本日紹介いたしますのはこちら、「新ジャングルの王者ターちゃん」文庫版第4巻です。
集英社さんの集英社文庫コミック版より刊行されました。
作者は徳弘正也先生。
本作や「ふぐマン」の紹介は「徳弘正也」のテーマにて紹介をまとめております。
そちらもお時間などございましたらご覧くださいませ。
激しい戦いを経てマイケルやマットと和解したターちゃん。
ですが闇組織MAXからの刺客、ニドの強さは予想以上。
ペドロやマットをあっさりと撃破してしまいます。
そのあまりの冷徹な戦いぶりに自分の知っていたニドはもう居ないと病院の屋上で決闘を挑んだロド。
しかしペドロたちのはるか上を行く実力を持つロドでさえ二度には歯が立たず、ボロボロにされた挙句ビルの上から放り投げられそうになってしまいます。
もうだめだ、とロドも諦めかけたその時!ターちゃんが駆けつけたのでした!!
そんな緊迫の状況で始まる本巻。
ロドを後ろに降ろせというターちゃんの言葉にニドは笑みを浮かべたかと思うと、おもむろに外へほうり捨てたではないですか!!
ですが危険を察知していたマイケルが下の階の窓から身を乗り出してガッチリキャッチ。
なんとかロドは死を免れたのでした。
非情にも程がある二度に怒りを覚え、ニドに殴りかかるターちゃん。
ですがニドはなんとあのターちゃんの攻撃を完全に防いでしまいます。
そしてターちゃんは頭突き合戦でもパワー負けし、苦し紛れに出したターちゃんパンチにもカウンターをあわせられ、完全敗北を喫してしまうのです!
ニドは気絶したターちゃんを掴みあげ、今度は窓から助けられないようにとおくへ放り捨てるニド!
流石のターちゃんもこんな高さから落ちたら死ぬしか……
無いと言うこともありませんでした!!
ターちゃんはとりあえず自然パワーが全然ない大都会ではパワーが出ないと言い訳します。
半泣きで必至に弁解するターちゃんはヂェーンに軽くあしらわれ、集まった一同にロドがニドはMAXの改造人間で常軌を逸した力を持っていることを明かします。
マイケルはロドも力をあわせて一緒にMAXに挑もうとやる気をたぎらすのですが、ロドはそれを拒否。
もはや一格闘家達がどうにかできるレベルではないと一喝するのでした。
いまや頼みの綱はターちゃんのみ。
ターちゃんが二度に勝てればMAXとの戦いにも僅かながら光明が見えます。
その間も大会は進んでいよいよ準決勝。
残ったのはニド、アナベベ、ターちゃん(他1名)です。
マイケルの父は大会を中止しようかとも考えましたが、マイケルはターちゃんならばニドに勝てると信じて大会の続行を進言。
予定通り準決勝が執り行われることになりました。
組み合わせはニドVSアナベベ、ターちゃんVS他1名。
ターちゃんに出来るだけ消耗させまいとしたマッチメイクを組んだわけです。
ですがターちゃん、実に体調が悪そうです。
実にあっさりと勝利はしたのですが、相手が「他1名」と言うにふさわしいキャラも立ってない雑魚であるにもかかわらず、ごく普通に立ち、歩いてコーナーに帰っていったのです!
次の勝負はアナベベVSニド。
当然アナベベは棄権しようとあれこれ工作していたのですが、控え室にマイケルがやってきてしまいます。
マイケルがやってきたのはアナベベを激励するためでも棄権を勧めに来たのでもなく……
アナベベと入れ替わって試合をし、ターちゃんが有利に戦えるように少しでもダメージを与えようと言う目的のためでした!!
決意もむなしくダメージはほぼ与えられないままずたずたにされてしまうマイケル。
やられてもやられても立ち向かうマイケルですが、最後は高所からコーナーポストへパイルドライバー、と言うマッスルリベンジャーも真っ青な技に捕えられてしまいます。
もしかしたら自分がああなっていたと言うアナベベは涙ながらにコーナーポストを折り曲げ、
自分の体をクッションにしてマイケルを助けます!
ですが既に多大なダメージを受けているマイケル。
すぐさまドクターストップで試合が止められ、病院に担ぎ込まれました!
大量の輸血が必要だと言うことで各人の血液型を確認。
マイケルはAB型ですが、ペドロはA、ターちゃんは知ってるはずもありませんし、他の梁やらロドやらは大怪我してるので無理!
ですが運良くヂェーンの血液型がAB型!
早速緊急手術が始まりました!
ところが大手術の末、手術室から出てきたヂェーンの口から告げられたのは
マイケルの死だったのです……
怒りに燃えたターちゃんは病院を襲撃したMAXの新たな刺客を一瞬で倒してしまいます。
完全に力を取り戻し、ニドとの決勝戦に挑みます!!
さらにサブミッションまで体得したターちゃんにとってはニドすらもたいした敵ではありません!
が、冷酷非情な殺人マシーンとなったニドは卑劣な策略を張り巡らせ、様々な手でターちゃんを苦しめるのです!!
ターちゃんはこの恐ろしい敵に勝つことが出来るのでしょうか!
勝てたとしてもMAXがこのまま黙っているわけもなく……
ターちゃんの、そしてマイケルやニドたちはどうなってしまうのか!
アメリカ編、完結です!
そしてすぐさま始まる次のシリーズの相手はなんとヴァンパイア!
さらに梁の身に恐ろしい災厄が降りかかってしまい、その解決のためのタイムリミットまで存在!
友のため、ターちゃんファミリーはルーマニアの奥地、ヴァンパイアの王国へと飛び立ちます!!
と言うわけでターちゃんのルーツに迫るアメリカ編も決着。
肝心のターちゃんの出生ですが、こちらも今巻でまた新たな事実が判明します。
そして見所なのは怒りターちゃんの壮絶なパワー!
凄まじい描き込みで描かれるパワフルな戦闘シーンは迫力満点です!
そしてそんなシーンでも挿入されるギャグ!
パワフルバトルにボリューム満点のギャグ、まさに徳弘先生の真骨頂を見ることが出来ます!!
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ジャンプ黄金期を密かに支えた名作、当時読んでいた方も今読めばまた違った感想が生まれるかもしれませんよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!