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本日紹介いたしますのはこちら、「軍鶏」第26巻です。
講談社さんのイブニングKCより刊行、イブニングにて連載されています。

作者はたなか亜希夫先生。
たなか先生作品の紹介は「たなか亜希夫」のテーマでまとめておりますので、よろしければご覧くださいませ。

さて、本作は数奇な運命を経て、総合格闘家へと転身した成嶋亮の壮絶な生き様を描いた格闘漫画です。
98年に「漫画アクション」にて連載が開始された本作ですが、同誌の休刊を期に05年より「イブニング」に移籍連載。
ところが08年、25巻までは原作としてクレジットされていた橋本以蔵先生と田中先生の間で権利関係なんかでの裁判が行われ連載が中断してしまいました。
ですがようやくその問題が解決したようで、11年になってから完全版が刊行開始。
そしてこのたび、たなか先生個人名義となって連載が再開して単行本最新刊刊行の運びとなったのです!!

久しぶりに読む方なんかのために今までの流れをざっと説明します。
親殺しのヒール格闘家として圧倒的な存在感を放っていたリョウにひかれ、突然本業をやめて格等家に転身してリョウに勝負を挑んできたトーマ。
その圧倒的カリスマによって、トーマの周りには彼をサポートする一流の格闘形が集結し、チームトーマが結成されました。
対決を挑まれたリョウは、敵対していたはずの番竜会の裏の腕利き集団、黒胴着衆4人とともに5VS5の団体戦を行うこととなりました。
黒胴着衆は痛覚を感じないもの、毒物や暗器をひそかに使うもの、すさまじすぎる一撃を持つ大男など、その手段や技術などはともかくつわものばかり。
ですがチームトーマのメンバーも表の世界で名を馳せた大物ばかりでして、卑劣な手段や体験したことのない体質が相手でも奮闘。
三戦終わった時点で星取は一勝一敗一分となっていました。
勝負は第4戦、超巨漢の黒人、黒胴着衆の4號と天才柔道家の吉岡の戦いが始まっています。
4號は「剛よく柔を断つ」を地でいくような壮絶なパワーで吉岡の技術を叩き潰さんと言う勢いで攻め立てるのですが……

4號は余裕綽々と言った感じで、柔道家である吉岡に袖を差し出し、掴めとでも言いたげににやりと笑います。
「そんなもんじゃないだろう」。
不適に誘う4號に気圧されながらも、吉岡はその袖を取るしかないのでした!

柔道家が絶対的に有利な体勢にありながら、このままじゃ勝てないぜとまったく慌てない4號。
ですがその4號が打撃を端等とほんの僅かに足の先を動かした瞬間に吉岡は足払い!
動きはじめを捉えられてはさすがの4號もバランスを崩してしまい、片膝をついてしまいました。
その隙を逃さず、吉岡はすかさず寝技に入り、目にも止まらぬ速さで腕ひしぎ逆十字に入りました!
防御する暇さえ与えず、完全に形に入った逆十字。
いかに剛力の持ち主と言えど、吉岡ほどのアスリート相手に腕一本では太刀打ちできない……と思いきや、4號は腕を決められたまま立ち上がった上、決められている右腕一本で
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吉岡の体を高々と持ち上げてしまったのです!!
そしてその2階から叩き落すかのような落差で吉岡をマットに振り下ろす4號。
ですがそこは天才吉岡、すかさず体勢を立て直し、そのまま腕を取って逆に4號を一本背負いでマットに投げつけました!
それでも身をよじって横から落ちた4號にダメージはなく、一本じゃないぞと息巻きます。
しかしその視線の先に吉岡の姿はなく……
その腕は
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4號の首を捕らえていたのです!!

完璧に決まったかに見えた、いや、完璧に決まっていた送り襟締め。
それでも4號はあっさりと立ち上がった上、あっさりとその腕を振りほどいてしまうのです。
が、ここでも吉岡は次の手を仕掛けます。
胴着をつかんで地面に叩きつけようとされた勢いを利用し、今度は巴投げ!
宙に舞った4號ですが、再び身をよじり、今度は膝から落ちます。
嬉しそうに再び一本じゃないぞと笑う4號、膝立ちのまま吉岡と組み合う体勢に。
いかに天才と言えど、この体勢から4號は投げられないのでしょう。
こう着状態となり、レフェリーにスタンドからの再開を命ぜられるのでした。

再開した直後、4號は吉岡に語り掛けます。
技の冴え、極めと素晴らしいが、スポーツが永すぎた。
ここはオリンピック会場ではない、お前とオレ、2人だけの場所だ。
そういった4號は、とうとうはじめて構えを見せました。
ここからはスポーツ、4號にとっては遊びでは無いと言うことなのでしょう。
まず4號が繰り出したのは、右のローキック。
吉岡はしっかりと足を上げてガードしたのですが、
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その凄まじすぎる威力で体ごと持っていかれてしまうではないですか!!
転がされてしまった吉岡、続けて放たれた左の蹴り上げもしっかり両手でガードするのですが、やはりそのパワーで体ごと浮かされてしまうのです!
地面に仰向けになってしまった吉岡の顔面に、容赦ない踏み付けを連打する4號。
その一撃一撃がまさに必殺の威力を秘めており、吉岡は戦慄を隠せません。
4號は再びにやりと笑みを浮かべ、一撃必殺の鉄槌を振り下ろすのです!!
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と言うわけで、長い長い沈黙を経て連載が再開された本作。
単行本派の人々が長らく見ることの叶わなかった4號VS吉岡の決着がようやく拝むことができるのです!
そしてとうとうリョウVSトーマの対決も開始!!
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絵に描いたような(漫画ですけど)剛VS柔、そして善や光の象徴のように描かれるトーマと、悪や闇の象徴のように描かれるリョウの戦い。
対照的な存在の戦いは、どんな経過をたどるのかも気になるところ!
そしてまったくの未知数であるトーマの実力、腹を刺されてしまったリョウの体調。
注目点はいくつもあるだけに、その決着が着々と近づくことに期待せずにはおられますまい!

待望の刊行再開となった、「軍鶏」第26巻は好評発売中です!
光と闇、クリーンとダーティ、本能と技術……様々な見方ができる戦いが繰り広げられる本作。
たなか先生は木内和弘先生とのタッグで描いていた「喧嘩猿」も、本作完結後に連載再開すると宣言されていますので、本作のフィナーレもそう遠いことではなさそうです。
となればおそらくこのリョウVSトーマが本作のラストバトルとなる公算は高そう。
復活を誓う菅原の動きも気になるところですが……
とにかく今はこのバトルに注目したいところです!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


軍鶏(26) (イブニングKC)
講談社
2011-10-21
たなか 亜希夫

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