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本日紹介いたしますのはこちら、「百舌谷さん逆上する」第5巻です。
講談社さんのアフタヌーンKCより刊行、アフタヌーンにて連載されています。

作者は篠房六郎先生。
本作のいままでの紹介は「百舌谷さん逆上する」のテーマにてまとめておりますので、宜しければそちらも見てやって下さいませ。

さて、委員長の思惑とか百舌谷さんの難しい心情とかがいろいろ絡み合って大変な事態になった運動会。
とはいえ結局のところ誰も(一生懸命打ち込んでいたモブ女子の方々意外)傷つかずに無事終わったと言う見方もできる結果はヨシとすべきところでしょう!
ですが樺島はマッスルイケメンになって百舌谷さんのハートをゲットすると言うなんだかアレな暴走を続けており、なんだかまだまだ騒動は続きそうです!

委員長は悩んでおりました。
それはツンデレという病気のため気を使っている周囲を気にもかけず、ずーっと我関せずと言った様な態度を取る百舌谷さんがどうにも許すことが出来ないということ。
そんな悩みを抱えながらふと窓から景色を眺めていると、そこには中庭で百舌谷さんの靴を池に沈めたり踏みにじったりしているいじめっ子女子トリオの姿が見えました。
本来なら注意せねばならないところですが、一度いじめ的な目に会えば懲りて態度を改めたかもなどといった大義名分を思いついた委員長はあえてスルー。
さぁどうするとばかりに普通に下校する振りをして下駄箱での百舌谷さんを監視するのでした。
で、その百舌谷さん。
靴がぐっしゃぐっしょだったことに気が付いたかと思うと、
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超迫力の笑顔を浮かべるではないですか!
その迫力に委員長は正直恐怖を感じ、どこからともなくスペアの靴を取り出して帰る彼女を見送ることしか出来ないのでした。

そんな委員長のうちに、海外の仕事から久々に帰ってきた報道記者の父親が帰ってきました。
なんでも父親はかつて百舌谷さんの取材をしたことがあるそうで、ここぞとばかりに委員長は酒を勧めてべろべろに酔わせ、そのときの様子を語ってもらうことに成功します。
するとその過去の百舌谷さん、今の百舌谷さんからはちょっと想像しづらい恐ろしいことをしでかしたのだそうです!!

取材することで同じ病気の子供達を救いたい。
そんな動機で始められたこの取材。
百舌谷さんは絵に描いたような美少女な上協力的で、取材はそりゃもうスムーズに終わりそうでした。
ですがこのままでは彼女のプロモーションビデオをとってるようなものだと納得いかない委員長の父は取材を続行し、今度は学校内の様子に密着することにしたのでした。
学校も協力的だったものの、なぜか担任教師だけ浮かない表情。
それは彼女の本性を思い知らされていたがゆえの顔だったのでしょう。
事実凄まじい大事件勃発することになってしまいました。
学校の父母参観の日。
百舌谷さんのクラスは道徳の授業で、百舌谷さんはその授業で使う学級新聞を各クラスメイトに配っていました。
ですが配り終えたかと思うと参観日だと言うのにそのままトイレだと言って教室を出て行ってしまいます。
なかなか百舌谷さんが帰ってこない中、配った学級新聞をクラスのみんなが読み終えた頃
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クラス中で大喧嘩が起こってしまったのです!
そして百舌谷さんはその様子を、教室が見える校舎の屋上で
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薄笑いのような表情を浮かべつつ眺めているではないですか!
それに気が付いた委員長父は慌てて百舌谷さんの元へダッシュ。
百舌谷さんがあの大騒動の引き金を引いたことに感づいた委員長父君がやったのかと問いかけるのですが、百舌谷さんはあっさりと認めたうえネタ晴らし。
クラスのみんなに配った学級新聞には配られた人物が読むべき場所……恐らくはクラスの誰かがやったかわからない、いやなことがわかるような部分に赤線が引いてあったこと。
そしてニードフル・シングスという、報酬をちらつかせていたずらを働かせると言うことを様々な人物に行わせ、町を崩壊させる……といった小説の存在を。
更に百舌谷さんは密かに手を回し、PTAやらのお偉方が来る学校のPRビデオを自分がいじめられている様子を録画したものにすり替え、クラスどころか学校全体を混乱に陥れたのです!!

そんな大事件も百舌谷さんの血縁である超大物の根回しで取材テープなんかも回収されて闇の中へ。
今そこにある恐怖をほかならぬ父から聞かされた委員長は驚愕するしかないのでしたとさ。

こんなドギツイ事件を聞かされては委員長も放っては置けません。
……いじめっ子のほうを、です。
人気のないところでいじめっ子リーダーに説明し、いじめんのやめといたらとアドバイスした委員長。
これで起こるべき大事件は未然に回避できた……のですが、なんだか都合いいところだけ聞いていた担任の先生がいじめ撲滅の為に動いていたと思い込み、委員長を大絶賛。
更にその絶賛を職員室に仕掛けた盗聴器で聞いてしまった百舌谷さんはまた複雑です。
委員長と2人きりになったタイミングで、敵なのか味方なのかはっきりしろと問い詰めたかと思うと、
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別にあんたがなにをしようが感謝なんてしないんだからねっ!!とテンプレのようなツンデレを発揮してどっかいっちゃうのでした。
そんな様子を見た委員長もまた妙な勘違いをしてしまいます。
百舌谷さんの弱点はむしろ、徹底して優しく親切にすることで、慣れない人の温かさに戸惑い混乱して自滅するに違いない!と考えたのです!
それから委員長とそのお友達達による、百舌谷さん超ちやほや大作戦が始まるのでした!!

と言うわけでなんだか妙な方向に進んでいく百舌谷さんVS委員長。
非常に先が気になるところですが、それはこの構図だけではありません。
なんだかモテ期が来たと勘違いして自分をイケメンだと思い込んで変のほうへつっぱしっていく樺島。
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不意に現れた妙なキャラの女に迫られてしまう竜田兄。
その女をなんか操っている、過去百舌谷さんと何かあったらしい黒い服の少女。
そして樺島の弟を救おうと株で大金を稼ごうとしている中、とある衝撃の事実に気づいてしまう百舌谷さん……
様々な事件、出来事が連続して巻き起こる本作ですが、今巻後半の急展開もまた怒涛の事件が連続!
目を離す暇もない激動の展開に、もう我慢できない状態必死ですよ!!

またまた1冊にコレでもかと内容の詰め込まれた「百舌谷さん逆上する」第5巻は好評発売中です!
シリアスと思えばギャグ、ギャグと思えばシリアス、適度に萌え要素も取り込まれた贅沢な本作。
文字数が多く、絵も丁寧に描きこまれているのでぱっと見とっつきずらそうな印象を受けがちですが、それゆえに中身の濃さはガチ!
それでいて無駄な出来事なんかはなく、読みがいのある作品になっていますよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


百舌谷さん逆上する(5) (アフタヌーンKC)
講談社
2010-09-22
篠房 六郎

ユーザレビュー:
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