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本日紹介いたしますのはこちら、「ウワガキ」第2巻です。
エンターブレインさんのビームコミックスより刊行、Fellows!にて連載されています。

作者は八十八良先生。
本作第1巻の紹介は10年6月28日の記事にて記載しております。
よろしければそちらのほうもご参照いただけますと幸いでございます。

さて、片思いの少女が2人に分裂し、そのわかれたコピーと付き合う(のを目標にする)こととなった安治川。
数ヵ月後この2人は元の1人に戻されるのですが、その際にある決め事が課せられています。
元の少女、千秋はすでに付き合っているとある男性と、その彼氏の記憶だけを欠けさせたコピーの小秋は安治川とうまいこと愛を育んでもらい、その愛の思いの強さが強いほうの気持ちが上書きされると言うものです。
いろいろな事情もあってその不可思議なテスト(?)を受けることにした安治川は成り行き上小秋と同居することに。
一度千秋にふられている安治川ですが、それは彼氏がいるからであって決してもともと嫌いなわけではない千秋=小秋は、その生活の中で徐々にと言うか、けっこう順調にいい関係になって行きます。
一方の千秋も彼氏の佐藤とラブラブやっている様だったのですが、なにやらいきなり雲行きが怪しくなってきて……

いつものように佐藤と同じバイト先に向かった千秋。
ところが店長から突然佐藤がやめてしまったと聞かされました。
あわてて佐藤の携帯に電話をかけてみても、すでに番号が変わってしまっている様子。
千秋は店長から佐藤の住所を聞きだし、バイトを放り出してその住所へ向かうのでした。

その住所にたどり着き、佐藤が住むはずの部屋のインターホンを連打。
一向に出てくる気配はありませんが、構わず連打しているととなりの部屋から住民がうるさくて寝れないぞと飛び出してきました。
ここは大学の男子寮だし部外者立ち入り禁止だし、昼寝中の自分の邪魔だから早く出て行けと言う隣の男ですが、千秋は自分にも引き下がれない理由があると言い張ってインターホン連打をやめません。
その勢いから何かがあったことを察したのか、となりの男性はあきらめてタバコを加えながら千秋が佐藤の彼女なのかと尋ねてきます。
どうもこの男性が佐藤と面識があるらしいことがわかった千秋は佐藤が今どこにいるのか問い詰めるのですが、男から帰ってきたのはおとといくらいに引っ越したという衝撃的な答えでした。
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なんと佐藤は大学を辞めたのだそうで、そうなると必然的にこの大学の寮は引き払わなければならないのだとか。
男性は佐藤がどこへいったのかまで知っている仲ではないとのことで、手がかりを失ってしまった千秋はうつむきながらそこを走り去るしかありません。
そんな暗く沈んだ千秋を見送った男性は部屋に戻り、そのままベランダに出るとそこには佐藤がいるではないですか!
この男性の言葉は、佐藤に頼まれてやってくることが予想されていた千秋をやんわりと返すための狂言だったと言うわけです!
大学を辞めてここを引き払うのは事実で、順番が変わっただけだと語る佐藤。
ちゃんと話したほうがいいんじゃないかと言う隣の男ですが、佐藤は自分なりに考えてこれがベストだと判断したのだといいます。
が、それを否定したのは下の庭から2人の様子を睨みつけていた千秋でした!
千秋は昼寝中だと言うのにタバコを懐に入れていた男の状態に気が付き、お話がうそであることを見破っていたのです。
しっかりと佐藤を見据えて自分の下を突然去ろうとした理由を尋ねる千秋。
ここでお茶を濁しても仕方がないと思ったのか、佐藤はズバッと真相を口に出しました。
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他の女性と付き合うことにした、と。
仕方がないとは口にするものの、千秋の心の中では様々な思いが駆け巡っている様子。
拳を握り締め、一度立ち去ろうとした千秋はもう一度佐藤のほうを振り返り、店長が給料を取りに濃いといっていることを伝達。
そして例の「上書き」のことを脳裏によぎらせ、
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「今までありがとう、さようなら!」と言う言葉を残して今度こそその場を離れたのでした……

その場は涙を見せなかった千秋も、帰り道では溢れる涙を抑えることが出来ません。
ぽろぽろと涙を流しながら歩いていると、前方に楽しげに歩いている安治川と小秋の姿を発見してしまいます。
思わず看板の陰に隠れ、涙を流しながら2人をやり過ごす千秋。
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彼女の愛の強さを示すメーターは、その心のブレを表すかのように急降下するのでした……

自暴自棄になってチャラい人にナンパされるままに連れて行かれたりしちゃう千秋。
いち早くその荒れっぷりを察知した山田によって、色々危ないことには至らなかったのですが、こんな状態の千秋を放っておくことなどできません。
強がる千秋にうまいことたまりこんだものを吐き出させ、心まで和ませて上手にケアする山田。
人心地ついた千秋は山田のほうに向き直り、こんなことを言い出したのです。
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佐藤のコピーは作れるのか、と!!

一方の安治川は母へのプレゼントを買うためにアルバイトをすることに。
短期でがっぽり稼ぐため、辛いらしい宅急便の仕分けのバイトに挑むことにしていました。
その面接にやってきていたのですが、そこへもう1人面接を受ける男性が来ています。
安治川にも気さくに声をかけてくれる好青年のその男性、なんと言う偶然か
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佐藤!!
このとんでもない偶然がこの後の展開をどう左右していくのでしょうか!?
いきなり佐藤のコピーを作らせようとしだした千秋の真意は!?
そして、そんな思い付きが実現してしまうのか!?
物語は新たな局面を迎えます!!

と言うわけで、いきなり愛の強さ対決をするまでもないような状態を迎えてしまう本作。
この時点ではまだ小秋と安治川がきちんと付き合ってはいないものの、そうなるのはもはや時間の問題。
佐藤はと言うと、別の女性と付き合うことになったと言うのがウソではなく、その意中の人が登場して千秋の恋が実ることはないであろう事が決定付けられてしまいます。
この勝負はもはや決まったのかと思いきや、彼氏に関連付けられた記憶がない小秋を、かつて片思いしていた千秋と同じ存在としてあつかっていいのかと安治川が考えてしまうという別方面での問題が生まれるのです。
その上佐藤のコピーを作ろうとしていた千秋、思いもよらない方向でこの戦いを続行することを決意!
この戦いはまだまだ決着とはならなそうです!!

いきなり勝負が決定付けられてしまったかのような展開を迎える「ウワガキ」第2巻は好評発売中。
ですが物語はまだまだ新たな展開が用意されており、すんなりと終わるわけがないのです!!
これからも様々なアレコレが巻き起こるでしょうし、今後もまだまだ目の離せないストーリーが続いていきそうですね!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


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エンターブレイン
八十八 良

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