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本日紹介いたしますのはこちら、「陣内流柔術流浪伝 真島、爆ぜる!!(じんないりゅうじゅうじゅつるろうでん まじま、ばぜる)」第1巻です。
日本文芸社さんのニチブン・コミックスより刊行されました。

作者はにわのまこと先生。
にわの先生と他著作の紹介は「にわのまこと」のテーマにて紹介をまとめさせていただいておりますので、よろしければごらんくださいませ。

さて、本作は少年漫画史上(多分)初の柔術家を主人公とした本格異種格闘漫画、「真島クンすっとばす!!」の正当な続編です。
「真島クン」と言えば当時のジャンプで大人気……とまでは行かないまでも、一定の人気を保って中堅どころとして15巻にわたる長期連載をした作品。
ですが残念ながら最後は打ち切りとなってしまい、すっきりとしたエンディングを迎えないまま終わってしまうというファンには悔しい結末を迎えました。
本作では10年以上の月日を経てとうとう「その後」が描かれることになります!!

物語はいきなり真島と、前作でのラスボスと目されていたキングの戦闘シーンから始まります。
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動画サイトなどで突然姿を現し始めたその動画は、試合のシーンを一部切り取ったもののようで勝敗こそ分かりませんが、本人同士の戦いであることは確かなようです。
「真島クン」終了時から実に6年の時が経過しており、それ以来消息が一切つかめなかった真島零。
久しぶりの彼の姿はこのような意外な形で披露することとなったのでした。

この動画を見た真島との親交も深かったスポーツ記者、久保田はあるところへと向かいました。
その場所とは陣内流の道場です。
久保田はそこで一人型稽古をしている人物……真島の親友、三浦にその映像を見せようと考えたのです。
当時と違い、今では編集長となった久保田ですが、三浦もまた成長して社会人となりながらもひとり教え手のいない道場を守っていました。
すっかりたくましくなった三浦は久保田を見るとおおよそ用件がつかめたようで、すぐに件の動画の話題を振ってきます。
三浦も真島に関して常にアンテナを張っており、教えてもらうまでもなくその動画を発見していたのだそうで。
6年間も消息不明だったにもかかわらず、突然こんな形で真島を目撃しても本人だと信じられない……三浦はそう語るだけで精一杯なのでした。

別れ際にとりあえず飲みにでも行かないか、という久保田の誘いを「客が来る」と断る三浦。
その客とはなんと出稽古と称した道場マッチの相手でした。
真島もどぶろー師匠もいない現状でも、陣内流柔術と言う名前はまだまだビッグネーム。
素人同然とはいえ陣内流を守っている三浦をつぶせば名前が売れると考えた格闘家が勝負を挑んできたわけです。
稽古を積んだとはいえ自己流に過ぎず、プロのリングに上がったことすらない三浦はそんな二流格闘家にも圧倒されてしまいます。
その上その相手は金的などのダーティーな反則まで繰り出して来るのです。
三浦も粘りますが、最後には腕をとられてしまい、敗北寸前……
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と言うところでやってきました真島零!!
二流格闘家たちをたちどころに蹴散らしてしまうのでした!!


旧交を温めるまもなく、この6年間の出来事を真島に聞こうとする三浦。
まずは例の動画を真島に見せつけ、勝負の勝敗を問います。
しかし真島の反応は
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まさかの「わからない」!!
三浦はてっきり真島がふざけてお茶を濁しているのかと思いますが、続けて真島は衝撃の事実を明かすのです。

GAIAの死角たちに取り囲まれながらも、かつてのライバルたちと共に奮闘。
次はどいつだ!!と言う台詞で完結した「真島クン」。
そのシーンからあとのことをわれわれ当時の読者は知らないわけです。
そして空白を埋めるであろうはずの真島から出た言葉は
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……またも「わからない」だったのです。
6年間確かに生きていたと言う記憶は薄ぼんやりとあるものの、具体的に何をどうやってきたかと言う記憶が一切ないと答える真島。
そんな夢うつつのような状態からはっきりと覚醒したのが今日、渋谷のど真ん中でのことだったのでした。

その後医療機関で精密検査などをするものの、真島は完全な健康体であることが分かります。
そんな中真島は宿命の敵であった光臨館の館長、桜井に呼び出されます。
そこで自分が追っていた筈のGAIAは2年前につぶれていると言う衝撃の事実を聞かされて戸惑う真島ですが、そんな気分を払拭する意味もかねて練習試合を行うことになりました。
戦いの中、ほんのかすかに失われた記憶を垣間見た真島。
真島は戦いが失われた過去に近づく最良の方法だと考えた真島は、突然誘いをかけられた新興格闘イベント「BraVe」に参加する決意を固めます。
瞬く間に正式参戦が決まり、真島新設されるミドル級トーナメントに出場することになりました。
6年の沈黙を経てもいまだ注目度が高い真島、そして陣内流柔術。
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失われた過去と、その鍵を握るキングとの戦いをもとめた新たな第一歩が始まるのです!!

まるまる1冊を通してのプロローグ的内容となる本作。
作中で6年間と言う空白期間がありながらも主人公にその記憶がないという手法を使うことにより、以前からの読者と主人公の間に認識の違いがでないつくりに。
それだけにこういった続編ものにある「前回から今回の間に色々あったんだよ!細かくはおいといて!」という置いてきぼり間が薄くなり、よりストーリーを素直に追うことが出来ます。
それだけにGAIAの消滅やどぶろー達の消息、キングとの対決の背景などの数多く存在する謎が明かされるときがより楽しみになると言うものです!
まだまだ物語は導入と言うことで戦闘シーン等は少なめになっていますが、その少ない戦闘シーンでも十分陣内流の凄みを感じさせる迫力をもっており、作画面でも見所は十分ですよ!

突然の打ち切りから不死鳥のように帰ってきた本格異種格闘漫画、「真島、爆ぜる!!」第1巻は本日発売です!!
誰しもが「これで終わりかよ!」と口走ってしまったであろう最終回からの続きがとうとう紡ぎだされる本作、
当時のファンならば間違いなく読むしかありませんよ!!
前作未読の方も近年「真島クンすっとばす!!」の文庫版が発行されていますので、この機会にそちらもごらんになってみてはいかがでしょうか!
実に少年漫画らしい格闘漫画になっていますので、難しいことを考えずに楽しむことが出来ると思います。
もちろん本作でもその流れは受け継がれていますよ!
さぁ、本屋さんにいそぎましょう!!