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本日紹介いたしますのはこちら、「キン肉マン2世 究極の超人タッグ編」第25巻です。
11年3月に集英社さんの週刊プレイボーイ・コミックスより刊行、現在は掲載媒体を移し、ウェブサイトの週プレNEWSにて連載されています。

作者はゆでたまご先生。
本作は「キン肉マン」のテーマにて紹介をまとめておりますので、よろしければそちらもご覧くださいませ。

さて、激闘と決死のネプチューンマン救出劇の末、その命を散らしてしまったカオス。
ですが決勝の日は刻一刻と近づき、悲しんでいる暇などありません。
万太郎は一人でも戦う決意を胸にしつつ、究極の必殺技「マッスル・スパーク」を体得しようと奮闘するのですが……

未来ミートのメモリーを頼りに、スグル&テリーがマッスル・スパークを習得した一面鏡池へと急ぐニュージェネレーションズwith真弓。
超人たちにとっては走って奈良まで行くなんて事はそれほど大変なことではないはずですが、なぜかみな疲れ果ててしまっています。
それもそのはず、季節はまだ5月だというのに気温が以上に高いのです。
その高さといったらハンパではなく、「まるで火に焼かれているようだ」というスカーフェイスのたとえもまんざらうそじゃない暑さに達していました。
なにせ道中の池っぽいのがからからに干上がっているのですから!すぐ横の田んぼは普通なのに!!

そしてあろうことか、
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肝心要の一面鏡池も干上がってしまっています。
池の背後にある二つの五重塔、光の加減なんかで池の中でその二つの塔が重なって見えることを利用し、スグルがスグル版、テリーがアタル版マッスル・スパークをかけることによって完璧スパークの形を見出す……
それを再現しようとここまでやってきたわけですが、これではその作戦は遂行できません。
というかそもそも未来ミートのメモリーで完成形スパークの形はわかってるはずだからこの特訓法にこだわらなくても良いような……
いや、きっとなんか考えがあったんでしょう!
ちなみにこの池の干上がりは、先日の戦いで時間超人が富士山を噴火させたためマグマの動きが活発になり、その影響で異常気象が起こってしまった結果なんだそうで。
さすが時間超人、やることなすこと大ダメージをたたき出すぜ!!
……それにしても富士山噴火の影響で奈良まで池が干上がるほど気温が上がるとは……日本終わるよこれ……!!

とりあえずそれはおいておきまして、その時ようやくマッスル・スパークを体得しようという流れのきっかけとなった、フードの男の投擲した槍に手紙が着いていることに気がつきます。
「大阪千里の丘を行け 天高く聳える太陽の顔に 奇跡の光り照り映える」としたためられたその手紙、ようするに太陽の塔にいってみれば道が開けるよ!ということが書いてありました。
さっそく太陽の塔へ向かい、そのてっぺんからマッスル・スパークの練習を敢行する万太郎。
壁画に描かれていたスグル版スパークを炸裂させる万太郎ですが、両手が自由だよ!とあっさり破ってみせる練習台のキッドさん。
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……その技にこれからやられるであろうキン肉マンゼブラさんが泣くよ……!!
えー、ともかくこの技は中途半端だとみんなの意見が一致。
そこでジェイドが壁画を指し、両手で相手の両腕つかめばいいんじゃね?と指摘!
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それだ!完璧だ!!と一同は同意し、こんどはそれを踏まえて練習するのです!!
スグル&テリーが一面鏡池で苦心して見出したはずの完璧版の形を、ジェイドが一瞬で見出しちゃいましたね……

ところがどっこい、完璧マッスル・スパークはその完成系を維持するのが非常に難しく、万太郎はどうしても完成させることができません。
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やはりこの技は高難易度で、かつては真弓も習得にチャレンジしたものの失敗に終わったんだとか。
その回想シーンで、ついさっき完璧版の形を知ったはずの真弓が完璧版の練習をしてますが……
とにかくこのマッスル・スパークは威力が抜群であるだけでなく、掛け手に大しても相当なダメージを負わせてしまうようで。
あのスグルも王位争奪戦で隠しきれないダメージを残してしまい、この技を封印したのです。
それでも一撃必殺ともいえるこの技は、ひとりで時間超人に立ち向かうのならば絶対必要。
しかし一向に特訓は進まず、万太郎にいたってはわざわざ65メートルの太陽の塔から飛び降りる、体を痛めつけるだけの特訓は嫌だと臍を曲げてしまう始末。
なんとかならないかと思案していると、強烈な光が空から差し込んできました。
あっついなぁとぼやく一同ですが、太陽の塔の上のほうの顔に光が反射し、地面に蜃気楼が発生!
聳え立つ太陽の塔の足元に、蜃気楼の塔がのびたのです!!
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それを見てミートは何かひらめいた様子。
ひらめいた新しい特訓方法とは、やっぱりスパークをかけつつてっぺんから落ちること。
ですが違っているのは、技に失敗して手を掴んだまま広がる変な体勢になってしまってもそのまままっすぐ地面に落ちる、と言うことでした。
このまま落下すれば、蜃気楼の万太郎と実像の万太郎が重なり合い、一面鏡池と同じ働きをするということのようです!
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しかし重なり合おうとするその像は背面でスカイダイビングしてるような微妙な形。
これで一体どんな形が生まれるというのでしょうか!?
このままでは別にどうもならないような気もしますが、そこで奇跡を起こすのがキン肉王家。
奇跡の大技がついにその形を成すときが来るのです!!

というわけで、マッスルスパークの特訓に打ち込む今巻。
なんだかいつにも増して突っ込みどころが多いような気がしますが、ともかく昨今の漫画にはあまり見られなくなった特訓シーンをしっかりやってくれるのは逆に新鮮!
更にこの後、初代「キン肉マン」ではいきなり出てきた謎の技であったアタル版マッスル・スパークの正体(?)もあかされ、旧来ファンには「そう後付したのかだったのか!」と驚きを与えてくれることでしょう!
そして特訓を終え、いようよ戦いは最終決戦。
本気で万太郎はひとりで戦うのでしょうか?
そんな窮地に助っ人が来るのもキン肉マンのお約束。
一度出場して負けた選手は詣でられないとの縛りがありますので、はっきり言って出られる選手はもうあの人しかいないでしょう!!
その助っ人の登場も予感させる、今後に期待せざるを得ませんね!!

ゆで先生絶好調の「キン肉マン2世 究極の超人タッグ編」第25巻は好評発売中です。
掲載媒体を移し、打ち切り云々の話題無事潜り抜けた様子の本作。
のびのびとできるようになったと思われる新転地で、ゆで先生がどう飛ばしていくのかも楽しみですね!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


キン肉マン2世 究極の超人タッグ編 25 (プレイボーイコミックス)
集英社
2011-03-19
ゆでたまご

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