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本日紹介いたしますのはこちら、「ミカるんX」第8巻です。
秋田書店さんのチャンピオンREDコミックスより刊行されました。

作者は高遠るい先生。
今までの本作の紹介は「高遠るい」のテーマにてまとめさせていただきましたので、よろしければそちらもご覧くださいませ。

さて、進化を繰り返し雷帝の七星将を次々と撃破して行ったミカ&るんな。
ですがその戦いの中で寮長は倒れ、みわもまた病でその命を散らしてしまいました。
地球の命運をかけ、ミカ&るんなは七星将最後の一人の下へ。
そして、たった一人の心からの親友を失った臍矢の下には、たびたび姿を現していた黒い宇宙人が現われたのです……

七星将最後の一人、ナイトロウ星人。
かつて彼の治めていた宇宙に、ほとんど同時に6人の強力な航海者が現われました。
当然領土争いなどになるわけですが、お互いの実力は拮抗。
数億年の戦いの末、一応の和解を果たし、協力して領土を広げていくことになりました。
ですがその7人はいずれも相当な実力者。
いつ誰が誰の寝首を掻くかもわかりません。
そこでナイトロウ星人が考えたのが、「雷帝」という架空の絶対的君主を作り上げ、己を含めた7人全員に強力な暗示を施してその統治の下一丸となって働いているという設定を生み出したのです!
思考かに見えたその作戦。
ところがあるとき、ナイトロウ星人の内部で作り上げていた架空の存在であった雷帝が一個の生命体のように独立して動き始めたではないですか!
生み出された雷帝は7人の上に立って統治などはしようとせず、ひたすら七星将が破って行った航海者から情報と力を収集していきました。
やがて彼はその力を増大させていき、ナイトロウ星人をも脅かす力を持ち始めます。
慌てたナイトロウ星人は、自分と同化しないかと持ちかけるのですが、雷帝はそれを拒否。
自分とひとつになるにはナイトロウ星人には雑念が多すぎる。
自分と同じ、欲望を持たず、力を求めず、明日を夢見ぬものでなくてはいけない……
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そんなものなどいるわけがない、いてもその力が無駄になるだけだと笑うナイトロウ星人。
そんな彼のもとを雷帝は去っていったのでした。

そして雷帝が見つけた伴侶は、みわを失って全てに絶望し、まさにその空虚なる心となっていた臍矢……ペソマルク星人。
ついに雷帝はその体を手に入れたわけです。
雷帝が生まれたことにより、雷帝魔城の全回路はナイトロウ星人の制御を離れ、地球を改造するために深々とそのネをおろし始めました。
それを阻止しようと必死になるミカるんですが、ナイトロウ星人は最後の手段を用意していました。
架空の存在のはずであった君主、雷帝のために……ミカるんもろともに自爆!!
すさまじい爆発がミカるんを襲い、地球を改造するための楔は大地へ無情に沈んでいってしまいます。
ミカるんはと言うと……なぜかほぼ無傷。
何故助かったのかと考えていると、そこに10年前に地球にはじめてやってきた航海者、「黒い異邦人(アドヴェナ・ニゲル)」がいるではないですか!
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十年後また来るといっていた彼が本当にその姿を現した理由とは?
それは、黒い異邦人本人から語られたのです……

彼の正体は、寮長とともに意味ありげな会話を繰り返していた黒い犬であり、15世紀のヨーロッパでその名を馳せた魔術研究者、ハインリヒ・アグリッパ。
彼は研究のさなか、あのミカの父カシウスがミカの腹を貫いた「ロンギヌスの槍」の穂先を入手したのです。
それ以来、彼は過去と未来に起きた地球の出来事……付着していた血中に溶け込んでいたミカの記憶の一部を夢に見るようになり、それを書き留めていきました。
そしてそこに刻まれていた、人知を超えた航海者の力、永遠の命や究極の知恵を手に入れようと決心し、その槍を自らの体の中に取り込んで不死の体を得たのです!
やがて寮長やミカの父と出会ってともに研究を進め、アグリッパを航海者として宇宙に羽ばたかせる様々な研究の成果を施します。
しかしそれは人間には過ぎた力なのでしょう。
アグリッパの体に注がれた暗黒物質は暴走し、アグリッパは意に反して地球を襲うことになってしまったのです!
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暴走は寮長の力でなんとか抑えられ、その体を小さな犬の姿に封印することができました。
ですがこの封印の効能は10年。
そして、封印が解けて再び暴走する彼を殺せるのは、やはり暗黒物質を身に纏ったものしかありえません。
彼の見た夢どおりに事は運び、ミカとるんなは出会い、犠牲を払いながらも成長。
予定通り、封印が解けるときにミカるんの「完成」が間に合ったというわけです……

ミカとるんなはアグリッパが理性なき怪物となる前に、人として命を終える道を与えました。
これにて七星将は全滅、寮長やアグリッパは死に、雷帝は行方しれずのままとはいえ、この戦いは人類の勝利と終わったといっても過言ではないでしょう。
残るはもう崩壊を逃れることができない地球から、人類を救い出せるかどうかと言う勝負になります。
こんな事態に備えているとするならば、ミカの父を置いて他にはいません。
ミカは今までの感情をぐっと抑え、膝を突き、土下座をして人類の救出を父に頼み込みました。
父はやはり、残り僅かとなってしまっていた人類3億人を救い出す宇宙船の用意をすませています。
三千隻からなる大移民船団。
地球人類最後の希望は、大昔に人間をやめた三人の化け物のうち最後の一人か……
そう言って、ミカの父は何かのスイッチを押しました。
下らんと言う言葉とともにスイッチを押した瞬間、足元の映像に映し出されていた船団が
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いっせいに爆発!!
ミカの父はこれでミカは怒るはず、そうすれば自分を殺してくれるはずだ……と、この期に及んで自分のエゴを貫き通すような発言をしたのです!!
もはや人間に退路なし!
残された地球人類の可能性は、ミカとるんながたった一人の新人類として宇宙へ飛び立ち、その力を増していって神に等しい存在となり、宇宙そのものをやり直すこと……
このまま黙っていても人類は死滅するだけ。
このままでは人類の負け、黙っていられない!とたった二人でも戦う決意を表すミカ。
ですがるんなは、ミカの強い心と、自分以外の生き物全てを踏み台としか思っていないような考えっは理解できないとはっきり拒絶!
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この土壇場で2人は再び袂を分かつこととなってしまったのです!!
果たして地球人類の運命はどうなるのか。
ミカの、るんなの、臍矢の運命はどうなってしまうのでしょうか!?
地球最後の一日が始まります……!!

と言うわけで、とうとう完結を迎える本作。
いままでの戦いがすべて予定調和だったと知らされ、人類そのものの運命を背負わされることになるミカ&るんな。
最後の最後に喧嘩をしてしまう2人ですが、その2人の亀裂をうめるものはなんなのか。
それがわかるとき、そのときこそが本作の決着のときなのです!
壮絶なラストを迎える本作ですが、アキの正体なんかの残された謎もしっかり回収。
賢明な読者の皆様はもう大体お分かりでしょうが……ミカとあんな関係なのにあんなに迫ったのかアキさん!
200%女は伊達じゃないですな!!

地球を飛び出すのは1人か、2人か、それ以上なのか?「ミカるんX」最終第8巻は好評発売中です!
現在過去未来が複雑に絡み合った特撮風SFアクション、ついに感動の決着ですよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


ミカるんX 8 (チャンピオンREDコミックス)
秋田書店
2011-09-20
高遠 るい

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