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本日紹介いたしますのはこちら、「アブラ・マンダラ」です。
少年画報社さんのYKコミックスにて刊行されました。

作者はこやま基夫先生。
こやま先生の作品紹介は「こやま基夫」のテーマにてまとめておりますのでそちらもよろしければご覧下さい。

さて、こちらの作品は分類するなら日常ギャグ漫画に当たります。
注目すべき点は主人公が占い師の家系で、占いをメインとした物語運びがされること。
少女漫画以外では殆ど皆無といっていい、稀少な占い師漫画なのです!
……まあノリの軽いコメディ、ようするにいつものこやま先生作品ではあるのですが!

主人公の宝阿弥星魅(ほうあみ ほしみ)は進学に悩む一見普通の女子高生。
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しかし彼女は若い女性で嫌いな人など殆どいない、占いを毛嫌いしている様子。
そんな彼女を尻目に、いっしょに下校する友達はやっぱり占い大好き。
下校途中に出会った不思議な美女が
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高名な占い師だと知り、さっそくその占い師のいる店に行ってみようということになります。
嫌がる星魅ですが結局押し切られてその店「ジプシーハウス」に入ることになりますが、そこにいたのはお目当ての占い師ではなく、
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もうちょっと……こうなんていいますか、攻撃的な感じの占い師でした。
ですがその占い師も実力は確かなようで、星魅の名前から現在の状況、あげくに今はいている下着の模様まで当ててしまうでは無いですか!
こりゃ凄い!まさに本物!!
……ところがこの占いには裏がありまして、この「ジプシーハウス」、実は星魅の自宅なのでした。
最初に出てきた占い師が長女の瞳魅(ひとみ)、そして占って見せたのが次女の刻魅(ときみ)。
星魅はその末っ子で当然全てを知る仲なわけでして、金と名声に対する執着心の強い刻魅が急遽星魅をサクラ代わりにして見せたのでした!

この3姉妹はかつて昭和史にその人有りといわれるほどの大占い師、宝阿弥寿庵(ほうあみ じゅあん)の孫娘でして、由緒正しい名門占い師の家系。
長女次女共に占い師となり、星魅も当然……と考えられていたのですが、占いに左右される人生などとんでもないと進学し自ら望んだ進路に進みたいと反発。
頑なに占いの道に進むことを拒んでいるのです。
そんなある日、一家に舞い込んできたテレビ出演の以来。
美少女3姉妹占い師として出てくれと頼まれたわけで、星魅は当たり前のように断る……と思われたのですが何故か出演を快諾!
このテレビ番組の収録中にある人物と出会うことから物語は動き始めるのです!
といってもこやま先生作品ですからそんな大それたものでは無いんですが!!

近作の肝は占い師漫画という奇抜なアイディア。
そしてやはりこやま先生ならではの個性的なキャラ群でしょう!
当時の世相もあってか、変な占いをするキャラクターが大勢登場。
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相変わらずの軽いノリで難しいことを考えずに楽しめる内容です。
その上占いにはつき物の恋愛話もあり、いつにもましてキャラクター重視の物語という感覚を強めています!
それでいて占いという題材ながらも家族の絆やら自分自身で作り出す未来やらの現実的でしっかりとしたドラマ要素もあり、ただキャラクターが活躍するコメディにとどまらない面白さも内包しているところ模様注目ですよ!

少年&青年漫画史上稀に見る占い師コメディ、「アブラ・マンダラ」は全4巻にて発売されています。
もう15年近く前の作品ですので新刊は購入不可能ですが、結構古本屋さんではよく見かけますのでそちらをあたってみてはどうでしょうか!
この作品連載時の94~95年位から既にCG彩色をしている所も地味に注目ですよ!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!


ところでこの3姉妹、長女がおっとり優しい母親代わりのロングヘアー、次女がお金にうるさいシニカルなおかっぱ、三女が常識人でおてんばな感じの女子高生……ってなんかサンデーで人気あってアニメ化までされそうな感じのキャラ設定ですね!