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本日紹介いたしますのはこちら、「キン肉マン2世 究極の超人タッグ編」第28巻です。
集英社さんの週刊プレイボーイ・コミックスより刊行されました。

作者はゆでたまご先生。
本作の紹介は「キン肉マン」のテーマにてまとめておりますので、よろしければご一緒にご覧ください。

さて、時間超人最大の武器であるアクセレイションを破り、遂に五分以上の土俵にたったかと思われていた万太郎たち。
1本目を落としていながらも、2本目は絶妙なコンビネーションを見せ、勝利の目前まで迫ります。
ですが時間超人も去るもの、再び息を吹き返して反撃してきたのです!!

万太郎とケビンは凄まじいダメージを負ってしまうものの、なんとか敗北には至りませんでした。
ですがこのダメージは決定的ともいえるもので、万太郎もケビンももはや虫の息同然。
立つことすら困難な状態ですが、時間超人はなぜか余裕。
試合開始から20分以上たっており、かなりの技を食らっている以上はダメージも大きいはずですが……
余裕があるとは言え、時間超人も万太郎たちの実力を認めざるを得ない様子。
そこで、時間超人の2人は再びアクセレイションを使うためのマウスピースを取り出しました。
アクセレイションは破られたはず。
何故いまさら?と思いきや、彼らはいつもと逆さにしてマウスピースをくわえます。
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程なくして彼らの体を時間移動に使うエキゾチック物質が湧き上がり始めました。
なんだかんだとアクセレイションを使うのは苦しいからだ、攻めるなら今だ!とエキゾチック物質を吹き飛ばす超人メリーゴーランドを放つ万太郎たち。
しかし、エキゾチック物質は吹き飛ばず、Uターンするように彼ら自身の体の中へと戻って行ったのです。
そうするとどうなるのか?
なんと、みるみると彼らの体の傷が癒えて行くではないですか!!
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つまり、あのマウスピースはいつもの向きでは時が加速、逆さにすると時が逆行する……彼らは、試合開始前の万全な状態に戻ってしまったのです!!

ただでさえ難敵な上、いつでも万全な状態に戻れる時間超人。
必死で攻めても耐え忍んでも、すべては無駄になってしまう。
万太郎はその絶望的な状況に、心が折れてしまうのです。
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マットにはいつくばったまま、セコンドにタオルを要求する万太郎。
孫が苦しむ姿を見て、真弓もその声にこたえてタオルを手に取りました。
それをみたスグルは、キン肉族たるものギブアップやタップアウトはしてはいけない、息の根が止まるまで戦うんだ!とそれを止めさせようとします。
……あんたウォーズマンの時とか思いっきりギブアップしようとしたくせに.……
そんな事情を知ってか知らずか、テリーは万太郎はこのままじゃケビンもヤバイからやめようとしてるんだよと、わかってやりなよと発言。
ロビンは死ぬまでやりんしゃいと言う立場のようで。
各人の意見を聞いた真弓はタオルの投入をためらうのですが、血まみれの万太郎の顔を見てはこらえきれず、とうとうタオルを投げ込んでしまうのです!
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山の下から頂上近い決勝のリングまでヒラヒラしたものを投げ入れる真弓さん。
タオルはリングのマットに吸い込まれるように落ちていく……と思いきや、その時突然鉄の槍のようなものが投げ込まれ、タオルを貫いてコーナーポストに張り付けにしたのです!!
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リング内のタオルが入っていなければ棄権は認められないようで、万太郎たちの棄権はなりません。
その鉄の槍を投げ込んだのは、あのフードの男でした。
とは言えこのフードの男、マンモスマンを持ち帰ったフードの男とは別人の様子、と言うかぶっちゃけ胸にAの字を刻む技を使うあの人っぽいですが……
ともかく万太郎からすれば余計なお世話です。
万太郎はコーナーポストに這いより、タオルを手にして負けを認めようとするのですが、他ならぬケビンがそれを止めてきました。
俺は戦える、カオスのためにも息の根が止まるまでやり続ける!と宣言し、再び立ち上がって孤軍奮闘を始めるケビン。
諦めない心がこの踏ん張りを産むわけですが、ライトニングはそれにも限界があると言い放って再びケビンをボッコボコにし始めるのです!!
ケビンや万太郎は力を振り絞り、アノアロの杖ではなくさっきの鉄の槍を使って「ユニコーンヘッド」を炸裂させてみたり、アックスギロチンドライバーの体制からコーナーポストにシュバインで叩きつけてみたりするのですが、時間超人はいくらダメージを負っても体力を回復させてしまい……
ですがなぜか時間超人の顔には焦りの色が見て取れます。
そして例のフードの男も、「時を操ることが出来るのは不幸なことでもあるのだな」と、なにやら時間超人に穴があるような発言を。
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一体時間超人にどんな憂いがあるというのでしょうか!?
そして万太郎たちはその憂いを突き、見事逆転できる手立てがあるというのでしょうか!?
白熱の決勝戦、遂に決着です!!

と言うわけで、長い長い超人タッグ編がとうとう完結する今巻。
直撃すれば必殺の技に時間移動、おまけに体力回復まで出来る、歴代最強と言っても差し支えない強敵だった時間超人。
ここまでの強敵、倒せるとするならばやはりキン肉マンには欠かせない不屈の闘志しか無いでしょう!!
激しすぎる最後の闘いは、手に汗握る激闘になるのです!
そしてこの戦いをもって、なんとキン肉マン2世は完結!!
しかも完結感が一切無い、いつもの感じで終わっちゃいます!
え、これでいいのか……?と思いきや、物語には新たな動きが。
なんと、2世の新シリーズではなく、初代「キン肉マン」の続編が始まるのです!!
当然この2世の参戦によって変わってしまったタッグ編の後が描かれる……わけではなく、王位争奪編のその後が描かれます!!
いや、カオスが死んでしまったことで変わった未来を描くと言う意味では間違ってはいないんですけど!!

いきなりの完結となる、「キン肉マン2世 究極の超人タッグ編」最終第28巻は全国書店にて発売中です。
白熱のバトルに終止符が打たれる本作。
2世は終わり、初代の続きが始まりました。
ゆでたまご先生は「いつか万太郎のその後も描きたい」とおっしゃられておりまして、今後の展開は白紙、つまり初代「キン肉マン」はそれなりに長期の連載予定のようです!
2世の続きはあるのか、今回連載が始まったキン肉マンは第40巻からになるのか?いろいろと興味は尽きません!!
……とりあえず言えるのは、初代以上の長期連載だったにしては2世の終わり方がちょっと不憫な感じがしてしまうことくらいです……!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


キン肉マン2世 究極の超人タッグ編 28 (プレイボーイコミックス)
集英社
2011-12-19
ゆでたまご

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