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本日紹介いたしますのはこちら、「団地ともお」第17巻です。
小学館さんのビッグコミックスより刊行、週刊ビッグコミックスピリッツにて連載されています。

作者は小田扉先生。
小田先生の作品は「小田扉」のテーマにて紹介をまとめていますので、よろしければご覧くださいませ。

なんでもありのバーリトゥード日常漫画である本作。
今巻ではちょっといい話的な内容の物語が多めに収録されています。
ですが今日はその線を外し、オカルト要素の入ったホラー風味のんき話、「怪物は倒そうぜともお」を紹介したいと思います!

学校の授業で、旅行の思い出をテーマにした作文を読み上げることとなったともお。
ですがそのタイトルは、「キメラと俺」と言う珍妙なものでした。
日常会話でキメラが出ることなんて、某有名竜探しRPGか某錬金術兄弟漫画の世界でなければなかなかないでしょう。
すかさず先生から突っ込まれるともおですが、あっさりとこれは旅行の思い出だとサラリとスルー。
そのまま作文を読み続けるのでした。

珍しく父親を加えた木下家フルメンバーで旅行に行ったともお。
あじさい園であじさいやらカタツムリやらを眺め、さらにお土産に落雁まで買ってもらってご満悦です。
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ひとしきり楽しんだ後、旅館に帰る道中に扉が開いたままになっている祠を発見。
その中にあったなんかぐるぐる巻きになっているような石を見たともお、面白い石だと思い、それ以外には何も考えずそれを持ち帰っちゃうのでした。

旅館でひとっぷろ浴びて部屋に帰る最中、どうも旅館じゅうにナメクジやらカタツムリやらが多く這っている事に気が付く姉。
いつもならそういうどうでもよさげなことこそいち早く気が付きそうなともおですが、彼の頭はさっきのぐるぐる石を風呂に忘れてきたことで一杯になっていました。
その時、その風呂場から悲鳴が聞こえてきます。
聞きつけた従業員が風呂場に向かうと、風呂場のお湯がかれているではないですか!
そしてその湯のない湯船には、例のぐるぐる石が残されていたのです!

事情を聞いたのか、従業員の方々が木下家の部屋で石についてのもろもろを説明してくれることになりました。
先代と呼ばれる爺さんが、おもむろにぐるぐる石に水をかけると、見る見るとその石に水が吸収されていきます。
この石は無限に水を吸収する力があるそうで、この力によって祠にいる怪物「キメラ様」を封印していたのだとか。
その戒めが解かれた今、キメラ様はその石を求めてここへ向かっているはずとのことで、早くもとの祠へ石を帰さねばならないとのこと。
のんびり事情を説明なんてしてていいのかと怯えるともおの父ですが、どうもそのキメラ様は巨大なナメクジとカタツムリの合成体だそうで……
要するに単なるでかいカタツムリのようなもので、メチャクチャ足が遅いから大丈夫みたいです。

キメラ様は配下のカタツムリを放って石を取り返しに来るのですが、感想に弱いカタツムリの皆さんでは石を持っていくことは出来ません。
祠へ向かう道中、先代のじいさんはこの石を持っていればカタツムリは近づけないし、そもそも雨でも降らなければ早々大勢は出てこないと余裕を見せます。
ですが言ってる側から雨が降り、しかも慌てた爺さんが石を落としてしまいました。
雨が降ればナメクジやカタツムリが元気になってしまう!とのことで、命の危険はなそさうですが気分は悪いので近くにあった小屋に逃げ込むことになりました。
ですが小屋は古いもので、
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割れた窓ガラスなどからモリモリカタツムリたちが侵入してきます。
じいさんは慌てずに、こんなこともあろうかと思っていたと懐から塩を取り出しました。
ところが昨日ゆで卵を食べまくったせいで塩の瓶は空っぽ!
もうだめだ!カタツムリにたかられるしかない!と思っていたその時、ともおが持ち込んでいたアイテムが救世主となるのです!
取りいだしたりますのは昨日買った落雁。
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それを粉々に砕き、それで結界を作ってカタツムリの入れないゾーンを作り上げたのでした!
まさか落雁のあの圧倒的水分の奪いっぷりがこのような形で役立つとは……!

やがて雨は上がり、カタツムリが姿を消したのを見計らって外に出て石を拾う一同。
祠の前までやってくると、祠から数メートルくらいのところでゆっくり這っているでっかいカタツムリがいました。
一日かけてこのくらいしか進めないキメラ様を足蹴にまでするともお。
でかいカタツムリと言うだけでキモさマックスですが……さすがともお、容赦なし!
その蛮勇を拳でいさめた爺さんが例の石を祠に戻すとキメラ様は普通のカタツムリのサイズに縮小。
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これですべてが元通り、一件落着!
木下家はトラブルをおさめ、胸のつかえが取れた状態で帰宅したのでした。

……で。
後日、ともおはそのキメラ様だというカタツムリを学校に持ってきてしたり顔をするのでしたとさ。

と言うわけで、人外のモンスターを蹴りで追い詰めるエピソードが楽しめる本作。
この他、ともおを誤魔化すためにいろいろなことを存在しない小人のせいにするという姉ちゃんの腹黒さが明かされるエピソードや、団地のそこかしこに設置された謎の石碑を追うお話、生来のズボラさゆえ生き物係のしたい処理を任されてしまったともおが意外すぎる真摯さを見せる物語などなど、今巻もやっぱり多種多様な物語が収録されています。
今巻では先ほど書いたようにちょっといい話系が多いのですが、そのせいもあってともおのいいヤツぶりが顕著に表現。
いつもとは違う形で目立っているのです!
その代償(?)か、いつものようなただひたすらにともおが馬鹿なお話は少なめになっていますが、たまにはこういうしっとり目にまとまった一冊もよろしいのではないでしょうか!
勿論そこかしこでともおのバカッぷりは発揮されてますので、笑いを求めている方もご安心くださいませ!

ともおのナイスガイぶりが存分に堪能できる「団地ともお」第17巻は全国書店にて発売中です!
小学生のあほさをベースに様々な要素をミックスした本作。
懐の広さが印象的な小田先生ですが、ただいまジャンプSQで連載されている「しょんぼり温泉」も12月29日に発売予定となっております!
そちらと併せてグッズプレゼント企画も行われておりますので、しょんぼりのほうで小田先生を知った方もこれを機会に読んでみてはいかがでしょうか!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


団地ともお 17 (ビッグコミックス)
小学館
2010-12-25
小田 扉

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