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本日紹介いたしますのはこちら、「陣内流柔術流浪伝 真島、爆ぜる!!」第5巻です。
日本文芸社さんのニチブン・コミックスより刊行、週刊漫画ゴラクにて連載されています。

作者はにわのまこと先生。
にわの先生の他作品は「にわのまこと」のテーマにて紹介をまとめておりますので、そちらもご覧くださいますと幸いでございます。

さて、失われていた記憶を求め、退行催眠で過去をたどっていた真島。
その記憶の中で、ようやく敵のボスに近い人物と出会ったと思った矢先のこと。
突然真島の精神世界の中に、その記憶を封じた「クリエイター」があらわれてそれ以上の詮索を封じてしまったのでした。

汗だくで目覚めた真島は、結局自分が誰一人救えなかったことに悔しさを隠し切れません。
現実ではうなされながら精神科医の質問に答えていたらしく、様子を見守っていた三浦達もその過去の出来事をしっかり理解出来たようです。
そしてその様子を記録したデータを渡される真島。
自分で改めてその催眠の施術を見ることで何か思い出すきっかけになるかもしれない、と言うことだそうで。
家に帰ろうとする真島ですが、その前に三浦や取材に来ていた記者にこのことはしばらく伏せて置いてくれと頼みます。
それは野々宮が死んでいるかもしれない、というショッキングな事実を美沙に知られたくなかった為です。
ところがその美沙がいきなり部屋に入ってくるではないですか。
なんと彼女、三浦に事情を聞かされていた友人からこの施術をすることを又聞きし、様子を身に来ていたのでした。
しかも出入り口のすぐ近くに立っていて、今までのアレコレを全て聞いてしまっています。
それでは仕方ないと開き直った真島、事情を話そうと美沙を連れて2人きりで公園に向かうのでした。

真島と2人きりだというのに、美沙は野々宮は昔から優しくていつも自分を見守ってくれていたと頬を赤らめながら話します。
真島はというと、自分だってずっと守ってきたつもりだという言葉を飲み込みつつ、野々宮は男だと美沙の賛辞に同意。
そして野々宮は最後まで武人だった、必ずまだ生きていると美沙に語ります。
今までの真島ならここで励まして終わりだったでしょう。
ですがいろいろあって変にテンションがあがったのか、真島は物凄い変なタイミングで
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美沙が好きだと告白しちゃいました!
全部片付けて野々宮を連れてきたら、その時あいつか自分かを決めてくれ!と告白を締める真島。
「すっとばす」から長きに渡る恋模様の決着も見えてきた……と思いきや。
なんと美沙はあっさりと真島にゴメンと謝罪!
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そして野々宮が死ぬまで一緒にいたい存在だと気がついたと宣言したのです!
なんと真島、主役なのにヒロインに振られちゃいました!!
しかも前作から考えれば15年越しの想いを、別に話のオチでもクライマックスと言うわけでもない微妙な段階で!!

傷心の真島はその吹き零れるようなやり場のない怒りを修行にぶつけまくります。
美沙以外のことで真島の頭によぎるのは、催眠で思い出したどぶろーの「お前にとっての陣内流はここまでで十分」と言う言葉。
これまで以上に強くならなければならない真島は、陣内流にまだ先があることを匂わせるこのせりふが気になってしょうがありません。
美沙のことも含めて思い悩む真島ですが、そこへ彼をサポートしてくれている玉本がやってきました。
すっかり(読者も?)わすれてしまっていましたが、実は借家だった陣内流の道場は立ち退き命令が出ており、今日がその引越しの日だったのです。
一通り荷物をトラックに詰め込んで送り出し、最後に道場に残ったのは真島と三浦。
この2人だけで、誰にも見せるわけには行かない大切なものを最後に運び出そうというわけです。
それはどぶろーが残していった、陣内流柔術の伝書!
真島が消え、どぶろーも消えた当時、三浦は争いの種にもなりかねないそれを一まとめにして屋根裏に封印したのだそうです。
数年ぶりに伝書のある屋根裏に入る三浦。
ですが
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どこを見ても伝書がないではないですか!
湿気やねずみなどを心配し、厳重に梱包して部屋とつながっている出入り口からすぐ手の届くところにおいてあったはずの伝書。
自分以外誰も知らず、封印後一度も出していないはずのそれがなくなったとなれば、考えられる可能性はひとつ。
盗まれたとしか考えられません!
過ぎるそんな考えに顔を青くする真島。
ですがその直後、突然外に気配を感じて窓を開け、身を乗り出しました!
その視線の先には
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怪しげな男が1人。
真島と目があったかと思うと、その男は踵を返してその場を立ち去ろうとします。
確証は一切ありませんが、怪しいのは確か。
すかさず追いますが、その男は相当な実力者なようで、瞬く間に真島の腕を取って壁へと押さえ込んでしまうのです!
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果たしてこの男は何者なのか!?
今まで見たことのない技術を見せ付けるこの男の使う格闘技の正体は!?
そして陣内流の先を知る手がかりとなるであろう伝書の行方は!?
真島の戦いはまだまだ先が見えません!

と言うわけで、いよいよ完全に現代に戻って話が進み始めた本作。
今巻では突如として現れた男の正体や、伝書の行方などの気になる点が多く登場。
ですが一番びっくりしたのはやっぱり恋破れた真島ではないでしょうか!
主人公とヒロインが結ばれないだけならば飛びぬけて珍しくはありませんが、それがまさか続編モノの中盤(序盤の可能性も……)で行われてしまうとは……
「すっとばす」連載開始時にはそりゃもう惚れっぽい男だった真島だけに、女性の存在は欠かせないところ。
新たなヒロインの登場となるのか、まさかの再どんでん返しとなるのか……
真島君にはめげずにがんばってほしいところです!
本来のメインであるバトルのほうも、謎の男だけでなく格闘大会のBraVeも忘れてはいけいところ。
こっちも謎なマスクマン戦士が登場し、人は乱起こしてくれそうです!
……凄く正体が野々宮な気がするのは……俺だけでしょうか……
ともかく、伝書探し、謎男×2、BraVe、野々宮&どぶろーの行方、空白の過去などなどが同時に進行し、どこから解決していくのか、どこがリンクしているのか……と、興味深いところ!
これからも目が離せない状態が続きそうですね!

やっと現代に話が戻った「陣内流柔術流浪伝 真島、爆ぜる!!」第5巻は好評発売中です!
失われた過去の一部が判明しても、むしろ逆に謎が増えてしまっている本作。
本格的に舞台が現代に戻った事ですし、これからはきっと謎がどんどん解明されていくはず!
そのときを真島の恋の行く末とともに待つこととしましょうか!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!


陣内流柔術流浪伝真島、爆ぜる!! 5巻 (ニチブンコミックス)
日本文芸社
2010-12-27
にわの まこと

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