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本日紹介いたしますのはこちら、「ハチワンダイバー」第14巻です。
集英社さんのヤングジャンプ・コミックスより刊行、週刊ヤングジャンプにて連載中です。

作者は柴田ヨクサル先生。
柴田先生や本作は「柴田ヨクサル」のテーマにてまとめておりますので、よろしければご参照ください。

さて、第13巻で登場した元美少女天才棋士チッチ。
時は流れて見事なおばさんになったチッチは文字山や澄野に完勝!
そのまま「10日間澄野がチッチの奴隷になる」という条件をかけてそよと対戦するのですが、熱戦の末そ世が勝利を収めたのでした。

当初の約束どおりモンジ隊に加わるチッチ。
更にパワーアップを遂げたモンジ隊、前巻でアマ名人ズを倒したことによって注目度はうなぎのぼり。
試合場には物凄い数の観客が集まっていました。
肝心の対戦相手は「ネットスターズ」。
名前の指し示すとおりネット上で活躍する将棋の猛者たちです。
顔も見えない相手に対してモンジ隊の一番手は右角。
その右角は相手がなんだろうと右四間飛車で行くと宣言!
右四間にこだわりぬく右角は
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その宣言どおり1人目、2人目を難なく撃破するのでした!

ところが3人目は様子が違うようです。
凄まじい量の資料に囲まれた中パソコンに向かう怪しげな男。
最初の数手を見て右角が右四間飛車であることを確認すると、その膨大な資料の中から「研究 右四間飛車」と書かれたものを抜き出しました。
これは彼が50年間研究を続けてきた将棋の研究資料の一片で、右四間飛車一つをとっても百科事典並のボリュームを誇っているのです。
そんな相手の素性など知りませんが、右角は相手の迷い無いうち筋から右四間対策がしっかりしていることを見抜いて変則的な右四間へと移行します。
ですがそれすらも相手の研究範囲の中!
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右角は完全に格の違いを見せ付けられて敗北してしまうのでした!

「将棋仙人」の異名を持つ相手の強さに驚くしかない文字山。
周囲が固まる中、既に試合場にはチッチがあがりこんでいました。
更に勝手に次はチッチが出場すると宣言するのです。
観客達はあの美少女チッチが来ているのかとにわかに色めき立ちます!
そのざわめきを打ち破るかのように
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チッチだと左手を上げて叫ぶババァチッチ!!
その姿を見た観客達は声をそろえて
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「誰だババァ!」と罵声を浴びせるのでした!!

どよめきまくる会場を沈めるため、文字山はチッチを自分の母だと紹介!
怒るチッチ本人も切り札だから隠したいと言いくるめ、選手名「お母さん」での出場を受け入れさせます。
早速始まった対局、50年将棋の研究を続けてきた仙人にチッチが打った初手は「9四歩」。
それは昭和初期に坂田と言う棋士によって打たれ、伝説となっている「意味不明な一手」であり、「一手パス」と受け止められてしまう手なのです!
当の坂田はその手をさした大事な一局に敗れており、その真意を読めないまま仙人も応戦します。
そしてチッチの第2手はなんとそれを更に一手伸ばした「9五歩」!
ですがこの手は決して「二手パス」などではなく、持久戦になったときに玉が広々として有利になってくる超最新型の戦法でした!
50年の研究の中に無い戦法に戸惑い慌てふためく仙人!
圧倒的な強さで仙人を打ち砕く「お母さん」の姿に観客は一瞬
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あの日のチッチの姿を見るのでした!

と言うわけで今回はチッチの大爆発がみられます。
圧倒的過ぎる将棋の強さとそれすらかすむ強烈な個性に対戦相手や仲間達に観客、そして読者まで度肝を抜かれること必至です!
更に圧巻のチッチ劇場のあと、澄野の斬野の出会いや鬼将会との因縁が語られ、斬野に関する衝撃過ぎる事実もあかされます!
恒例の描き下ろしおまけ漫画もその衝撃の事実を裏付けるインパクトの強いネタになっておりますので、こちらも見逃せませんよ!!

夢に出てもおかしくないチッチの驀進が描かれる、「ハチワンダイバー」最新第14巻は好評発売中です!!
いままで一切謎だった澄野の過去も語られはじめ、より一層キャラクターが掘り下げられています!
エアマスターで培った(?)迫力のバトルシーンも収録し、どこもかしこも激しい一冊に仕上がっていますよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


ハチワンダイバー 14 (ヤングジャンプコミックス)
集英社
2010-02-19
柴田 ヨクサル

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