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本日紹介いたしますのはこちら、「巨乳ドラゴン」です。
初出は講談社さんのヤングマガジンアッパーズですが、今回取り上げるのはぶんか社さんのぶんか社コミックスから発行された新装版です。

作者は三家本礼先生。
三家本先生の紹介や最新単行本「美女アマンダ」の紹介は09年7月19日の記事にて取り扱っておりますので、そちらもあわせてご覧頂ければ幸いです。

さて、こちらの作品はやっぱりスプラッタホラー漫画です。
描いているのが三家本先生ですからもはや言うまでも無いかも知れませんが……

この作品の注目点はまず連載誌です。
三家本先生といえばそのキャリアの殆どをぶんか社のホラーMで過ごしています。
本作は現状唯一のホラーM以外で連載された作品でして、一応少女漫画雑誌であるホラーMでは考えられない自由な設定を採用しているのです。
なんと言っても度肝を抜かれるのは主人公達の職業。
なんとストリッパーなのです!
今までも結構普通に乳首券を出していたとは言え、流石にストリッパーが主人公と言うのは少女漫画雑誌では出来ませんな!

物語はストリップバー、ラブメタルから始まります。
ストリッパー同士の喧嘩やらは発生したものの、とりあえずいつものように元気に仕事に出向くと観客席は血の海となっていました。
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血まみれとなった支配人が息も絶え絶えになりながら伝えたのは「噛まれたら伝染する、逃げろ」という言葉でした。
戸惑う新人ストリッパーのレナとストリッパーのリーダー格アイアンロックですが、突然背後から襲われます。
思いっきり椅子をブチかまして
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難を逃れる二人ですが、血の海に転がっていた死体たちが全員起き上がり、ゾンビとなって襲い掛かっていたのです!
もはや生き残っているのはストリッパー達のみ!
ストリッパー達は生き残るために武器を持ち戦う決意をするのですが、周りは見渡す限りのゾンビ。
果たして生き残ることが出来るのでしょうか!!

といったB級映画臭がぷんぷんと漂うお約束もいいところのストーリーとなっています。
主人公達設定がちょっとかわっているだけで、後は普通なの?と思う方もいるかもしれません。
が!そこは流石の三家本先生。
どんどん自分の特色を出したストーリーに変化していくのです!
まずライバル的存在の嫌なヤツ、マリアの体臭がゾンビを落ち着かせて言いなりに出来るという特長を持っていたり、ストリッパーたちがなんか知りませんが剣の達人だったりする
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お得意(?)の能力バトル的要素。
そして中盤で主人公格だったレナが噛まれてしまい、ゾンビが火に弱いことから感染を防げるかもしれないと傷口を焼いたことからウイルスが変異し、新種のゾンビになって普通のゾンビを殺しまくる存在になる
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という超展開も盛り込まれています!
ここから物語を人間のアイアンロック、小悪党のマリア、新種のゾンビキラーとなったレナの3人を中心にしたストーリーになっていく……予定だったのでしょう!多分!!
運悪くこのとき丁度ヤングマガジンアッパーズは休刊を迎え、それにあわせてごく一部の人気作以外は強制終了することになってしまったのです!
もちろんアクの強すぎる本作が生き残り組に入るはずもなく、あえなく打ち切り作品になってしまいまして……ラスト2話で物凄い勢いでまとめにかかる羽目になってしまったのでした!
そんなわけで急ながらも一応の決着がつけられています!
「え!?この人主人公じゃなかったっけ!?」と思わずつぶやいてしまうこと必至のラストは逆に必見ですよ!

また、掲載誌が移ったということで今まで結構描いていたものの、控えめな表現であったエロス描写も超大増!!
ウヒョー!!
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……嬉しく……無いな……

初回の単行本発行時に書き下ろされたオマケも「後日譚」ではなく、「前日譚」と言う潔さ!
もちろん新装版にも掲載されていますので、在りし日のレナの姿をその目に焼き付けましょう!

結局これっぽっちもドラゴン関係なかったスプラッターアクション、「巨乳ドラゴン」は新装版も好評発売中です!
もう当たり前のように殆どのページが乳首が露出!
やりたい放題の三家本先生を勇姿をその目で確認すべし!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


巨乳ドラゴン (ホラーMコミックス)
ぶんか社
三家本 礼

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