画像

本日紹介いたしますのはこちら、「キン肉マン」第37巻です。
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行されました。

作者はゆでたまご先生。
今までのゆで先生関係の記事は「キン肉マン」のテーマにてまとめておりますので、そちらもよろしければご参照くださいませ。

アニメ化、キン消しの大ヒット、幾度にも亘るゲーム化……数々の伝説を作り出し、8年間の連載を駆け抜けた「キン肉マン」。
第36巻で宿命のライバルであるスーパーフェニックスを撃破し大団円。
ワイド版やら文庫版やらも刊行され、誰がどう見ても完結をしました。
ところが第36巻から22年がたち、キン肉マン生誕30周年記念イヤーを終えたと思った矢先にこの第37巻が刊行される運びとなったのです!

収録内容はと言うと、比較的最近描かれた「キン肉マン」の外伝的読みきりがまとめられています。
内訳はキン肉マンのデータ本「肉萬」に描き下ろされた「ウォーズマンビギンズ 仮面の告白!」、「キン肉マン2世」内で特別編として描かれた「キン肉マンVSテリーマン」、29周年記念作品として週刊少年ジャンプに特別掲載された「キン肉マンの結婚式!!」、そして96年に発表された「マッスル・リターンズ」の4本。

「ウォーズマンビギンズ」には冒頭に8Pもの描き下ろしがありまして、本書の目玉の一つになっています。
が、今回紹介するのはやっぱり知名度のやや低い「マッスル・リターンズ」です!

本書でのこのエピソードはジャンプ・リミックス(コンビニ売りの安い感じの単行本のアレです)より収録と表記されています。
ですが実際は角川書店さんが出した「格闘エース」が初出。
集英社離れしていたころのゆで先生の作品だけにそのことを黒歴史にしたかった……というわけではなく(ちょっとはあるかもしれませんけど)、ジャンプ・リミックス掲載時にちょっと書き直しがされているのです。
それは青年ミートが出ないこと!
角川書店さんの「マッスル・リターンズ」と言う単行本に掲載されている本作ではばっちり大人になったミートが登場しており、少年時にコールドスリープしたと言う「2世」の設定とは矛盾してしまいます。
その辺が修正された「2世」対応版なのです!
……それでもまだ矛盾があるのは……まぁ、ゆで先生ですから……

王位争奪編終了から5年。
それぞれの正義超人たちは国へ帰り、平穏に暮らしていました。
そんなある日開催された「第1回超人究極(アルティメット)チャンピオンシップ」。
実に様々な有名超人(ビッグボンバーズやスカイマン、ティーパックマンに至るまで)がエントリーした超豪華なトーナメントでしたが、キン肉マンは不参加。
とはいえ名だたる強豪が名を連ねる大会、決勝にコマを進めたのはテリーマンと……意外にもニューフェイスでした!
その名はBUKI(ブキ)ボーイ。
画像

グレート体術という相手のパワーを利用しての返し技を得意とする流派を操り、バッファローマンを初めとするつわもの達を全て5分以内でノックアウトしていたのです!
しかもBUKIは試合決着後も「やられたフリをしていて油断したところを反撃されたらどうする」と攻撃の手を緩めず、必要以上の痛手を与えるなど残虐な性質の男。
業師のテリーマンが相手であっても「幻惑瞼(げんわくまなぶた)」と言う催眠術のような技を使って不用意な攻撃を誘い、自分のペースに持ち込みます。
そんな状況でもテリーは上手く反撃し、テキサスクローバーホールドを炸裂!
ところがBUKIはガッチリ決まったクローバーホールドすらも振りほどき、
画像

必殺の「武器雷槌落とし」を決めて完全勝利を収めるのでした。
……攻撃力の高いジェシー・メイビアってトコでしょうか。そう書くとなんかすごい弱そうですが!

完全勝利を宣言するBUKIは悔しければ3日後東京ドームで再戦を受けるよ!と宣言。
キン肉マン以外のおなじみの面子で唯一大会に出場していなかったロビンが挑戦すると身を乗り出すのですが、彼は練習中に肋骨を負傷していてまともに戦える状態では無いのです……

場所は変わり、長野県の南アルプス(ざっくりしすぎなような……)。
そこにはクァンという少年超人とマッスルというデブい兄ちゃんが暮らしていました。
このマッスル、どう見てもかつらをかぶったキン肉マン。
どうやら素性を隠して暮らしているようですが、
画像

家がそのまんま!!隠す気無いじゃないですか!!
ともかくきこりのような生活をしているマッスルとクァンのもとに1人の少年が現れます。
その少年は
画像

ケビン!大人になったあとロビン家の悲願、キン肉一族越えをなすケビンマスクの幼き日の姿です!!
どうやらまだやさぐれていないようで、現れるなり三つ指を突いて無茶しようとしている父を救うためBUKIと戦ってくれと懇願しました。
マッスルは自分はキン肉マンじゃないとすっとぼけるて逃げるのですが、落ち込むケビンを見てクァンが一肌脱ぐことになります。
家に戻るなり黄昏ているマッスルに爪で切りかかるクァン!
その爪によってマッスルの贅肉に裂け目が入り、そこから着込んでいた肉襦袢が崩壊。
画像

中からキン肉マンの全盛期そのままの肉体美を誇る筋肉が現れたのです!
……肉襦袢好きですよねゆで先生……

とにかくクァンの説得により戦う意思を取り戻したマッスルことキン肉マン。
画像

5年ぶりに戦闘用のマスクとコスチュームに着替え、BUKIとの決戦に向かいます!!

この単行本に収録されている二話前でテリーマンと試合をし、つい一話前で仲間全員とスパーリングした上ビビンバと結婚してキン肉星で幸せに暮らしてるはずのキン肉マン。
この話ではフェニックス戦のあと2度とリングに立たないと決めている上に静かな生活をしたくて山暮らしをしていた(しかも孤児のクァンを引き取って更生させてました)というあからさまな矛盾があります。
が、そんなことは正直どうでもいいんです!ゆで先生ですし!
「2世」が連載している現在となってはそうでもありませんが、当時この漫画を読んだキン肉マンファンはこの復活に胸を奮わせたもの!
更に多分この作品がきっかけで「2世」の連載が開始することになったのでしょうから、キン肉マン史で重要な位置を占めている作品と言えるでしょう!
「キン肉マン」~「2世」の間の空白期間の掲載と言う背景を知ると、前半のキン肉マンの戦わない部分が非常に大きな溜めとなっていることがわかるはず。
その大きな溜めからラストに待っている伝家の宝刀の炸裂シーンは最高のカタルシスを感じさせてくれるのです!

そして本書の注目点はそれらの漫画だけではありません。
「キン肉マン」の「第37巻」というイメージを大切にした装丁も要注目です!
表紙から当時を髣髴とさせる「JUMP COMICS」の帯が付き、更に巻中の空白ページには当時もあった「秘蔵VTR」が収録。
その上なつかしの読者からのお便りコーナー(応募超人紹介つき)まで付いており、元祖ジャンプ・コミックス版を知るファンの方は感涙物の出来になっているのです!!

まさかの最新刊刊行、「キン肉マン」第37巻は好評発売中です!
ファンならば既読の作品ばかりではあると思いますが、漫画以外の部分だけでも一見の価値あり!
何より第37巻を冠しているのですから買わないわけには行かないでしょう!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


キン肉マン 37 (ジャンプコミックス)
集英社
ゆでたまご

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る