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本日紹介いたしますのはこちら、「藤子・F・不二雄大全集 パーマン」第2巻です。
小学館さんから刊行されています。

F先生の作品を網羅するこの大全集。
今回の「パーマン」第2巻では、少年サンデー版の最終回まで掲載されています。
その最終回はあとで触れるとしまして、なんといってもここで触れるべきなのはパーマン5号、パーぼうでしょう!

このパーぼう、第1期の白黒アニメには登場しているものの、第2期以降のアニメでは影も形も存在しません。
その為パーマンという作品のメジャー振りから考えると驚くほど知られていないキャラクターになっています。
……実際赤ちゃんを大事件の渦中に飛び込ませたりしてたらクレーム来そうですもんね……
ではなぜまだ片言の言葉をしゃべりだしたところ、みたいな赤ちゃんをパーマンにすることになったのか、といいますと……
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パーマンのへまのせいです!
赤ちゃんに顔を見られてしまい、妙に賢いその子がパーマン=ミツ夫だとしっかり認識。
物言えぬ赤ちゃんならばまだギリギリばれていないと言えなくもないものの、妙に賢いがゆえ片言で大人たちなどにミツ夫がパーマンであることを伝えようとしたり、パーマンセットをほしがったりします。
何とか口止めしようとお菓子を与えたり遊んであげたりするミツ夫ですが、所詮赤ちゃんなのでとりあえずしのいだに過ぎません。
このままじゃそのうちばれる、と思っていた矢先にタイミングよくスーパーマンが来日(来地?)。
事情を知ってもう許せんとミツ夫を動物にしようとしますが、パーやんの機転によって赤ちゃんをパーマンにすることに。
これで秘密は外部に漏れないというわけです。
運良く赤ちゃんはパーマンの資格を有しており、5号のパーぼうとして認められるのでした。
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さすがのスーパーマンも驚きのあまり関西弁風になってます!!

……しかし冷静に考えるとこれってものすごくデンジャラスな決断ですよね……
赤ちゃんのような歯止めがないも同然の存在が「自分はパーマンだ」ということを自慢しないとは思えないですし、不用意に変身しちゃったりしそうなんですけど……
パーやんはいたいけな赤ん坊を動物に変えようと企んでいたのでしょうか!!恐ろしいぜ!!!!
まあそういう秘密を守るという要素も加味しての「パーマンの資格」とも考えられますので、パーぼうのスペックはきっとものすごいのでしょう!!

いよいよ登場した5号ですが、直後に主役的な話を一話こなしたあと一気に影が薄くなります。
赤ちゃんだから当たり前なんですが台詞もほとんどなく、5~6回くらいバブバブ言ってるだけで最終回を迎えてしまうのでした。
なんか一コマだけ異様にぺらぺらしゃべってますが!
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……吹き出しのしっぽの向きのミス……?

もうひとつの注目点、最終回。
こちらはよく知られている「パーマンがスーパーマンの星に留学に行く」というもの。
パーマン5人中もっとも優秀なパーマンとして認められたミツ夫が悩みながらも仲間に背中を押され、立派なスーパーマンになるために旅立つ……という感動的なラストは秀逸の一言です!
F先生らしい、簡単ながらも印象深い台詞の数々は必見!
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わずか15Pで数々の要素を盛り込みつつもすばらしいまとまりを見せている最終回を読めばますますF先生のすごさを痛感せざるを得ませんよ!
さらにもうひとつの最終回ともいえる連載終了後増刊号に掲載された「帰ってきたパーマン」も収録し、さらにほろりとさせてくれる感動の2段がまえなのです!

今挙げた注目点以外にも、30P超のボリュームで送るパーマンが大ピンチになるエピソード「”鉄の棺桶”突破せよ」や、パーマンたちのライバルのような存在である全日本ギャング・ドロボー連盟が登場するエピソードが数編、そして元ネタといえるアメリカンコミックの「スーパーマン」そのままじゃないか!といわざるを得ない「近寄るとパーマンの力が失せてしまう石」が出てくるエピソードなどなど、ギャグからシリアスからバラエティに富んだ品揃えが実現!
色あせぬ面白さを誇っています!
大全集恒例の連載時企画ページの掲載などもばっちり収録しており、今回の関係者コラムはブービーの大竹宏さん!
大満足のボリュームですよ!

今読んでもそれほど古さを感じさせない身近なヒーローの愉快な活躍が堪能できる「藤子・F・不二雄大全集 パーマン」第2巻は好評発売中です!
世界平和から子供たちの野球道具の購入費用まで守り抜く、守備範囲の広さに感嘆するこの作品。
近年では数年前にちょろっとアニメ新作が作られた以外ほとんどスポットライトがあたらなかっただけに、この大全集をきっかけに読んでみるのもよろしいのではないでしょうか!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


パーマン 2〔F全集〕 (藤子・F・不二雄大全集)
小学館
2009-09-25
藤子・F・不二雄

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