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本日紹介いたしますのはこちら、「キン肉マン2世 究極の超人タッグ編」第20巻です。
集英社さんの週刊プレイボーイ・コミックスより刊行、週刊プレイボーイにて連載中です。

作者はゆでたまご先生。
本作の過去の紹介等は「キン肉マン」のテーマにてまとめておりますので、そちらも合わせてごらんいただけますと幸いです。

さて、前巻から繰り広げられているスグル&テリーVSマンタ&カオス。
当面の不安要素であった魔の砂時計の呪いも完全打破!
いよいよ真っ向勝負が始まるのです!

呪いが解け憂いはなくなったとはいえ、今までの試合時間のほとんどを1人で戦ってきたスグル。
流石に疲れが見て取れ、万太郎はここぞとばかりに投げを打ってかかります。
ですが投げ捨てられる直前に
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万太郎のマスクをガッチリと掴み、それを阻止しました!
……いや、なんかもう投げ捨てられてる気もしますけど!!
マスク取られる=死というキン肉王家のさだめを考えるとあんまりにも酷い防御法ですが、スグルは超人同士のマスク剥ぎマッチは試合中にマスク剥いでしまえばその時点で決着なんだ!とマスカラコントラマスカラという試合形式の根底が揺らいでしまうような気がする主張をします!
そういわれれば最初のウォーズマン戦ではマスク剥がされまくってましたね……
そんな主張を聞いて怒り心頭なのがカオス。
幼少のころより正々堂々と戦う正義超人に憧れをいがいていた彼は、いざ戦うと卑怯な手段も辞さないスグルたちに激しい憤りを感じたのです!
スグルは一見クリーンに見えても実際は見えないところで悪行超人以上のあくどいことをしていたんだよ、勝利を確実にするためにはどんな手も躊躇しちゃいけないんだよ、とまったく悪びれません!
……初代キン肉マンとほんとに同じ人なのこれ……という突っ込みはともかく、万太郎をロメロスペシャルの形に捕えると思いっきり万太郎のマスクの紐をほどき始めました!!
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うおおい!!思いっきり見切れちゃってますよ!!
ともかくすんでのところでカオスとのタッチが成立し、万太郎は窮地を逃れます。
怒りのカオスは激情に任せて暴れまわりますが、相手はあのマシンガンズ。
なんと地面に落ちていた魔の砂時計の砂鉄を左腕になすりつけ、即席クロスボンバーを炸裂させてきたのです!!
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……磁力帯びた砂鉄があれば誰でも出来るんですね……クロスボンバー……
カオスがダウンした隙をついてスグルはエプロンサイドに降り立ち、今度は万太郎をマグネットパワーの範囲内におさめました!
これでマスクを剥いで一気に決着を!!と言う魂胆です!
炸裂直前に蘇生したカオスがクロスボンバーを防ぐのですが、マシンガンズの流れるようなコンビネーションはまだまだ続きます!
初公開のビルディング解体落としというツープラトンを決め、さらに今度はテリーが往年のダーティーファイト+老獪なテクニックでカオスを翻弄!
20代中盤くらいなのに老獪扱いされるテリーは正直可愛そうですが、そのテクは確かでカオスは関節技を決められてしまいます。
強引に振り払ってもまっているのはマシンガンズの絶妙なタッチワークから始まる
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強烈なダブルキン肉バスターでした!

朦朧とした意識の中、カオスは夢のようなものを見ます。
そこに現れたのはラーメンマンで、今のカオスにあるのは復讐心だけ、スグルとテリーにある愛に気づけばより強くなれる……とアドバイスして消えました。
その白昼夢は一瞬の出来事で、現実世界ではまだカウントが継続中。
なんとかカウントナインで立ち上がったカオスはアクシデントで怪我を負いながらも必死に応援してくれる凛子や見世物プロレスの仲間達、孤児院の子供達の励ましを受けて愛の力を(あっさり)実感!
カオスの表情から憑き物が落ちたように険が取れ、別人のように落ち着きを取り戻したのでした!

カオスは万太郎と交代し、再度始まった親子対決。
なぜか万太郎も吹っ切れており、レジェンドとしての父への怯えは一切取れて、一人のライバル超人として戦う覚悟を決めていました。
スグルのお株を奪うダーティーなファイトも繰り出し、互角の戦いを繰り広げます。
スグルも試合会場から転落しそうになった万太郎を助け、アクシデントによる棚ボタ勝利を良しとせずリング上で堂々と相手を屈服させることこそが正義超人の定義する勝利なのだと宣言!
お互いを認め合った一個の超人としてのバトルとなったのです!
そんななかやはりタッグとしては一日の長があるマシンガンズ。
激しい戦闘の最中に万太郎とカオスを捉え、とうとうあの
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マッスルドッキングを決めたのでした!!!

当時のヘル・ミッショネルズすらもリングに沈めたマッスルドッキングを食らってしまった万太郎とカオス。
果たして立ち上がることは出来るのでしょうか!?
注目の勝負には更なるどんでん返しが待っているのです!!

と言うわけで親子対決もクライマックス。
前半はあまりにも砂歩時計を引っ張りすぎてどうなることかとも思いましたが、今巻ではまっとうにバトルが行われて一安心です。
とはいってもスグルの実際は正義超人も裏技駆使してたよ発言は色々と過去との整合性上問題な気もしますけどね!!
……いや、ゆで先生の辞書に整合性という言葉など載っていないのかもしれませんけど……
そんな中でも後半では久々に正当な盛り上がりを見せる技の応酬を見ることが出来、小細工なしの肉弾戦はやっぱり興奮もの!
ゆで先生らしい細かいことは良いんだよバトルに血湧き肉踊ることでしょう!!

宿命の親子対決が佳境を向かえる「キン肉マン2世 究極の超人タッグ編」第20巻は好評発売中です!
まさかの1シリーズ20冊と言う長丁場となり、無印2世の29巻を超えてしまう状況すら見えてきました!
ゆで先生、気合入れすぎだぜ!!
そんな気合満点で描かれる真っ向親子バトルは読み応え十分!決着も間近ですよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!