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本日紹介いたしますのはこちら、「霊媒師いずな Ascension(アセンション)」第1巻です。
集英社さんのヤング・ジャンプコミックスGJより刊行、グランドジャンプにて連載されています。

作者は真倉翔、岡野剛両先生。
本作の第一部に当たる「霊媒師いずな」の紹介は、「霊媒師いずな」のテーマでまとめております。
よろしければご一緒にご覧くださいませ。

さて、かつて大人気を獲得した「地獄先生ぬ~べ~」の人気キャラ、葉月いずなを主人公としてスタートした本作。
連載していたスーパージャンプが休刊し、ビジネスジャンプと合併してグランドジャンプに生まれ変わったことにあわせ、改題して仕切りなおしとなりました。
といっても何年後、とか主人公まわりの環境が変わったりはしていませんで、ほとんどそのまま、いうなれば前作の第11巻と言える内容になっています。
そんななかで今回紹介したいのは、前作から引き続いてのライバルキャラ、千佳羅との幾度目かの対決が描かれるrピソードです。

夜、仕事のため町に出るいずな。
何か不吉な予感が漂う、赤い月が闇を照らしている……
そんな夜にはやはり事件が起きてしまうのです。

繁華街の裏道で振るわれる理不尽な暴力。
いかにもチンピラといった風貌の男が、サラリーマンに対して容赦のない拳を振るっています。
どうやらこの男はぼったくりバーか何かの用心棒的な役割を生業としているようで、ビール一杯しか飲んでいないと言うサラリーマンに40万円と言うあんまりにもあんまりな請求をふっかけていました。
しかもその男、誇らしげに「オレは人を殺したことがある」と宣言し、割れて鋭利になったビール瓶を突きつけて金を払わないと……と脅すのです。
結局サラリーマンのカードを奪った男は、すぐさまその金を引き出してしまいます。
これっぽっちしか無いのかと毒づきながら歩く男の上空に、なにやら妖しい妖怪のようなものの影が……
それは男の頭上にあったビルの窓を破り、男へと破片を降りかからせました!!
ともすれば命を失ってもおかしくはないその破片ですが、すんでのところでいずなが到着!
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男の命を救ったのです。

いずなはすぐこの現象が千佳羅の呪いであることを看破しました。
そこでいずなは、男を近くの喫茶店に連れて行き、事情を説明。
どんな事情があっても霊能力で人を殺させない、と言う新年のもと動いているいずなは、とりあえず呪いを防ぐお守りを男に渡して去っていきます。
そんないずなの真摯な想いも、男にとっては妄想の類としか感じられず……
それどころかいずなをどす黒い欲望にあふれた眼差しで見つめている始末なのですが……

家に帰ろうとするいずなですが、そこで千佳羅からの襲撃を受けてしまいます。
今まで、悪い人間は呪い殺すべきと考える千佳羅、そしてどんな悪人でも呪いはいけないと感じていたいずなの意見は平行線をたどるばかりでした。
ならばもう殺すしかないと言う千佳羅ですが、いずなの考えは僅かに変わっていました。
以前、助けた悪人が再び悪事を働くと言う苦い結果を産んでしまったいずな。
その経験から、悪人はしっかり反省と懺悔をさせ、改心させないといけないと痛感したのです。
そして、悪人が改心したのなら千佳羅が呪い殺すべき「悪人」はいなくなる……
今度の千佳羅のターゲットを必ず改心させてみせるから、時間をくれないかと頼み込むのでした!
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千佳羅はそんないずなの思いをあざ笑います。
依頼主である老夫婦は、あの男に息子を殺されていました。
復讐はいけないことだ、無意味だと耳にたこができるほど聞かされてきた老夫婦。
ですが実際に被害にあっていない第三者にその気持ちなどわかるはずが無い、のろいの依頼は自分達なりに苦しみぬいて出した結論なんだと悔し涙を流して力説するのです!
そんな様子を見せられては、いずなも直接言い返すことなどできず……
とはいえ、改心させる猶予は与えてもらうことが出来ました。
決していずなへの親切心からではなく、呪力を最大限に発揮できる「呪殺日」が二日後に迫っているから、せっかくだから呪い殺すのはその日にする、という千佳羅の気まぐれからですが。
しかし、その間も別に呪いがなくなるわけではなく、怪我や病気などの小さな災いはやってきます。
いずなはそれを買い公家って男を改心させなければならない、のですが……

