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本日紹介いたしますのはこちら、「バビル2世 ザ・リターナー」第4巻です。
秋田書店さんのヤングチャンピオン・コミックスより刊行、ヤングチャンピオンにて連載されています。

作者は野口賢先生。
本作は「野口賢」のテーマにて紹介記事をまとめておりますので、よろしければご一緒にご覧くださいませ。

さて、バビル2世と同じ力を持つという怪物、バイラスと激闘を繰り広げた前巻。
ヨミの従者であるバランの協力などもあり、辛くもバイラスを撃退することに成功するのですが、その代償は大きいものでした。
ロデムが生死をさまようほどの大ダメージを負ってしまったのです……

ロプロスを駆り、バベルの塔に帰るバビル2世。
息も絶え絶えなロデムに肩を貸して中に入ると、そこにはショウと言う少年のような人物が出迎えてくれました。
ロデムの治療を開始した後、ショウとロデム2人はアメリカ軍の超技術についての話を始めました。
衛星によって砲弾の軌道をコントロールする、と言う技術はゼータ星系と言う宇宙人のテクノロジーを応用したんだそうで。
アメリカとそのゼータ星人は確実につながっている様子。
そして、バビル2世とショウが交信したときに数々のコンピューターが侵入を試みてきたそうで。
そのうちのひとつにゼータ星のコンピューターが含まれており、そのコンピューターに逆侵入してみたところ……あの「エリア51」にあることがわかりました。
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バビル2世の次なる目的地は決まったようです……!

先日繰り広げられたバビル2世VSバイラス。
アメリカ軍はバイラスを宇宙人だと発表し、アメリカ軍が宇宙人を倒した……と発表したようです。
ですが多くの人々が目撃した真実は、その宇宙人はアメリカ軍人が変身したものでした。
しかもそのアメリカ軍人だったはずの宇宙人を倒して喜んでいたのですから……その発表は明らかに都合よく捻じ曲げられたものでしょう。
一般のジャーナリスト達も、歪に捻じ曲げられた現実に気がつき始めたようです。

更に、レーダー衛星などの進歩した技術によってバベルの塔の場所もつきとめられてしまっていました。
このままでは、もしかするとこのバベルの塔に大量の武力が押し寄せてくるかもしれません。
ショウはそのときのため、ポセイドンとロプロスのリミッターを解除することを提案します。
ですがバビル2世はそれを拒否。
「旧支配者の力を制御できるのか」……バビル2世はそういうのです。
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旧支配者とは、リミッターとは?
どうやらバビル2世の味方である筈のロプロスとポセイドンにも謎が隠されているようです……

その後、バイラスとの戦いをシミュレーションするバビル2世。
その戦闘シミュレーションの結果を見るに、バビル2世の力は全盛期に比べると大分落ちてしまっているようです。
本人もそのことは自覚しているようですが、それでも単身でエリア51に乗り込むつもりだとか。
三つのしもべが回復する時間を待つのも惜しいようですが、このまま一人で突っ込んでいけば死ぬだろう、とショウは予測。
それでもバビル2世は行くのです。
かつて愛用していた飛行機、バビルカーに乗って!

そのころ、いままで暗躍を続けてきたクリスがエリア51に到着し、報告を受けていました。
バベルの塔の位置は割り出せ、画像も捉えた。
だが、その場所には何もなかった、と言う。
どうやら何らかの手段で姿を隠しているようですが……見えなくても場所さえわかればやりようはある、ととりあえず問題なしと判断します。
バベルの塔のコンピューターに侵入したゼータ星のコンピューターにも何の変化もないとのことで、今のところこれだと言う成果は生み出せていないようです。
歩き出すクリスが足を止めた場所には、謎の宇宙船があります。
そしてそこになんと
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大統領が姿を現したではないですか。
大統領は、バビル2世がここに来るだろうかとクリスにたずねます。
彼の目的は、この宇宙船のテクノロジーを利用し、宇宙を開拓すること。
そのため、真空でも活動できるバイラスを使おうと考えているようです。
宇宙に進出し、新たな開拓時代を始める。
それこそが大統領の望みなのです。
それなのに何故バビル2世は自分の邪魔をするのか?それが大統領には理解できません。
キミも同じはずだ、とクリスに語りかける大統領。
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故郷……ゼータ星に帰りたいはずだ、と!!
なんとクリスはゼータ星人だったのです!

というわけで、またも数々の事実が明かされた今巻。
クリスがゼータ星人であることがわかり、彼女が宇宙に進出する計画を阻止しようとしているバビル2世を倒そうとしている理由もこれで理解できます。
こうなるとバビル2世が何故ここまでそれを阻止しようとしているのかが謎になってくるわけですが……
旧作ではバビル2世の敵役だったヨミも今巻ではどちらかと言えばバビル2世寄り。
彼もまた今巻である決断をすることになるのです。
そして「旧支配者」などという、クトゥルー神話を思わせる新たなキーワードも登場。
更に多くの謎が増え、物語は単なるバビル2世VSアメリカ&ゼータ星連合と言う形にはおわらなそうです!

新たな展開を始める、「バビル2世 ザ・リターナー」第4巻は好評発売中です!
前巻までのバトルから一転、新事実の判明に終始する形になった今巻。
ですが今巻で下準備は済んだ感じで、時間からは激しい戦いが繰り広げられること必至!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


バビル2世ザ・リターナー 4 (ヤングチャンピオンコミックス)
秋田書店
2011-11-18
横山 光輝

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