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本日紹介いたしますのはこちら、「ハカイジュウ」第4巻です。
秋田書店さんの少年チャンピオンコミックスより刊行、月刊少年チャンピオンにて連載されています。

作者は本田真吾先生。
本作の今までは「ハカイジュウ」のテーマにて紹介をまとめていますので、そちらもよろしければご覧ください。

さて、第3巻では武重の暴走などもあったものの、なんとか大ピンチだけは脱出した陽たち。
一同は車でなぜか化け物たちが近寄らないと言う崖の近くまで逃げることに成功したところ、なんと空にヘリコプターの影が!!
これで助かると一同は歓喜したのですが……?

空を飛ぶヘリコプター。
距離的に考えて一同の姿が見えていないわけが無いはずなのですが、ヘリコプターはなぜかそのまま飛び去ってしまいました。
なぜかその様子をナレーション入りで動画撮影している村内や、追いかけようと言う提案にまったく乗らず白崎と王国を作ると妄言を吐く武重など、まとまらない一同ですが、そこはなんとか白崎の機転もあり纏め上げることに成功。
ヘリコプターの向かっていった先へと車を走らすのでした。

程なくして着陸しているヘリコプターが見つかりました。
そしてそこから武装した兵隊が大勢乗り込んだトラックがどこかへ発進していきました。
あわてて助けてくれと声をかけるのですが、トラックはそのまま行ってしまいます。
生存者を無視する救助隊……?
違和感は拭えませんが、トラックが向かっているのは今まで散々地獄を味わってきた立川の市街地です。
何も知らずに救助に向かっているなら教えなければいけませんし、ここに残っていても安全とは限りません。
結局そのままトラックを追うことになるのです。

追いついてみれば、トラックはもぬけの殻。
注意深く周囲を窺ってみると、その一団はビルに入っていくところでした。
慌てて追いかけようとする陽ですが、どうせ救助を待つんだから今は空っぽになっているトラックで待っていればいいんじゃないか?と言う意見も出ます。
それも確かに頷ける話。
すれ違いになっても困りますし、一同は二手に分かれて追いかけ組とトラック待機組に分かれることになりました。
トラックで待機するのは女子2人と、そのボディーガード的な意味も含めて武重。
陽をはじめとした男子三人が追跡組です。
ビルに入るとやはりそこかしこに死体が転がっています。
怪物を警戒し、息を潜めて先に進むのですが、そこには怪物の卵らしき気持ち悪いものが固まって落ちています。
それに気をとられていると、エレベーターが上から降りてくるのに気が付きます。
チーンと言う音とともに開かれたそこには、
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お食事中の怪物が!!
とりあえずお食事に首っ丈な間にそっとその場を離れようとするのですが、思わず声を出してしまい気が付かれてしまいました!!
慌てて逃げ出す3人ですが、もう駄目か!と言うところで突然その化け物の頭が破裂するではありませんか!
救助隊
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……ではなく、なんとまた別の怪物の攻撃の手によって!
どうやら怪物同士でも、種が違うと仲が悪い様子。
縄張り争いなのか、二種が争っている間に三人は逃げ出すのです。
ところが逃げ出した先にもまた別の怪物が!
先頭に立って逃げようとしていた田所が食われそうになってしまいますが、その怪物も突然倒れて動かなくなりました。
またまた別の怪物か?と思いきや、
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今度こそ救助隊!
これで助かった!と彼らの元へ走りよるのですが、なんだか救助隊はぜんぜん取り合ってくれません。
3人を無視して、彼らは今倒れた怪物を見て「こいつは大きすぎる」とつぶやき、また別の怪物へ銃口を向け始めたのです。
やがて彼らは、この階の怪物は一掃したようだな、と言うと先ほど売った怪物たちの中の小さめの個体を抱えあげました。
そのまま帰還しようとする救助隊。
帰り道で死体をむさぼっていた、もう一匹の小さめの怪物を捕獲し、なにやら大仰な箱にしまいこんでビルを出て行きました。
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なんだかわけがわかりませんが、陽たちは後についていくしかありません。
どうやらこの救助隊かと思っていた彼らは、救助隊ではなさそう。
一体彼らは何者なのでしょうか……?

その頃トラックでは、実は桜が陽のことを昔から悪からず思っていた、的なトークが繰り広げられておりました。
面白くない武重はイライラを隠そうともせず、あいつにだまされるなと相変わらず妄言を吐き続けます。
するとそこに先ほどの救助隊と思われて一団が帰ってきて、ライフルを突きつけて降りろと言ってきたのです!!
しかもよせばいいのに、城崎に銃を突きつけるとは何事かとぶちぎれる武重!
流石に訓練されて武装しているものには歯が立たず、トラックから転がりだされてしまいました。
その上武重に皆して銃口を向ける一団。
そこまでされては流石に白崎も黙っていられず、トラックに勝手に乗っていたのは確かに悪いが、救助すべき民間人に銃口を向けるのは違うんじゃないか!?と反論してしまいます。
ところがその言葉に対し、彼らから帰ってきたのは
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「我々の任務に人命の救助は含まれていない」と言うもの!
やはり彼らは待ったく別の目的でここにやってきた様子!
いろいろ聞きたいことはありますが、聞く余裕はありません。
なぜなら、一団の前に
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巨大怪物がやってきたからです!!
果たしてフル装備をしているとはいえ、巨大な怪物相手ができるのでしょうか!?
何よりもその素性や目的は?
謎多き物語は急展開!
この後一同は全員そろって脱出することになるのですが、その先にはあまりにも意外すぎる結末が待っているのです……!!

というわけで、新たな展開を迎えることになる今巻。
救助隊かどうかは置いておいて、ヘリコプターと言う脱出するのに最適な移動手段を持ち、武装した敵で無い一団がやってきたことは好材料です。
そんな好材料の登場もあり、今巻を持って立川を舞台にした第1部が完結。
次巻からは新展開となるようですが……
その衝撃的な第一部の締めくくりは、読者を驚愕と戦慄の淵に叩き落すこと必死です!!
この後どうなるのか予想が難しすぎるそのラスト、是非ともその目でご確認ください!!

立川編が完結となる「ハカイジュウ」第4巻は好評発売中です!
次巻以降、大きくスケールアップすることになりそうな本作。
今巻の結末により、より一層消息不明だった未来の行方や、生きていた場合の同行が気になってきました!
今後の展開に期待しつつ、次巻を待つべしです!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


ハカイジュウ 4 (少年チャンピオン・コミックス)
秋田書店
2011-07-08
本田 真吾

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