男のクズ具合はどうしようもないレベルだったのです。
男は5年前の中学時代に起こしたと言う例の殺人事件を武勇伝のように語ります。
いじめていた同級生の手足を縛り、真冬のプールに突き落とした。
翌日死体が見つかって事件は白日の下に晒されたが、「遊んでいただけ」「自分から飛び込んだ」と言うとあっさり無罪放免に終わった、と。
警察沙汰になっても少年法でたいした罪にはならない、学校も大事になると面倒だと隠蔽工作をしてくれた。
世の中は結局強いものが得をするんだ、と得意顔をみせるのです!
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もちろん男に反省など皆無。
その後も毎日悪行を働き続け、何も出来ないまま問題の呪殺日を迎えてしまいました。
やむなく以前の対決のように、霊能力で呪いを防ぐことにするいずな。
ですが自分の力が及ぶかどうかわからないと言ういずなの素直な状況分析を聞くと、男は約束が違うとブチ切れてしまうのです。
思わずいずなもあんたが後悔も反省もしないクズだから助けられないんだ、と売り言葉に買い言葉で返すと……男はさらに激高!!
いずなの服を剥ぎ取り、乱暴しようと襲い掛かったのです!!
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クダ狐の力で窮地を逃れたいずな、やはり生まれつきの悪人を改心させることなど出来ないのか?と絶望に打ちひしがれてしまいます。
ですがその自分自身の思いにピンと来るものがありました。
早速霊能力で男の過去を探ってみると……
幼少期に悪霊に取り憑かれ、そのまま除霊されず魂と悪霊がほとんど一体化してしまうという最悪の状態に陥っていたのです!!
そこで男の霊体を呼び出し、オシラサマの力を借りて悪霊を一刀両断!!
下手をすれば男の命をも失われてしまう難しい除霊でしたが、なんとかいずなは成功をおさめました!
その場にやってきた千佳羅と、老夫婦。
悪霊が取り払われた男は、よみがえった良心の呵責によって今までの行動を激しく後悔し、泣き喚きながら土下座をして老夫婦に謝罪するのです。
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それを見た老夫婦も、心から反省しているその様を見て依頼を取り下げてくれました。
千佳羅も一度悪に染まった人間の魂を救うなんて簡単じゃない、めでたしめでたしなんて思うな、と捨て台詞を残して去って行ったのです。
今回の戦いは、まごうことなきいずなの完全勝利。
……かに見えたのですが……!!

というわけで、いずなと千佳羅の第3ラウンドが描かれた今巻。
本作は大体、エロスを前面に押し出した話、ホラー色の強い話、そしてシリアスな話の3パターンで構成されております。
今回紹介したのはそのシリアスなお話。
いずなのひらめきによって、1人の悪人と、復讐に心を奪われていた老夫婦を救ったかのように見えたこのエピソードですが、このあと最後の最後にどんでん返しが待ち構えております。
人の生き死にをも左右する仕事を生業としているいずな。
それだけに今巻で降りかかった事件も、糧となって彼女をより強くしてくれるはずですが……
このエピソードの他にも、いずなが己の無力さを思い知らされるシリーズ(?)や、いずなはあくまでも外野に過ぎない親子の絆のお話、社会人生活に疲れ果てた男が学生時代の幻に翻弄されるお話など、数々のお話が収録。
今回は、前述したお話や感動モノなどのきっちり読ませるタイプのお話が多目となっております!!
ですがもちろん本作が注目されたきっかけかもしれない、エロスなお話も収録。
お金のためなら何を見せてもいい!と言うがめつい少女が出会う怪異を描いております!!
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と言ってもこのお話も最後はきっちりいい話で終わってみたり。
どうやら今巻はシリアス分増量キャンペーンが催されているようです!!

新章が幕を開ける、「霊媒師いずな Ascension」第1巻は全国書店にて好評発売中です!!
リニューアルしても中身はほぼ同じ、安心して読める本作。
いずなの成長、やがて来るであろう宿敵との戦い、そして……エロス。
新たな舞台で、新たな飛躍を期待してしまいますね!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


霊媒師いずな Ascension 1 (ヤングジャンプコミックス)
集英社
2012-04-19
岡野 剛

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