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本日紹介いたしますのはこちら、「東京喰種 トーキョーグール」第1巻です。
集英社さんのヤングジャンプ・コミックスより刊行、週刊ヤングジャンプにて連載されています。

作者は石田スイ先生。
石田先生は、ヤングジャンプの増刊であるミラクルジャンプにて本作と同名作品の読み切りで11年にデビュー。
その後、ヤングジャンプ本誌で本作の連載を開始し、めでたく単行本発刊の運びとなったのです。

さて、本作は人間の世界の中に、その人間を食べると言う種族が紛れ込んでいる、と言う設定のホラー漫画です。
こういった作品は、主人公がなんだかんだとその種族と戦うと言う展開になることが多く、そういった展開もそれはそれで楽しいもの。
ですが本作では、一風変わったアプローチで人間とその種族の関係を描くのです!

喫茶店「あんていく」のテレビは物騒なニュースを報じていました。
このあんていくにそう遠くない、高田ビル。
そこで、男性の遺体の一部が発見された。
現場には「喰種(グール)」らしき体液が残されていた、と。
喰種研究家の小倉なる人物の解説を尻目に、おっかないなぁと会話を続けている二人がいます。
よくわからん本ばっかり読んでいる、という大学一年生のカネキと、その友人のヒデ。
彼らは頻繁に報道されているグールの事件に、まったく現実味を感じられずすごしていました。
やがて彼らは世間を騒がすグールの話題から離れ、カネキが言っていたという「コーヒー屋の可愛い子」についての話に移行します。
ヒデは、店のバイトであるトーカという少女を指差し、あの子かと尋ねます。
確かにトーカも可愛いものの、カネキの意中の人ではありません。
そのカネキの想い人は、程なくして来店して来ました。
ロングヘアーに眼鏡の似合う美人さん。
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顔を真っ赤にしながらあの人だとこっそり指を刺してヒデに教えると、ヒデは即座にカネキの両肩を叩いてあきらめろと言い出すのです。
ヒデから見ても美人過ぎる彼女、とてもじゃありませんが射止めることは難しそう。
カネキ自身も自分と彼女がつりあわないことうすうす感じているのですが、カネキにはカネキな理の手ごたえがあるようで。
ボクと目が合うと微笑んでくれる……カネキはボーっとした眼差しで、向こうもひょっとしたら僕の事を、とつぶやくのでした。

お前ちょっと気持ち悪いな、お前が凝視してるから苦笑してるだけだよ、と言い残し、用事があるからと喫茶店を出て行ったヒデ。
そうは言っても、簡単に諦めることができないと言うものでしょう。
カネキが気になるのは、彼女が呼んでいる本でした。
カネキが大好きな作家である「高槻泉」。
彼女はその作者の本を読んでいるのですが、読んでいるタイトルもまた、カネキが今まさに読み進めている「黒山羊の卵」と言う小説だったのです。
過激な残酷表現と、繊細な心理描写が絡み合うホラー小説である「黒山羊の卵」。
うら若き女性が読むのもどうかなと言った感じにも思えますが、こんな共通点もカネキには運命的なものを感じさせてしまうのです。
やがて彼女は、コーヒーを持ってカネキの横を通り過ぎようとやってきます。
その時、カネキの本と彼女の腕がぶつかり、カネキは本を落としてしまいました。
彼女は本を拾い上げてくれたのですが、その時彼女もその本が自分の読んでいるものと同じであることに気がついたようです。
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これ面白いですよね、と離しかけてきた彼女。
ここはチャンスとばかりにカネキは高槻泉の話を振りまして……
話は盛り上がり、二人の距離もいい感じに縮まります。
とんとん拍子で段階を駆け上がり、なんとカネキは彼女、リゼと本屋デートをする約束を取り付けることに成功したのでした!!

