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本日紹介いたしますのはこちら、「孔雀王 曲神紀」第11巻です。
集英社さんのヤングジャンプ・コミックスより刊行されました。

作者は荻野真先生。
本作は「孔雀王」のテーマにて今までの紹介をまとめておりますので、そちらもよろしければご参照くださいませ。

さて、第10巻ではとうとう月読が登場。
ですがなにやら様子がおかしく、なぜか芸能界を目標にしている様子。
そんな中八千矛=ヤマタノオロチは「イイ女」を餌食にしようと繁華街をうろついているのでした……

と言うわけで第11巻。
早速八千矛は入ったクラブで暴れまわります。
そこに現れたのが保食(うけもち)、饗応の神と名乗る女性でした。
彼女は男に喰われることこそが自分の仕事であるといい、あの八千矛を招き入れるのでした。
饗応の神は自分を何人もに増やすことの出来る能力を持っており、それによって八千矛の「食事」を思うように進ませません。
そんな手間取る八千矛の前にひとりの全身包帯に包まれた不気味な男が姿を現しました。
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この不気味な男も神であることを察知した八千矛は食事を中断して早速襲い掛かるのですが、なぜか攻撃が一切あたらず逆に散々痛めつけられてしまいます。
ですが八千矛はこの男が事故神の奇禍神(きかがみ)という神であることを看破。
取り付いた八千矛に不幸をもたらすことによって圧倒的優性で勝負を進めていたのですが、その事実を知った八千矛はその回避方法も知っており、あっという間に形勢が逆転。
奇禍神も饗応の神も一挙に撃退してしまうのでした。

そのころ月読は一刻も早くテレビに出たい、とプロデューサーにお願いをしていました。
ところがそのプロデューサーも神!
月読の中に感じる神の気配を確かめようと、月読を眠らせて自分の魔力の虜にしようとしていたのです!
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結局月読のもつ法力によって神の力を振り払うことが出来たのですが、彼女に降りかかるトラブルの火種はまだ収まりません。
彼女の踊っている動画が「YobeTou」なる動画サイトにアップされ、それを見たそれぞれの勢力がただならぬものを感じたのです!
それぞれの勢力の中には当然孔雀も含まれており、ついに発見したと色めき立つのですが、王仁丸によれば月読はひどい音痴(音程、リズムともに!)で、こんなに見事に踊れるはずがない、別人だろうと発言。
……そんな設定あったっけ……?という疑問はおいておきまして、やれ本物だ偽者だともめる孔雀たちは決定的な証拠を目撃!
動画をネット配信していたタレントオーディション番組で、見事優勝を果たした月読が孔雀の名前を発言したのです!!
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月読に近づく手段として選んだのはその番組をやっている場所に行くこと。
しかもよりによって
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出演者として、でした!
王仁丸がギター、黄がベース、孔雀がドラム、そして協力者の女神達の力を合わせて優勝を目指し、優勝者が集まるファイナルステージで月読との再開を目指します!!
……ファイナルステージに客として見に行けばいいのに……と言う突っ込みはしないのがお約束……?
女神達の人心を惑わす力で簡単に優勝!と本来なら行くはずでしたが、そこにはなんと別の神も参戦していまして……結局のところいつものようにバトルが始まるのでした!!

と言うわけでなんだかよくわからない展開を迎える今巻!!
特にバンド編はもう好き放題やってらっしゃってまして、芸能界のアマテラス、
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ゴッド姉ちゃん「アツコ」なんてキャラまで出てます!……なんか……いいんですかね……?
ともかく月読の元へと一歩前進!
いよいよ二人の出会いも近そうです!!
月読に宿っている神の正体も気になるところで、おそらく今後の物語を左右する存在であろうことは確実!
次巻、絶対に物語が大きく動くことになります!!

……というのも実は巻末の荻野先生のコメントにですね。
「次巻が最終巻」ってはっきり書いてあるんですよ!!
うわー!なんてこったい!
要するに景気悪い現状ではヤンジャンで続けられないよ、と言われての打ち切りなんだそうです!!
現状は月刊ヤングジャンプに移って最後の単行本1冊分を連載中なんですが……
「出来るだけまとめる」とはおっしゃっておられますが……ファンの俺が言うのもアレですが絶対無理ですよね!!
慈空や嵐あたりの消息、ツキヨミ以外の天津神の動向、遮那たちの別働隊、黄泉の国にいる阿修羅の救済、明星の行く末……ちょっと未消化の要素が多すぎですから!
「描きたらない部分は景気よくなったら描き足す」とも発言されている荻野先生ですが、「退魔聖伝」から「曲神紀」の間が13年以上開いた現実からも考えて……そのチャンスはなかなか遠くなるか、もしかしたら無い気もします……

とにかく今は出来るだけ多くの決着を見せてくれることを祈るのみ!
荻野先生!!マジお願いしますね!!

なぜか孔雀がバンド挑戦、そして次巻最終巻という超衝撃の事実が明かされる「孔雀王 曲神紀」第11巻は全国書店にて発売中です!!
泣いても笑っても次が最終巻!!
ファンは今巻を読んだ後、姿勢を正して待つことにしましょうか!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!





……こりゃ阿久谷(アコヤ)の出番は絶対無いですね……