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本日紹介いたしますのはこちら、「ミトコン」第1巻です。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行、ジャンプSQにて連載されています。

作者は漫☆画太郎先生。
画太郎先生といえば、皆さんご存知の通り90年のデビューからババアとウンコと血しぶきを一線で描き続けてきた漫画家です。
「珍遊記」「地獄甲子園」「樹海少年ZOO1」等など、どれをとってもヒドイ作風。
ですがそのヒドさが最大の売りといえる、非常に稀有な漫画家といえるでしょう!!

さて、本作は画太郎先生の作品の中でも珍しい、主役ポジション3名が全員可愛らしい女の子と言う萌え要素の濃い作品です。
ですがそこは画太郎先生、ふたを開けてみればいつもの作風だったりもします!
その気になる内容とはどんなもんなのか……早速紹介させていただきます!

森の中の一本道を進む馬車。
その馬車を狙っている山賊たちが、その様子を窺っています。
どうも新入りと呼ばれている眼鏡のブサイクが、優れたダウジング能力を持っているようで。
その馬車の中から一億以上の価値のある宝の反応があるのだそうです!
早速馬車に襲い掛かる山賊の皆さん。
ようやく手に入れたお宝を渡せるか!と抵抗する馬車の運転手をあっさりとぶっ殺す山賊。
それを見たダウジングブサイクは大慌て!
殺さずお宝だけ奪うって言うから協力したんだ、巷を騒がす、盗んだものを貧しい人に分け与える「怪盗パパン」のような盗賊になりたいのに……と激高するのです!
山賊の親分はパパンなんて都市伝説だよ!とびんたするのですが、ブサイクは自分はこの目で見た、パパンはいるよと抵抗をやめません。
このままじゃいくら役立つ能力を持っていても親分に首ちょんぱされてしまうかも……
が、そんな時子分が親分を呼びつけました。
場所の中には宝などなく、小汚い幼女が一人いるだけだよ、と。
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どうもこのダウジングは物品だけでなく、貴族の令嬢のような身代金たっぷり取れるような価値にも反応してしまうんだそうです。
じゃあこの幼女にそんな価値が?と話していると、その幼女はムクリと起き上がり、そりゃそうだ、自分はこのミトコンドリア王国の姫だ!と説明してくれたのです!
誘拐されて運ばれていくところだったという姫、期せずして救出したことになってしまったわけで。
聞くところによればミトコンドリア大王は孫の姫を溺愛しているらしく、連れて帰ればがっぽり褒美がもらえるかもしれません!

ところが街が近づいてきたところで、山賊たちは自分たちの賞金付きの手配書が張り出されてしまっていることを知ります。
そこで、唯一手配書の出ていないブサイクに連れて行かせることにしました。
ですが幼女とブサイクが2人きりになった直後、幼女はブサイクをぶっとばし、馬車を奪って逃走してしまったのです!!
慌ててダウジングで探してみると、なぜか幼女は城ではなく、人里離れた山に向かっている様子。
山賊たちは大挙してその山へと押しかけると、幼女は山賊たちを出迎えてくれました。
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物凄い勢いで、ひとり残らず倒しちゃうほど熱烈に!!

ですが幼女はブサイクだけ残していました。
探し物があるらしく、ダウジングでそれを探せるのか知りたかったようです。
探したいもんがあるからちょっとこい、と連れられていったのは変な洞窟。
その洞窟の中にあるsる穴に入ると、そこには広い広い空間の中に山のようなお宝があったのです!
で、その中にある空っぽの宝箱のような箱の中にあったものを探して欲しいんだとか。
ダウジングしてみれば、世界各国の7箇所に散らばってしまっているようです。
これだけわかればパパの財宝を取り戻せる!そうつぶやく幼女を見て、ブサイクはこんなことを言い出します。
あなたの正体がわかった、と!!

ブサイクがいうには、幼女は怪盗パパンの娘、「パパン2世」が幼女の正体。
ダウジングが反応したのは、彼女にかけられた賞金3億にだったとか。
何故わかったのかと言うと、当然さっきのやり取り……もあるのでしょうが、なにより非常に目に付くところに飾られている一枚の絵でした。
それはなんと、子供の頃ブサイクが描いたものなんだそうです!
昔ブサイクが祖父へプレゼントに描いたんだそうですが、そのすぐあとパパンに盗まれてしまい、すっかりその存在を忘れていたのでした。
で、このブサイクは一体何者なのか。
そのあたりもブサイクは教えてくれました。
なんとこのブサイクこそがミトコンドリア国の姫!
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ブサイク……もとい、姫は幼い頃著厳重な警備を潜り抜けて自分の描いた絵を盗んだパパンに憧れ、今までパパンのようになるため泥棒に関係ありそうなことを猛勉強。
そしてパパンのように悪い人から物を盗みつつ、自分の祖父のように世界中を冒険したいと思い立って家出をしてきたんだそうです!!
ちなにみこのブサイクな姿も魔法によって作られた世を忍ぶ仮の姿。
眼鏡を外して変身をとくと、
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そりゃまー可愛らしい姿になりったのでした!!

なんかやる気満々の姫によって、パパン2世ことヌスミと姫は2人でパパンの失われた財宝を探すことになります。
姫はかつて恋焦がれたパパンが
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今120歳なうえ、決して人を殺さないという噂とは裏腹に実際はひところしまくりな危険人物だったことにちょっとショックを受けますが……
何の因果か、なんかお城から姫を探しに来た忍者で従者のお汁ちゃんと共に財宝捜索のたびに出ることになってしまいます。
ですが旅には困難がつき物。
いきなりこの洞窟内で、パパンに失われた財宝を盗んだと勘違いされて襲われたり、
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めっちゃくちゃでかい龍に鉢合わせしてしまったりするのです!
実はこの龍の正体は意外なアレなのですが、旅の障害であることは確か。
ヌスミと姫とお汁ちゃんは、財宝を見つけ出すことができるのでしょうか?
というかそもそもこの洞窟を出られるのでしょうか!?
ここまではわりとおとなしめですが、ここから後は画太郎先生らしい物凄い展開が連続するのです!!

というわけで、可愛い女の子3人組の旅物語となる本作。
ですがそこは画太郎先生。
普通の財宝捜索の旅になるわけがないじゃないですか!
更に言うなら、「可愛い女の子3人組」という部分までこの第1巻時点で怪しくなってきていまして……
そもそもこの第1巻収録の第4話、タイトルが「グダグダ」。
うわー!やな予感しかしません!!
その画太郎先生の持ち味ともいえるグダグダ&破天荒な展開の連続は、もう呆気にとられるしかないのです!
その第4話の展開は全体的に酷いわけですが、そのオチはもうほんとヒドイ!!
画太郎先生だからこそ許される、そのヒドい第1巻の締めを是非ともその目でご確認ください!!!
ちなみに今流行(?)のアヘ顔に「らめ~」もありますよ!

腐りかけの龍がやってますけど!!

画太郎先生の描く新感覚ヒロイックファンタジー(仮)、「ミトコン」第1巻は好評発売中です!!
度肝抜かされる展開が連続する本作。
可愛らしいキャラに萌えることも可能ですが、容赦なく「オゲゲー!」や「ぶべら!」しますのでお気をつけください!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!




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