和やかに進んでいく二人のデート。
リゼの食事が進まないのがすこし気になるところですが、尋ねてみればダイエット中とのことで……
女の子が気にしていそうなことを聞いてしまったのはちょっぴりまずいかもしれませんが、それでも二人は非常に順調に、楽しい時間を過ごすのです。

日もとっぷりと暮れ、帰宅の時間。
お別れしようと言うところで、リゼは自分の家がグール事件のあった高田ビルの近くなんだ、と震えながら明かしました。
その姿を見て、察したカネキはリゼを家まで送り届けてあげることにします。
世間話なんかをしながら、人気のない路地まで差し掛かった二人。
するとそこで、リゼがカネキにしなだれかかってきたではありませんか!!
そして彼女、「あなたが私を見ていてくれたことに気づいていた」と、頬を赤らめながら明かすのです!!
まさかの両思い?
カネキは早鐘のように鼓動を打ち続ける心臓の音を聞きながら、されるがままにされるばかり。
リゼは続けます。
「私も貴方を見てたの」。
その言葉と同時に、
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リゼの歯がカネキの方に深々とつきたてられたのです!!
気がつけば、リゼの目は人ならぬ輝きを放っています。
そして彼女は笑いながら、「黒山羊の卵」で好きなシーンがある、というのです。
黒山羊が逃げ惑う男のはらわたを、全部引きずり出してしまうところ。
そこを何度読んでも、ぞくぞくしてしまう……
彼女は、そういいながら口の端についたカネキの血液をなめ取るのです!
そう。彼女こそが
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グール!!
彼女は背中や肩から触手のようなものを伸ばし、逃げ出すカネキをあっさりと捕獲します。
グールのつめは初めてでしょう、優しくおなかの中をかき混ぜてあげます、と囁くリゼ。
カネキは手にしていたボールペンを彼女に付き立て、なんとか離脱に成功。
今思えば、喫茶店でぶつかったのも、デートの申し出も、全て彼女の計算だったのでしょう。
やりきれない思いに歯を食いしばりながら走るカネキですが……
後ろから伸びてきたリゼの触手は、無情にもカネキの腹部を貫いたのです!!
既に致命傷といえそうな傷を負ってしまうカネキ、その上その衝撃で思いきり工事中の建物に叩きつけられてしまいました!
動かなくなったカネキに、貴方みたいな体型の人は好きだ、今週食べた人とどっちがおいしいのかと言いながらゆっくりと近づいていくリゼ。
ですがその時、先ほどの衝撃で建物の上においてあった鉄骨を結んでいた紐が切れてしまっていたのです。
やがてバランスを失い、落下する鉄骨。
リゼガキがついたときにはもう手遅れでした。
鉄骨は
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リゼに直撃!!
人間を遥かに超える耐久力を持つグールですが、流石にこの衝撃には耐え切れなかった様子。
流石のリゼも息絶え、腹を破かれたカネキも時間の問題、と思われたのですが……

うっすらと意識がある状態で、カネキは自分に手術を施されている様子を見ていました。
朦朧としているあまり、何がどうなっているのかはカネキにはわかりませんjん。
ですが、現場の医師は恐ろしいことを言っていたのです。
他に方法などない、見殺しには出来ない。
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彼女の臓器を、彼に……!!

リゼの臓器を移植されてしまったカネキ。
術後の経過は順調で、カネキが日常生活に戻れるのも時間の問題でしょう。
ですが、カネキには大きな変化が現われていたのです。
入院中幾度となく食べることになる、病院食。
魚も、味噌汁も、豆腐も、ご飯も……口に入れることすら苦痛なほどまずく感じるようになってしまったのです!
好物だったものすらも受け付けず、食欲を刺激するのは「人間」を見たときだけ!
そして、カネキの感情が高ぶると、左目がリゼのそれのように不気味な色を発し……
カネキの体は、刻一刻と……グールのそれに変わっていっていたのです!!

というわけで、人に紛れる人ならぬものとなってしまったカネキ。
本作ではこれから、人間とグールの狭間で葛藤する彼の物語が紡がれます。
このあと、意外な人物がグールであることがわかったり、予想以上に人間世界に深く食い込んでいるグールに恐怖することとなるカネキ。
これから彼がどうなっていくのかが物語の最大の焦点でしょう。
グールとしての生き方を受け入れるのか、あるいは抗って人間として生き続けようとするのか。
ホラーにも、バトル物にもなりうる要素を孕んでおり、これからの展開に注目必至と言うところでしょう!!

新たな切り口で描くモンスターホラー、「東京喰種 トーキョーグール」第1巻は好評発売中です!
自らがモンスターの立場に立たされてしまう、独自の設定が楽しめる本作。
第2巻は12年3月発売予定と、2ヶ月連続刊行予定になっており、気になる先もすぐ読めることになりそうです!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


東京喰種トーキョーグール 1 (ヤングジャンプコミックス)
集英社
2012-02-17
石田 スイ

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