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本日紹介いたしますのはこちら、「保健室の死神」第8巻です。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行、週刊少年ジャンプにて連載されています。

作者は藍本松先生。
本作の紹介は「藍本松」のテーマにて紹介をまとめておりますので、宜しければあわせてご覧下さいませ。

さて、近頃は長期シリーズもなりを潜め、めっきりコメディになっていた本作。
今巻では久しぶりに長期シリーズが始まるのですが、どうも今回のシリーズは今までとは勝手が違うようで。
バトル展開に加え、ハデスの過去にも迫る重要なシリーズとなるようです!

なにやらおめかししている校長。
なんでも第5巻で騒動を巻き起こした、卑川の水晶の出所とおぼしき、「簸川の水晶を探している人物」の存在がわかり、その人物とデートしに行くんだそうです。
どうにも気になってつけてくるハデスを巻きつつ、その出所と出会います。
ですがその人物とはどうも知り合いである様子。
校長が親しげに話しかけるその男の名は真理也。
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彼の登場がいまだかつてない事件を引き起こすことになるのです……

喫茶店で例の水晶について話をする二人……いや、三人。
真理也は自分の子供をつれてきていたのです。
教え子にそれなりに大きな子供がいることに驚きながら、ともかく校長は様々な事情を隠し、水晶は近所の骨董屋で買ったんだよと説明します。
それを聞き、前の持ち主はこれを手放してしまったのか、彼の魂は救われなかった、という意味深な言葉を漏らす真理也。
前の持ち主を知っているのかと尋ねる校長ですが、真理也はそういうわけではないと答えます。
しかしこの水晶は嘘を見破る力も持っていまして、真理屋のことばが嘘であることを如実に表しているのです。
水晶を卑川に渡したのは君なのか。
校長は厳しく詰問するのでした。

ですが真理也はそれほど慌てる様子もなく、こんなことを言い出します。
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「僕は人間を救いたいんです」。
卑川は哀れな男だった、だからこの水晶を授けて救おうと思ったのだ。
だが失敗した、なにものかの邪魔が入ったんだ。
なにか狂気めいたものを感じさせる表情でそう語る真理也。
そして彼はこの町は妙に悪意の気配が希薄だと続けるのです。
それはおそらくハデスが病魔を退治しているからなのでしょうが、マリヤにとっては何らかの不都合を生んでいるようで……
その真意は語らないまま、水晶は校長が持っているならば安心だからと子供をつれ手ぶらで帰る真理也。
校長に見送られながら外に出ると、おもむろに電話をしだしました。
電話の相手は「友愛(ストーゲ)」となのり、真理也を「狂愛(マニア)」と呼んでいます。
ストーゲはこの町に病魔の影が薄いのは偶然ではないと真理也に報告。
真理也もまたこの町は意図的に病魔の出現を妨げているとその報告に同意し、その動きを早急につぶそうと語り合うのでした。
病魔の出現を妨げている動きをつぶす。
その動きのひとつを既に彼らはつぶしていました。
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鈍のもつサンプリングガン。
ストーゲは仲間である「美愛(エロス)」「遊愛(ルダス)」とともに鈍るの美容室を襲撃し、それを奪い取っていたのです!!
彼らに手ひどくやられたのか、今にも倒れてしまいそうな表情の鈍。
何者なのかと問いかけてみれば、ストーゲはその問いには答えずにこういうのです。
我らはこの地を救いに来たのだ、と!

その頃、見失った校長を探して町を歩いていたハデスは病魔の気配を感じます。
病魔の気配をはらむ人物とは、ほかならぬ真理也。
真理也は校長とだけでなく、ハデスや経一とも学生時代に仲良くしていたようなのですが……
後姿だったせいか、真理也であることに気がつかず声をかけるハデス。
ですが真理也が先にハデスのことに気がつき、
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二人は旧交を温める&病魔の影がちらつくことに関しての話をするために手近な喫茶店に入ることになりました。
真理也が病魔を退治する存在をつぶそうとしていることなど知るはずもないハデスは、自分は病魔を退治できるから、真理也の力になれると語りかけるのです。
そんなハデスの語りかけをほとんど聞かないまま、探していた
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病魔の出現を妨げている存在を一日に二人も見つけることができたと内心ほくそ笑む真理也。
そして彼は「お前も俺が救うべき人間のひとりのようだ」と言いながらハデスを指差し、
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「忘却(オブリビオン)」なる病魔の力を振るったのです!!
確かにハデスの頭を貫いたオブリビオン。
ですがハデスには何のダメージもありません。
……いや、無い様に見えたのです……!
ハデスに振るわれたオブリビオンの能力とは、それによりもたらされる異変とは?
真理也とその仲間たち、「解放団体SICKs」の計画は着々とその針を進め、町は混乱の渦へと巻き込まれるのです!
もちろんそれを黙ってみているはずも無いハデスたち。
ひさしぶりのバトル展開は、今までの中でもっともながく、激しいものになりそうです!!

というわけで、新たな展開を迎える本作。
病魔を身に宿す敵が複数登場し、チームとなって大きな事件を引き起こすという大規模なシリーズとなっています。
しかも単なるバトルではなく、ハデスが戦う理由となっているらしい過去にも踏み込むこととなり、謎多きハデスに関しても様々なことが明らかになりそうな予感も!
バトル、明かされるであろう過去、そしてハデスの異変。
盛りだくさんの本シリーズ、相当な大長編となっていきそう!
これからの展開に目が離せませんね!!

長編シリーズ開幕となった「保健室の死神」第8巻は好評発売中です。
注目どころの多い新シリーズ開幕の今巻。
さりげなくその前の短編で新キャラも登場しておりますので、そちらも忘れずにいてあげてください!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!




保健室の死神 8 (ジャンプコミックス)
集英社
2011-05-02
藍本 松

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