑君保プ先生。
本作1・2巻の紹介は10年2月17日の記事にて記載しておりますので、そちらもよろしければご覧ください。

憎い仇である海賊ロシュを追って「海賊狩り」をしていたアンとメアリー。
ロシュと何かの関係があるらしい大海賊キャプテンキッドを救出するため、海上の牢獄「海蛇」へと突入しました。
そこでロシュの部下であるカルメルと戦闘となったメアリーは見事勝利を収めますが、キッドの救出に成功して油断したところで腹部に毒矢を受けてしまいます。
アンと医者であるケメリンは別行動中。
このままではキッドの救出や脱出はおろか、命すらも危うい状況に追い込まれてしまいました!!

と言うところではじまる第3巻。
息も絶え絶えのメアリーはその重い体を引きずるようにキッドを抱えて脱出を試みます。
ですがそんなメアリーを悪鬼のような形相で追っているのがカルメルの相棒、ラ・ブーズ。
画像

形こそ小男ではありますが、その実力は相当なもので、いかに実力者のメアリーといえども今の消耗しきった状況で戦えば命はありません!

なんとか甲板に出たメアリー。
そこで彼女を向かえたのはあろうことかラ・ブーズでした!
メアリーからすれば見知らぬ男ですが、ラ・ブーズは一切関せずいきなり鉄入りの靴で頭部を蹴りつけて来ました!
倒れこむメアリーに突き立った毒矢を引っこ抜き、
画像

更にその傷を幾度となく足蹴にします!
カルメルの敵討ち(死んでませんけど)とばかりにたっぷりといたぶった後、とうとう止めを刺そうと斧を振りかぶりました!!
瞬間
画像

ラ・ブーズの顔面に強力なアッパーが叩き込まれます!
この戦闘の騒動で目を覚まし、自分を拷問した男がたまたま目の前にいたのでぶっ飛ばしたのでした!
メアリーに医者が同行しているから脱出して合流したい、と言うことを聞くとキッドは他に当てもないからその話に乗ろうとあっさり決定。
先ほどとは逆にキッドがメアリーを抱えあげ、脱出を決行します!

……と思いきや、キッドは甲板にとどまることを選択。
傷を押して下手に動き回るよりは、目立つところにとどまって見つけてもらったほうが良いと考えたのです。
その考えはまさにビンゴでして、程なくしてアンとケメリンは二人を発見しました……が、アン達が姿を現したのは遥か高い屋根の上。
すぐさま合流と言うわけにはいきません。
しかし居場所はわかったわけで、出会うのも時間の問題と思われた矢先、
先ほどアッパーでぶっ飛ばされたラ・ブーズが大砲を携えて登場!
メアリーに向けて砲弾を発射したのです!
大ピンチの状況で動いたのはキッド!
なんと
画像

頭にはめられた鉄仮面で大砲を弾き飛ばしたのでした!

ですがその衝撃で仮面は砕け、同じ手はもう使えません。
第2撃を放つラ・ブーズですがアンがその大砲を狙撃し、射線をそらすことに成功!
これにて窮地を脱し……ません!
そのそれた大砲の弾がマストに当たり、戦場に倒れてきてしまったのです!

分断されてしまったアンたちとメアリーたち。
仕方なく船首楼で落ち合おうと言うことになるのですが、突如現れた軍艦が集中砲撃を仕掛け、キッドを船ごと沈めてしまおうとしてきたのです!
一刻も早く脱出をしようとしますが、ラ・ブーズがメアリーたちの前に立ちはだかり道連れにしようと襲い掛かってくるではないですか!
再び絶体絶命の状況ですが、今度も救われることとなります。
しかし今回は誰かの救いの手ではなく、
画像

突如船が発光し砲弾を反射、更にそのまま船が浮かび上がると言う怪現象によってです!
アンやケメリン、そしてラ・ブーズや目を覚ましたカルメルたちは船から投げ出されるのですが、メアリーとキッドは取り残されたまま。
両者とも傷は深く、一刻も早い処置が必要なはず。
その上この怪現象の只中に取り残されてしまっているわけで……
果たして2人はどうなってしまうのでしょうか!?

と言うわけでひとつの山場を迎えた本作。
目の離せない緊迫のストーリーが展開します!
更にこの後いよいよ本格的にロシュが登場!
不気味さを見せ付け、迫り来る決戦を予感させてくれます!
そしてまたも明かされるアンとメアリーの過去。
ロシュとアン&メアリーの深い因縁が明かされるのです!!
勿論雑君先生特有の2頭身キャラによるハイテンションなギャグもバッチリ収録。
ドラマ面でもギャグ面でも楽しませてくれますよ!!

