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本日紹介いたしますのはこちら、「ガキ教室」第2巻です。
12年8月に秋田書店さんの少年チャンピオンコミックスより刊行、週刊少年チャンピオンにて連載されています。

作者は小沢としお先生。
本作第1巻の紹介は12年6月10日の記事にて記載しております。
よろしければあわせてご覧くださいませ。

さて、縁あってホームレスから一転中学教師になった片桐。
持ち前の軽さでもろもろのトラブルをうまくかわしていき、うまいこと問題児揃いだと言う1年3組の担任をこなしていきます。
ですがそんな片桐は、どうも自分が教師になってはいけない人間だと思っているようで……?

クラスで一番の不良的ポジションの竹本の弱み(?)を握り、それを茶化すことで彼の舵取りを成功させるのです。
教師にあるまじき手だと竹本自身に罵倒される片桐ですが、片桐はこともなげにこう返すのです。
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「俺は最弱にして最低の教師だからな」と!

そんな彼に命ぜられていた、問題児への家庭訪問。
竹本の家では、漫画の趣味が合ったことをきっかけにして瞬く間に親御さんと打ち解けることが出来たわけですが、もう1人の問題児、真鍋に関してはなかなか簡単にはいかなそうです。
何度となくアポをとろうとしたものの、取り付く島もないのですから。
そこで片桐は、もうアポとリを諦めてぶっつけ本番、今日この日にあうことに決めてしまったのです!!

下校中の真鍋に直接声をかけ、俺だって行きたくないけど1年生の主任の先生につつかれるから、お互いいやなことはさっさと済ませよう!とアプローチする片桐。
片桐もその点については同意できるのでしょう。
やむなく母親がいるであろう場所に連れて行ってくれたのです。
その場所はなんとパチンコ屋。
中で1人台に文句をはいている女性を指差して、あれがウチの母ちゃん、といって真鍋は外に出て行ってしまいました。
その女性にいつものノリで話しかける片桐ですが、新しく担任になった片桐です、と声をかけると、意外な第一声が帰ってきたのです。
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「給食費なら払えないよ!生活保護受けてて払えるわけねーだろ!!」と言う……

生活保護の金でパチンコを打っているのか、と心の中で思いつつも、そうじゃなくて子供のことについて話したいと切り出す片桐。
ですが彼女は、台をバンバン叩くは、液晶画面にライターの火を近づけるとあたると言うオカルト必勝法を自慢げに話してくるわ、とパチンコに酷くのめりこんでいまして。
これでは話にならない、と片桐も外にでて、彼女がパチンコ屋からでてくるのを待つのでした。

真鍋を誘い、パチンコ屋の前のハンバーガー屋で彼女を待つ二人。
片桐は、あんな母親じゃ恥ずかしくて人に合わせたくないのもわかる、と真鍋の気持ちを察したつもるになるのですが、その言葉に真鍋は
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コーヒーを片桐に投げつけて、恥ずかしくなんてないと抗議するのです!
どう見ても尊敬できる監事は受けない母親ですが、真鍋は一体なぜこうまで彼女をかばうのでしょう……?

待てど暮らせど彼女はこず。
それもそのはず、いつの間にかパチンコ屋から抜け出してしまっていたようです。
家で待つかと片桐が言っても、真鍋は絶対に来るな!と断固拒否。
片桐は仕方なく日を改める、と言って真鍋と別れるのですが……ここで本当に諦める片桐ではありません。
真鍋の視界から一旦消え、回り道をして真鍋の家に向かったのでした!

真鍋の家に行くと、なにやら喧嘩のような声が聞こえます。
お隣さんによれば、その部屋の女が変な男を連れ込んで……とのこと。
漏れ聞こえてくる声から察するに、その男は真鍋に対して怒りとともに暴力を振るっているようで。
そのありさまに、いったんは恐れをなして返ろうとする片桐ですが……

金髪のいかにもな感じの男に髪をわしづかみにされている真鍋、それを止めるでもなく、真鍋に謝れと促して遠巻きに見るだけの母親。
そんなところに、いつもの軽いノリで片桐は入っていきました。
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歓迎ムードは一切ありませんが、その空気をあえて感じないふりをして家庭訪問を始めるのです。
当然母親はちょっと都合が悪いと言い出し、柄の悪い男は都合悪いって言ってんだから帰れ、と威圧してきました。
真鍋の母親は離婚していて、今は独身のはず。
この人は誰?と片桐が問いかけると、真鍋は「いつも俺んちにいて、仕事もしてないくせに偉そうな知らないヤツ」とこき下ろしてくるのです。
目の前でそんな台詞を吐かれてはガラの悪い男が怒るのも当然でしょう。
ですが片桐はそれを抑え、これから大事な話をするから邪魔しないでくれ、すぐ終わるから、とその男を抑えるのでした。

部屋の片隅でごろっと横になる男を無視して、生活態度や成績なんかの話をする片桐。
ですが柄の悪い男は何かと文句を言ったりして話の邪魔をしてくるのです。
そこで片桐はてめーがグダグダうるせえから終わるものも終わらない!と男にズバッと文句を言ったのです!!
男は大激怒!!
片桐の胸倉を掴んで「やんのかコラ!」と因縁をつけてきました!!
基本喧嘩とか痛い目を避けていくはずの片桐ですが、なぜか片桐はその挑発にあっさりと乗り、「オモテ出ろタコ!」とにらみを利かせるではないですか!!
二人は立ち上がり、玄関から出て行く……
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と思いきや、男が外にでたのを見計らって片桐は玄関を閉めて鍵をかけてしまったのです!!
そのままハロワ行って仕事探して来い、と茶化して本格的に家庭訪問を始めようとする片桐。
ですが男はなんとドアをぶち壊して中に入ってくるではないですか!!
その上真っ直ぐに台所へ向かい、

包丁を手にして、今すぐ出て行けとすごんできたのです!!
本来の片桐ならば、ここですごすごと帰っていくところでしょう。
ですがその時、視界の端に不安げな真鍋の顔が見えて……
片桐は言うのです。
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オレ、出て行かない、と……!!

と言うわけで、バイオレンス的な意味で一番のピンチを迎える事になってしまった片桐。
今まではノリの軽さと転生の運がうまいこと作用して危機を乗り越えてこれていましたが、今回ばかりはノリの軽さは通用しないでしょう。
今回のトラブルはやっぱり片桐の運のよさと……なんと、彼の教師らしい感情によって解決することになるのです!!
そんなこんなで段々と教師らしくなってくる片桐。
生徒達とともに、彼の教師としての成長も物語の鍵となってきそうです!!
そんな彼に次に与えられた試練は、部活の顧問という教師にはつき物の仕事。
そこでもやっぱりトラブルに見舞われることになるのですが……?
片桐はうまいことかわし、そのトラブルを良い方へと導くことが出来るのでしょうか!!

問題児家庭訪問編決着の「ガキ教室」第2巻は全国書店にて発売中です!!
続けて部活編へと突入する本作。
その部活編が完結するであろう第3巻は、12年10月発売予定です!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


ガキ教室 2 (少年チャンピオン・コミックス)
秋田書店
2012-08-08
小沢 としお

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