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本日紹介いたしますのはこちら、「謎の彼女X」第9巻です。
講談社さんのアフタヌーンKCより刊行、アフタヌーンにて連載されています。

作者は植芝理一先生。
本作は「植芝理一」のテーマで記事をまとめておりますので、あわせてご覧ください。

さて、謎多き女性、卜部と奇妙な恋人関係を続ける椿の日常を描いている本作。
卜部との恋人関係は内緒にして過ごしている椿ですが、そんな彼に思わせぶりな態度をとる諏訪野も登場。
椿の嬉しいような困るような日々は続くのです。

文化祭も間近に迫った秋の日。
クラスの出し物は喫茶店で取り立てて手伝うこともない椿と上野は、そんな状況でものんびりしたものです。
クラスは手伝うことないし。帰宅部だから部活の出し物も無いし。
そんな会話をしながらボーっと文化祭のポスターを見つめていると、椿に声をかけてくるものが現れました。
彼は山崎。
山崎は椿に、おまえは映画研究部の部員じゃないかと声をかけてきたのです!

確かに椿は映画研究部の部員でした。
ですが部活にはほとんど顔を出さない、いわゆる幽霊部員と言うやつなのです。
そんな椿に今更何の用事があって彼は声をかけたのでしょうか。
それは映画研究部が文化祭の出し物として撮影する予定の作品のキャストについて、椿の協力を仰ぎたいと言うのです。
今回の作品の監督が、どうしてもヒロインはこの人で無ければいやだ!といったと言うそのキャストは、あの諏訪野です。
監督はとにかくこのイメージを最優先したいんだそうで、是が非でも諏訪野をヒロインに使いたいんだとか。
そこで、諏訪野と同じクラスにいる椿に白羽の矢が立ったのです。
答えの是非は置いておいて、頼んでみるだけならと椿は安請け合いするのですが……?

とりあえず諏訪野にその件を聞いてみる椿。
ですが椿としては無理に説得しようとは一切考えておらず、自分の思うまま返事をしてくれればそのまま伝えるとストレートに言い放つのです。
ところが諏訪野から帰ってきて返答は、椿の想定していなかったものだったのです。
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「どんな映画なの?」。
確かに映画の内容如何によって出たい出たくないを判断するとしてもおかしくありません。
しかし椿は映画の内容なんかはまったく知らないわけで。
仕方なくそのまま映画研究部に諏訪野を連れて行くことにしたのでした。

なぜかついてきた上野とともに部室に入る椿。
すると今回の映画の監督と言うのが、
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以前(第2巻)登場した後輩の松沢だったのです!
事情を説明すると、松沢は映画の企画書を取り出して椿たちに渡してきました。
そこに記されたタイトルは、「謎の彼女Y」。
なんだかどこかで見たようなタイトルですが、その後松沢が語りだしたざっくりとしたシナリオは椿を相当ドッキリさせるショッキングなものだったのです!
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主人公が偶然ヒロインの涎をなめてしまったことをきっかけに、恋におちる。
椿が椅子ごと後ろにずっこけてしまうのも無理はないでしょう……!

椿の心中は複雑そのものですが、意外にも諏訪野は出演にOKを出しました。
ですが交換条件として、キャストについての注文をしてくるのです。
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主役、ヒロインに恋する男子生徒役のキャストを椿にすること。
そして、ヒロインの恋のライバル役を卜部にすること!!
椿にとってはあんまりにもあんまりなキャスティングですが直感派の松沢は完成で決めたほうがいいだろうとあっさり採用してしまいました。
しかも上野まで端役で参戦が決まり、キャストはとんとん拍子で決まっていってしまいます。
椿としてはこのまま見過ごすわけには行きません。
俺はまだ出るなんていってないし、卜部も返事していないじゃないか。
そう言って返事を一日保留することにしたのです。

放課後、卜部に今日のことを包み隠さず報告します。
卜部は映画になんて興味がない、といつものように冷静に返すのですが、その内心では相当不快に思っているようで。
いつもの涎が、いつもとはまるで違う味……肩にずっしりと何かがのしかかっているような、卜部が起こっているときの味になっていたのです。

そのころ、上野と丘の方も映画の話題でもちきりになっていました。
丘は私も出たいとノリノリですが、冷静に考えると卜部がこの出演依頼を受けるとは思えません。
しかし文化祭と言うのは楽しくなければいけない、と言うのが丘の持論。
手を尽くして椿と卜部を出演させよう、と邪なる企み(?)をも働かせるのでした!!

このあと、丘の企みは見事に成功。
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まんまと卜部は映画出演を承諾することになるのです。
キャストが無事決まったところで、いよいよ台本のお披露目となるはずだったのですが、その前に見せたいものがあると持ってきたのは、
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廃墟のど真ん中で飛行機が墜落していると言う謎のジオラマだったのです!
不思議な恋愛譚であるはずの「謎の彼女Y」で、こんなジオラマが必要になるときが来るのでしょうか?
それは壮大なエンディングのための仕掛けなのですが、そのエンディングのどんでん返しを知った諏訪野がある提案をするのです。
意外な結末があるのなら、シナリオを読んでストーリーを知ってしまうより、その場その場でシナリオを見るよりいい演技が出来るんじゃないか?と。
予想外の導入部から、予想外のオチ。
卜部の出演も予想外ですし、この予想外尽くしの映画撮影はどんな結末を迎えるのでしょう。
椿と卜部の距離をまた一歩縮める役目を果たすのか?
あるいはその逆の結果を与えてしまうのか?
そして、諏訪野の未だハッキリしない胸のうちを明らかにすることになるのか?
楽しくも謎な映画撮影が始まるのです!!

というわけで、映画編が収録された今巻。
卜部のことが大好きな椿ですが、やはり男の子。
飛び切り魅力的で、椿に思わせぶりな態度を見せる諏訪野に惹かれる、とまでは行かないまでも、どうしても気になってしまうわけで。
更にこのツバキと卜部の関係性と非常に近い関係性を、シナリオどおりとはいえやらされてしまい、その上そこからビックリする事実まで体験してしまいます。
そうなれば当然卜部も面白くないわけで、追い討ちをかけるように椿と卜部のあの儀式にも変化が。
この映画は思っている以上に椿と卜部、諏訪野の関係を揺さぶってきちゃうのです!!
ここの関係に初登場時はちょっとだけ椿といい感じになっていた松沢が絡まないのは残念なような、安心のような……
とにかく、映画のシナリオも三人の関係も、目が放せません!!

長期シリーズ、映画編が収録された「謎の彼女X」第9巻は全国書店にて発売中です!!
同日にオリジナルアニメDVD同梱された限定版も発売された本作。
ファンならば必携のアイテムといえましょうが、本作のファンと言うより「植芝先生のファン」の方こそゲットしなければならない内容になっているのです。
何故ならば、植芝先生のデビュー作にしてその人気を不動のものとした「ディスコミュニケーション」の主役の二人、戸川と松笛が出演しているのですから!!
声優さんは当時発売されたドラマCDのままで、今回は動く姿が見られるのですからもうファンは飛びつくしかありますまい!
しかもカメオ出演と言うようなちょい役ではなく、ガッツリとお話に絡んできますよ!!
10月から新装版も出ますし、「ディスコミ」好きにはたまりませんね!!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


謎の彼女X(9) (アフタヌーンKC)
講談社
2012-08-23
植芝 理一

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