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本日紹介いたしますのはこちら、「フランケン・ふらん」第8巻です。
秋田書店さんのチャンピオンREDコミックスより刊行されました。

作者は木々津克久先生。
本作の紹介は「木々津克久」のテーマにてまとめておりますので、よろしければあわせてご覧ください。

さて、不世出の超有能医師であるふらんが、合法非合法を超越した大手術を行っていく本作。
ふらんと、その姉妹と言えるヴェロニカやガブリール、そしておつきの仲間達がさまざまな騒動を巻き起こしていくわけですが、今巻では果たして……?

ふらんの研究所では、新たな施設の増設を行っていました。
なにやら新しい実験棟を作っていたようですが、その際に事故が起きてしまいます。
工業用のイオンレーザーが誤作動し、ある人物をけっこう大きく傷つけてしまったのです。
その人物とは、他ならぬふらん自身。
そしてその傷つけ具合は……
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キレイに縦に真っ二つにするものだったのです!!

流石のふらんも体を真っ二つにされては……生きてますが、重症です。
すかさず自らに術式を施し、応急処置。
早速再生プログラムを作成させ、完全復活への足がかりを作り始めます。
実に上手いこと体が真っ二つになったおかげで、右脳と左脳は無事でした。
人工心臓も上手く動いているのだそうですが、小脳と脳幹のダメージは多大。
そのおかげで真ん中で繋ぎ合わせればいい、というわけではなく、ある程度脳を再生させてからどちらかを選択した方が効率がいいんだとか。
ふらんはしばらく二つに分かれた状態ですごすことになるようです。

素材はいっぱいあることですし、分割されたふらんはそれぞれ必要な臓器を足して、一個の生命体として生活を始めることになりました。
二人(?)は順調に回復し、もはや何をするにも不足がないくらいにまでになっています。
ですが、ここでちょっとした変化が現われてきたのです。
ふらん(左)は理屈っぽく攻撃的に。
ふらん(右)はおっとりやさしいお人よしに。
それぞれ明確な性格の変化が現われ始めたのです!
心なしか顔つきまで変わってきた二人。
(左)はヴェロニカに警護の責任をちゃんと果たしているのか?報告書を提出しろ、ただ飯ぐらいはこの研究所に必要ない!と厳しく言い放ちます。
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ふらんにそこまで厳しく言われたことなどないヴェロニカはうろたえますが、そこで(右)はヴェロニカをやさしく抱き寄せ、頭をなでながらあなたが良くやってるのは知ってるわとなだめてくれるのです。
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まんさらでもないヴェロニカはとりあえず置いておきまして、(左)と(右)の意見の衝突が始まってしまいました。
改革を行い、金を集め、もっと実験を先へ進めるべきだと力説する(左)。
そして、そこまでして研究を進めるべきなのか疑問だ、もっと人の道を考える必要があるんじゃないか、と今までの自分を否定するかのような理論をひろげる(右)。
やがて二人の口論はエスカレートし、(右)は貴方とはやっていけないと研究所を立ち去っていってしまったのです。

二人の違いは、左脳ベースで再生した買う脳ベースで再生したか、ということが生みだしたようです。
それぞれの脳が司ると言われている思考が強調された形に性格が変異して行ったのでしょう
このまま違いがどんどん大きくなってはいろいろまずそうです。
一刻も早い再結合手術が必須ですが……程なくして、(右)は研究所を脱出!!
本気で合体を避け、独り立ちを目指そうと目論んだようです!!
お前は何をやってるんだとヴェロニカを罵倒する(左)、(右)はとんでもなくあまちゃんだが技術は自分と同等である、だから絶対に医学会で動きをみせるはずだと予想。
絶対に捕まえ、二度と自分に逆らえないようにしてやる、と怒りを漲らせつつ(左)は待ちに徹するのでした。

やがて、(右)はとある大病院の新任医師として働き始めます。
技術は確かで、ただならぬ技術を持つ彼女。
間もなくその病院はどんな重篤患者でも治す奇跡の病院として名を馳せることになります。
評判も抜群で、もしかしたら(左)より世の中の役に立ってるんじゃあるまいか……
沖田にそんな感想をはかせるほど、(右)は頑張っているようです。

が、彼女の素晴らしすぎる技術は他の病院の医師にとっては目の上のたんこぶに他なりません。
自分達が血道をあげて研究を続け、飯の種にもしていた重病などをいともたやすく治療してしまう彼女。
どんな手を使っても何とかしなければ。
そう考えた彼らの策略により、(右)の底なしの人のよさをついた陥れ作戦が決行されてしまいます!
山のように申請される障害認定や出生、死亡届に悪用する人なんていないだろうとサインしまくるふらん。
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情を突けばもろい、と泣き落としで質の悪い製薬会社との契約を締結したりもして、病院の評判は瞬く間に地に落ちてしまうのです。
挙句の果てに、(右)の病院が詐欺行為などの汚職や腐敗の温床だとして世間に報じられてしまい……
人の為に、自分が出来ることで少しでもよくしよう、と考えた末の行動。
それを全て悪意でひっくり返されてしまったことに(右)は絶望するしかありません。
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そんな彼女のもとに姿を現した(左)。
(右)のやろうとしていたことは間違っていない。
だが、正しくもない。
いいと思うことをして全てよくなるなら幸せだが、世の中それほど単純じゃないんだ。
(左)はそう言って、感情だけで動いても駄目、計画を計算するだけでも駄目、だから私達はひとつにならなければならないんだ、と言って(右)を抱き寄せるのでした。
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そしてようやく一人に戻ったふらん。
まだ頭の中には二人いるみたいで調子はいまいちのようですが、ようやくいつものフランになりました。
(右)のいた病院は知り合いの刑事に一網打尽にしてもらい、いろいろありましたがまあ一件落着。
で、そういえばと沖田は二人のフランが一緒になった際余ったもう一人文の体はどうしたのかとたずねて見ました。
一応組んで動けるようにはしたけど、知能はないしどこへやったのかもわからないと無責任なことを言うふらん。
その余った方の肉体は……
ヴェロニカが自分の部屋に持ち込み、ひたすら愛でていたのでしたとさ……

というわけで、フランが二人になってしまうエピソードを描いた本作。
いつもとは違うSっぽいふらんや、すごくやさしいふらんなど、今までとは違うふらんも魅力的!
木々津先生自身もこの二人はなかなか気に入っていたようで、またこんな違った一面も見られたら、と思わずにはいられない……のですが!
この次のお話で本作は完結!
最終回は特に本作の謎、ふらんの出生やら、斑木博士なんかの登場はなく、いうなればカーテンコール的なしめの一編となっています。
そしてそのお話以外に最終巻らしいお話は一切なし!
いつも通りの、シリーズモノあり、単発ネタありのお話が楽しめるのです!!
エピローグ的な描き下ろし漫画も6P収録。
最初の印象はどこへやら、すっかり最後までいじられキャラになってしまったヴェロニカの可愛さを最後に堪能するしかありませんよ!!

とうとう完結となる、「フランケン・ふらん」最終第8巻は全国書店にて発売中です!!
斑木博士の姿もカバー下本体でチラッと拝める本作。
ふらんの奇跡のオペはまだまだ続くのでしょうが、残念ながらここでお別れ。
またいつか彼女達と出会えることを、あるいは木々津先生の新作が読めることを楽しみに待つことにしましょう!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


フランケン・ふらん 8 (チャンピオンREDコミックス)
秋田書店
2012-02-20
木々津 克久

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