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本日紹介いたしますのはこちら、「キガタガキタ!~『恐怖新聞』より~」第4巻です。
秋田書店さんの少年チャンピオンコミックスより刊行、週刊少年チャンピオンにて連載されています。

作者は西条真二先生。
本作の紹介は「西条真二」のテーマでまとめておりますので、よろしければそちらもあわせてご覧ください。

さて、恐怖新聞に取り憑かれながらも、知恵とクソ度胸で抵抗する冥の日常を描く本作。
恐怖新聞の予言を覆すことで嘘の記事を載せたからと購読料の踏み倒しをしていく冥、その奮闘の中でいろんな女の子に好かれたりもして、それなりに毎日を謳歌しているようです。
問題はその冥を好いてくれる女の子がそろいもそろって皆クレイジーなことなんですが……!!

基本的には一話完結のお話が展開するこの作品ですが、今巻では前中後編で構成されている中編が2話も収録されています。
いつもどおり冥が一人で、知恵と文明の利器を使用して悪霊と対決する「アクザー」も非常に面白いエピソードなのですが、今回はもうひとつのエピソード、「百鬼夜行」を紹介したいと思います!

物凄い表情で「キガタ、パンツだよ」とスカートをめくって見せてくる妖湖さん。
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つい視線をやってしまう冥ですが、今回は嘘でございました。
実はスパッツをはいてますと挑発(?)してくる妖湖さん、冥に一緒に帰るお誘いをしてきました。
冥は「今日はダメだ」ときっぱり断るのですが、あっさり引き下がる妖湖さんじゃあありません。
がっしりと腕を組み、強引に二人で帰宅するのでした!

いつも不気味なものを身に着けている妖湖と、心霊少年冥。
ある種お似合いのカップルだなと囁かれている二人ですが、実際はそんなのんびりした関係ではないのです。
妖湖が急にいっしょに帰ろうと言い出してきた理由。
それは冥に念押しをするためだったようです。
妖湖だけでなく、加世や真洞と仲良くやっている冥。
3人のうち誰を選んだとしても、残った2人が冥を許さないだろう……
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だから良く考えて行動しろよ、と笑いながら恐ろしい言葉を告げる妖湖。
別に誰かを選ぶつもりなんて無い冥ではありますが、この状況が厄介すぎると言うことだけは痛いほどわかるのでした。

そんな2人の帰り道、道を尋ねてくる男性に出会いました。
その男性、ここは日光街道か?と紳士的にたずねてきたのですが……
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悪霊なのが玉に瑕。
冥は杏子の悪霊に出会うことを恐怖新聞で知っていたため、一緒に帰るのを断ったと言うわけです。
相手は悪霊と言えど話は通じるようですし、なによりあらかじめ出会うことを知っていた冥は落ち着いて対処。
ここは水戸街道だ、おそらく千住の分かれ道で間違えたんだろうと当たり前のようにアドバイスします。
コリャやばい、主君に報告しなきゃとざわめく悪霊は、ちょっと一緒に来て事情説明してくんない?と冥にお願い。
袖にしたら何されるかわかりませんから、冥は大人しく従うのです。
こうなったらもう逃げられない、と冥が覚悟を決めるしかないほど強力な悪霊の主君。
それは何と言うことか、誰もが知っている超ビッグネーム
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石田三成!!
ノリにノッてた頃の世紀末覇者か、初登場時の三号生筆頭かと見紛うばかりに巨大な体躯を持つ三成、その体躯に見劣りしない力も持っているようです。
彼は怨霊となった今も力を蓄え、家康に一矢報いるため日光へ向かっているとのこと。
ですが今の道はいまひとつわからないようで、冥に道案内をさせることにした三成。
もちろん断ればそりゃもう酷いことになるでしょう。
冥はやむなく三成の進軍を先導することに。
ちなみに恐怖新聞に予告されていたのはここまでで、これからどうすれば窮地から脱出できるかのヒントのようなものは一切ありませんでした。
妖湖はと言うと、目的のために手段は選ばないと言う点で三成と気が会うようで、願い事がかなうお守りなんかまでもらってのん気に歩いております。
このまま目的地まで案内してさようならと言うことになれば万々歳なわけですが、目的のため手段を選ばない人があっさり解放してくれるはずもなく。
目的地につくまでもなく、冥は人質として、三成軍の盾として利用させてもらうと宣言する三成。
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ぐいっと鷲掴みにされてしまう冥、いきなり大ピンチです!!
果たしていつも以上に強力な怨霊に対し、冥は太刀打ちができるのでしょうか?
妖湖さんの動向は?
本作史上最大の大物霊が登場するこのエピソード、必見です!!

というわけで、注目の中編が2本収録されている本作。
その他短編も用意されていまして、そっちもどれをとっても注目作となっています。
またまた恐怖新聞の亜流が登場する「不幸新聞」、冥の知らないところで仲間ができる「七番目の恩返し」をはじめ、何より注目なのは「教育委員」!!
昨今の漫画規制に一石を投じたかったのでしょうか、無理やり子供を押さえつけて言いなりにさせようとする教育委員が登場しするこの話。
出てくる教育委員が
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「火神州(アグニス)」「鎌塚和代(カマヅカカズヨ)」「鳩管連宝子(ハトカンレンホウコ)」「内海青(ウツミアオ)」と、いつものアレなパロディも盛り込まれているのです!!
いろいろアレな彼女達がこの作品でどんな扱いを受けるのか?それは是非あなたの目でご確認を!!
……とりあえず西条先生、結構頭に来てたっぽいですね……!

ビッグネームの怨霊と出会ってしまう、「キガタガキタ!~『恐怖新聞』より~」第4巻は好評発売中です!
冥を狙う三人娘の動きも気になる本作。
他の二人の出番が無い中、3話構成の中編で出ずっぱりになった妖湖さんが一歩リードと言ったところでしょうか!?
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


キガタガキタ!?「恐怖新聞」より? 4
秋田書店
2011-06-08
つのだ じろう

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