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本日紹介いたしますのはこちら、「藤子・F・不二雄大全集 モッコロくん/4じげんぼうPポコ/パパは天さい! ほか」です。
小学館さんより刊行されました。

好評刊行中の本大全集の紹介は、「藤子・F・不二雄」のテーマにてまとめておりますので、よろしければそちらもご参照くださいませ。

さて、本作は「めばえ」誌から「小学二年生」誌あたりの年代を狙った幼年向けの作品を6作品集め、カラーを再現しつつ掲載した一冊となっています。
さすがに超低年齢向けな「ぞうくんとりすちゃん」はともかく、それ以外はどれも大人でも楽しめる作品になっております!

最初に掲載されているのは「モッコロくん」。
いわゆるドラえもんタイプの人間外生物居候日常ものです。
ただこの作品のドラえもんポジションに当たる、モッコロくんと言うのは……虫です。
作中に特別な説明がないまま終わっているため、どうも虫型宇宙人とか地底生物とかじゃなく、リアルで虫のようです。
気になる能力は基本的に二つ。
虫と会話できることと、物体を小さくしたり大きくしたりできると言うものです。
そんな彼と一緒に虫と戯れたり虫と遊んだりするのですが、冷静に考えると恐ろしい
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巨大化芋虫に囲まれる風景などが多くあり、正直俺のところには来て欲しくないかも……!
後半になるとねたが尽きたのか、はたまた路線をちょっと変えようと思ったのか、「むし歯虫」「お金虫」「なき虫・おこり虫・わらい虫」という実在しない虫が登場。
でもモッコロくんはバッチリ対応します。
虫も新たな文化を受け入れなければやっていけない時代なんでしょうかね……

2番目に掲載されているのは「4じげんぼうPポコ」。
こちらも同じくドラタイプの漫画で、ドラ役のPポコの特技は変身することです。
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変身した後は声色や能力までコピーできるのですが、痛さとか苦しさは感じるようで、万能ではありません。
最初は「ピーポコとしか声を発さなかった彼、すぐ言葉を覚えて話し出します!
そのほか主人公の少年におてんばなお姉さんがいるなど、設定的な珍しさもあるのですが、何よりこういった幼年向け作品には珍しくきちんと最終回が存在していることに注目したいところ。
低年齢層向けと言うことで非常にあっさりとしている上、結局正体は明かされませんでしたけど!
なにものなんだ、Pポコ!

3番目は「ぞうくんとりすちゃん」。
こちらは完全に赤ちゃん卒業したかな?といった年代を狙ったもののようで、一切せりふがありません。
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但し書きが付いており、ぞうとりすにお子様の好きな名前をつけて、絵を見ながら何をしているのかお話してあげよう、という企画なのです。
そんなわけで奇抜な仕掛けやアイデアはなく、ぞうくんとりすちゃんがお友達と仲良くしているだけの絵本的な作品となっており、F先生作品中でもとりわけ珍しいものとなっているのです!

続いては「つくるくん」。
こちらは自分で秘密道具的なものを作ると言うキテレツ系のお話ですが、主人公はなんか……未就学児です!
しかもキテレツ大百科のような発明をもたらすお助けアイテムもなく、完全に独力!!
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そんなF先生史上トップクラスの能力を持つ主人公が、ガールフレンドと遊んで暮らすと言う……超絶勝ち組のお話となっております!

そして「パン太くん」。
この作品もなかなか特殊な作品で、「べんきょうまんが」と銘打たれております。
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その名のとおり「かぜのひみつ」「影のひみつ」と言った様々なことをわかりやすく簡単に解説する漫画なのですが、最大の注目点は全4話中の第1話目以外すべてが違う漫画家によって作画がされていること!
永田竹丸・しのだひでお・松山しげる先生と、当時児童漫画界で活躍されていた先生方が持ち回りで描かれているのです!
登場キャラが全て動物の擬人化キャラと言うことでそれほど見た目は変わらないのですが、各話の微妙な作画の違いなんかにも注目してみると面白いかもしれません!

しんがりを飾るのは「パパは天さい!」。
こちらもキテレツ系のお話で、今巻に収録されている作品の中では一番古い作品となっています。
ですが個人的にはこの作品が今巻中一番面白かったです!
作品の形としては、頼りないパパの凄い発明をしっかりものの息子がフォローすると言う「きゃぷてんボン」に近いものなのですが、こちらはヒーローモノ的な面はなしでひたすら日常ものに終始しています。
そしてこの作品では「きゃぷてんボン」にも見られたパパと子供の立場逆転が一層顕著に描かれていまして、
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犬を拾ってきてこっそり飼おうとする……と言う、子供がやるようなことをパパがやるシーンなどは思わずクスリと来てしまうことでしょう!
そんな子どもっぽすぎるパパですが、子供を思う気持ちはきちんと持ち合わせておりまして、子供のために奮闘する姿も見せてくれます。
子を思う親の姿に加え、そしてあのダメな子がこんなに成長して……と言うような感情をも湧きあがらせてくれる、不思議な感動も味わえるのです!!

6作品収録と言うことで、特別資料室のほうも大充実。
こちらでは基本的に各誌に掲載時の企画ページが掲載されているわけですが、今回はむしろ本編とも言えるパン太くんの学習ページが掲載。
なんでもパン太くん、そもそもが「なぜなに学習百科」のナビゲートキャラとして考案されたんだそうで、そのなぜなに百科のほうに描かれた「パン太くん」を見る事ができるのです!
さらに、謎のまま現われ謎のまま帰っていったPポコの正体が明記された設定資料も収録!!
一言でサラリと書かれている、その超意外な出身地は考えれば考えるほど謎!
底知れないぜ、Pポコ!!

豪華6作品カラー完全再現で収録、「藤子・F・不二雄大全集 モッコロくん/4じげんぼうPポコ/パパは天さい! ほか」は好評発売中です!
単行本初収録作品も多く含む本作。
低年齢向けの作品と侮ってはならない、相も変らぬ高クオリティ作品集となっていますよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


藤子・F・不二雄大全集 モッコロくん/4じげんぼうPポコ/パパは天さい!ほか
小学館
2011-01-25
藤子・F・不二雄

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