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本日紹介いたしますのはこちら、「オールラウンダー廻」第7巻です。
講談社さんのイブニングKCより刊行、イブニングにて連載されています。

作者は遠藤浩輝先生。
本作の紹介は「遠藤浩輝」のテーマにて記事をまとめておりますので、よろしければそちらもあわせてご覧くださいませ。

さて、関東選手権は喬の優勝で幕を閉じました。
廻も勇大もベスト4と健闘したものの、やはり負けは負け、悔しいことには変わりありません。
廻はその胸に湧き上がる悔しさから、自分は格闘技をやめられないと実感。
更なる奮闘を誓うのでした。

関東選手権で2回もダウンを喫してしまった廻は、一月半ほどの間は打撃アリの試合の出場を禁じられてしまいました。
予選が終わってしまうと慌てる廻ですが、安全面を考えれば仕方ないこと。
予選大会は全国で順次行われていきますから、最後のほうに行われる大会にあわせて調整していくことに。
打撃アリの本格的なスパーリングも禁止され、防御面の強化を目的としたスパーリングや、基礎体力や筋力なんかのフィジカルの訓練等をメインに練習するのでした。

そんな日々の中、いつになくマキが張り切って練習に打ち込んでいました。
待望のキックの試合に参加することが決まったからです。
トップアマが出場するクラスで、しかも2戦行うことになったマキ。
1戦目の相手は得意のリーチを生かしたミドルと、首相撲からの膝などをフルに使って危なげなく勝利をおさめます。
問題は2戦目の相手でした。
マキが試合前のロビーでちょこっとあったときは、なんだかおどおどした感じの印象だったその女性、長峰綾子。
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身長は170センチくらいでしっかりと鍛え込まれてはいるものの、キックをやっている感じの体つきではありません。
戦績も書いておらず、どうもわざわざ関西の方から遠征に来ているようで……
まったく前情報の無いままゴングはならされました。

どうも綾子さんは緊張しいの体質のようで、セコンドの人からもそれはしょうがないから1ラウンドは様子見で行けとアドバイスされていました。
事実、綾子の立ち上がりはそれはもうわかりやすいくらいにガッチガチ。
とりあえずパンチ主体と言った風情の構えを取っていますので、マキはセオリーどおりに前足を攻めていくことにしました。
予想外の遠い間合いから届くイン・ローに驚きを見せる綾子。
ですがすかさず繰り出されたハイキックはしっかりとバックステップで避けました。
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そこから、綾子は前足を蹴られること前提で戦略を組んでいるハードパンチャーであろうと予測されます。
いまは緊張でがちがちになって縮こまってしまっていますが、マキのローやミドルを何発か受けているうちに緊張もほぐれてきて……
完璧ではないながらもローキックをカットし、その上次第にマキの間合いを見切ってミドルすらもすかすようになってくるのです!
自分の間合いで戦っているはずなのに、なぜか異常に息が上がっていることに気がつくマキ。
更に、いつの間にかロープ際に追い詰められてしまっていることにもそのときまで気がつきませんでした!
すかさず懐にもぐりこんでくる綾子。
マキもその展開は予想済みなわけで、相手の左ストレートをパリングし、そのまま左膝を叩き込もうとするのですが
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綾子はそれもすかしてしまいます!
更にマキの懐にステップイン、そして強烈な左のボディブローを炸裂させました!
続けて右のアッパーカットを放つのですが、なんとかそれは回避するマキ。
一気に劣勢となったところで1ラウンドは終了となったのでした。

2ラウンドに入ればおそらく綾子の緊張はよりほぐれ、腕も伸びてくるはず。
キックの間合いも見切れれてしまっており、苦戦は必至です。
2ラウンドは前蹴りと首相撲を主体に、パンチを殺して戦えとアドバイスを受けるのですが……マキは声を出して返事ができないほど先ほどのボディが効いている様子。
第2ラウンド開始直後こそ前蹴りですこし綾子をひるませるものの、すぐさまそれも見切られて懐にもぐりこまれてしまいます。
繰り出されるボディブローをなんとかガードし、すかさず首相撲に捕らえるマキ。
がっちり首を捕らえて膝蹴りを放つのですが、綾子はくいっと体を捻ってホールドを外し、すかさず胴を掴んでサバ折りのようにしてマキを押し倒したではありませんか!
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更にそのあと、片足タックルのような動きを見せる綾子。
どうやら彼女は総合格闘技の選手で、打撃強化のためにこの試合に出ている様子なのです!
「打撃を強化したいのでキックに出てみました」。
そんなタイプが一番嫌いだと言うマキ、その事実に気がついて怒りに燃え出したようです……!
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何かをやらかしかねない、殺気のようなものがこもった表情に変わったマキ。
かっと来ると何をするかわからないところのある彼女、この試合でも何かしでかしてしまうのでしょうか!?

そして、桃子の方も大会に出場することになりました。
打撃アリの試合ができない廻と一緒に、柔術の大会に出ることになった桃子。
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当初は48.5キロ級のみに出る予定でしたが、勇大とのある約束のために無差別級にも出場し、いきなり優勝を狙うことになったのです!!
柔道のテクは折り紙つきで投げの才能は相当感じられるものの、スタミナの不足と経験の不足は否めない桃子。
白帯で出ることから、48.5キロ級はいいところまでいくことは間違いなく、優勝は十分狙えるでしょう。
ですが無差別級は圧倒的に体格差のある相手も出るでしょうし、どうやら他の競技でならした実力者もでるようで……
果たして桃子は無差別級でもその投げを炸裂させ、勝利をおさめることができるのでしょうか!!

というわけで、二人の女子選手の奮闘が収められた今巻。
マキと桃子の試合も勿論ですが、本気になってきた廻の頑張りや、マキとのじゃれあいなんかで主役もそれなりに存在感を放っております!
そして、怪我もあって試合や練習をしていない勇大もまたそのドラマを展開させていまして。
試合以外の部分でも見所のある一冊となっています!
その試合も今までメインだった総合ではなく、キックと言う打撃オンリーの試合+柔術と言う投げと極めオンリーの試合となっていまして、打撃の応酬から寝技の応酬と、正反対の技術の応酬が楽しめるのも注目したいところ。
試合もドラマも楽しめる一冊に仕上がっているのです!!

女子の奮闘がたっぷり堪能できる、「オールラウンダー廻」第7巻は好評発売中です。
廻とマキが着々といい感じになっている本作。
なんか勇大と桃子もなんとなしにくっつきそうな空気が濃くなってまいりました!
この調子で格闘技も恋愛も充実したリア住生活に突入していくのでしょうか!!
なんだか複雑です!!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


オールラウンダー廻(7) (イブニングKC)
講談社
2011-10-21
遠藤 浩輝

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