本日紹介いたしますのはこちら、「スーパーロボット烈伝」です。
小池書店さんから刊行されました。
作者は原作が永井豪先生、作画が石川賢先生&ダイナミックプロとクレジットされています。
さて、こちらの作品は99年ごろからマーミットさんから発売されたフィギュア、「小合金(ミニメタル)」についていた漫画全10冊を一冊にまとめた単行本となっています。
初単行本化は02年に双葉社さんから発行されたもので、今回は新装版ということになるようです。
どう行ったお話かと言いますと、ダイナミックプロが誇る巨大ロボット「マジンガーZ」「グレートマジンガー」「グレンダイザー」「ゲッターロボ(G)」「鋼鉄ジーグ」が一同に会し、地球を滅ぼさんとする謎の超巨大生命体「破壊神バロン」とその手足である破壊獣と激戦を繰り広げると言うものです。
今作の特徴は中盤まで物語に明確なテンプレートが敷かれているということ。
そのテンプレートは「その話の主役的ロボがピンチに陥り、仲間の助けによって逆転」「次の話の主役的ロボはその話で助けに入ったロボ」というもの。
これによって世にも珍しい「マジンガーZを救うジーグ」「氷付けにされたグレートをゲッタービームで解凍」というレアシーンを堪能することができます!
中盤あたりからは石川先生の趣味なんでしょうか、主役はゲッターとジーグあたりに絞られ、破壊神バロンとの決戦が描かれます。
一人だけ生身でないジーグが決死の覚悟でバロンにつっこむシーンはジーグ(の数少ない)ファンには堪らない物があるはず!
ゲッターエンペラーっぽい見た目のバロン
の強さも相まって、ジーグが輝いて見えますよ!
ジーグの活躍もあって一度は倒したかに見えたバロン。
ですがバロンは自らの種のような物を残しており、再び成長を遂げて地球に脅威を与えようとしていました。
マジュニアを生んだピッコロ大魔王みたいな感じです!
月で生まれ変わったバロンと最終決戦に挑む最強ロボット達。
完全武装して挑むのですが、バロンの圧倒的パワーに歯が立ちません。
そこで最後の手段として登場したのが
スーパーロボット達が乗り込んで操縦する「ハイパーロボ ダイナミックサーガ」です!!
すげえ格好&ネーミング!!
止めは中央のキャノンから発射されるとっておきで決着するのですが、そのとっておきとはグレートマジンガーそのものでした!
こんな大仰な射出口があるのに撃つのは弾やビームじゃないとは!!すごいぜ!!
これでもかと繰り広げられる夢の競演にロボット好きなら手に汗握ること必至!
さらにジーグの活躍を始め、スペーススーツやらコスモナイザーウェポンというなにやら謎の武装をまとうロボット達などのいろいろな方面での見所が満載です!
また、後半になると明らかに石川先生の物ではない絵が増え始めるのも印象的で、
「誰!?」と思わず呟いてしまうことでしょう!
公式でダイナミックプロのロボットが競演する興奮の作品、「スーパーロボット烈伝」は全国書店にて発売中です!
熱血バトルにシュールなシーンが
折り混ざった不思議な味わいのこの作品。
ダイナミックプロのロボットの、特にジーグやゲッターが好きな方なら必見の一冊ですよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!
コメント
コメント一覧 (6)
それにしても、この作品の復刊は結構嬉しいです。
この調子で、絶版状態の石川先生の作品や、同じくダイナミックスーパーロボット大戦的なノリの作品繋がりで、団龍彦氏の小説【スーパーロボット大戦】とかも復刊したら嬉しい所。
ちょろっと検索してでてこなかったからと言って早合点してしまいました。
訂正させていただきます。
石川先生はいろいろな意味ですごい作品をいっぱい生みだしてらっしゃるので、本当に復刊してほしいです。
その小説も興味ありますので読んでみたいところですが、特に小説は復刊って難しそうですよね。
電撃文庫のゲッターロボの小説版は電子書籍という形で復刊してますし、そういった形でも復刊を望みたいところです。
団龍彦氏の小説は、石川先生が挿絵を担当していたほか、昭和のマジンガー&ゲッターシリーズの後日談的な内容としても非常に面白いので、このまま歴史に埋もれさせてしまうのは非常にもったいないと思います。
どうにかしてもらえるといいんですけどねぇ。
漫画的な目的で買うなら壊滅的にツマランから注意。
やっつけ感は否めませんけど……