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本日紹介いたしますのはこちら、「陣内流柔術流浪伝 真島、爆ぜる!!」第10巻です。
日本文芸社さんのニチブン・コミックスより刊行、週刊漫画ゴラクにて連載されています。

作者はにわのまこと先生。
本作は「にわのまこと」のテーマにて紹介をまとめておりますので、あわせてご覧ください。

さて、柳瀬との戦いが始まった前巻。
亜利雛が柳瀬の妹であることも判明し、そして柳瀬もどうやらうさんくささマックスの古澤にもてあそばれているらしいことも判明しました。
ですが今の真島にとってはそんなこと関係ありません。
白熱する真島VS柳瀬、その戦いの行方は!?

柳瀬の上に馬乗りになり、パウンドを落としていく真島。
ですが柳瀬もさすがで、足を真島の胴に回して体を密着!
打撃の威力を完全に殺してしまうのです。
さらにそのまま下からスネを使って相手の首を絞めるフット・チョークで反撃を仕掛けてきたのでした!!
たまらず真島は柳瀬のクラッチを引き剥がして脱出、そしてすばやい動きで柳瀬の足をとります。
そして足首を固めてギリギリと締め上げる、「鐙」を炸裂させたのです!!
陣内流のアキレス腱固めと言っていい鐙ですが、それを食らったまま黙っている柳瀬ではありません!
負けじとばかりに、真島の足をアンクル・ホールドに捕らえたのでした!
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そのまま二人は寄りよいポジションをとろうと動くあまりごろごろと転がってしまい、フェンスに当たってしまいます。
そこで焦れた柳瀬がアンクルホールドを諦めて腕をとりに言ったのですが、今度はフェンスが柳瀬の邪魔をしてスムーズに腕をとることが出来ません!
その僅かな隙をぬって真島は柳瀬の足のロックを外し、強烈な肘うちで反撃!!
オオクの総合格闘技、そして打撃格闘技でも禁止されていることの多い肘うちですが、このBraVeでは認められています!
まともに当たれば一発でダウン、かすっただけでも傷口が開いて出血してしまいかねないこの肘うちを、すんでのところで柳瀬は回避することに成功。
ですが真島は間髪要れずに打撃を放っていくのです!!
柳瀬はフェンスを後ろに背負ってしまい、しりもち状態だったために打撃をさけきることは出来ません。
しかし真島はケージ内での打撃には疎いはず。
フェンスを後ろに背負っている相手に、真っ直ぐ全力の打撃を放つことなどできるでしょうか!?
普通なら出来ないはずですが、そこは天性のセンスを持っている真島です!!
間合いの難しいローリングソバット……いや、陣内流「後独楽」が顔面に炸裂したのでした!!
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真島が迷いなく後独楽を放てたのは、センスだけの問題ではありませんでした。
柳瀬はすっかり失念していたのですが、この試合場を囲むフェンスは高さが半分しかない、ハーフケージなのです。
つまり顔面あたりはフェンスではなくロープになっており、打撃にとってはそれほど障害にならなかった、と言うわけなのです。
柳瀬は思い起します。
古澤が「ストップ・ドント・ムーブ」で寝技を中断させないと言うから彼の提案に乗ったものの、こんなハーフケージにしてくれとは一回も言った覚えがなかった。
しかも試合までに何回か会ったにもかかわらず、一切彼はこのことを教えてくれなかったのです。
その時、柳瀬の視界に古澤が画は行ってきたのですが……
その顔は、柳瀬に対しての侮蔑というか嘲りと言うか……そう言った負の感情がありありと表れていたのです!
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さらに古澤はその柳瀬の視線に気がつくと、大声で笑い始めるではないですか!!
そう、古澤にとって柳瀬は初戦ゲームの独楽のひとつにしか過ぎなかったのです……

それでも試合は続きます。
先ほどの足間接合戦のせいで、両者とも足にダメージを負ってしまっています。
お互い足のダメージは五分と五分。
ダメージ的には互角ですが、精神状態は柳瀬が一歩遅れをとってしまっています!
すかさず両足をとる真島。
そして両足を抱え込み、あの観月を葬った必殺の足関節技、「捻芭蕉」を仕掛けようとしました!!
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ところが柳瀬はその動きから両手で両足を決めるアンクルホールドかと察知!!
観月はアマチュアだが自分はプロだとすばやく反応し、すかさずその身を起こして捻芭蕉を防いだのです!!
真島も負けじとマウントをとった柳瀬の腕に足を絡ませてパウンドを阻止。
すかさず両者はスタンドへともどるのでした!!

古澤の呪縛から解かれたと言っていい柳瀬は、別人のように清々しい表情になってこう言い出します。
10代のころから真島の試合をすべて見てきた。
今こうして肌を泡焦るのが楽しくて仕方がない、と!
ですが真島に勝たなければならないと言う状況は変わりません。
柳瀬はその研究の成果を存分に生かして、真島をフロントチョークに捕らえます。
柳瀬の勝利は目前かと思われたその時のこと。
古澤は突然、柳瀬に何か合図をおくり始めたのです!
その合図に気がついた柳瀬は、何がなんだかわかっていないようですが……こんなことを真島に囁きだしました。
お前が探している師匠とダチは
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あの駐車場でとっくに死んでんだぜ。
……この場で、この台詞を言わせる古澤は何をたくらんでいるのでしょうか……?
そして、真島はこの台詞を聞いて冷静を保てるのでしょうか!?

というわけで、VS柳瀬戦が収録されている本作。
この熱戦の行く末はもちろんのこと、この他にも気になる点が続々です。
どう見ても野々宮じゃないの?と思われていたマスクマン、ニードル。
その正体を真島たちも野々宮なんではないかと疑いはじめるのですが……
あまりにも怪しかった亜利雛。
柳瀬の妹と言うことで一応の怪しい行動の数々は説明されたのですが、これで完全にシロだとみなしてもいいものなのでしょうか。
明日真島に話したいことがあるといって去っていったモンサワンは?
そして最も気になるのはクリエイター、ゴルフボールの男、古澤の三人の関係でしょう。
この三人は同一人物なのか、誰かと誰かが協力関係なのか?
怪しいにもほどがある怪しさを誇る古澤が、クリエイターでゴルフボールの男だと言うのはあまりにストレートすぎる気もしますが……
そんな数々の謎を孕みつつ、物語は進展していきます。
ですがそれは謎の解明ではなく、さらに血なまぐさくなっていく惨劇で、だったのです……

より謎を深める、「陣内流柔術流浪伝 真島、爆ぜる!!」第10巻歯全国書店にて好評発売中です!!
真島のうすなわれた過去にいったい何があったのか?
物語が決着するのは、まだまだ数多く待ち構えているであろう戦いの先のことのようです!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


陣内流柔術流浪伝 真島、爆ぜる!! 10 (ニチブンコミックス)
日本文芸社
2012-09-28
にわの まこと

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