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本日紹介いたしますのはこちら、「東京喰種 トーキョーグール」第2巻です。
集英社さんのヤングジャンプ・コミックスより刊行、週刊ヤングジャンプにて連載されています。

作者は石田スイ先生。
本作第1巻は12年2月22日の記事にて紹介させていただいております。
よろしければあわせてご覧くださいませ。

さて、思わぬ事故から人間を食う生物、「喰種(グール)」の内臓を移植されてしまったカネキ。
その体は徐々に人間のものからグールのものへと変化を遂げて行き、人を食べなければ生きていけなくなってしまう自分の体と戦いながら人間生活をつづけようとしました。
ですがそんな生活も限界を迎え、友人のヒデを襲ってしまいそうになってしまうのです。
すんでのところで行きつけの喫茶店、あんていくの従業員でありグールであるトーカに救われたのですが……

あんていくの店長に誘われ、アルバイトとして働くことになったカネキ。
店長はコーヒーの入れ方はもちろんのこと、人の世界への溶け込み方もじっくりと教えてくれようとしていました。
コーヒーは手間をかけることで味がまったく変わる。
人も同じ、あせることは無い。
そう言って穏やかに教えてくれる店長は、人間社会に潜んで生きていくグールにとっては、人間を生きた教本として学ぶ必要がある、とグールらしい言葉を続けたあと、こういって言葉を締めくくったのです。
私は好きなんだよ、ヒトがね、と。

「大きな荷物」を持った客が来たらこっそりと店長に知らせる。
そんなルールを教えられたカネキは店に出ます。
そこで待っていたのは、バイトの先輩であり、グールの先輩でもあるトーカと……客としてやってきていたヒデでした。
グールに襲われて気を失っていたヒデですが、どうやら店長によって「交通事故に巻き込まれて気絶、トーカが看病していた」という説明をうけているようで。
完全に勘違いですが、ヒデはトーカがずっとそばにいてくれたような気がすると思い込み、なんだかすっかりトーカに入れ込んでしまったのでした。

そんな能天気なヒデですが、彼の登場がカネキの日常への復帰を意味しているわけではありませんでした。
「あいつに気づかれてはいけない」。
そうトーカが釘を刺してくるのです。
確かに何かのきっかけで自分達がグールであることが知れれば、それは命の危険に直結します。
ましてや、グールになりかけているカネキが、今までのように日でと友人関係を続ければその恐れは倍増どころではありません。
そんな状況を牽制するように、トーカはキッパリと言い切ります。
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ばれたら、ヒデを殺す。
その言葉に今時分が置かれている状況の厳しさを痛感するカネキですが、頭痛の種はまだあるのです。
ヒデを守るために戦い、カネキが致命傷に近いダメージを与えたニシキというグール。
行方をくらました彼が、どんな行動を取るのかわからないのですから。

その後、カネキは普通の人間のようにものを食べるふりをする練習を行います。
食べ物を噛み千切ったあとに噛み砕かず、10回程どかむふりをして飲み込む。
グールの体となったカネキには、今までの食事はそれすらも耐え難いほどにまずいものになっており……
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上手くそれができるようになるまでは時間がかかりそうです。
どんどんとしなければいけないこと、気をつけなければいけないことが増え、憂鬱にならざるを得ないカネキ。
ですがそんな彼に、すこしだけ明るくなれる材料が与えられたのです。
店長から手渡された、ほのかに茶色い角砂糖のようなもの。
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中身がすこし違うんだそうで、グールが唯一飲める人間の飲み物、コーヒーに溶かして飲めば空腹がある程度抑えられるんだそうです。
材料は「知らない方がいい」とのことですが、確かにこれならば抵抗なく口に入れられそうです。
とは言え、あくまでこれは空腹を抑えるだけの効能しかありません。
いざとなったら「肉」を口に入れることも、覚悟しなければならないようなのですが……

そんなある日、あんていくに親子連れがやってきました。
やさしそうなお母さんと、引っ込み思案な印象を受ける娘さんの、笛口親子。
彼女達もグールとのことで、こんな普通の母子でも人を狩るのか?とカネキは率直に感じるのですが、どうやら彼女達は少し事情が違うようです。
トーカが言うには、カネキと一緒なんだとか。
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自分で人を狩れない。
そんなグールもいると言うことに、カネキは驚きをかくせないようです。

その頃、カネキたちの暮らす「20区」に事件が起こっていました。
人を狩るはずのグールを、真っ向から返り討ちにして殺してしまう人間……
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「喰種捜査官」がやってきたのです!
グールだという証拠を見つければ、容赦も躊躇もなく殺していく捜査官に、あんていくをはじめとした20区のグールたちは戦々恐々。
なにせ、仮に反撃して殺しでもしてしまえば、この地区にグールがいることが知れてかえって多くの戦力がこの地区に殺到してしまうことになるのですから!

慣れないグールとしての生活、血も涙も無いと思われていたグールにもいた同類、そして襲い繰る捜査官。
山積する問題を、カネキは片付けていくことができるのでしょうか!?

というわけで、新展開を迎える本作。
しばらくはこの笛口親子や捜査官が物語の中心に据えられていきそうです。
グールであり、人間でもあるカネキ。
ですがおそらく捜査官からすれば単なるグールとしてしかうつらないでしょう。
カネキの気持ちとは裏腹に、避けられない戦いがやってくることは間違いなさそう。
ヒデの件やニシキの件もあるだけに、これらがどのように絡み、物語を構築していくのかに注目していく必要意がありそうです!!

グールとしての生活が始まる、「東京喰種 トーキョーグール」第2巻は全国書店にて発売中です。
グールとしての生活を強制される今巻。
カネキはその運命を受け入れるしかないのでしょうか?
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


東京喰種トーキョーグール 2 (ヤングジャンプコミックス)
集英社
2012-03-19
石田 スイ

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