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本日紹介いたしますのはこちら、「アサギロ ~浅葱狼~」第6巻です。
小学館さんのゲッサン少年サンデーコミックスより刊行、ゲッサンにて連載されています。

作者はヒラマツ・ミノル先生。
今までの本作は「ヒラマツ・ミノル」のテーマにて紹介記事をまとめておりますので、あわせてご覧くださいませ。

さて、新たな門下生藤堂平助を加えた試衛館。
後の新撰組のメンバーが着々と集まっていっている本作ですが、今巻でもそのキーマンとなる人物が登場することになるのです!

試衛館はある話題でもちきりです。
驚きとよ路故意とが綯い交ぜになっているその話題とは、近藤に娘が生まれたことです。
あのいい加減な近藤と、仏頂面の奥さんの間に関係があったことが以外でならないといった風情の土方ですが……まあそれは夫婦ですから、あってもいいんでしょうけどね。
そんな明るい話題の中で、1人ムッとしているのが沖田です。
昨今の活躍で名を上げてきた試衛館、その長である近藤が偉い人たちの子弟達に件を教える立場になると言う話が持ち上がっていまして。
剣術に純粋な強さしかもとめていない沖田にとって、剣を単なる嗜みとしてしか見ていないような面々にわざわざ件を教えると言うのが納得できないようなのです。
その思いは、試衛館の門弟達への指導にも現われています。
知名度の上がってきた試衛館には、多くの弟子達がやってくるようになっていました。
その中にはやはり嗜みとして習っているものもいるわけで。
そんな彼らにも、容赦ない一撃を食らわせて、弱いから撃たれる、悔しいなら強くなれと暴言を吐きまくる沖田。
オマケに手習い気分で来てるやつは帰っていい、などと吐くのですから、門下生の反発を買ってもおかしくはないのです……
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そのイライラを、街に出てちょっと軽めの女遊びで晴らしていた起きた。
ですがその最中、なにやら負われている男を見かけてしまいます。
知らぬぞんぜぬを通そうとしたおきたではありますが、遊んでいた女の子に助けてやってといわれてしまっては追わざるを得ません。
やむなく店を出てふらついては見ますが、どこへ言ったのかもわからないわけで。
目標もなくぶらぶらと歩き回るしかないのでした。
ところがそのあとすぐ、バッチリさっきの男を見つけてしまいます。
男は北辰一刀流の免許皆伝、清河と言うらしいのですが、とても免許皆伝とは思えない怯えぶりを見せています。
三人の男に剣を突きつけられてただただ怯えている様子の清河、自分を囲む男達の背後にいた沖田に気が付き、助けを求めてきました!
関係無いよと知らん振りしようとする沖田ですが、清河からすればここで沖田を逃すわけには行きません!
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二人までならいけるが三人は無理、1人だけ倒してくれない?とよくわからないお願いをしてくるのです!
ですがそういわれても沖田は、とりあえず免許皆伝の腕を見てみて、無理そうなら手助けしてやるとあくまで生還の構え。
がっくりする清河ですが、そういわれればやるしかありません!
腰の刀に手をかけて、かかって来い、来るものから切ってやる!と見栄を切るのです!!
が、実は相手がひるんだ隙に逃げちゃおうと考えていた清河。
その思いを見透かしたのでしょうか、沖田はいきなり「ムリムリ」と横槍を入れだしました。
やっぱり北辰は竹刀を振り回してるのがお似合いだ、実践は無理だと罵倒した挙句、それに仕掛けられないお前らも相当だと三人の男たちにまで文句をつけるのです。
面と向かってそんなことを言われたら、男たちもガマンできません。
雑魚は黙ってろと沖田に切りかかるのですが、相手は沖田ですから。
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難なく三人の攻撃をかわし、鞘に収めたままの刀でやすやすと打ちのめしてしまうのでした!!

男はお礼と言うことで、沖田に飯をご馳走します。
沖田の名は知っていた清河、噂どおり沖田は強いと賞賛。
そしてお願いしたいことがあるときりだし始めるのです。
ですがそれよりもまず気になるのは、清河が何者かと言うことでしょう。
あなたは一体誰なんですか?
そう尋ねる沖田に、清河は自己紹介を始めました。
出羽の国の庄内藩浪人、清河八郎。
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彼は、あのアメリカ国領事ハリスの片腕、ヒュースケンを部下に命じて切らせたものだと言うのです!!
街を騒がす異人切りの親玉かよ、と助けちゃいけなかったのかなとすこし戸惑う沖田。
ですが清河は異人は日本国征服をもくろむ悪党だから切らなきゃいけない!と言い切りました!
幕府すら手を焼いている異人相手に攘夷を狙う清河。
今まであんなザコ三人に怯えたくせにこんなことを言うとは、とんでもない大ボラ吹きだ。
沖田は清河をそう認定したのですが……

この後話はすこし経路が変わってきます。
「虎尾の会」という攘夷の団を仕切っている清河ですが、最近彼を脅かすある出来事が巻き起こっているのだそとか。
その虎尾の会の同士を、骨ごと抉り取るような荒々しい刃で抉り切る辻斬りが現われていると言うのです!
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そしてその屍の上には「一」と描かれた紙切れが必ずおかれていて……!
その紙からは、なんとも言い難い獣臭が漂ってきます。
それと同じ臭いが、近頃清河の周りにまとわりついてきている。
次に犠牲となるのは自分かもしれない。
だが自分が死ぬのは日本は終わってしまう。
どうにかして自分を守ってくれ!!
清河は恐怖を酒でごまかしながらそういうのでした!!

店を出た後も、普通とは思えないような怯えぶりで醜態を晒す清河。
それを見て沖田は、やはり「一」など彼の妄想に過ぎないと結論付けようとするのですが……
そのとき、彼も確かに嗅いだのです。
生臭い臭いを。
そして見たのです。
闇夜にはらりと舞い落ちる、「一」の紙を……!!
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というわけで、現われた清河と謎の刺客。
清河と言いますと、新撰組とも交流のある新徴組のもととなる組織を作った人物のはず。
彼ともこれから親交を深めていくことになるのでしょうか?
そして現われた「一」。
新撰組で「一」と言えばあの人物が思い浮かぶわけですが、この殺し屋「一」と彼は同じ人物なのでしょうか?
気になる要素が次々に持ち上がってくる中、「一」と沖田の、詩衛館の戦いは激化することに!!
ただならぬ権力を持つ「一」と、天才のなに恥じぬ力を持つ沖田。
この戦い、一体どうなるのでしょう!

沖田に降りかかる新たな事件、「アサギロ ~浅葱狼~」第6巻は全国書店にて発売中です!!
期せずして暗殺者との戦いに巻き込まれてしまう本作。
果たしてこの戦い、試衛館の門弟は無事に済むのでしょうか?
さぁ本屋さんに急ぎましょう!


アサギロ~浅葱狼~ 6 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
小学館
2012-08-10
ヒラマツ・ミノル

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