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本日紹介いたしますのはこちら、「SKET DANCE(スケット・ダンス)」第17巻です。
11年2月に集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行、週刊少年ジャンプにて連載されています。

作者は篠原健太先生。
本作の今までの紹介等は「スケット・ダンス」のテーマでまとめておりますので、よろしければそちらもご覧ください。

さて、スケット団を中心とした学園日常物である本作。
ゆっくりとではありますが時間が流れておりまして、今巻では大きな転換期を迎えることとなるのです。

めずらしく生徒会の仕事をこなしている安形。
どんな風の吹き回しなのかといいますと……3年生である安形(とミチル)の生徒会引退まであと3日に迫っていたからなのです。
次期生徒会長はもう椿に決定しているも同然。
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安形はすべてを椿に、残ったメンバーといずれ入るはずの新メンバーに託すのです。

程なく会長の座につく椿は、いつにもまして俄然やる気を燃やします。
張り切りまくった椿、早速学校のガラスを割ってしまっている生徒を発見。
彼はあとで生徒会室に報告に行く(現場を見られていなければどうだったかはともかく)つもりだったが、今はとにかく急いでいるので勘弁してくれと弁解します。
その男子、何か用事があるのは確かなようで何か怪しげな箱を持っています。
問い詰めて確認してみれば、中は立派なバースデーケーキ。
なんでも担任の先生へのサプライズ誕生パーティーを催しているんだそうで、後はこのケーキの到着を待っている状態なんだとか。
必ず後で生徒会室に行くから今は見逃してくれと言う男子ですが、椿は
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それを断固として拒否。
特例は認められないときっぱり言い切ってしまうのです!!
その時、そこへ安形が姿を現します。
そして何も言わずつかつかと歩き出し、なんと日々の入ったガラスがはめ込まれているドアへ思いっきりドロップキック!!
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ドアを真っ二つに粉砕し、ドアを壊してしまったから始末書を書かせろと椿に迫ったのです!
これでガラスのことはどうでもよくなったと言うことか、男子にその会場へ向かうよう指示する安形。
椿はそんな行動が理解できません。
安形はと言うと、規律をしっかり守る椿の行動もありだとはいいながら、それよりも大事なものがあると思っていると主張。
そして、ボッスンもそうするんじゃないかと呟きました。
先ほどの男子をはじめ、様々な人物に慕われている安形。
そして、あんなですがなんだかんだと皆に信頼を寄せられているボッスン。
そんな数々の事柄を脳裏によぎらせた椿は、自分には欠けているものがあることはわかっていて、新しい会長としてやっていけるか不安なのだと弱気な言葉をこぼすのです。
こんな状態でも真面目一辺倒な椿に対し、安形が返したのは、自分が1年会長をやってこれたのも「みんながいたからだ」と言う含蓄ある一言。
1人でやろうとするな、会長なんて昼寝でもしてればいいんだと笑いながら立ち去っていく会長。
その姿と言葉を見た椿は完全に吹っ切れたようで……
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全校生徒を前にした所信表明で、自分はまだ未熟だから、よりよい学校を作るため皆に協力をして欲しい、と立派な演説をして見せました。
その姿を見届けた安形はすっかり安心し、椿に全てを任せることにしたのです。
が、そんな思いを廻らせながらたそがれていた安形の携帯電話が突然鳴り響きました。
非通知のその電話から聞こえてきたのはなんと、サーヤを預かったと言う誘拐をほのめかす言葉だったのです!
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サーヤをさらったと言うその謎の声、目的はさっぱりわかりませんが、安形にゲームをするように持ち掛けてきました。
お前の首をへし折ってやるぜと高圧的に命令を下してくるその声が提案するゲームとは、指定された各教室にある問題を決められた順序どおりに解いて行けと言う摩訶不思議なもの。
釈然としないにも程がありますが、サーヤを人質に取られているとなれば無視するわけにはいきません。
一つ目の問題に取り掛かってみれば、なんだか物凄く難しくてややこしそうに見えながら、答えは実に簡単なもの。
ですがその答えを窓に貼り付けてある大きな紙にローラーで書かなければならないというおかしな縛りがありまして、そこでまた時間を取られることにイライラを募らせる安形。
問題に正解するたびにおちょくりの電話を入れてきたりする犯人に怒りを抑えきれないながら、とにかくどんどん問題を解いていくしかないのです。

苦心して全ての問題を解いた安形。
すると犯人から電話がかかってきて、妹を帰すからとある場所へくるよう告げられます。
安形がその場所へたどり着いても、サーヤどころか犯人の姿もありません。
その時、呼び出された部屋の窓から今まで自分が書いてきた解答の紙が全て見えることに気が付きます。
そしてその紙の横には、それぞれ思いもよらない人物がいるではないですか!
更にこの時点でようやく安形はその紙に隠されていた事実を知り……
安心して生徒会をされると思っていた安形に突然降りかかった大事件。
この事件、安形の想像を超えた真相が秘められていたのです!!

というわけで、安形が引退するお話が収録された本作。
この展開に連動し、生徒会にも新たなメンバーが入ることとなります。
新たなメンバーも非常に個性的な面子となっておりまして、彼らが中心となったお話もこれから多くなっていくことでしょう!
もちろんこのお話のほかに、いつもどおりの日常ギャグ話なんかも充実。
チュウさんとレミ先生の関係が進展するようなしないようなお話や、サブキャラ同士の意外なカップルが誕生しそうになるお話など、レギュラーメンバー以外の活躍にも注目です!!

時間は流れ、登場人物も入れ替わりはじめてきた「スケット・ダンス」第17巻は好評発売中です。
4月よりTVアニメ放映も予定され、更なる人気獲得も予想される本作。
そんな勢いも合わせ、キャラ入れ替え後も新たな盛り上がりに期待したいところですね!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


SKET DANCE 17 (ジャンプコミックス)
集英社
2011-02-04
篠原 健太

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