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本日紹介いたしますのはこちら、「走馬灯株式会社」第3巻です。
双葉社さんのアクションコミックスより刊行、漫画アクションにて不定期連載されています。

作者は菅原敬太先生。
本作の紹介は「走馬灯株式会社」のテーマにてまとめておりますので、ご興味などありましたらご覧下さいませ。

さて、突然現れてはその人物の過去を見せてくれる謎の会社、走馬灯株式会社。
毎回様々な人生を見せてくれる本作ですが、果たして今回はどのような数奇な運命を描くと言うのでしょうか?

今回紹介したいのは第3巻の最初を飾るお話。
タクシー運転手と綺麗なまでにテンプレなクズの意外すぎる接点を描いた物語となっています。

山道を走る一台のタクシー。
乗っているのは運転手のおっさんと、絵に描いたようなチーマー(死語?)風の男です。
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何やら男は仲間に呼び出されているようで、運転手に急げ急げと命令を繰り返していました。
その間もずっと呼び出した相手らしき人物としゃべっているのですが、なんだか女性に酷いことをしたり、非合法なお薬を持っていることを匂わせていたりと、明らかに犯罪の香りを漂わせております。
こういうことをされると困ってしまうのは運転手。
1対1と言う都合上、下手に注意したり警察に突き出したりすることもできず、かといって聞いてないフリをするのも刺激してしまいかねず……なんとかうまいことはぐらかしつつ、さっさと目的地に送り届けることを決意するのでした。

ですがこんな時に限って起こるのが予期せぬトラブル。
いきなりエンストしてしまい、車が動かなくなってしまいました。
ふざけんな、金なんてはらわねえぞと毒づきながらどこかへとフラフラ立ち去ってしまう男。
お小水だそうで、とにかくこれで落ち着いて修理ができると一息つくおっさん。
待っている人は誰もいないが、それでもさっさと仕事を終えて家に帰りたいとぼやきながら修理を終えるのですが、待てど暮らせど男が帰ってきません。
危ない話もしていたし、おいていってしまおうか?と言う考えもよぎりますが、真面目一徹にやってきた自分がお客さんをないがしろにするわけにはいかないと思い直し、男を捜しにいくのでした。

すると現れたのは、あの走馬灯株式会社。
突然現れた施設に戸惑っていると、いつものように神沼が現れ、おっさんを中へと促します。
あの男も中にいるよ、と告げて。

通された部屋に行ってみれば、あの男は酒をかっくらいながらDVDを見てました。
何でも排尿にいそしんでいたら声をかけられたんだそうで、今まで急いでいたのが嘘のように満面の笑顔を浮かべています。
この走馬灯株式会社のウリである、自分の過去の映像が見られると言うことが楽しくてしょうがないようなのです。
おっさんに見ろ見ろと自分の過去映像を見せ付ける男。
当然男の過去が映されていると言うことなどわかるはずもなく、おっさんは戸惑うばかりです。
ですがそこで神沼がおっさんを別室に案内。
おっさんも自分の映像を見ることになるのでした。

いつもしっかりと掴んでいなければならなかった物からあっさりと手を離してしまい、数々の大切なものを失ってきた自分の人生。
長年連れ添ってきた妻とも別れ、娘もまた母親が不安定だからとそちらについて行ってしまった。
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そんな自分の人生を見直すことに苦痛とむなしさしか感じなかったおっさんは早々に席を立ち、再びあの男を部屋まで迎えに行きます。
すると男の過去映像は、なんか元カノと合体しているところに差し掛かっておりました!
たまらず目を背けるおっさんですが、男はこれを見てなんだかよからぬことを思いついた様子。
すぐ済むから映像見てろよと言い残してどこかへと消えていってしまったのでした。

いやいやながら男の映像を見ていると、強盗や強姦といった犯罪の様子がドンドンと映し出されていきます。
オマケに暴行を加えて金を巻き上げた男を勢いあまって殺してしまっているではないですか!
さらに運悪くその場に通りがかった女性がおり、その可愛そうな女性は男とその仲間たちに襲われ、散々乱暴をされた挙句に殺されてしまったのです!
そしてあろうことかそのかわいそうな女性とは、
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かつておっさんが別れた愛娘その人だったのです……!

男はと言うと、
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ムラムラ来て神沼さんに襲い掛かっていました!
ですが得体の知れない会社の主任をやっているだけあり、その実力まで得体の知れないものを持っています。
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謎の関節技をバッチリ決め、あっさりと男を撃退しておりました。
捨て台詞を残して去っていく男。
帰るから車を出せと言いながら部屋に戻ると、そこにはもうおっさんの姿はありません。
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……男の背後に立っているのですから!!
おっさんは怒りのまま男を手にかけてしまうのでしょうか?
あるいはうまく捕らえ、警察に突き出すことができるのでしょうか?
良くも悪くもその後の人生の転機となる走馬灯株式会社との出会いは、この2人にどんな運命をもたらすのでしょうか!

と言うわけで、初っ端からグッドともバッドとも取れる後味の物語で幕を開ける今巻。
相変わらず今回も、悪人が自業自得なさだめを迎えるお話に加え、残酷な真実を知らされながらも希望を見せてくれるお話が紡がれます。
かと思えば悲劇と見せかけてファンタジックな結末を迎えるお話なども用意されており、様々なお話を楽しむことが出来るのです。
多くの話が前後編の2話構成で作られているため、一話完結メインの頃よりも複雑なストーリーを描くことができるようになっており、バリエーションも豊富に。
これからもあっと驚かされる展開のお話が期待できそうですね!

不可思議な運命をもたらす会社、「走馬灯株式会社」第3巻は好評発売中です!
ホラーでなく、サスペンスとも言い切れない不可思議な味わいが楽しめる本作。
呼んで見なければわからない独特な味わいを、自身の目で確認してみてはいかがでしょうか!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


走馬灯株式会社(3) (アクションコミックス)
双葉社
2011-01-28
菅原 敬太

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