本日紹介いたしますのはこちら、「ふぐマン」第5巻です。
集英社さんのジャンプ・コミックスデラックスより刊行、スーパージャンプにて連載中です!
作者は徳弘正也先生。
今までの本作や他作品の紹介は「徳弘正也」のテーマにてまとめておりますので、お時間やご興味がございましたらそちらもご覧いただければ幸いです。
さて、体液に毒が含まれてしまうと言う悲劇の主人公になってはいるものの。なんだかんだいって割りと良い思いもしてきた虎ノ助。
ですがこの第5巻ではとうとう目に見える悲劇が起こってしまうのです!!
虎ノ助をふぐマンにした張本人である木村、その一人娘であるソランはなにやら紙芝居を描いておりました。
出来上がると早速それを虎ノ助に披露します。
そのタイトルは「泣いたふぐマン」。
内容は現実に則した今までのあらすじ紹介的なものでしたが、この紙芝居にはオチがつけられています。
そのオチは体液に毒が含まれているため恋愛が成就せず、最後は大きなふぐの姿になって泣きながら海に帰っていった……と言うモノ。
子供らしいオチだと笑う虎ノ助ですが、ひょっこり現れた木村が監修したのは俺だと発言!
最後はふぐになるの!?と虎ノ助は半泣き状態になるのでした。
定例の木村による健康診断を受け、毒入り体液以外は健康体であると確認された虎ノ助。
ですが自分でも健康管理をきっちりしようと、「カプセル内視鏡ロボット」と言う飲み込んで体の中を撮影し、約8時間後に自動的に排泄されると言う健康器具を使います。
これで撮影した写真を後できちんとした医者に見せようと考えたのです。
その待ち時間つぶしのためか、町をぶらつく虎ノ助。
するとひったくりと遭遇し、
得意の体液攻撃で無事捕獲します。
引ったくりの被害者は美人女性で、感謝の気持ちなのかなんなのか、しきりに虎ノ助を誘ってきます。
早速公衆トイレで情事に励む2人。
女性はスリルがあってよかったから記念にと使用したゴムを持ち帰るのでした。
ですが関係はこれで終わりません。
今日は暇なのだろうと女性は虎ノ助を自宅に招いてきたのです。
自宅に向かう車中で女性は自分が大手スーパー社長の妻であると明かしました。
虎ノ助はふぐの本能か不穏な空気を感じ帰ろうとするのですが、女性は強引に、そして誰にも見つからないようにとこっそり自室へ連れ込みます。
そして虎ノ助を上手いこと言いくるめて油断させ、その隙に控えていた男に殴りつけさせ気絶させたのです!!
じつはこの女性、この屋敷のメイドでした。
先ほど話題に上った大手スーパー社長と不倫関係になっており、邪魔になった社長の妻を殺害。
その罪を虎ノ助になすりつけようとしていたのです!!
虎ノ助が目を覚ますと既に警官まで来ており、どう見ても虎ノ助が犯人状態。
更に先ほどの使用済みゴムを使い、DNA判定でも黒という念の入った状況になっていました!
どう言い訳しても逃れられないこの状況。
ですがある機械によって女性と社長の犯罪の状況がバッチリ記録されていたことが判明し、虎ノ助は無罪放免となるのでした!!
状況を一変させた逆転ホームラン、そのあまりの酷さは是非ご自身の目でお確かめください!!
実に徳弘先生らしいオチとなっています!!
事件に関してはめでたしめでたしとなりました。(人死にがあってめでたしっていうのもなんですが……)
健康診断も無事オールオッケーと出た虎ノ助。
ですがその頭に明らかにオールオッケーでないモノ……
ヒレが生えてきたではないですか!!
今まで(毒以外)身体能力の増強などのメリットばかりを生んできたとらふぐの遺伝子がとうとう侵食を始めたのです!
更に木村が言うには最悪あと3年で紙芝居どおり大きなふぐに変身してしまうとか!
ちなみに今のままでいられる確立は2%だとか。
どうする!どうなる!虎ノ助!!
と言うわけで第5巻では今までない急展開を迎えました。
降りかかる運命のタイムリミットが明確になり、どうしても生き急ぐ形になってしまう虎ノ助。
そして過去いいムードになってきた女性キャラが数名再登場し、虎ノ助との関係を絶つことになるストーリーが展開。
なんだかまとめに入っているような予感がしてまいりました!
今後どのように展開していくのかは解りませんが、まとめに入るにしろ新展開への準備にしろ、下ネタとドラマが高いレベルで融合した良質な物語であることは確かです。
こちらは徳弘先生がどのように物語をいじってくれるのか、楽しみに待つことにしましょう!
ふぐマンがいよいよふぐになりつつある、「ふぐマン」第5巻は全国書店にて発売中です!
普段の下ネタ+人情話は勿論のこと、今巻では推理ものや火サステイストのエピソードを複数収録。
人間の汚さという、実は徳弘先生が得意としている要素も楽しめますよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!