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本日紹介いたしますのはこちら、「真マジンガーZERO」第3巻です。
秋田書店さんのチャンピオンREDコミックスより刊行、チャンピオンREDより刊行されました。

作者は原作が永井豪先生、脚本・作画が田畑由秋、余湖結輝の両先生です。
田畑・余湖両先生や本作の今までの紹介等は「田畑由秋・余湖結輝」のテーマにてまとめておりますので、宜しければそちらもご覧くださいませ。

さて、第2巻では第1巻での超絶ハードな展開から一転、ミネルバXと甲児とさやかのラブコメ的なお話が繰り広げられました。
こここそが長らく捜し求めてきた滅亡から逃れられる理想の世界かも知れない。
ミネルバはそう考えるのですが……

自身がDr.ヘルに作られたスーパーロボットだという事実が衆人に知れ渡ったにもかかわらず、温かく迎えられたミネルバ。
その後も平和な日々が続きました。
そんなある日、マジンガーZ生誕1周年まつりなるものが盛大に催され、一同はそれに参加することになりました。
大勢の観客の中、ゲストとして降り立つマジンガーと甲児。
大歓声で温かく迎えられるマジンガーの姿を見て、ミネルバはこの世界で繰り返す終焉の運命に終止符を打つ、と決意を固めるのでした。

そんな時、「マジン大戦」と銘打たれたドキュメンタリームービーの放映が始まります。
よくわからないままミネルバはそれを見続けるのですが、そのムービーには驚くべき事実がきざみこまれていたのです!

ムービーはDr.ヘルが世界に向けて宣戦布告するところから始まります。
世界征服を宣言するDr.ヘル、その宣言は生放送で全世界に放送されていたのですが、その宣言していた場所はなんと米国大統領執務室!!
当然いきなりの無礼な訪問者に色めきたつ大統領&SP。
いっせいに銃の照準を向けますが、ヘルは一瞬で距離をつめ、大統領のゴールデンボールを鷲掴みにしてしまったではないですか!!
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そして漢なら世界征服!となんかギャグ漫画みたいな主張をしつつ大統領の大事なボールを握りつぶし、さらにSPたちを一網打尽に!
そのままやって来た機械獣の手のひらに乗り、本拠地である移動要塞へと帰還して行ったのでした。

ヘルが帰還したといっても、アメリカを含めた世界各国では機械獣が大暴れしていました。
世界各地の主要な大都市はほとんど壊滅。
ワシントンD.C.も火の海になってしまい、怒りに燃えた大統領はアメリカの全ての兵器をヘルの移動要塞へ照準をセット。
そしてありったけの核ミサイルを移動要塞へ向けて発射したのです!!
流石に多数の核ミサイルが直撃すれば移動要塞といえどただではすまないはず。
ですが、ヘルにはの手には科学の常識を超えた超兵器が握られていたことまで予想できたものはいませんでした。
あらゆる機械を自由自在に操る、バードスの杖。
ハイテク化され、ほとんど機械によって制御されている最新兵器はいっせいに反逆の徒となり、守るべき祖国へと攻撃を仕掛けてきます。
……核ミサイルもまた、その例外ではなく……
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世界はあっという間にほとんどヘルの手中に収まってしまったのです……

そんな絶望の中、ただ一機バードスの杖を受け付けず、強大な力を持つ機械獣を圧倒するロボットがいました。
それこそ兜十蔵が作り上げたスーパーロボット、マジンガーZ!!
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それに乗り込んだ甲児はヘルの野望を打ち砕くために戦うことを宣言し、機械獣を次々に打ち倒して言ったのでした!

これにてめでたしめでたし……というわけではなく、ここからがマジン大戦の本編!
マジンガーZがいくら奮闘したとしても、たった一機で世界全てを救えるはずもなく……
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ヘルの侵攻からわずか10日で人類は50億人も命を奪われてしまっていたのです!!
これはマジンガーが暴走した世界とほとんど変わらない死者数で、ミネルバはこの事実にショックを隠しきれません。
なにせその時点でヘルに降伏していない国は日本ただ一国。
降伏した国の住民もヘルに命を蹂躙されていて、人類ははほぼ滅亡状態なのですから。
そんな中、ヘルの手を逃れた人々が、人の手によって操縦する旧式の戦闘機や戦艦にのって世界中から日本へと集結していました。
残された戦力を結集し、ヘルへ最後の決戦を望むために!
もちろん最終決戦だけあり、切り札も用意されています。
光子力電磁砲を装備したミリオンα12機、ルストハリケーンを装備したバイオンβを36機、ブレストファイヤーを装備したダイオンγを108機、そしてマジンガーZとビューナスAを加えたマジンガー軍団を作り上げていたのです!
ですがヘルの軍勢は約100万。
それはまだ普通の戦闘機などで相手をできるとしても、一機で一国を滅ぼすほどの力を持つ機械獣が約1000機いるのです。
戦争のセオリーから考えれば、敵勢力の10分の1にも満たない人類側に勝ち目などあるはずもありません。
終結した首脳たちの中には降伏したほうがいいのではないかと言い出すものまで現れます。
ですがそこで甲児が、すでに交渉に当たった各国首脳が殺されるか行方不明になっている、ヘルによる虐殺は50億を超えている、それでも交渉するというのなら自分が止める、と主張。
そしてここに集まった者たちは絶対に犬死させない、と決死の決意表明をするのでした。
その熱い思いに打たれた首脳たちは、甲児とともに決死の覚悟を固めます。
終結した戦士たちは心をひとつにし、
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死亡フラグをビンビン立てながらその決戦へと挑みます。
そしていよいよ幕を開ける機械獣軍団とマジンガー軍団の大激突……マジン大戦!
あまりにも絶望的な決戦は、あまりにも非常な結末を迎えることとなるのです!!

というわけで、ついにこの世界の真実が明かされた今巻。
平和だったのは日本だけで、それすらもかりそめのものに過ぎなかったのです。
そしてその絶望の中に差し込む一筋の光明であったマジンガー軍団による決死戦も衝撃的すぎる結末を迎えることとなってしまいます。
前巻のコミカル展開からは想像もできないようなハードすぎる展開が繰り広げられ、第1巻のものとはまた方向の違った壮絶なドラマが収録されているのです。
そしてそのマジン大戦の予想外な結末に含まれた謎が明かされないまま次巻に続くという構成もまたにくい!
非常に先が気になる状態でまたされちゃいます!!

衝撃の真実が明かされる、「真マジンガーZERO」第3巻は好評発売中です!
その過去の詳細と同時に、ヘルとの戦いも進展する本作。
前巻豊富に用意されていたお色気やらギャグはほぼ皆無!
激動が連続するドラマを堪能できますよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


真マジンガーZERO 3 (チャンピオンREDコミックス)
秋田書店
2010-08-20
永井 豪

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