画像

本日紹介いたしますのはこちら、「藤子・F・不二雄大全集 オバケのQ太郎」第11巻です。
小学館さんより刊行されています。

第2期も大詰めに入ってきた本大全集紹介は「藤子・F・不二雄」のテーマでまとめておりますので、よろしければそちらもあわせてご覧くださいませ。

さて、今回のQちゃんは「小学六年生」誌に掲載されていた作品が中心に収録されています。
ですが前巻と同様それだけではページ数が少ないため、他の作品も収録されているのです。
今回収録作は「女学生の友」誌で連載された「オバケのP子日記」、そして別冊少年ジャンプに掲載された特別読みきり、「スタジオ ボロ物語」。
本編ともども非常に興味深い内容となっています!

本編のほうで注目したいのは、やはり後の本作に欠かせない存在となるU子さんの本格参戦でしょう。
今まで刊行されてきた大全集ではちらちら登場していたものの、ちゃんと登場からやるのは今巻から。
気になる初登場のお話、「おてんばU子」を紹介したいと思います!

女の子の友達が欲しいと、雑誌の文通欄に乗っていた女の子に片っ端から手紙を出したQちゃん。
ところがオバケなんてやだよと全員からお断りの手紙が帰ってきてしまうのです。
女の子なんて何だ、男同士の友情は良いもんだぜと励ましてくれた正ちゃんも、なんだかんだとよっちゃん相手に遊び始めちゃう始末。
何が友情だとぼやきながらQちゃんはひとり屋根の上で空を眺めるのでした。

すると空を何かがふわふわ飛んできます。
画像

なにをかくそう、それこそU子さん!
ふたりはこんなところでオバケと出会うなんて、喜び合います。
なんでもU子さん、人間界に興味を持ってはるばる来たのはいいものの、住む家もなく寂しい思いをしていたんだとか。
どこか下宿するところを探しているとのことで、Qちゃんは自分の住んでいる家は自分だけで精一杯だから無理だが、探すのを手伝ったら友達になってくれる?と積極的にアピール。
U子は快くその提案を受け入れ、そうなったら毎日この屋根の上でお話しようと言ってくれるのでした。
じゃあ早速お話してよとふってくるU子さんですが、いざとなれば上手いことしゃべれないQちゃん。
悩んだ末に出てきたのは「フグっておいしいね」という言葉でした。
人の顔を見てフグを思い出すとは失礼なと怒り出すU子さん。
酷いと泣き出したり、謝るQちゃんを物凄い力で突き飛ばしたりともうてんやわんやです。
なんとか機嫌を直してもらおうと弁解するQちゃんですが、そこへドロンパが登場。
とりあえずお互いを紹介し、二人にお話でもしてもらって、Qちゃんはその間に先ほどの騒動で汚れてしまった服を着替えに行くのでした。

おめかしして戻ってくると、ドロンパは持ち前の話術でU子のハートをがっちりキャッチしておりました。
なんとか興味を自分に戻そうとQちゃんはがんばりますが、相手はあのドロンパ、Qちゃんが口やオバケ能力で適うはずがありません。
画像

よっちゃんのアドバイスを受けてプレゼント作戦なども考えますが、やっぱり太刀打ちできないのでした。

日が暮れてきたドロンパは、U子さんもうちに来ればいいさと神成家へご招待。
ところがU子さんもアレでなかなかおっちょこちょいなわけでして、いきなり神成さんの盆栽を駄目にしてしまい、追い出されてしまうのです。
ドロンパはやむなくあたりの家にいろいろ当たってみるのですが、やはりオバケの同居人など受け入れてくれるうちなど早々あるわけもありませんで、けんもほろろな扱いを受けてしまうのです。
こりゃ駄目だと思ったドロンパ、諦めてオバケの国へ帰りなと言い残してさっさとその場を退散。
画像

ツンデレなドロンパのことですから、もしかしたらもう一回神成さんに頼んでみようとしたのかもしれませんが……
ともかく裏切られた形になってしまったU子さん。
途方にくれているとそこへQちゃんが現れ、うちに来なと声をかけてきました。
自分だけで精一杯なんじゃなかったの?と言いながらも大人しく従うU子に、Qちゃんはいいんだといいながら平然と家に入っていきます。
家に帰ってきたQちゃん、正ちゃんにこんなことを言い出しました。
画像

お願いだ、ぼくの代わりにU子さんを置いてくれ、と!!
ぼくのことは心配いらない、さよならとそのまま家を立ち去ろうとするQちゃん!
何だこれ、かっこいい!!Qちゃんかっこいいですよ!!
そんなかっこよさに惹かれた(?)のか、まだ正ちゃんと遊んでいたよっちゃんがU子さんを引き受けることに。
自分のためにここまでしてくれたQちゃんの優しさにU子は大感激!
おもいっきりQちゃんに抱きついてきました!!
ですがQちゃんは照れくささのあまり、服だけ残してその場を去ってしまうのでしたとさ。

というわけで、U子さん登場がかかれた今巻。
このあともU子を中心としたエピソードが連続して描かれ、キャラ固めシリーズが繰り広げられます。
後のU子の代名詞である柔道はどんな流れで身に着けることになったのか、なんかも明かされるのです!
そして「オバケのP子日記」のほうも興味深い内容。
本編ではほとんど描かれていない、P子がどこで誰と暮らしているのかが描かれているのです!
画像

一話4Pを基本として描かれるこの作品は、P子と居候先のユカリさんの女性キャラ二人の日常が描かれています。
この作品のP子は本編よりいくらか万能感が少なく、正ちゃんポジションのおっちょこちょいなユカリをサポートしつつもドタバタしてしまう、本編に近い味わいになっているのです!
更に最後に収録されている「スタジオ ボロ物語」もまた非常にそそられる内容です。
当時F先生も参加していた「スタジオ・ゼロ」の生活を描いた自伝的作品ですが、今巻に収録されているだけあってメインのストーリーは「オバケのQ太郎」がいかにして生まれたかと言うものとなっています。
画像

その誕生の逸話も気になるところですが、スタジオ・ゼロの型破りな仕事風景なんかも描かれていまして、下手するとそちらのほうが楽しめるかもしれません!
この上恒例の特別資料室ではビッグコミックに掲載された「『オバケのQ太郎』あれから4年…」というレアなものまで収録されており、すみからすみまで興味深い一冊に仕上がっているのです!!

U子さん本格参戦、「藤子・F・不二雄大全集 オバケのQ太郎」第11巻は好評発売中です!
U子登場、P子主役のスピンオフ、Qちゃん誕生秘話、4年後と数々の注目要素が満載の今巻。
この他いままでチョコチョコ出ていた謎キャラ、エジサンの初登場話なども掲載されていますよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


藤子・F・不二雄大全集 オバケのQ太郎 11
小学館
2011-05-25
藤子不二雄A

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 藤子・F・不二雄大全集 オバケのQ太郎 11 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル