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本日紹介いたしますのはこちら、「ホリィさんが通る」第1巻です。
角川書店さんの角川コミックス・エースより刊行、月刊少年エースにて連載されています。

作者は原作が岩井恭平先生、漫画が大庭下門先生。
岩井先生は02年にデビューした小説家で、03年より発表している「ムシウタ」はアニメ化もする人気作品となりました。
大庭先生はどうやら本作が初連載で初単行本となるご様子。
細い線で柔らかな絵柄が印象的な漫画家です。

さて、本作は主人公の周囲に起こるトラブルを解決していく事件解決ものとなっています。
そのトラブルが「妄想の具現化」という特殊なもので、妄想らしいエロスをほとばしらせているのです!

主人公のアキラは演劇部に所属する中学二年生。
演劇部とは言ってもアキラは脚本担当。
その日も部長からオリジナルの脚本を書くように催促されていたのですが、生まれ持って妄想が苦手なアキラは完全オリジナルの脚本がまったく書けずに徹夜してしまうのでした。

イライラを募らせながら登校するアキラ。
すると突然1人の少女が躓いてバランスを崩し、アキラの体へと倒れこんできました。
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突然の衝撃にうずくまるアキラと少女ですが、通りがかった同じ学校のヒロイン的少女の小嶋桜が落としたものを拾ってくれるなどの手助けをしてくれました。
桜は颯爽と去っていくのですが、その少女は起き上がるなりアキラにぺたぺたとさわりまくり、今自分に触ったけど何か変化は無いか、と問いかけてきます。
別に何もなさそうであることを確認するとその少女は「妄想力が弱い人でよかった」「もしこの後ヘンなことが起きても自分のせいではない」と妙な言葉を残して街へ消えていくのでした。

学校に着き、普段の一日が始まりました。
アキラは進路調査票を係のクラスメイトに渡しそびれ、自分で教員室へともって行くことになります。
進路は未定と書いた紙を手渡し、教師と非常にドライな会話を交わすアキラ。
ちょうどそのとき教員室に桜も呼び出されており、アキラは教員達にまでもてはやされる彼女にかけられている期待を感じ、素直に大変そうだなと感じるのでした。
帰り際、ふとしたきっかけで2人はぶつかってアキラが上にのしかかる形となってしまいます。
照れと焦りであわててその場から逃げ出すアキラですが、桜はなにやら様子がおかしく座り込んだまま。
近づいてきた教師に大丈夫かと声をかけられるのですが、その際にさりげなくセクハラをされました!
その時桜が身につけていたキーホルダーが動き出し、
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桜の怒号とともに巨大化したのです!!

ひとりジュースを飲みつつ歩いていたアキラですが、携帯にありえない時間が表示されていることに気がつきます。
同時に妙な気配を感じ、空を見上げると巨大な先ほどのキーホルダーが聳え立っているではないですか!
驚きのあまりもう一度見直すと既にそこには何もありません。
ですがそれとは別の変化……
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生徒達が全員水着になっていると言う変化がおきていたのです!!

どうやら学校では水着が当たり前、と言うように常識が改ざんされているようで、アキラは1人周囲から奇異の目で見られてしまいます。
わけもわからず頭を悩ませていると、校庭に朝出会った少女がうろついている姿を確認しました。
あわてて教室を飛び出してその少女の元に向かうアキラ。
とっつかまえて事情を説明させようとすると、自分のせいだからすぐ治す、といきなりビンタをかましてきました。
これで治るはずと少女は周囲を見ますが、やっぱり生徒は水着のまま。
アキラが説明を求めると、ホリィと名乗るその少女は自分が触るとその人間の妄想が具現化してしまうのだと答えます。
ですがアキラは妄想が出来ない「現実主義者(クッキークランブル)」と呼ばれる稀有な存在で、その能力の影響外であるらしいのです。
そこで今回の妄想の元である人物を探すのですが、該当するのはおそらく桜しかいません。
桜はこんなエロスな妄想をするような人物ではないと反論するアキラですが、ちょうどその時学年集会が行われると呼び出され、その内容が「小嶋会長のピンク大作戦」だと告げられるのでした。

そこにいた桜は
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とても楽しそうに今の学校こそ理想の世界と高笑いする別人のような桜でした。
とりあえず立ち向かうアキラとホリィですが、桜は周囲の作った勝手なイメージを押し付けられ、みんなのようにエロスな話とかが出来ない現状に抱いていたストレスを吐露します。
さらに妄想が大好きで四六時中しているとまで明かした桜は、人の妄想を覗いて無事に済むと思うなと巨大ストラップを襲い掛からせたのです!
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なんだか大ピンチの状況ですが、原因となったホリィはこそこそと隠れるばかりで頼りにならず。
このままアキラは巨大ストラップの餌食となってしまうのでしょうか!
そしてなまじ助かっても散々ヘンなことをした桜はどの顔下げて生活を続けるのか!!!
トラブルはとにかく収束し、新たな長い事件の始まりを告げます!!

と言うわけで妄想を具現化するという気になる要素をはらむ今作。
学校の制服が水着だったら、というわりと健康的(?)な妄想が早速行われ、更にこの巻ではもう一遍のストーリー……妄想が披露されています。
そちらもやっぱりエロスというか、カラダがらみの妄想でして、あふれるリビドーを感じさせるもの。
そういった特殊な、急激な肉体変化やら常識の改ざんなどと言ったものをここまでしっかりと組み込んだ少年漫画というのは今までなかなか無かったのではないでしょうか!
そんなエロスな要素だけでなく、ホリィが関わっていないと言うのに妄想が具現化したり、妄想の具現化が終われば動かなくなると言う「微熱時計」が事件解決後も動いていたりと今後に関わってくる重要な要素もしっかり収録。
ストーリー面でも見所たっぷりです!


誰しもが一度は考えた(?)妄想が形になる「ホリィさんが通る」第1巻は好評発売中です!
いや、公式発売日は12月26日のようですが通販やら本屋さんやらでもう普通においてあるっぽいです!
エロスな妄想が具現化、と言う言葉や常識改ざんなどと言った特殊ジャンルにピンと来た方なら満足できること間違いなし!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


ホリィさんが通る (1) (角川コミックス・エース 255-1)
角川書店(角川グループパブリッシング)
大庭 下門

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