クライマックスを迎える「そして船は行く 完全版」第3巻は全国書店にて発売中です!
雑君先生自身満足のいかないラストとなっていた本作、本当のフィナーレが収録される予定の第4巻は8月発売予定。
なんとほぼ一冊描き下ろし予定だそうで、これは楽しみなことこの上ありません!
そのラストにいたる佳境を描く今巻も必見ですよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


そして船は行く【完全版】III (GAME SIDE BOOKS)
マイクロマガジン社
雑君保プ

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る



画像

本日紹介いたしますのはこちら、「トリコ」第9巻です。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行、週刊少年ジャンプにて連載されています。

作者は島袋光年先生。
島袋先生の紹介等は「島袋光年」のテーマにてまとめておりますので、お暇などございましたらあわせてご覧くださいませ。

さて、第8巻ではセンチュリースープを求めてアイスヘルに突入したトリコたち。
グルメヤクザのマッチやグルメ教の滝丸と言ったつわもの達とともに、極寒の地へと挑みます!

着いた早々トリコたちの目の前に現れた巨大なドラゴン!
画像

全てを凍らせる地獄の番人と称されるツンドラドラゴンです!
が、どうやら既に事切れて凍り付いてしまっている様子。
そして凍り付いているのはドラゴンだけでなく、過去この地に上陸した美食屋達が無数に氷像となって林立しているではないですか!
ほんの入り口の時点で猛吹雪の吹きすさぶこの険しさ。
一筋縄ではいかないと言う言葉すら生易しい、厳しい冒険の幕が開きます!

まっすぐ突き進むトリコたちですが、あまりの寒さに次々と同行していた者たちが倒れていきます。
ビバークをはさんでとにかく進んでいきますが、気がつけば残ったメンバーはトリコと滝丸、マッチとその部下……そして小松のみ。
なんとも険しい道のりですが、ともかくセンチュリースープがあるらしい氷山へとたどり着いたのでした。


一方、遅れてスタートした第2陣。
その更に後方に1人遅れて男がいました。
そしてその男は氷像となった人間に「起きろ」と話しかけます。
するとその氷像はあっという間に表面に張った氷をブチ破り、中から屈強な男が出てきたのです!
話しかけた男はボギーウッズ、氷像から出てきた男はバリーガモン。
ともに美食會の支部長を勤める猛者です。
さらにツンドラドラゴンの骸から飛び出してきた道化のような格好の妖しげな男……彼こそ美食會の副料理長の1人、トミーロッド!
画像

彼は早速ここにやってきている美食屋達の皆殺しを宣言するのでした!!

厳しい環境でほぼ全滅状態になっていた第2陣。
僅かに生き残っていた美食屋もトミーロッドが止めを刺し、完全に全滅……はしていませんでした。
第2陣の中で、謎の覆面美食屋だけは悠々と1人で進んでいたのです。
足跡からそれを感知したトミーロッド、とりあえず攻撃してみようと口から
画像

気味の悪い虫を次々生み出し、けしかけます!
そのどれもが捕獲レベル35以上と、危険極まりありません。
このことを考えるとどうやら覆面美食屋は美食會ではない様子。
となればどちらかと言えばトリコの味方であろうスタンスと考えられますが……いきなり大ピンチとなってしまいました!

トリコたちは道中でマッチや滝丸が私欲のためだけでない、確固たる信念を持ってスープを探しに来ている事を聞きつけます。
各人全員、何が何でもスープを手に入れなければならないのです!
そして小松はと言うと、なにやら親とはぐれたペンギンになつかれてしまった様子。
期せずして出来た旅の道連れとともに氷山を探索します。
が、その時いちいち捜し歩くのが面倒になったトミーが氷山を破壊!!
一気に見つけてしまおうと言う魂胆です!
更にトリコたちに凶悪な蟲を放ってくるトミー!
トリコでも手を焼くその虫をなんとか駆除するのですが、矢継ぎ早に次なる敵がやってきます!
トミーロッドたち美食會の3人です!
現れるなりトミーロッドはトリコに抱きつき……
画像

トリコの腹に手刀を付きたてるのでした!

いよいよ開幕する大バトル。
トリコ、マッチ、滝丸の3人VSトミー、ボギー、バリーの3人というチーム戦と相成ります!
半端ではない強さを持つボギーとバリー、そしてそれを更に上回る強さを持っているであろうトミー。
手始めに「栓抜きショット」という特定の骨などを体内からはじき出す能力を持った滝丸と、奇妙な間接と人間にもぐりこむと言う異様な能力を持つボギーの戦いが開戦の狼煙に!
一風変わった能力車道氏が戦うこのバトル、一瞬も目が離せません!
さらに思わせぶりな覆面美食屋の正体も判明!
謎に包まれた彼の目的にも要注意です!


更なる超激戦が開始する「トリコ」第9巻は好評発売中です!
今回も見所たっぷりの白熱バトルは健在!
食事シーンはほとんどありませんが、そのバトルと厳しい環境との闘い、そしてしまぶーらしいギャグはそれを補って余りありますよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


トリコ 9 (ジャンプコミックス)
集英社
島袋 光年

ユーザレビュー:
グロテスクじゃないで ...
アイスヘルついにアイ ...
美食会到来!トリコ達 ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る



↑このページのトップヘ