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本日紹介いたしますのはこちら、「ちぇんじ123」第12巻です。
秋田書店さんのチャンピオンREDコミックスより刊行されました。

作者は坂口いく、岩澤紫麗両先生。
本作の今までの紹介は「ちぇんじ123」のテーマにてまとめさせていただいておりますので、宜しければあわせてご覧くださいませ。

第11巻では、ひふみたちが最後の戦いのため赴いた添の里に急行した小介川。
トラブルには巻き込まれたものの、様々な人に助けられたり素子の父親の1人である竜也と偶然出会ったりと、幸運にも恵まれて目的地のある京都へとたどり着いたのでした。

たまたま竜也の財布を拾っていた小介川。
そのお礼として竜也は小介川にホテル一泊を奢ることにしました。
一夜の宿を得ることが出来て安堵する小介川ですが、竜也に素子と連絡が取れなくなったんだが何か知らないかと問われてしまいます。
咄嗟に携帯を忘れたまま一人旅に行ってしまって、自分も彼女を探しているのだと誤魔化す小介川。
竜也もなにやら素子を探しているようで、明日は一緒に素子を探そうと提案してきました。
なんでもつい先日ひびきから「京都に強いやつがいるから行ってみろ」といったようなメールが来ており、詳しいことが知りたくてはるばるここまで来たのだそうです。
小介川は無敵ともいえるほどの強さを持つ竜也より強い者なんているのかと不思議がりますが、竜也はほぼ互角の戦績を持つ人物がいる自分は無敵といえるほど強くないと謙遜。
更に、素子の母親である浅葱にはまともな勝負をさせてもらえず、一回も勝てなかったと語るのでした。
今までの数々の出来事に、自分の無力さをイヤというほど思い知らされてきた小介川はそれでも充分無敵だ、自分もそうだったらどんなに心強いかとうつむきます。
ですが竜也はそれを聞いて、最強や一等というのは目指している時こそが楽しいもので、上り詰めてしまったら妻tらないのではないかと寂しげに呟いたのでした。

翌日、近所の祭りに出向く小介川と竜也。
ひびきやみきりは祭り好きだからもしかしたら顔を出すかも、と考えたのです。
ですが竜也は祭りにつくなりこれからナンパしに行くと別行動を提案するではないですか。
いきなりの展開にうろたえる小介川ですが、竜也は「無敵には自分よりも小介川のほうが近い位置にいるかもしれない」「小介川なりの正義を貫け」と、彼なりの励ましの言葉を残して去っていってしまうのでした。

その言葉に勇気付けられた小介川の脳裏にある考えが浮かび上がりました。
竜也はその性格上、ナンパに行くというのは考えづらいです。
おそらくメールに記された「強いやつ」からのアプローチがあったはず。
ですが素手で熊を殺す実力を持つ竜也より強いものなど、それこそあの圧倒的破壊力を持ったゼロくらいしかいない。
そこまで考えると、おのずと浮かんでくる答え。
それはひふみの言う強いやつとは、ひふみ自身であろうということです!
つまり竜也についていくことこそが素子の元へたどり着く最大の手がかり!
慌てて竜也を探す小介川、運良く使いの者と共にバイクでいずこかへと向かう竜也を見つけます。
後姿に声をかけようとしますが、その瞬間お面をかぶった謎の女性が現れ、小介川を蹴り飛ばしました!
彼女は竜也の後を追わせない様に時間稼ぎをしようとしているようです。
このままでは手がかりが失われてしまう、という窮地に陥ったその時、
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ギンガと日野が登場!!
お面の女は日野が引き受け、
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ギンガと小介川は竜也の乗ったバイクが去った方へと急ぐのでした!!

ギンガの相棒、鷹の暁天丸に素子がいると思われる場所の位置がわかり、その場にたどり着くギンガと小介川。
そこにあるのは巨大な集合住宅。
とても人知れぬ「里」があるとは思えない風景ですが、この建物に住む人々が丸々里の住人だったなら?
合理的な隠れ里が形成できるわけです!!
早速乗り込む2人ですが、それを阻止する番人が現れます。
今度はギンガが相手をし、
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小介川は1人で素子を探すことに。
ですが突如小介川の体に電流が走り、意識を失って階段を転落してしまいます!!
里の住民であり、小介川たちの学校の保険医として潜入していた菫の仕業です。
菫は同行していた月島に前後一時間の記憶を曖昧にするという薬の入った注射器を手渡し、これで小介川の記憶を消して置くように指示し、今度はギンガの始末をするために立ち去るのでした。
残された月島は小介川に注射をうとうとするのですが、直前でその動きが止まります。
今までいつも強くも無いのに誰かのために頑張り続けてきた彼の姿を見ていた月島。
彼女は一族のために今まで従順に命令に従い続けていました。
ですが小介川と素子の関係を近くで見続け、心を動かされていたのです……
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一方のひふみたちは竜也と命のやり取りとも言える、あまりにも激しい戦いを繰り広げていました。
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ひふみたちの最後の戦いとなるこの戦闘に小介川は立ち会うことが出来るのでしょうか?
そんな小介川達のために戦いを挑む日野やギンガの戦いの決着は?
そして月島はどんな決断をするのか?
物語は完全にクライマックス!!
正真正銘、ラストバトルです!!

小介川が積み上げてきた絆が結びつき、最後のシーンへと一直線に向かっていく最終巻。
主人公を行かせるために仲間達が敵を引き受ける……王道の展開がまた熱いです!
そして今まで明かされなかった素子の実の父親が遂に明かされ、ひふみたちを形成してきた三人の父親とのつながりも明らかになります。
それによって最終決戦は今まで支え続けてきた素子と小介川だけでなく、素子と父親の絆を確認する戦いともなっているのです!
また、物語の決着が付くということはひふみたちが一つの素子としての人格に統合されるということも意味しています。
統合なくして自分の殻に閉じこもってしまった素子の覚醒は無いわけで、完結には欠かせない要素。
今まで一己の少女としてひふみたちと接してきた小介川はこの別れを受け入れなければなりません。
そんなもろもろの事情にすべて決着が付く、感動必至のそれでもけっして悲しいだけでは終わらない美しいフィナーレがあなたを待っています!!

萌えとバトルのハイブリッド美少女コミック、「ちぇんじ123」最終第12巻は好評発売中です!!
生き馬の目どころか生き胆を抜く勢いで色々渦巻きまくるチャンピオンRED誌上で5年もの連載をし、とうとう大団円を迎えた本作。
行き過ぎたエロスもグロスも無しで生き延びてきたこの作品、その面白さはこの事実だけでもうかがい知れるのではないでしょうか!!
万感胸に迫るエンディングを是非ともご覧ください!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


ちぇんじ123 12 (チャンピオンREDコミックス)
秋田書店
坂口 いく

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