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本日紹介いたしますのはこちら、「友達100人できるかな」第5巻です。
講談社さんのアフタヌーンKCより刊行されました。

作者はとよ田みのる先生。
今までの本作の紹介等は「とよ田みのる」のテーマにてまとめておりますので、宜しければ併せてご覧下さいませ。

さて、紆余曲折あったものの、なんとか順調といえるペースで友人を増やしていっていた直行。
ですが27人もの友達を作ってきたとはいえ、目標の100人まではまだようやく4分の1を過ぎたところでして、まだまだ予断は許さない状態なのですが……

今までどおりに友達を作っていくはずの直行でしたが、ある日ひとつの事件が起こりました。
出し抜けに宇宙に連れて行かれ、さくらを裁く裁判に出廷することになってしまったのです。
まるで
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学級会のようなムードで行われたこの裁判で、さくらがどのような罪に問われているのかといいますと、中立の立場であるべき監視役なのに、あまりにもさくらが直行に肩入れしすぎだ!ということのようです。
さくらはその容疑を全面的に認め、裁判員となる大勢の宇宙人の皆さんも有罪だと判断。
わりと和やかなムードで進んだためいまいち危機感がなかった直行ですが、ここで下される刑は想像を超えた酷いものでした!
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「被告人を無に帰す」。
殺すとかそう言った野蛮な方法ではなく、自分たちがもともとさくらのいなかった並行世界に移動する……という人道的な方法なんだそうです。
が、それは結局のところ殺すのと同じこと……いや、むしろそれよりも酷い処罰でしょう。
直行はそんなのは認められない、と精神を安定させる装置でも抑えきれない思いを露にして反論。
さくらは自分の一存でやったことだから直行に罪はなく、自分は大人しく刑を受け入れる……と、お互いをかばいあいます。
すると裁判長は、これは愛で、愛は何よりも尊いものだから一回だけ許すよ!と意外に簡単に引き下がってくれました。
これでなんとかさくらは無罪放免……というかイエローカードにとどまることに。
二人は再び友達作りの毎日に戻るのでした。

ですがこれで一安心、とは行きません。
しばらくたったあるとき、いきなりあの裁判長が直行の元へ姿を現し、あっという間に例の学級会風裁判所に連れて行かれてしまいました。
もちろんそれは先日のさくらのイエローカードの件。
あの後もさくらはちょっとやりすぎな手助けをしてしまい、再び裁判が開廷されてしまったわけです。
裁判所にやってきた直行は宇宙人に、「この間は熱かったよ!」「泣いたよ!」ともてはやされて大人気。
基本的には友好的な人々ですし、そう酷い結果にはならないかも、という直行の希望はごくあっさり打ち砕かれ、あっという間に有罪→無に帰すという決定がなされてしまうのです!
もう判決は覆らないよ!と念を押されてしまう直行ですが、そこでひとつの提案をします。
今後自分ひとりで残り作らなければならない68人の友達を作る、そうすれば友達作りにさくらの不正が関係ないことがわかるんだから無罪にしてくれ、と言う提案を!

さくらが消えれば直行が友達作り係に任命されたという歴史も消え、苦労することもなくなる……
それなのにわざわざ苦労を背負うような行動をとる直行の行動は理解できませんが、そんな直行が嫌いではないと言い出す裁判長。
もはやさくらの存在を消すスイッチは押されてしまっているが、その効力が発揮される1ヶ月の間に68人の友達を作れたら助けてやろうと言うではありませんか!
ハッキリ言ってあまりにも厳しすぎるスケジュールです。
が、世界を変えるというのはそれだけ困難であるということでもあるのです。
確かに困難すぎるほど困難であることは確かでしょう。
しかし直行はさくらが助かるならばやって見せると大見得を切って見せたのでした!!
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ですがやはりそううまくいくはずもありません。
最初こそ既に友達関係を作れているであろう人物とセットをする、と言う方式でとんとん拍子に友達を増やしていくのですが、それもそんなに多数いるはずもありません。
更にもうクラスメイトにはこれから友達になれるような人物は残っておらず、隣のクラスにまで手を伸ばすのですが、どうしても時間がかかってしまい……
気がつけば残り日数は3日、残りノルマは53人。
もう無理だろうが、すこしでも多く友達を作ろうと奮闘していると、そこでアドバイスをくれたのは同じ境遇にいる椎名でした。
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もうそれはやめたほうがいい、もっと効率のよい方法がある、と!

そして瞬く間に時間は過ぎ、直行の元へ裁判長が迎えにやってきました。
友達の数は変わらず47人。
残り時間は1時間を切り、もはや一刻の猶予もないはず……
はたして直行にもたらされた最後の手段とは!?
もはや地球の運命は関係のない状態になってしまいましたが、それでも直行は友達を100人作れるのでしょうか!?
さくらの、友達の運命は直行の最後の一手にかかっているのです!!
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というわけで、最後の最後に大変なミッションを受け持ってしまうことになった直行。
今までの、時間制限はあるものの比較的じっくり行くことのできる友達作りとは違う、それはもう急がねばならない緊急事態。
地球の運命と同じくらい、一人の友達のために必死になる直行の奮闘は読み手の胸を打つことでしょう!!
思わず熱くなってしまうこの一連のエピソードから、流れるようにエピローグに移行。
こちらも様々な思いが詰め込まれた、涙なくして読めない圧巻のラストとなっているのです!!
もちろん今回紹介したお話のほかに、いつもどおりのお友達作りエピソードも収録。
新たな機能なんかも使用され、思わぬ友達を作ることになります!
恒例のおまけとして描きおろされていた友達ファイルも収録。
読んで驚く最後の一人の友達もばっちり紹介されていますよ!!

最後の最後に大事が待っていた、「友達100人できるかな」最終第5巻は好評発売中です!
100人友達作るのにどれだけ連載するんだろう……と思わせておきつつ、とよ田先生の代表作「ラブロマ」と同じ全5巻で完結となった本作。
多すぎず少なすぎずの巻数ということもあり、だれずに終始新鮮な感動を生み続けてくれた名作といえるのではないでしょうか!
カバー下本体にも、本編を読み終えた後眺めると楽しい気持ちになるイラストが描きおろされていますよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


友達100人できるかな(5) (アフタヌーンKC)
講談社
2011-04-22
とよ田 みのる

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